東日本大震災による 水産への影響と対応 (水産の復旧・復興状況) 平 成 2 8 年 1 0 月 東日本大震災からの水産の復旧・復興状況 • • 水揚げについては、震災前年比で水揚量74%、水揚金額93%。 漁港の復旧については、被災した漁港の98%が陸揚げ可能。 項目 0 1 水揚げ 岩手・宮城・福島各 県の主要な魚市場の 水揚げの被災前年比 (22年3月-23年2月 合計) (319漁港が被災) 陸揚げ岸壁の機能回 復状況 進捗状況・現況 40 60 20 39 % H23.2-24.1 (181 千t) 47 % H23.2-24.1 (375億円) 62 % 水揚量 H24.2-25.1 (285千t) 70 % 79 % H24.2-25.1 (560億円) 岩手 82% ( 158.6億円) 宮城 98% H25.2-26.1 H26.2-27.1 H27.2-28.1 ( 577.7億円) (649億円) (695億円) (743億円) 福島 36% ( 6.4億円) 81 % 87 % 93 % (潮位によっては陸揚げ可能) 平成25年3月末現在 47%(149漁港) 36%(115漁港) (全延長の陸揚げ機能回復) (部分的に陸揚げ機能回復) 83%(264漁港) 15% (48漁港) 3% (9漁港) 2 漁港 平成27年3月末現在 65%(208漁港) 31%(99漁港) 96%(307漁港) 2% (5漁港) 平成28年9月末現在 81%(257漁港) 17%(56漁港) 98%(313漁港) 平成25年3月末実績 平成27年3月末実績 平成28年9月末実績 (約113kmの岸壁が被災) 被災岸壁の復旧状況 28% 65% 岩手 67% ( 92.9千㌧) 宮城 79% ( 245.2千㌧) 福島 59% ( 6.4千㌧) 74 % H27.2-28.1 H25.2-26.1 H26.2-27.1 (345千トン) (325千t) (367千トン) 70 % 水揚金額 (%) 100 80 76% 備 考 [岩手県] 久慈、宮古 釜石、大船渡 [宮城県] 気仙沼、女川 石巻、塩釜 [福島県] 小名浜 ○平成28年度末までに、被災した 漁港の全てにおいて、陸揚げが可能 (部分的に可能な場合を含む。)とな ることを目指す。また、平成30年度 末までに防波堤等を含め全ての漁 港施設の復旧完了を目指す。 ○平成28年9月末現在、被災し た319漁港のうち、98%にあた る313漁港において、陸揚げが 可能(部分的に可能な場合を含む 。)。 岩手県、宮城県、福島県の内訳 は次のとおり。 岩手県:98%(106漁港) 宮城県:99%(140漁港) 福島県:80%( 8漁港) ○北海道、青森県、千葉県で被災 した岸壁は、復旧完了済み。 1 東日本大震災からの水産の復旧・復興状況 • • 漁船の復旧目標(2万隻)については、92%まで進捗。 直近年のワカメ、ホタテ、ギンザケの養殖生産量は、震災前年比で約8割。 項目 0 進捗状況・現況 40 60 20 3 漁船 岩手 4,217 隻 宮城 3,186 隻 福島 192 隻 (約2.9万隻が被災) 復旧目標(27年度末ま でに2万隻)に対する状 況 80 岩手 8,852 隻 宮城 7,205 隻 福島 361 隻 岩手 7,768 隻 宮城 5,358 隻 福島 256 隻 46% (9,195隻) ※24年3月末時点 (%) 100 77% (15,308隻) ※25年3月末時点 92% (18,359隻) ※28年7月末時点 備 考 24年度中に、水産基本計画 の目標(25年度末までに1万2 千隻)は達成。 平成28年度以降は原発事故 の影響で復旧が遅れている福 島県について被災地の要望を 踏まえ回復を⽬指す。 