基本仕様書

あんしん・安全アプリ構築委託 基本仕様書
1.名称
あんしん・安全アプリ構築委託
2.委託業務の場所
大和市役所ほか
3.履行期間
契約締結日から平成29年3月31日まで
※詳細なスケジュールについては、別途協議のうえ決定する。
4.委託の目的
スマートフォン等を活用し、市内の犯罪や交通事故の発生場所、災害時の避難場所な
ど、防犯・防災に関する情報を幅広く、分かりやすくお知らせするため、
「あんしん・安
全アプリ」を構築・配信し、市民の防犯・防災意識の向上を図ることを目的とする。
5.委託内容
委託内容は、以下のとおりとする。
(1)要求定義
本仕様書に基づき、発注者及び受注者による協議を行い、誰もが利用するアプリとして、
親しみやすいデザインで、感覚的に操作しやすいよう、デザイン性・操作性・実用性・機
能性の高いアプリの構築を目指し、要求定義をまとめる。
(2)アプリの構築
提供する機能は、以下のものを含み、iOS(アイオーエス)及び Android(アンドロイ
ド)に対応したアプリとする。
①基本機能
・iOS9以降、Android4 以降のバージョンで動作を保証すること。
・アプリのインストール時に収集する機器の情報はアプリ稼働の必要最少限の情報とす
ること。
②マップ機能
・市から提供する別添1「登録予定情報」の地点情報をマップ上に表示すること。
・別添1の地点情報は項目ごとにアイコンを別にすること。
・アイコンをタッチして内容を確認することができること。
・基盤地図は「Open Street Map」を利用すること。
・GPS 機能により現在地を表示できること。あわせて、GPS 機能を利用して、アプリ
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登録者の現在位置から、避難所、スタンドパイプ消火資機材、消火栓、AED までルー
ト案内できること。なお、機器がオフライン状態の場合でも、マップを表示し、GPS
機能で現在位置を表示ができること。
・新規で登録した情報は利用者にプッシュ型の機能でお知らせできること。
③お知らせ機能
・やまと PS メールの防災情報、防犯情報を自動掲載すること。
④ブザー機能
・アプリ上の当該機能をタップすることでブザーが鳴動すること。なお、機器がマナー
モードであっても音を発することができること。
⑤ライト機能
・タップすることで機器のライトが点灯すること。
⑥防犯・防災情報掲載機能
・防犯や防災に関するガイドブックや関連したイベント情報が掲載できること。
・掲載作業は、本市で行えるようにするか、または受注者に依頼することで随時行える
こと。
・PDF ファイルが掲載できること。
(3)利用者用アプリ取扱説明書の作成
利用者に対するアプリの機能や設定等に関する取扱説明書を作成すること。ただし、取
扱説明書は、アプリのヘルプ機能として搭載することも可とする。
(4)アプリの配信
① iPhone(アイフォン)向けアプリは「App Store」、Android 端末向けアプリは「Google
Play」で配信すること。登録及び配信に必要な一切の手続き並びに作業は受託者が行う
こと。
② 利用者は、無償でアプリが入手できること。
③ 周知用に「App Store」及び「Google Play」における配信元の QR コードを作成する
こと。
(5)アプリの保守
①最新のOSに対応していくこと。
②ウィルス対策を実施するとともに、アプリの不具合やセキュリティ上の脆弱性が確認され
たとき、もしくは、ユーザーレビューに基づく簡易な機能追加又は修正は、迅速かつ適切
に対応すること。
③本市が提供する地点情報をアプリに登録すること。提供ファイル形式及び更新頻度は別
添1「登録予定情報」を参照とすること。なお、アプリの性質上、緊急であげることが
想定されるので、その際は別添1「登録予定情報」に記載された更新頻度によらず誠実
に対応すること。なお、本市が自ら掲載できる場合は本市で対応する。
④別添1「登録予定情報」に記載のない情報で、本市が提供可能なものについては、本市
及び受注者で協議のうえ、掲載の可否を決定する。
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⑤前述(4)アプリの配信を継続すること。
⑥毎月のアプリのダウンロード数、ユーザーレビュー内容について報告すること。
