原子力ビジネスユニット

ビジネスユニット紹介
原子力ビジネスユニット
バランスのとれたエネルギーミックスを実現するうえで不可欠な原子力発電設
備の建設・保守に取り組んでいるのが原子力ビジネスユニット
(以下、BU)で
す。現在は
「福島第一原子力発電所廃止措置対応の推進」
「国内原子力発電所
の早期再稼働および長期安定運転への取り組み強化」
「英国ホライズンプロ
ジェクトの推進」
を軸に、
原子力事業をグローバルに推進しています。
執行役常務
原子力ビジネスユニット CEO
長澤 克己
■エネルギーや温暖化の課題に
先進技術で応える
は、内部状況調査や作業を行う遠隔操
貢献するソリューションを積極的に提案
作ロボットが必要なため、先進技術を活
し、
ビジネスパートナーとしての価値をさら
福島第一原子力発電所の事故に対す
用し、開発を鋭意進めているところで
に高めていきたいと思います。
る反応は国によりさまざまです。
ドイツのよう
す。
また廃炉作業の実績を持つ海外
に脱原子力に転じた国もありますが、
事故
メーカーも加わり、作業方法や手順の
■英国事業で培った経験を
グローバルに展開
を精査し、
必要な対策を行うことを前提に、
検討を並行して進めています。
三つ目が今後の成長事業と位置づけ
原子力推進政策の維持を表明している
二つ目は
「国内原子力発電所の早期
る
「英国ホライズンプロジェクトの推進」
で
国がほとんどです。
COP21パリ協定による
再稼働および長期安定運転への取り組
す。
これは福島の事故で得た教訓も反映
地球温暖化対策に向けた有力な手段とし
み強化」
です。
火災防護対策、
耐震強化
した高い安全性を持つ改良型沸騰水型
て、
また今後ますます増えていく発電需要
工事を進めているほか、万が一の場合
原子炉
(ABWR)
を、
英国に建設する計画
に応えるためにも、原子力なしで世界の
に放射性物質の放出量を低減するベン
で、
1基目の運転開始は2020年代前半の
エネルギーは語れない情勢にあります。
トフィルターの設置などにより、再稼働を
予定です。
日立は将来的に英国での実績
支援する施策を展開しています。
と経験をグローバルに展開していくため、
よ
このため原子力BUは、
地球温暖化や
省エネといったエネルギーの課題に先進
また再稼働後には、IoTを活用した状
技術と豊富なノウハウで応えるべく、
安全
態監視による不具合の早期発見や対
ローバル人財の育成に取り組んでいます。
性を最優先した原子力発電所の建設と
策、
設備データ分析による経年劣化の予
これからも世界的なエネルギー問題の解
保守に世界規模で取り組んでいきます。
防保全活動により、原子力発電所の長
決に向け、
全力で取り組んでいきます。
■福島への対応と再稼働支援を推進
期安定運転に寄与していきます。
私たちが取り組んでいるテーマは大
運転データの分析や、
その結果を
きく三つあります。一つ目は「福島第一
反映したオンラインメンテナンスを
原子力発電所廃止措置対応の推進」
適用することにより、
定期検査期間
です。
ここでは汚染水処理対策のより
を短縮してプラント稼働率の向上
一層の安定化と、使用済み燃料・燃料
にも取り組んでいきます。
そこでは
デブリ
(溶融した燃料や原子炉構造材
お客さまの膨大なデータをセキュア
が冷えて固まったもの)の取り出しに向
に分析し、新たな知見を見いだす
けた取り組みが中心となります。高い放
射線量下での燃料デブリの取り出しに
ルマ ーダ
IoTプラットフォーム
「Lumada」
を活
用して、経営課題の解決に大きく
り強じんで効率的な事業体質の強化やグ
先進の原子力技術で課題に応え、地球の明るい未来をつくる
形状変化型ロボット*1
4号機燃料取り出し*2
(株)
日立製作所 原子力ビジネスユニット
http://www.hitachi-hgne.co.jp/nuclear/
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はいたっく 2016.11
All Rights Reserved,Copyright ©2016,Hitachi,Ltd.
再稼働
ウィルヴァ・ニューウィッド
英国ホライズンプロジェクト
*1 資源エネルギー庁の廃炉・汚染水対策事業費補助金にて
IRID
(国際廃炉研究開発機構)
の業務として開発
原子力ビジネスユニットの事業概要
お問い合わせ先・情報提供サイト
ベントフィルター
福島第一原子力発電所廃止措置対応
*2 東京電力ホームページ
資料より抜粋