環境活動トピックス 気候変動のリスクと機会について 気候変動が事業活動に及ぼすリスクには、水害や渇水などの物理的影響、原材料の入手やコストの変動、法規制の変更と活動への 制約拡大など、様々なものがあります。 デンカではクリーンエネルギーの利用拡大のための水力発電所の増強、生産プラントの省エネルギーの推進、環境対策技術の積極 的な導入、工場の冠水対策など様々な対策を進めています。 一方気候変動による事業機会の拡大としては、省エネルギーや温室効果ガス削減に貢献する製品・技術の開発と販売の拡大がありま す。具体的には、省エネの最先端を行く高速鉄道向けインバータ回路部品用放熱板の中国新工場の建設、土木建築の省資源や工期短 縮、補修コスト低減に寄与する、セメント用特殊混和材の中国と東南アジアにおける M&A を含む事業展開など、経営計画「Denka100」の 成長戦略の一環で、重点的に経営資源を投入しています。 環境教育の実績 2015 年 11 月から 12 月にかけて国内 6 工場とイノベーションセンターにおいて、環境教育を実施しました。本社技術部担当者より地 球温暖化対策のための CDP や LCA(ライフサイクルアセスメント)などの取り組みや最新動向などを解説しました。活発な質疑応答を通 じて、従業員の環境保全活動に対する意識の向上を実感する機会となりました。 TOPIC:環境配慮型コンクリート「CO2-SUICOM」 製品ライフサイクルで CO2 排出をゼロにするコンクリート製品「CO2-SUICOM」は、中国電力(株)、鹿島建設(株)、当社の共同開発で生 まれた画期的な製品です。平成 26 年からは国の補助事業に採択され、コンクリート製品メーカーのランデス(株)とともに4社で開発・実 証実験に取り組んでいます。本製品は「平成 26 年度地球温暖化防止活動環境大臣表彰」を受賞いたしました。 13 デンカグループ CSR 報告書 2016 資料編
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