資料3 博多湾環境保全計画(第二次)の指標について 1 指標及び目標値の考え方について 計画の進行管理を行うにあたっては,各海域における計画目標像をより定量 的に示すとともに,水環境の改善状況や施策の進捗状況を把握・評価するため, 評価に要するコスト等も勘案したうえで,指標を設定する。指標は,藻場の造 成箇所数や海浜地ごみ回収量のように施策の進捗により直接的に達成されるも のと,環境基準達成率や赤潮発生件数のように様々な取り組みの結果として間 接的に達成されるものからなる。 各指標に対して,計画年次(平成 36 年度)における目標値(一部の指標は, 定性的な目標)を設定し,毎年点検・評価を行っていく。ただし,達成・未達 成のみで画一的に判断するのではなく,生物の食物連鎖の構造や生活史を通し た生息・生育の場の保全により,博多湾の健全な生態系の機能が維持され,ま た広く市民に利用されているかを基準とする。 これらの指標は,本計画の目指す方向を的確に反映し,かつ環境や社会経済 等の状況に即した適切なものとなるよう,指標の継続性等にも配慮しながら柔 軟に見直しを行っていく。 2 モニタリングの実施 各海域における指標について,これらの変動を規定する気象や流況などと合 わせて計画的なモニタリングを推進する。特に生物については,生活史や生息 環境の特性,身近さ,水産資源性,希少性などを考慮し,湾内の多様な環境の 変化を適切に把握できる指標を選定して,モニタリングを行う。モニタリング は,行政,事業者,市民,大学等研究機関など,様々な主体との共働によって 実施できるようなしくみづくりを検討する。 平成 29 年度以降に実施する,博多湾環境保全計画(第二次)に係るモニタリ ングの詳細については,現行計画と同様に,毎年博多湾環境保全計画推進委員 会において報告する。
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