2016 年 03 月 作成(第1版 新記載要領に基づく作成) 認証番号:228AGBZX00028000 類別:機 械 器 具 2 5 医 療 用 鏡 一般的名称:単回使用電気手術向け内視鏡用スネア(38827000)管理医療機器 PENTAX Medical 内視鏡用高周波スネア 再使用禁止 【禁忌・禁止】 ≪原理等≫ ・再使用、再滅菌しないで下さい。感染等の原因になります。 スネア部はバネ性のある導電金属で、電気的にプラグの電極に接続 ・内視鏡検査に熟知した医師以外による使用、使用目的以外の使 され、スネア部を除く他の導電部は電気的絶縁体で覆われ外部との 用、医療施設内以外での使用は、おやめ下さい。 電気的絶縁を確保している。プラグは併用医療機器である電気手術 ・高周波電源装置は、フローティングタイプを使用し、接地型の 器の高周波出力に電気的接続しておく。 装置は、使用しないで下さい。 操作環を前後に動かすことにより、先端部から出たスネア部を開閉 ・高濃度酸素の環境下や引火性薬剤の使用時など、可燃雰囲気下で し、開いたスネアで、目的部位を絞め込み、高周波電流を通電する の、本製品とレーザー装置を組み合わせた使用は避けて下さい。 と、組織が焼灼され、ポリペクトミーが行われる。 ・高周波通電時は、スネア部を目的部以外の周辺組織や内視鏡先 【使用目的又は効果】 端金属部に接触させないで下さい。また、スネア部の溶断の原 因となりますので、金属(内視鏡先端金属部、止血等に使用す 内視鏡を介して、消化管の組織の切断、切除を行います。 るクリップなど)に接触及び接近させないで下さい。 【使用方法等】 ・心臓(近傍含む)に直接使用しないで下さい。心臓機能へ影響を 及ぼす可能性があります。 一般的な内視鏡用スネアと同様に使用します。下記は、一般的な 手順です。詳細は、取扱説明書をご覧ください。 【形状・構造及び原理等】 1.使用前の準備及び点検 ≪形状・構造≫ ・滅菌袋に汚れ、濡れ跡、破れ、開封の跡などの異常が無いか、表 示されている使用期限内かを確認する。 本製品は、スネア部、チューブ、ハンドルから構成される内視鏡用 ・共に使用する内視鏡や高周波電源装置等との組み合わせが可能か スネアであり、内視鏡、高周波電源装置、アクティブコードと組み を確認する。 合わせて使用します。 スネア部形状により DO-D、DH-D の各シリーズがあり、下記型式から ・滅菌袋から取り出し、外観に異常が無いかを確認する。 なる。 ・本製品の先端付近で 20cm~30cm の 1 重ループを作り、操作環が前 DO-D シリーズ DO-D2416-15 DO-D2416-20 DO-D2416-25 DO-D2423-15 DO-D2423-20 DO-D2423-25 DH-D シリーズ DH-D2416-15 DH-D2416-25 全長(参考値) 後に円滑に動き、スネア部の開閉が行え、スネア部の形状が適切 であるかを確認する。 1930mm ・スネアを引き込んだ状態で内視鏡に挿入し、内視鏡先端より出て DH-D2423-15 DH-D2423-20 DH-D2423-25 きたら、アクティブコードを介して高周波電源装置と接続する。 2580mm ・高周波電源装置が適切に動作するかを確認する。 ・高周波電源装置の電源を切り、スネアを引き込んだ状態で本製品 ① ⑥ ② ③ ④ を鉗子チャンネルより引き抜く。 2.使用方法 ・高周波電源装置の電源を切った状態で、高周波電源装置に適切に 接続されているかを確認する。 ■ ⑤ ・スネア部をチューブへ収納し、内視鏡に挿入し、内視鏡の視野に 入ったら、ゆっくり目的部位まで近づける。 No. ① ② ③ ④ ⑤ ⑥ 名称 スネア部(ステンレス鋼) チューブ(PTFE) 操作環 ハンドル プラグ 先端部 ・目的部位に達したら、操作環を操作し、組織を捕捉し、高周波電 源装置より通電し、ゆっくりと、組織の切断、切除を行う。 ・処置完了後、高周波電源装置の電源を切り、操作環のプラグより アクティブコードを外す。 ・スネア部をチューブに収納し、内視鏡から抜去し、把持鉗子等を 用いて切除組織等を回収する。 取扱説明書を必ず御参照下さい。 1/2 H300 3.使用後の処理 スコープフィードバックコード(S-コード)が付いていないフロー 本製品は単回使用です。