図2-10 建設工事受注高の推移 図2-10 建設工事受注高の

(3) 建設投資の動向
①
建設投資
(減少傾向で推移した)
建設工事受注高の前年同期比の推移をみると、平成 23 年は、第Ⅱ四半期までは、公共事業
の縮小など、以前からの傾向が続いていたが、3月に発生した長野県北部地震と7月に発生
した新潟・福島豪雨災害に対する復旧工事の発注等で、第Ⅲ四半期には 5.7%増と 12 四半期
ぶりに上回った。
24 年は、前年からの新潟・福島豪雨災害の復旧工事により、第Ⅰ四半期及び第Ⅱ四半期で
は 30%超と大幅な伸びをみせたが、後半は減速し第Ⅳ四半期には6四半期ぶりに下回った。
25 年は、第Ⅰ四半期は、前年の新潟・福島豪雨災害の復旧工事の反動減もあり、引き続き
前年同期を下回ったが、第Ⅱ四半期からは、政府の経済対策や県、市町村などの早期発注に
より増加に転じ、第Ⅳ四半期では 25%超と大きく増加した。
26 年は、第Ⅰ四半期は、大型工事や災害復旧工事などの公共工事の押し上げにより 8.2%
増加したものの、第Ⅱ四半期以降は、前年から続く国や県の経済対策の一巡などもあって前
年同期を下回る状況が続いた。
27 年は、第Ⅰ四半期は、住宅投資が堅調であったが、災害復旧工事や大型工事の減少など
により、公共工事が減少したことで、3.6%の減となった。第Ⅲ四半期及び第Ⅳ四半期は住宅
投資が減少し、それぞれ 9.5%の減となった。全国では民間投資が増加に寄与したことによ
り、第Ⅲ四半期まで増加したが、第Ⅳ四半期以降は公共投資などの落ち込みを補うことがで
きず、19 四半期ぶりに下回った。
図2-10 建設工事受注高の推移
図2-10 建設工事受注高の推移
(3期後方移動平均、前年同期比)
(3期後方移動平均、前年同期比)
%
%
40
40
3030
全国
全国
2020
1010
00
-10
-10
-20
-20
新潟県
新潟県
-30
-30
-40
-40
ⅠⅠ ⅡⅡ Ⅲ
Ⅱ Ⅲ
Ⅲ Ⅳ
Ⅳ Ⅰ
Ⅰ Ⅱ
Ⅱ Ⅲ
Ⅲ ⅣⅣ ⅠⅠ ⅡⅡ ⅢⅢ ⅣⅣⅠⅠ 期期
Ⅲ Ⅳ
Ⅳ Ⅰ
Ⅰ Ⅱ
Ⅱ Ⅲ
Ⅲ Ⅳ
Ⅳ Ⅰ
Ⅰ Ⅱ
平成
23
24
25
26
23
24
25
26
2727
2828 年年
平成
注:新潟県は元請、建設業協会員受注分。全国は大手50社
注:新潟県は元請、建設業協会員受注分。全国は大手50社
資料:国土交通省「建設統計月報」、北陸地方建設事業推進協議会「建設経済動向」
資料:国土交通省「建設統計月報」、北陸地方建設事業推進協議会「建設経済動向」
- 13 - 13 -
(「公共土木」「公共建築」が減少に寄与し、通年では2年連続で前年を下回った)
土木・建築別の受注高の前年同期比の推移を公共・民間別にみると、23 年は、長野県北部
地震や新潟・福島豪雨災害の復旧工事等により、年後半は「公共土木」が増加したことから、
第Ⅲ四半期には全体の受注高が6四半期ぶりに上回った。さらに第Ⅳ四半期には「民間建築」
も前年同期を上回り、増加幅の拡大に寄与した。
24 年は、年前半は、前年から続く新潟・福島豪雨災害の復旧工事等により、「公共土木」
が大きく増加に寄与し、前年同期を上回って推移した。年後半は、復旧工事の反動減もあり
一転して減少したものの、年間受注高は前年を 12.2%上回った。
25 年は、第Ⅰ四半期は、前年の新潟・福島豪雨災害の復旧工事増加の反動などで「公共土
木」が減少したが、第Ⅱ四半期は、政府の経済対策や県、市町村などの早期発注により大き
