NEWS RELEASE 2016年10月27日 【格付維持】 楽天 発行体格付: A- [格付の方向性:安定的] コマーシャルペーパー: a-1 楽天カード 発行体格付: A- [格付の方向性:安定的] コマーシャルペーパー: a-1 楽天証券 発行体格付: A- [格付の方向性:安定的] 格付投資情報センター(R&I)は上記の格付を公表しました。 【格付理由】 ○楽天 多様な電子商取引(EC)サービスを展開する楽天グループの中核企業。国内最大のインターネットモ ールである楽天市場を自ら営むほか、グループ各社の経営を管理している。 グループでは、楽天市場を核とするインターネットサービスと、FinTech(金融)の2つの事業を軸に、 多様なサービスを提供している。流通総額ベースで、国内最大規模であり、業界内で強固な事業基盤を 構築している。クレジットカードや銀行、証券といったFinTech事業は会員の囲い込み、商品・サービス の決済などの役割を担い、戦略的な重要性が高い。各分野で利用者数が伸びており、営業基盤の拡充が 進んでいる。 国内EC市場における楽天グループの高い存在感は維持されている。近年はFinTech事業の利益も拡大し ており、グループ全体でみて、バランス良く稼ぐ体制を構築している。もっとも、競合企業の攻勢を背 景に、国内EC事業は以前に比べると利益を拡大しにくい状況にある。ポイント戦略やサイトの品質向上 策の成果については、中期的にみていく必要があろう。 増資によって財務的な余裕度は以前より高まっている。楽天グループの信用力評価に当たっては、利 益による資本蓄積とともに、投資のリスクや保有株式の減損リスクを一定程度織り込んでいる。通常投 資に加え、中規模程度のM&A(合併・買収)を実施した場合でも、一定水準の財務バランスを維持できよ う。外部資金調達とグループ全体の流動性にも特段の懸念はない。 ○楽天カード 楽天の100%子会社で、クレジットカード事業と楽天銀行の個人向けカードローンに対する保証事業を 営む。楽天グループの金融決済機能を担っているほか、顧客の囲い込みに貢献しており、グループにお ける重要性は高い。格付は中核企業の楽天と同格にしている。 会員募集が好調で、カードの会員数や取扱高が順調に拡大している。取扱高は大手カード会社と拮抗 するまでに成長してきた。一方で、会員獲得に力を入れていることや利用促進のためのポイント負担も あって、費用も膨らんでいる。規模の拡大が急速なこともあって、リスク耐久力の改善は緩やかにとど まる。楽天カード自体の収益力、リスク耐久力の評価はAゾーンとしては物足りないものの、資産の質は 維持されている。流動性も楽天銀行を受け皿とした資金調達スキームを軸に、資金調達は安定している。 ■お問合せ先 ■報道関係のお問合せ先 株式 会社 : インベスターズ・サービス管理部 TEL. 03-3276-3511 : 経営企画室(広報担当) TEL. 03-3276-3438 格付投資情報センター 〒103-0027東京都中央区日本橋1-4-1 E-mail. [email protected] 日本橋一丁目三井ビルディング http://www.r-i.co.jp 信用格付は、発行体が負う金融債務についての総合的な債務履行能力や個々の債務等が約定通りに履行される確実性(信用力)に対するR&Iの意見であり、事実の表明ではありません。また、R&Iは、信 用リスク以外のリスクにつき意見を表明するものではなく、投資判断や財務に関する助言や、投資の是非等の推奨をするものではありません。R&Iは、信用格付に際し関連情報の正確性等につき独自の 検証を行っておらず、これに関し何ら表明も保証もいたしません。R&Iは、信用格付(変更・取り下げ等を含む)に関連して発生する損害等につき、何ら責任を負いません。信用格付は、原則として発 行体から対価を受領して実施したものです。なお、詳細につきhttp://www.r-i.co.jp/jpn/policy/policy.html をご覧下さい。 ©Rating and Investment Information, Inc. NEWS RELEASE ○楽天証券 楽天の100%子会社で、オンライン専業証券大手。金融分野で多様なサービスを提供している楽天グル ープの一翼を担う。証券はグループに不可欠な事業とはいえないが、シナジー発揮への期待も強く、戦 略的重要性は高い。そのため格付は中核企業の楽天と同格にしている。 株式委託手数料率は業界最低水準で、楽天グループの知名度やポイント付与のキャンペーンなど楽天 市場の集客力を利用して低廉なコストで顧客を集められることが強みとなっている。幅広い顧客層にア プローチする一方、一般信用取引における当日中の売建、買建を可能とする「いちにち信用取引」の導 入など、主力のデイトレーダーへもサービスを拡充し、囲い込みをはかる。 株式取引の手数料以外でも、FX(外国為替証拠金取引)や投資信託関連も徐々に収益を伸ばしている。 海外での事業展開も開始しており、リスクを抑制しつつ営業基盤を拡充していくことができるか注目し ている。収益耐久力は格付対比でやや物足りないものの、費用を抑制できており、コスト構造は良好。 リスク耐久力も格付対比で問題ない水準にある。 【格付対象】 発行者:楽天 (証券コード:4755) 名 称 格 付 発行体格付 A-(維持) 名 称 コマーシャルペーパー 発行者:楽天カード 名 称 発行体格付 名 称 コマーシャルペーパー 発行者:楽天証券 名 称 発行体格付 ■お問合せ先 ■報道関係のお問合せ先 株式 会社 発行限度額 (億円) 1,000 格付の方向性 安定的 担保・保証 保証会社等 無担保 格 付 A-(維持) 発行限度額 (億円) 750 付 a-1(維持) 格付の方向性 安定的 担保・保証 保証会社等 無担保 格 付 A-(維持) 格 付 a-1(維持) 格付の方向性 安定的 : インベスターズ・サービス管理部 TEL. 03-3276-3511 : 経営企画室(広報担当) TEL. 03-3276-3438 格付投資情報センター 〒103-0027東京都中央区日本橋1-4-1 格 E-mail. [email protected] 日本橋一丁目三井ビルディング http://www.r-i.co.jp 信用格付は、発行体が負う金融債務についての総合的な債務履行能力や個々の債務等が約定通りに履行される確実性(信用力)に対するR&Iの意見であり、事実の表明ではありません。