使用後は再使用せず、法令、及び施設内の ティング方式の装置を使用する場合は、オプション提供の機能接地 コードは使用しないで下さい。 手順に従って、適切に廃棄する。 ・圧力や流量制御の出来ないガスボンベは使用しないで下さい。 【使用上の注意】 ・アルゴンガスのような特定作用を持つ物質と併用しないで下さい。 ≪使用注意≫ ・爆発性ガスが存在する場では使用しないで下さい。 ・下記の最大定格電圧内の高周波電源装置を使用して下さい。 ・他の処置具と併用する場合は、絶縁タイプの処置具を使用し、相 最大定格電圧 切開モード 1600Vp (3200Vp-p) 凝固モード 2900VP (5800Vp-p) 互に接触させたり、接近させたりしないで下さい。 ≪不具合≫ 本製品の使用により以下の不具合事象が発生することがあります。 定格電圧を超える高周波電源装置は使用しないで下さい。 ・不良品の使用や無理な操作によるループの変形、ワイヤのほつれ、 ・医師及び助手は、感染防止や熱傷防止の為、使用前点検及び使用 断線 中は、ゴム手袋、ガウン、マスク、ゴーグル等適切な防御手段を ≪有害事象≫ 講じ、ファイバースコープを使用する場合は、熱傷防止の為、接 本製品の使用により、以下の有害事象が発生することがあります。 眼部に「アイカップ」を取り付けて下さい。 感電、熱傷、穿孔、裂傷、出血、感染、アレルギー反応 ・使用前に患者の体内に挿入する部分であるスネア部の表面に,危 害につながる可能性がある粗い表面、鋭いエッジ又は突出がない 【保管方法及び有効期間等】 ことを毎回確認して下さい。 ≪保管≫ ・挿入、抜去及び操作は無理な力を加えず、ゆっくり行って下さい。 ・破損の原因となるので、チューブを直径 15cm 以下に丸めないで下 ・水漏れに注意し、直射日光及び高温多湿を避けて、清潔な場所で 保管して下さい。 さい。 ≪有効期間等≫ ・先端部が、内視鏡から出た後、常に内視鏡視野内に確保し、内視 ・滅菌袋に表示された使用期限を確認し、期限切れや、滅菌袋に損 鏡の急激な湾曲操作は避けて下さい。 傷が有る製品は、使用しないで下さい。 ・内視鏡から引き抜く際は、患者の体液等の逆流・飛散による感染 を防止する為、ゆっくり内視鏡を引き抜いて下さい。 【保守・点検に係わる事項】 ・不用意に通電しないよう、処置操作の直前に高周波電源装置の電 ≪使用者による保守点検事項≫ 源を入れ、処置の直後に切って下さい。 ・滅菌状態を確保する為、使用直前に開封して下さい。 ・通電不良の原因になりますので、凝固した組織、血液をスネア部 ・使用前点検を行い、異常が疑われる場合は、使用しないで下さい。 に付着させたまま通電しないで下さい。 ・不測の事態に備え、事前に、予備品を御用意下さい。 【製造販売業者及び製造業者の氏名又は名称等】 ≪重要な基本的事項≫ 製造販売元 ・高周波からの放出エネルギーが、近くにあるペースメーカーに影 HOYA株式会社 響しないことを確認して下さい。 電話番号 :0422-70-3960(医用機器 SBU 日本営業本部) ・ペースメーカー等を装着した患者に使用する際は、事前に専門医 主たる設計:Wilson Instruments(SHA) Co., Ltd.(中国) と協議し、十分な準備を行ない、安全性を確認した上、使用する か判断して下さい。 ・患者の全身状態を観察し、応急処置を準備しておいて下さい。 ・全身状態が不調な患者に対しては、心電図による監視、酸素補給、 補液を行いつつ検査を実施するか、或いは、検査を中止して下さい。 ・使用期限を過ぎた製品や、滅菌袋に、開封、異常、水濡等の形跡 のある場合は、使用しないで下さい。 ・使用前に、本製品及び組み合わせて使用する各機器を点検し、使 用と組み合わせに適し手いる事を確認し、異常が疑われる場合は、 使用しないで下さい。 ・落下等、衝撃を受けた場合、使用しないで下さい。 ・使用中に機器や患者の状態に異常を感じた場合は、検査を中止し、 安全に注意しながら、患者から抜去して下さい。 ・分解、改造は行わないで下さい。 ≪相互作用≫ ・高周波電源装置は、フローティングタイプのものを使用して下さい。 2/2 H300
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