く増加に寄与し、40%超となった。第Ⅲ四半期は、早期発注の影響から「公共土木」の寄与
は小幅となったものの、消費税増税に伴う住宅投資の駆け込み需要により「民間建築」が大
きく増加に寄与し、年間受注高は前年を 11.6%上回った。
26 年は、第Ⅰ四半期は、
「民間建築」が減少に寄与したことにより前年同期比で 7.0%減少
した。それ以降も反動減の影響を受ける「民間建築」のほか、国や県の経済対策が一巡した
「公共土木」などにより前年同期を下回る動きが続いた。第Ⅳ四半期は、前年の駆け込み需
要の反動減の影響を受けた「民間建築」が増加に転じたことで、4四半期ぶりに上回ったも
のの、年間受注高は前年比 6.9%減となり、4年ぶりに前年を下回った。
27 年は、第Ⅰ四半期は、「民間建築」と「民間土木」が前年同期を上回ったものの、大型
工事の減少や受注件数が減少した「公共土木」と「公共建築」が減少に大きく寄与し、7.0%
減少した。第Ⅲ四半期は、
「民間建築」が減少に転じ、全ての区分で前年同期を下回ったこと
から、減少幅が拡大した。第Ⅳ四半期は「民間建築」が増加に転じたことで、減少幅は縮小
した。通年では「公共土木」と「公共建築」が減少に寄与したことにより、年間受注高は前
暦年・年度データへジャンプ
年比 9.0%減となり、2年連続で前年を下回った。
図2-11 土木・建築元請受注高の対前年同期比寄与度
図2-11
土木・建築元請受注高の対前年同期比寄与度
6060
5050
%、%ポイント
%、%ポイント
公共土木
公共土木
民間建築
民間建築
民間土木
民間土木
対前年同期比
対前年同期比
公共建築
公共建築
4040
3030
2020
1010
00
-10
-10
-20
-20
-30
-30
Ⅰ
Ⅰ Ⅱ
Ⅱ Ⅲ
Ⅲ Ⅳ
Ⅳ Ⅰ
Ⅰ Ⅱ
Ⅱ Ⅲ
Ⅲ Ⅳ
Ⅳ Ⅰ
Ⅰ Ⅱ
Ⅱ Ⅲ
Ⅲ Ⅳ
Ⅳ Ⅰ
Ⅰ Ⅱ
Ⅱ Ⅲ
Ⅲ Ⅳ
Ⅳ Ⅰ
Ⅰ Ⅱ
Ⅱ Ⅲ
Ⅲ Ⅳ
Ⅳ Ⅰ
Ⅰ 期
期
23
24
25
26
27
28
23
24
25
26
27
28 年
平成
年
平成
資料:北陸地方建設事業推進協議会「建設経済動向」
資料:北陸地方建設事業推進協議会「建設経済動向」
- 14 - 14 -
(公共工事は、独立行政法人等は増加したものの、全体では2年連続で前年を下回った)
公共工事前払金保証統計から事業主体別の公共工事請負金額の推移をみてみる。
23 年が通年で前年比 2.9%減と3年連続で前年を下回ったのに対し、24 年は第Ⅰ四半期に
前年同期比 45.1%の大幅増、通年でも前年比 8.1%増と4年ぶりに前年を上回った。
25 年は、新潟・福島豪雨災害の復旧工事や北陸新幹線関連工事が減少したものの、政府の
経済対策の効果などにより、通年で前年比 5.6%増となり2年連続で前年を上回った。
26 年は、第Ⅰ四半期は新潟港の整備などの大型工事や前年から続く新潟・福島豪雨の災害
復旧工事などにより、前年同期を上回ったものの、第Ⅱ四半期以降は、国や県の経済対策の
一巡などにより下回った。通年では年後半の落ち込みを補いきれず、前年比 7.3%減となり、
3年ぶりに前年を下回った。
27 年は、
第Ⅰ四半期及び第Ⅱ四半期は、災害復旧工事の減少や大型工事の減少などにより、
前年同期を下回った。第Ⅲ四半期は日本郵便の大型工事などにより、前年同期を上回ったも
のの、第Ⅳ四半期は、発注件数の減少などにより、再び下回った。通年では前年比 14.8%減