(6)管理用マニュアルの作成と研修の実施
①本市職員が行うこととなるアプリの管理業務について、マニュアルを作成すること。
②①のマニュアルを用いて、本市職員に対して、本市施設で、操作説明会を開催すること。
※説明会は、対象者10名程度に対して1回実施する。
(7)試験作業
アプリの公開前に、試験作業により動作確認し、テスト結果を報告すること。また、本
市における作動確認を含む試験作業手順とすること。
(8)プロジェクト(工程)管理
(1)~(7)を実施するにあたり、責任を持って工程等のプロジェクト管理を行うとと
もに、定期的に状況報告及び会議等を実施すること。
(9)その他
上記に記載するもののほか、委託内容を実現するために必要な業務を実施すること。
6.成果物
(1)アプリケーション一式(iOS 版、Android 版)
(2)利用者及び管理者操作マニュアル
(3)システムのテスト結果一式
(4)完成図書(書面1部及び DVD 等の電子媒体1部)
※完成図書は構築の概要、要求定義書、メニュー構成、画像、利用者及び管理者操作マニ
ュアル、システムのテスト結果一式等。
7.著作権等の扱い
(1)本市は、対象システム構築により受託者から本市に納入された納品物につき、自らの業
務処理に対象システムを用いるために必要な範囲で、自ら著作権法に基づく利用(著
作権法に基づく複製、翻案等を行うことをいい、以下同じ)を行うことができる。
(2)成果物の著作権は、著作権法に従い受託者に帰属するものとする。ただし、成果物に、
本市の著作物が含まれる場合、当該著作物(当該著作物を改変(コンバージョンを含
む)したものを含む)の著作権は、従前からの著作権者に帰属する。
(3)受注者は、本市に著作権法に基づく利用が許諾された成果物に関し、著作者人格権を行
使しない。
(4)成果物以外に受注者が本委託作業の過程で本市に提供した資料、プログラム等(以下「受
注者提供資料」という)に関する著作権は、受注者に保留されるものとするが、本市は、
当該受注者提供資料及びプログラム等を自らの業務処理に用いるために必要な範囲で
使用できる。
(5)本契約に基づき開発されたアイディア、ノウハウ、コンセプト等については、本市及び
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受注者はそれぞれ秘密保持義務の負担及び対価の支払いをすることなく自由に使用で
きる。
(6)以上の権利又は著作権法に基づく利用の許諾等の対価は、本契約記載の対価に含まれて
おり、当該許諾等に伴って、本契約記載の対価とは別の費用が本市に発生することはな
い。
8.留意事項
(1)委託業務の一部を第三者に委託もしくは委託に準じた作業を依頼(以下「再委託」と
いう。)する場合において、必要に応じて、当該第三者の技術者(作業者)を定め書面
(任意)を、提出すること。
(2)業務を実施するにあたっては、大和市役所環境マネジメントシステムの「環境方針」
の主旨を理解し、遂行すること。
(3)当市への提出書類及び添付資料については、原則として再生紙を使用すること。
(4)施設内では、できる限りエレベーターを使わずに階段を利用すること。
(5)当市へ搬入する製品の梱包材等は簡易にするとともに、持ち帰ること。
(6)業務を実施するあたり、車両を使用する場合は、アイドリングストップの実施を徹底す
ること。
(7) 業務を実施するあたり、
「大和市路上喫煙の防止に関する条例(平成 20 年大和市条例
第 20 号)
」の趣旨を理解し、業務を行うこと。
(8) 業務を実施するあたり、
「大和市ポイ捨て等の防止に関する条例(平成 22 年大和市条
例第 13 号)
」の趣旨を理解し、遂行すること。
(9) 個人情報の取扱いに関する「特記事項」を遵守すること。
(10)情報資産(非公開情報)の取扱いに関する「特記事項」を遵守すること。
(11)業務を実施するにあたり、本仕様に疑義が生じた場合は、協議の上決定する。
以上
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別添1「登録予定情報」
項目名
犯罪情報
登録内容
提供ファイル形式
発生日時、場所(丁目、ま
更新頻度
xls ファイル
月に 1 回
たは地番まで)
、犯罪種別
(空き巣、ひったくり、振
り込め詐欺、車上狙い、自
動車盗、緊急連絡)
交通事故多発箇所