また、R&Iは、信 用リスク以外のリスクにつき意見を表明するものではなく、投資判断や財務に関する助言や、投資の是非等の推奨をするものではありません。R&Iは、信用格付に際し関連情報の正確性等につき独自の 検証を行っておらず、これに関し何ら表明も保証もいたしません。R&Iは、信用格付(変更・取り下げ等を含む)に関連して発生する損害等につき、何ら責任を負いません。信用格付は、原則として発 行体から対価を受領して実施したものです。なお、詳細につきhttp://www.r-i.co.jp/jpn/policy/policy.html をご覧下さい。 ©Rating and Investment Information, Inc. NEWS RELEASE 信用格付に関わる事項 信用格付業者 登録番号 株式会社格付投資情報センター 金融庁長官(格付)第6号 直近一年以内に講じられた監督上の措置は、ありません。 主任格付アナリスト 信用格付の付与について 代表して責任を有する者 楽天:西元 純 楽天カード:大石 竜志 楽天証券:後藤 潤 細田 弘 信用格付を付与した日 主要な格付方法 2016年10月24日 事業法人等の信用格付の基本的な考え方 [2015.05.01] 金融機関等に共通する格付の考え方 [2014.03.13] クレジットカード・信販 [2016.04.26] 証券会社 [2014.05.22] 預金取扱金融機関 [2015.12.21] 親会社と子会社の格付の考え方 [2013.11.08] 上記格付方法は、格付を行うにあたり考慮した他の格付方法とともに以下のウェブサイトに掲載 しています。http://www.r-i.co.jp/jpn/cfp/about/methodology/index.html 評価の前提は、以下のウェブサイトの格付付与方針に掲載しています。 http://www.r-i.co.jp/jpn/ratingpolicy/index.html 格付符号とその定義は、以下のウェブサイトに掲載しています。 http://www.r-i.co.jp/jpn/cfp/about/definition/index.html 格付関係者 楽天、楽天カード、楽天証券 注 格付関係者は、金融商品取引業等に関する内閣府令第三百七条に基づいて、R&Iが判断したものです。 利用した主要な情報 品質確保のための措置 情報提供者 決算書類、開示情報 公認会計士の監査済みである、またはそれに準じた信頼性が確保され ている決算書類であること。一般に開示された、またはそれに準じた 信頼性が確保されている情報であること。 格付関係者 信用格付の前提、意義及び限界 R&Iの信用格付は、発行体が負う金融債務についての総合的な債務履行能力や個々の債務等が約 定通りに履行される確実性(信用力)に対するR&Iの意見です。R&Iは信用格付によって、個々の債 務等の流動性リスク、市場価値リスク、価格変動リスク等、信用リスク以外のリスクについて、何 ら意見を表明するものではありません。信用格付は、いかなる意味においても、現在・過去・将来 の事実の表明ではありません。また、R&Iは、明示・黙示を問わず、提供する信用格付、又はその 他の意見についての正確性、適時性、完全性、商品性、及び特定目的への適合性その他一切の事項 について、いかなる保証もしていません。 R&Iは、信用格付を行うに際して用いた情報に対し、品質確保の措置を講じていますが、これら の情報の正確性等について独自に検証しているわけではありません。R&Iは、必要と判断した場合 には、信用格付を変更することがあります。また、資料・情報の不足や、その他の状況により、信 用格付を保留したり、取り下げたりすることがあります。 利息・配当の繰り延べ、元本の返済猶予、債務免除等の条項がある債務等の格付は、その蓋然性 が高まったとR&Iが判断した場合、発行体格付又は保険金支払能力とのノッチ差を拡大することが あります。 ■お問合せ先 ■報道関係のお問合せ先 株式 会社 : インベスターズ・サービス管理部 TEL. 03-3276-3511 : 経営企画室(広報担当) TEL. 03-3276-3438 格付投資情報センター 〒103-0027東京都中央区日本橋1-4-1 E-mail. [email protected] 日本橋一丁目三井ビルディング http://www.r-i.co.jp 信用格付は、発行体が負う金融債務についての総合的な債務履行能力や個々の債務等が約定通りに履行される確実性(信用力)に対するR&Iの意見であり、事実の表明ではありません。また、R&Iは、信 用リスク以外のリスクにつき意見を表明するものではなく、投資判断や財務に関する助言や、投資の是非等の推奨をするものではありません。R&Iは、信用格付に際し関連情報の正確性等につき独自の 検証を行っておらず、これに関し何ら表明も保証もいたしません。R&Iは、信用格付(変更・取り下げ等を含む)に関連して発生する損害等につき、何ら責任を負いません。信用格付は、原則として発 行体から対価を受領して実施したものです。なお、詳細につきhttp://www.r-i.co.jp/jpn/policy/policy.html をご覧下さい。 ©Rating and Investment Information, Inc.
© Copyright 2025 ExpyDoc