となり、2年連続で前年を下回った。
発注者別対前年比をみると、国は大型工事の減少などにより、21.3%減となった。県は、
災害復旧工事の減少や前年の魚沼基幹病院建築の反動などにより、25.8%減となった。一方、
独立行政法人等は高速道路補修の大型工事などもあって、20.8%増となった。(図2-12)
図2-12
図2-12 公共工事請負金額における対前年同期比寄与度
公共工事請負金額における対前年同期比寄与度
50
50
%、%ポイント
%、%ポイント
国
国
県
県
その他
その他
40
40
独立行政法人等
独立行政法人等
市町村
市町村
対前年同期比
対前年同期比
30
30
20
10
0
-10
-20
-20
-30
-30
-40
-40
平成
平成
Ⅰ Ⅱ
Ⅱ Ⅲ
Ⅲ Ⅳ
Ⅳ Ⅰ
Ⅰ Ⅱ
Ⅱ Ⅲ
Ⅲ Ⅳ
Ⅳ Ⅰ
Ⅰ Ⅱ
Ⅱ Ⅲ
Ⅲ Ⅳ
Ⅳ Ⅰ
Ⅰ Ⅱ
Ⅱ Ⅲ
Ⅲ Ⅳ
Ⅳ Ⅰ
Ⅰ Ⅱ
ⅡⅢ
ⅢⅣ
ⅣⅠ
Ⅰ 期
期
Ⅰ
23
23
24
24
25
25
26
26
資料:東日本建設業保証株式会社新潟支店「公共工事前払金保証統計」
資料:東日本建設業保証株式会社新潟支店「公共工事前払金保証統計」
- 15 - 15 -
27
27
28
28
年
年
(建築着工床面積は、第Ⅲ、第Ⅳ四半期の落ち込みにより、3年連続で減少)
(建築着工床面積は、第Ⅲ、第Ⅳ四半期の落ち込みにより、3年連続で減少)
非居住用建築着工床面積の動向は、主に工場や店舗の着工を捉えたもので、設備投資の動
非居住用建築着工床面積の動向は、主に工場や店舗の着工を捉えたもので、設備投資の動
向を示す指標の一つである。
向を示す指標の一つである。
本県の推移をみると、23 年は、第Ⅰ四半期には、東日本大震災の影響は特にみられなかっ
本県の推移をみると、23
年は、第Ⅰ四半期には、東日本大震災の影響は特にみられなかっ
たものの、
「その他サービス業用」を除く業種でいずれも前年同期を下回り、36.5%の大幅な
たものの、
「その他サービス業用」を除く業種でいずれも前年同期を下回り、36.5%の大幅な
減少となった。それ以降は前年同期並みで推移した。
減少となった。それ以降は前年同期並みで推移した。
24 年は、第Ⅰ四半期に、魚沼基幹病院や学校教育用の校舎などの大型投資案件が集中した
24 年は、第Ⅰ四半期に、魚沼基幹病院や学校教育用の校舎などの大型投資案件が集中した
ことにより、
「医療・福祉業用」、「教育・学習支援業用」がプラスに寄与し、前年同期比で
ことにより、「医療・福祉業用」、「教育・学習支援業用」がプラスに寄与し、前年同期比で
73.7%の大幅な増加となった。その後は増加幅が縮小するものの第Ⅳ四半期以外はプラスで
73.7%の大幅な増加となった。その後は増加幅が縮小するものの第Ⅳ四半期以外はプラスで
推移し通年では前年比 30.1%の増加となり、4年ぶりに年間 100 万平方メートル台に達した。
推移し通年では前年比
30.1%の増加となり、4年ぶりに年間 100 万平方メートル台に達した。
25 年は、第Ⅰ四半期は、前年に集中した大型投資案件の反動により「教育・学習支援業用」
25 年は、第Ⅰ四半期は、前年に集中した大型投資案件の反動により「教育・学習支援業用」
や「医療・福祉業用」などがマイナスに大きく寄与し、前年同期比
23.1%の減少となった。
や「医療・福祉業用」などがマイナスに大きく寄与し、前年同期比
23.1%の減少となった。
