普及・研修啓発 下水道事業における課題を解決し、社会貢献につなげていくためには、調査研究や技術審査の成果等を下水道関 係者をはじめ広く社会一般に普及していくことが重要です。様々な普及・研修啓発活動を通して、社会一般との情 報共有等を図り、類似事例における課題解決にもつながるよう努めています。 Webを活用した情報共有 成果の迅速かつ効率的な普及やより一層の活用等を図るため、研究開発事業及び技術審査事業の成果等については、電子情報 としてデータベース化を図るとともに、各種情報の検索システム等を稼働し、成果等を活用しやすい環境を整備しています。 また、ホームページ、メール等を活用し、広く社会一般との情報共有に努めています。 (1)訪問者のニーズに応えるホームページ 最新の研究情報や講習会の案内など、本機構の最新情報 ホームページ h t t p : / / w w w . j i w e t . o r . j p を適時掲載しています。課題の解決のための情報を見や すく、探しやすくしています。Q&Aシステム、各種申 し込みシステムやメールマガジン読者からの情報投稿シ ステムの整備など、訪問された方のニーズに的確に応え られるよう、適宜機能面の充実を図っています。 【主なコンテンツ】 ・これまで行ってきた調査研究の成果 ・建設技術審査証明の紹介と詳細 ・機関誌やメルマガなど紙やWEBの広報の紹介 ・技術サロン、技術マニュアル活用講習会など研修の紹介 ・技術マニュアル活用講習会の動画配信 ・講習会、技術サロンの参加申し込み ・各種図書の販売 メールマガジン(週1回配信) 主な配信内容 ★インフォメーション (2)会員専用サイト 技術マニュアル、技術資料、技術サロンの配布資料、パ ンフレット、リーフレットなどの機構の成果やセミナー 等の豊富な資料は、電子化し、ホームページ上で提供し ★機構の動き ★Tea Break(職員の雑感) ★国からの下水道ホットイン フォメーション ★まる子のゆいまーる ています。地方公共団体や出捐団体等の実務担当者は会 員専用サイトに登録することで、豊富な資料の中から キーワードなどを使って情報を迅速に検索できる図書検 索システムを利用でき、資料はすべてPDFで提供してい ます。 その他、講習会の動画配信や、ゆいまーるへの投 稿機能もあります。今後もサービスの拡充を予定してい ます。 (3)分かりやすい情報提供 調査研究の状況や機構のイベント等の最新情報をほぼ毎 週メールマガジンでお伝えしています。よりビジュアル に豊富な技術情報をお伝えするニューズレターを年2回 配信しています。さらに、双方向の情報交換を目指し て、メルマガとホームページを連携し、読者から頂いた 写真などを掲載する交流の場ゆいまーるの掲載や、 Webアンケートも実施しています。 12 ニューズレター(年2回配信) 様々な場等を活用した広報普及 (1)「下水道新技術研究所年報」等の図書等の発行・配布 調査研究、技術審査の成果や事業概要等を図書やCDとして発行し、地方公共団体等広く下水道関係者に配布しています。 ●機関誌「下水道機構情報」(年2回発行) ●下水道新技術研究所年報(要約版・英語版7月発行、本編9月発行) CD版 ● 技術マニュアル・技術資料(年1回発行) CD版 冊子版 ● 建設技術審査証明(下水道技術) 冊子版 (2)下水道展での広報 子供達など次世代を担う若者も含め、広く一般に成果を分かり易く伝え るため、公益社団法人日本下水道協会主催の「下水道展」に毎年出展し、 本機構の主な成果について、パネル展示、液晶ディスプレイによる研究事 例紹介や、図書・パンフレット等の配布等を通して、広報・普及していま す。また、来場者に対する個別の技術相談も行っています。 (3)下水道研究発表会での成果発表 成果を広く一般に普及するとともに、技術者との交流を通じて技術研 鑽を図るため、下水道研究発表会において、毎年、本機構の主な研究 成果を発表しています。27年度は17課題の研究成果を発表しました。 (4)国際会議での成果発表・情報収集 最新の下水道技術に関する情報把握及び成果の公表による国際協力 等を図るため、国際会議等に参加して、本機構の研究成果を発表す るとともに、国際的な技術情報を収集しています。27 年度は、海外 3カ国で行われた3つの会議等に5名を派遣し5件の研究論文等を発表 し、また情報収集を行いました。 13 講習会等による新技術の普及 新技術の紹介と調査研究成果の普及促進を目的として、下水道新技術研究発表会、技術マニュアル活用講習会などを実施し ています。 (1)下水道新技術研究発表会〈毎年2月開催〉 下水道技術者を対象に、下水道機構が地方公共団体や民間企業と共同研究した新技術の 研究 成果等の紹介と普及促進のため、年 1 回、東京・大阪の 2 会場で開催しています。 27年度発表課題 ・下水道の防災・減災に向けた取り組み ・流出解析モデル利活用に関する共同研究について ・いっそうの省エネ及び温室効果ガス排出抑制を図る技術 下水道技術研究発表会 (2)技術マニュアル活用講習会(毎年1回開催) 民間企業と共同で研究した新技術を紹介するため、技術マニュアル活用講習会を開催しています。新技術を活用する上で、その 内容をより深くご理解いただいた上で、有効に活用することができるように、研究担当者がパワーポイントでより具体的にわか りやすく説明します。さらに、参加する皆様に技術マニュアルなどをCDやWi-Fi※1で配布・配信しています。 ※1:Wi-Fiでの配信は会場限定になります。 27 年度技術マニュアル等 ①下水道用マンホール改築・修繕工法に関する技術資料 ②管きょの長寿命化を目的とした部分改築工法の開発に関する技術資料 セミナー・講演会等による研修啓発 下水道新技術セミナー、出前講座、技術サロンなどを実施し、技術者の下水道知識の向上を図るとともに、より積極的な成 果の普及啓発、事業へ導入促進の取り組みを行っています。 (1)下水道新技術セミナー〈毎年 3 回程度開催〉 国土交通省で作成した手引きや、下水道の新しい動向などを地方公共団体および民間企業等の技術者に広く理解、活用していた だくため、専門家をお招きし東京・大阪の 2 会場で開催しています。 27 年度のテーマ 第 1 回「下水汚泥のエネルギー化技術について」 第 2 回「局所豪雨等に対する浸水対策技術」 第 3 回「下水道事業におけるアセットマネジメントと新たな事業計画について」 (2)出前講座 職員が地方公共団体等に出向いて、その地域や参加者に合うよう成果を分かりやすくアレ ンジした講演や、技術相談等を行っています。また、各種研修会等への職員の派遣も行っ ています。平成27年度は、特に下水道BCP策定に関する講習会・勉強会については、 各地方公共団体の実務者向けに、国土交通省との共催、各県と連携しての開催、また下水 道機構独自の開催により、あわせて12 か所、約480 名の参加者を得て実施しました。 (3)技術サロン < 毎月(8 月を除く)開催 > 技術サロン 公共団体および民間企業等の技術者を対象に下水道の技術情報等の取得を目的として、国や地方公共団体等から ゲストを迎 え、下水道技術情報について講演と意見交換を行う技術サロンを開催しています(8 月を除く第 2 木曜日) 。 平成 27 年度は、延べ 520 名が参加しました。 (4)新技術現場研修会 技術への理解を深めるため、地方公共団体と民間企業の技術者 を対象に、下水道施設の建設、維持管理の実際の現場において、 業務の実態を見て意見交換を行う研修会を開催しています。 27年度のテーマ 「セラミック製の膜モジュールを使用した日本最大規模の 膜ろ過施設の視察(日本初のPFI方式による浄水場施 設全体の更新と運営・管理について)」 横浜市水道局川井浄水場「セラロッカ」 ※セミナー・講習は、土木学会のCPDプログラムに登録し、技術者の継続教育に役立つ内容となっています。 14
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