広島市食検だより

広島市食検だより
2016 年 11 月 第 33 号
と畜検査は、まず生きている状態のウシやブタを見て触って観察(生体検査)するこ
とから始まります。その際、必要があれば血をとって血液検査をします。
人は腕の血管から採血するのが一般的ですが、ウシはどこから採血するのでしょう?
人のように簡単に血をとらせてくれません。
おまけに毛で血管は見えません・・・
けい じょうみゃく
び じょうみゃく
首にある太い血管(頸 静 脈 )
ウシの採血で一番よく使います。
しっぽの裏にある血管(尾 静 脈 )
おまけ★注射の針★
約7cm
にゅうじょうみゃく
乳房の近くにある血管( 乳 静 脈 )
ウシの状態によってはここから採
血することもあります。
約4cm
ブタの採血には
ウシよりも長い針
を使用します。
それはブタの首
の脂肪はとても厚
いため、短い針だと
血管にとどかない
からです。
採血する際はウシやブタがあばれて、蹴られたり足を踏まれた
りしそうになることもあり、常に危険が伴いますが、獣医師は
安心・安全なお肉を食卓に届けるため日々頑張っています!