その後は「その他サービス業用」や「医療・福祉業用」などがプラスに寄与し、3四半期連
その後は「その他サービス業用」や「医療・福祉業用」などがプラスに寄与し、3四半期連
続で前年同期を上回った。通年では前年比 1.4%の減少と2年ぶりに前年を下回った。
続で前年同期を上回った。通年では前年比
1.4%の減少と2年ぶりに前年を下回った。
26 年は、第Ⅰ四半期から第Ⅲ四半期まで「卸売・小売業用」や「その他サービス業用」な
26 年は、第Ⅰ四半期から第Ⅲ四半期まで「卸売・小売業用」や「その他サービス業用」な
どがマイナスに寄与し、3四半期連続で前年同期を下回ったものの、第Ⅳ四半期は「医療・
どがマイナスに寄与し、3四半期連続で前年同期を下回ったものの、第Ⅳ四半期は「医療・
福祉業用」や「教育・学習支援業用」などがプラスに寄与し、前年同期を上回った。しかし、
福祉業用」や「教育・学習支援業用」などがプラスに寄与し、前年同期を上回った。しかし、
通年では第Ⅲ期四半期までの落ち込みを補えず、2年連続で前年を下回った。
通年では第Ⅲ期四半期までの落ち込みを補えず、2年連続で前年を下回った。
27 年は、第Ⅰ四半期は「医療・福祉業用」などがプラスに寄与し、前年同期を上回った。
27 年は、第Ⅰ四半期は「医療・福祉業用」などがプラスに寄与し、前年同期を上回った。
第Ⅱ四半期は「卸売・小売業用」などが前年同期を下回ったものの、
「その他サービス業用」
第Ⅱ四半期は「卸売・小売業用」などが前年同期を下回ったものの、
「その他サービス業用」
などがプラスに寄与し、前年同期比 16.5%の増加となった。第Ⅲ、第Ⅳ四半期は、前年同期
などがプラスに寄与し、前年同期比
16.5%の増加となった。第Ⅲ、第Ⅳ四半期は、前年同期
と比べて着工件数や大型投資案件が減少した「医療・福祉業用」などがマイナスに寄与し、
と比べて着工件数や大型投資案件が減少した「医療・福祉業用」などがマイナスに寄与し、
前年同期を下回った。通年では第Ⅲ、第Ⅳ四半期の落ち込みから、3年連続で前年を下回っ
前年同期を下回った。通年では第Ⅲ、第Ⅳ四半期の落ち込みから、3年連続で前年を下回っ
た。
(図2-13)
た。
(図2-13)
100
100
図2-13 非居住用建築物着工床面積における用途別寄与度
図2-13
非居住用建築物着工床面積における用途別寄与度
%、%ポイント
%、%ポイント
図2-13
%、%ポイント
非居住用建築物着工床面積における用途別寄与度
鉱工業用
鉱工業用
医療・福祉業用
鉱工業用
医療・福祉業用
卸売・小売業用
卸売・小売業用
教育・学習支援業用
卸売・小売業用
教育・学習支援業用
80
60
その他サービス業用
医療・福祉業用
その他サービス業用
対前年同期比
その他サービス業用
対前年同期比
他
教育・学習支援業用
他
他
60
40
対前年同期比
100
80
80
60
40
40
20
20
20
0
0
0
-20
-20
-20
-40
-40
-40
-60
-60
-60
平成
平成
平成
Ⅰ
Ⅱ
Ⅲ
Ⅳ
Ⅰ
Ⅱ
Ⅲ
Ⅳ
Ⅰ
Ⅱ
Ⅲ
Ⅳ
Ⅰ
Ⅱ
Ⅲ
Ⅳ
Ⅰ
Ⅱ
Ⅲ
Ⅰ
Ⅰ
23
Ⅱ
Ⅱ Ⅲ
Ⅲ
Ⅳ
Ⅳ
Ⅰ
Ⅰ
24 Ⅲ
Ⅱ
Ⅱ
Ⅲ
Ⅳ
Ⅳ
Ⅰ
Ⅰ
25 Ⅲ
Ⅱ
Ⅱ
Ⅲ
Ⅳ
Ⅳ
Ⅰ
Ⅰ
Ⅱ
Ⅱ
26 Ⅲ
Ⅲ
Ⅳ
Ⅳ
Ⅰ
Ⅰ
Ⅱ27 Ⅲ
Ⅲ
Ⅱ
23
24
25
26
27
23
24
25
26
27
注:用途分類については新潟県独自の分類を用いているため、国土交通省の分類とは異なるものがある。