ワカメ養殖( 22年漁期 (2~5月) 34,439トン ) 23年漁期 3,742トン ( 11 % ) 26年漁期 23,354トン ( 68 % ) コンブ養殖( 22年漁期 (3~8月) 13,817トン ) 23年漁期 0トン (0%) 養殖 4 24年漁期 26年漁期 5,633トン 6,904トン ( 41 % ) ( 50 % ) 岩手県・宮城県の主要な 養殖品目の漁協共販数量 の被災前年比(22年漁期) カキ養殖(22年漁期(9~5月)4,031トン) 24年漁期 23年漁期 695トン 354トン ( 9 % ) ( 17 % ) 25年漁期 1,473トン ( 37 % ) 26年漁期 2,137トン ( 53 % ) 25年漁期 8,502トン ( 61% ) 25年漁期 24年漁期 27,379トン 30,413トン ( 79 % ) ( 88 % ) 27年漁期 26,058トン ( 76 % ) 27年漁期 7,180トン ( 52 % ) ホタテ養殖(22年漁期(4~3月) 14,873トン) 23年漁期 56トン ( 0.4 % ) 24年漁期 5,130トン ( 34 % ) 25年漁期 9,245トン ( 62 % ) 26年漁期 11,677トン ( 79 % ) ギンザケ養殖( 22年漁期(3~8月) 14,750トン ) 23年漁期 0トン ( 0%) 24年漁期 9,448トン ( 64 % ) 25年漁期 11,619トン ( 79 % ) 26年3月末で養殖業再開希望 者の養殖施設の整備が完了。 ※ 26年漁期のワカメ養殖、コ ンブ養殖は、26年2月の低気 圧通過に伴う脱落等のため、 前年より減少した。 ※ カキ養殖は、種付けから出荷 までに2~3年を要することな どから、24、25年漁期の生産 は低位となっている。 27年漁期 11,787トン ( 80 % ) 26年漁期 12,200トン ( 83 % ) 2 東日本大震災からの水産の復旧・復興状況 加工流通施設の復旧については、再開を希望する水産加工施設の約9割が業務再開。 がれきにより漁業活動に支障のあった定置及び養殖漁場のほとんどで撤去が完了。 • • 項目 5 0 被災3県で被害があった 産地市場(34施設) 加工 流通 施設 進捗状況・現況 40 60 20 65% (22施設が業務再開) ※23年12月末 (%) 100 80 岩手:100 %(13施設) 宮城:100 %( 9施設) 福島: 8 %( 1施設) 68 % (23施設が業務再開) ※28年9月末 備 考 岩手県及び宮城県の産地市場 は、22施設すべてが再開。 岩手: 91%( 180施設) 宮城: 91%( 420施設) 福島: 75%( 115施設) 被災3県で再開を希望する 水産加工施設(812施設) 55% 74% (418施設が業務再開) ※24年3月末 (608施設が業務再開) ※25年3月末 6 がれき 岩手: 94 %(127ヶ所) 宮城: 96 %(831ヶ所) 福島:要望なし がれきにより漁業活動に支 障のある定置漁場 992ヶ所 (再流入箇所含む) がれきにより漁業活動に支 障のある養殖漁場 1,128ヶ所 (再流入箇所含む) 岩手: 97 %(138ヶ所) 宮城:100 %(850ヶ所) 福島:要望なし 88% (715施設が業務再開) ※28年6月末 99% (988ヶ所) ※28年9月末 95 % (958ヶ所) ※24年3月末 岩手: 93 %(143ヶ所) 宮城: 72 %(655ヶ所) 福島: 50 %( 3ヶ所) 岩手: 98 %(159ヶ所) 宮城: 98 %(939ヶ所) 福島:100 %( 11ヶ所) 75 % 98 % (801ヶ所) ※24年3月末 (1,109ヶ所) ※28年9月末 がれきの残る一部の漁場につ いて、28年度も引き続き支 援を実施。 福島県においては、定置・養 殖漁場以外の漁場において、 10市町から支援要望があり 、現時点で新地町及び相馬市 の一部でがれきの撤去が完了 (28年3月末時点)。 3
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