指定障害福祉サービス事業所の指定の取消しについて

横 浜 市 記 者 発 表 資 料
平成 28 年 10 月 31 日
健康福祉局障害企画課
健康福祉局障害支援課
指定障害福祉サービス事業所の指定の取消しについて
指定障害福祉サービス事業所に対して、障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための
法律(平成 17 年法律第 123 号。以下「法」といいます。)の規定により、次のとおり行政処分を行い、
本日通知(指令書を交付)しましたのでお知らせします。
1
事業所の概要
名称
楽笑塾
所在地
横浜市金沢区柳町 18 番地7
サービス種類
就労継続支援B型(※1)
定員
20 名
指定年月日
平成 23 年9月1日
設置者
株式会社楽笑塾(代表取締役 菅野英樹)
(※1) 就労継続支援B型(事業):通常の事業所に雇用されることが困難であって、雇用契約に基づ
く就労が困難である者に対して行う就労の機会の提供及び生産活動の機会の提供その他の就労に
必要な知識及び能力の向上のために必要な訓練その他の必要な支援を行う事業
2
処分内容
法第 50 条第1項第5号に基づく指定就労継続支援B型事業所の指定の取消し
3
指定取消年月日
平成 28 年 12 月1日
4
5
6
処分理由
(1) 株式会社楽笑塾が神奈川労働局から特例子会社等設立促進助成金(4,000 万円)を得る目的で、
一部の障害者と雇用契約を締結しました。雇用契約のある者は通常、就労継続支援B型利用者の
対象にはなりませんが、雇用契約に基づき従業員として勤務している時間を、就労継続支援B型
の訓練を受けている時間としても扱い、訓練等給付費を不正に請求し受け取っていました。
(2) 福祉・介護職員処遇改善加算(※2)について、実際には賃金の処遇改善を行っていないにも関
わらず、処遇改善を行っているという虚偽の報告をした上で、訓練等給付費を不正に請求し受け
取っていました。
(※2)福祉・介護職員処遇改善加算:事業所で利用者の支援にあたる職員に対し、賃金等の改善を
行なった場合に支払われる、訓練等給付費の加算
これまでの経過
平成 27 年 11 月2日
(事案発覚)
平成 27 年 11 月
~平成 28 年6月
平成 28 年7月6日
~10 月3日
平成 28 年 10 月 19 日
平成 28 年 10 月 31 日
実地指導において、利用者との雇用契約や、職員の賃金改善が疑われる
書類を現地で確認
返金金額の積算や神奈川労働局への事実確認等
法に基づく監査を実施。不正の事実を確認
行政手続法に基づく聴聞の実施
指定取消通知を事業所に交付
訓練等給付費の返還額(概算)
約 6,370 万円(他都市分含む。)
内訳
(1)にかかる部分 約 6,310 万円、うち本市分 7,443,244 円(平成 24 年 3 月~平成 27 年 9 月)
(2)にかかる部分
約 60 万円、うち本市分 7,235,413 円(平成 25、26 年度)
なお、法第8条第2項の規定により、上記金額のほか、100 分の 40 を乗じて得た額の返金を求め
ます。
裏面あり
【参考】障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律 関係条文抜粋
(不正利得の徴収)
第8条 2 市町村等は、第 29 条第2項に規定する指定障害福祉サービス事業者等(略)が、偽り
その他不正の行為により(略)訓練等給付費(略)の支給を受けたときは、当該事業者等に対し、
その支払った額につき返還させるほか、その返還させる額に 100 分の 40 を乗じて得た額を支払わ
せることができる。
(指定の取消し等)
第 50 条
都道府県知事は、次の各号のいずれかに該当する場合においては、当該指定障害福祉サ
ービス事業者に係る第 29 条第1項の指定を取り消し、又は期間を定めてその指定の全部若しくは
一部の効力を停止することができる。
5
介護給付費若しくは訓練等給付費又は療養介護医療費の請求に関し不正があったとき
お問合せ先
健康福祉局障害企画課長
山田
洋 Tel 045-671-3569 (行政処分に関すること)
健康福祉局障害支援課長
君和田
健 Tel 045-671-2377 (監査結果・返還請求に関すること)
2