資料:国土交通省「建築着工統計調査(月報)」
注:用途分類については新潟県独自の分類を用いているため、国土交通省の分類とは異なるものがある。
注:用途分類については新潟県独自の分類を用いているため、国土交通省の分類とは異なるものがある。
資料:国土交通省「建築着工統計調査(月報)」
資料:国土交通省「建築着工統計調査(月報)」
- 16 -
- 16
-
16 -
Ⅳ
Ⅰ
期
Ⅳ
Ⅳ
28
Ⅰ
Ⅰ
期
期
年
28
28
年
年
② 住宅投資
②
住宅投資
(「持家」
「貸家」が減少したものの、「分譲住宅」が増加し、2年ぶりに前年を上回る)
(「持家」
「貸家」が減少したものの、「分譲住宅」が増加し、2年ぶりに前年を上回る)
住宅投資の動向を新設住宅着工戸数の推移からみると、
平成 27 年の県内の年間着工戸数は
住宅投資の動向を新設住宅着工戸数の推移からみると、
平成 27 年の県内の年間着工戸数は
前年比
0.8%増の 11,554 戸となり、2年ぶりに前年を上回った。
前年比
0.8%増の「持家」が消費税増税に伴う駆け込み需要の反動などにより減少し、
11,554 戸となり、2年ぶりに前年を上回った。
第Ⅰ四半期は、
「貸家」
第Ⅰ四半期は、
「持家」が消費税増税に伴う駆け込み需要の反動などにより減少し、
「貸家」
も相続税の課税強化を控えた節税対策などで前年に増加した反動で減少したものの、分譲が
も相続税の課税強化を控えた節税対策などで前年に増加した反動で減少したものの、分譲が
大幅に増加したことで、前年同期比 5.0%の増加となった。第Ⅱ四半期は、
「持家」が増加に
大幅に増加したことで、前年同期比
5.0%の増加となった。第Ⅱ四半期は、
「持家」が増加に
転じたこと、「貸家」が相続税の節税対策などにより増加したことで、前年同期比
12.5%の
転じたこと、「貸家」が相続税の節税対策などにより増加したことで、前年同期比
12.5%の
増加となった。第Ⅲ四半期は、
「貸家」は引き続き堅調に推移したものの、「持家」が伸び悩
増加となった。第Ⅲ四半期は、
「貸家」は引き続き堅調に推移したものの、「持家」が伸び悩
んだことや「分譲住宅」が前年に増加した反動で減少したことで、前年同期比
3.4%の減少
んだことや「分譲住宅」が前年に増加した反動で減少したことで、前年同期比
3.4%の減少
となった。第Ⅳ四半期は、「分譲住宅」は増加したものの、「貸家」が相続税の節税対策が一
となった。第Ⅳ四半期は、「分譲住宅」は増加したものの、
「貸家」が相続税の節税対策が一
巡したことなどで減少に転じたことで、前年同期比
8.6%の減少となった。
巡したことなどで減少に転じたことで、前年同期比
8.6%の減少となった。
通年で利用関係別にみると、
「持家」は消費税増税に伴う駆け込み需要の反動からの持ち直
通年で利用関係別にみると、
「持家」は消費税増税に伴う駆け込み需要の反動からの持ち直
しに力強さが欠ける動きとなり、前年比
1.2%の減少、
「貸家」は年央にかけて相続税の節税
しに力強さが欠ける動きとなり、前年比
1.2%の減少、
「貸家」は年央にかけて相続税の節税
対策などで盛り上がりをみせたものの、相続税対策が一巡したことなどで同
0.1%の減少と
対策などで盛り上がりをみせたものの、相続税対策が一巡したことなどで同
0.1%の減少と
なった。一方、「分譲住宅」はマンションの着工による押し上げもあり、同 16.8%の増加と
