平成 27年度一般会計 ・ 特別会計決算を全会一致で認定

たま市議会だより No.211
総務費:庁舎管理経費
質 疑:平成 26 年度と比べて電気使用量が減少しているが、理
決算審査
民生費:生活保護費
質 疑:生活保護受給者が一人暮らしの女性の場合、
女性のケー
由はなにか。今後も継続するのか。
スワーカーに来てほしいという声もあるが、どのよう
な対応をしているのか。
答 弁:平成 27 年度に行った市役所庁舎の改修工事で、照明を
LED化したこと、また、トイレの照明を自動点灯す
答 弁:実際に現場に係る職員は男性職員が多く、女性職員は
るものに変えたため。今後も継続して経費の削減がで
少ない。どうしても女性のケースワーカーに来てほし
きると見込む。
いという場合は、男性職員に女性係長が同行している。
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また、ケースによっては保健所の女性保健師の協力の
もと対応している。
衛生費:休日歯科応急診療事業
質 疑:30 年前に設けた事業であるが、今は民間歯科医が休日
教育費:小(中)学校施設整備事業
も開いている時代である。事業にかかる実コストや成
果指標等から検討すると、1日平均3人も来ない休日
質 疑:緊急対応工事は増えてきているのか。また、工事をす
の歯科診療を開く必要性がないと考える。卒業すべき
ではないか。
る順番に基準はあるのか。
答 弁:学校施設の老朽化に伴い、不具合等緊急対応工事は増
答 弁:民間の休日診療も予約が取れない場合等想定できるの
えてきている。予防保全は難しく事後対応となってい
で、応急診療が必要かどうかも含め、事業の存否を検
る。限られた予算のため、工事の優先順位をつけざる
討したいと思う。
を得ず、現場確認後、子どもたちの安全・安心、教育活
動に影響が出るものを優先し対応している。
予算決算特別委員会
(全体会2~5日目)
本会議
(最終日)
一般会計・特別会計の
質疑を行いました
採決にあたり、各会派は
認定の討論を行いました
本決算において、財政力指数は 1.127、経常収支比率は 87.8%と、いず
れも前年度から向上し、財政状況は概ね良好です。個人市民税は前年か
ら約2億円の増収と、アベノミクスはまだまだ道半ばですが、給与は今
世紀最も高い水準の賃上げを3年連続で実現し、給与所得の伸びを実
感することができます。
本決算で注意すべきは地方消費税交付金です。前年度より約 15 億円
増と本決算の健全さに大きく寄与しました。しかし、市の中期財政見通
しが懸念するように、将来的には法人市民税の一部国税化による歳入
減、消費税率上昇による歳出増と併せるとマイナスに
なってしまう可能性に留意しなければなりません。
本決算は全般的には健全であり、これを認定しま
す。ただし、前述のように将来の歳入・歳出の動向に
細心の注意を払い、今後のより安定した市政運営を要
望します。
多摩市の財政状況、実質収支額は毎年 15
億円から 18 億円の黒字となっています。基
金(貯金)の総額も 190 億円を超えました。
借金も着実に低下しています。人件費も今後
約 10 年間は減少していく見通しです。
今、市政で足りないことは、市民への明る
い展望と、やさしい施策です。
「健幸都市」が掲げられました。子どもか
ら高齢者まで、だれもが健康で幸せを実感で
きる街にするために、地域における集会施設
など公共施設使用料の大幅引き下げ、虚弱な
人が外出できるような移送支援の充実など
を求めました。
さらに、パルテノン多摩の大規模改修、図
書館本館の移転、さらに市役所本庁舎の建て
替え計画があります。この大規模な事業につ
いて、必要性を含む、財政
計画や財源確保策等、市民
の納得できる説明を求め
ました。
まちの課題を市民力 醸 成の好機に
昨年度、生活困窮者自立支援事業が始まり
ました。市内初めてのワンストップ窓口で得
た情報をもとに、これまで手が届かなかった
層への支援を本格的に進めなければなりま
せん。就職氷河期世代など取り残された人た
ちに目を向け、
「生きにくさ」という横串で
各部署を繋ぐ体制作りが急務です。
昨年度は桜美林学園との用地交換を前提
とした図書館本館移転計画、またパルテノン
多摩の大規模改修工事に係る諸費用の概算
案提示によって、市内に少なからぬ動揺と議
論が湧き起こりました。しかし、市民の関心
の高さは行政の歓迎すべきところで、むしろ
まちづくりへの関わりが薄い市民の興味を
いかに惹起するかが、今後の課題ではないで
しょうか。
市民と行政と議会が互
いに理解を深め、それぞれ
主体的な立場から行財政
に関わり、協力し合える基
盤作りこそが健全な市政
には必要です。
つな
じゃっき
生活者ネット・社民の会(伊地智恭子)
市民と共に進める街づくりを
じょう せい
日本共産党(板橋 茂)
多摩市の平成 27 年度一般会計歳入は、自
公政権の改革効果が表れた年でした。野田政
権末期の平成 24 年度と比べ、市民の給与所
得の伸びなどによる、市税は 11 億円以上、消
費税交付金を含めた地方譲与税等は 20 億円
以上増えました。
今後の課題として、子育て支援、高齢・障
害福祉の充実、さらに、長年にわたる行政経
験をもつ定年退職者が増加するため、即戦力
として効果的な人員配置を求めます。
また、巨額費用投入予定のパルテノン多摩
の改修に関しては、負の遺産とならず、希望
が持てる施設になるよう、さらに周辺地域の
ビジョンを示し、多摩センターの活性化につ
ながるよう強く要望します。それ以外にも、
市役所庁舎、図書館等の公共施設に関わる問
題は山積しており、限られ
た財源の中で市民の声に
真摯に向き合い、情勢変化
に対して、的確に判断し対
応されることを強く求め、
認定とします。
公明党(渡辺しんじ)
未来に希望が持てる多摩へ!
将来の財政動向に細心の注意を!
自民党・新生会(いいじま文彦)
「健幸都市」については全庁横断的な推進体制がとられているが、発
達支援等における教育と福祉や、防災とコミュニティ、まちづくりと観
光等でも、縦割り行政の解消が必要。管理職による調整機能の発揮を望
みます。
また、事業カルテの作成が形骸化していないか、現状のカルテ指標の
設定が本当にふさわしいのか、その年度の補正予算や特徴点、参照資料
名を追記する等、親切な情報提供を求めます。
パルテノン多摩大規模改修は、まちの価値に影響を与えるだけでなく、本市
の市民参画・情報共有の取り組みも問われます。未来を切
り拓く関門と捉え、図書館本館整備等も含め、地区の魅力
の再構築を発信すべきです。
ニュータウン建設に込められた思想の再検証は過
去を知るベテラン市職員がいなくなる中、ニュータウ
ン再生のヒント・教訓となります。資料整理と若手市
職員への伝承を求めます。
改革みらい(大野まさき)
ひと手間プラスで親切な改善を!
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平成 年度一般会計・
特別会計決算を全会一致で認定