名称、所在地、発生件数
CSV ファイル
年に 1 回
広域避難場所
名称、所在地
CSV ファイル
月に 1 回
指定避難場所
名称、所在地、電話番号
CSV ファイル
月に 1 回
スタンドパイプ消火
名称、住所
CSV ファイル
月に 1 回
消火栓
名称、所在地
CSV ファイル
月に 1 回
AED
名称、所在地
CSV ファイル
月に 1 回
資機材
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個人情報の取扱いに関する「特記事項」
(秘密等の保持)
第1条 受注者は、この契約による業務に関して知り得た個人情報の内容をみだりに他に
漏らしてはならない。この契約が終了し、または解除された後においても同様とする。
(個人情報の取扱い)
第2条 受注者は、この契約により業務を処理するため個人情報を取り扱う場合は、その
取扱いにより個人の権利利益を侵すことのないよう最大限努めなければならない。
(再委託の禁止)
第3条
受注者は、発注者が承認した場合を除き、個人情報の処理は自ら行い、第三者に
その処理を委託してはならない。
(目的外の使用禁止)
第4条 受注者は、この契約による業務を処理するため発注者から引き渡された個人情報
を本契約の目的以外に使用し、又は第三者に提供してはならない。
(複写、複製の禁止)
第5条
受注者は、この契約による業務を処理するため発注者から引き渡された個人情報
を発注者の承諾なくして複写又は複製してはならない。
(個人情報の保管)
第6条 受注者は、この契約による業務を処理するため発注者から引き渡された個人情報
をき損及び滅失することのないよう、当該個人情報の安全な管理に努めなければならな
い。
(返還義務)
第7条
受注者は、この契約による業務を処理するため発注者から引き渡された個人情報
を委託業務完了後、速やかに発注者に返還しなければならない。
(事故報告義務)
第8条
受注者は、この契約による業務を処理するため発注者から引き渡された個人情報
の内容を漏えい、き損及び滅失した場合には、発注者に速やかに報告し、その指示に従
わなければならない。
情報資産(非公開情報)の取扱いに関する「特記事項」
(非公開情報の定義)
第1条 非公開情報とは、個人情報(大和市個人情報保護条例第2条(4)に該当する情
報)及び業務上必要とする最小限度の範囲の職員が取扱う、又は公開を予定していない情
報資産(大和市情報セキュリティ基本方針「3.定義」に定められている情報資産)とし、
次の被害が想定されるものをいう。
(1)市民の生命に危険が及ぶもの又は市民の財産及びプライバシーを侵害するもの全て
(2)企業、国及び他の自治体に影響が及ぶもの全て
(3)市内部の事務に影響が及ぶもの全て
(秘密等の保持)
第2条 受注者は、この契約による業務に関して知り得た非公開情報の内容をみだりに他
に漏らしてはならない。この契約が終了し、または解除された後においても同様とする。
(再委託の禁止)
第3条 受注者は、発注者が承認した場合を除き、非公開情報の処理は自ら行い、第三者
にその処理を委託してはならない。
(目的外の使用禁止)
第4条 受注者は、この契約による業務を処理するため発注者から引き渡された非公開情
報を本契約の目的以外に使用し、又は第三者に提供してはならない。
(複写、複製の禁止)
第5条 受注者は、この契約による業務を処理するため発注者から引き渡された非公開情
報を発注者の承諾なくして複写又は複製してはならない。
(保管、搬送等)
第6条 受注者は、この契約による業務を処理するため発注者から引き渡された非公開情
報をき損及び滅失することのないよう、授受、搬送、保管及び廃棄などの際に、安全な管
理に努めなければならない。
(返還義務)
第7条 受注者は、この契約による業務を処理するため発注者から引き渡された非公開情
報を委託業務完了後、速やかに発注者に返還しなければならない。
(事故報告義務)
第8条 受注者は、この契約による業務を処理するため発注者から引き渡された非公開情
報の内容を漏えい、き損及び滅失した場合には、発注者に速やかに報告し、その指示に従
わなければならない。
(責任の境界)
第9条 受注者は、受注者自身及び発注者が認めた第三者が特記事項に違反若しくは不注
意などにより非公開情報を漏えい、き損及び滅失した場合には、その責任の全てを負わな
ければならない。