なった。一方、
「分譲住宅」はマンションの着工による押し上げもあり、同 16.8%の増加と
なった。
(図2-14)
図2-14 新設住宅着工戸数利用関係別寄与度と貸出金利の推移
なった。
(図2-14)
図2-14 新設住宅着工戸数利用関係別寄与度と貸出金利の推移
図2-14
新設住宅着工戸数利用関係別寄与度と貸出金利の推移
長期プライムレート
長期プライムレート
貸出約定平均金利(新規・長期)(地方銀行)
貸出約定平均金利(新規・長期)(地方銀行)
長期プライムレート
貸出約定平均金利(新規・長期)(地方銀行)
%
%
2.50
2.50
%
2.50
2.00
2.00
2.00
1.50
1.50
1.50
1.00
1.00
50
50
50
40
40
1.00
0.50
0.50
%、%ポイント
%、%ポイント
%、%ポイント
0.50
持家
持家
分譲住宅
分譲住宅
貸家
貸家
給与住宅
給与住宅
対前年同期比
対前年同期比
持家
分譲住宅
貸家
給与住宅
対前年同期比
40
30
30
30
20
20
20
10
10
10
0
0
0
-10
-10
-10
-20
-20
-20
-30
-30
-30
-40
-40
-40
平成
Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ 期
Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ 期
Ⅰ Ⅱ23Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ24Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ25Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ26Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ27Ⅲ Ⅳ Ⅰ
28 期
年
平成
23
24
25
26
27
28
23
24
25
26
27
28
平成 注1:長期プライムレートは、優良企業向けの長期貸出に適用される金利のこと。
年
年
注1:長期プライムレートは、優良企業向けの長期貸出に適用される金利のこと。
注2:貸出約定平均金利(新規・長期)(地方銀行)は、約定時の貸出期間が1年以上で、当月中
注1:長期プライムレートは、優良企業向けの長期貸出に適用される金利のこと。
に実行された貸出に適用される地方銀行の貸出金利のこと。一般法人向け貸出、個人向け貸
注2:貸出約定平均金利(新規・長期)(地方銀行)は、約定時の貸出期間が1年以上で、
注2:貸出約定平均金利(新規・長期)(地方銀行)は、約定時の貸出期間が1年以上で、当月中
出(住宅ローンを含む)、政府向け貸出、地方公共団体向け貸出を対象としている。
当月中
に実行された貸出に適用される地方銀行の貸出金利のこと。一般法人向け貸出、個人向け貸
資料:日本銀行「金融経済統計月報」「貸出約定平均金利の推移」、国土交通省「建設統計月報」
に実行された貸出に適用される地方銀行の貸出金利のこと。一般法人向け貸出、個人
出(住宅ローンを含む)、政府向け貸出、地方公共団体向け貸出を対象としている。
向け貸
資料:日本銀行「金融経済統計月報」「貸出約定平均金利の推移」、国土交通省「建設統計月報」
- 17 - 17
-
17 -