刑法 問題

刑
法
(問
題)
2017 年度
注 意 事 項
1.問題冊子、解答用紙および貸与六法は、試験開始の指示があるまで開かないでください。
2.問題は2~3頁に記載されています。問題冊子の印刷不鮮明、頁の落丁・乱丁および汚れ
等に気付いた場合は、手を挙げて監督員に知らせてください。
3.下書用紙は一人につき一枚のみ配付します。
4.ラインマーカー、色鉛筆、修正液等は、問題冊子・下書用紙に使用することを許可します
が、解答用紙に使用した場合は、不正行為とみなすことがあります。
5.貸与六法への書き込みは、不正行為とみなすことがあります。
6.試験開始の指示の後、解答用紙表紙の所定欄に、受験番号、氏名、問題番号を記入してく
ださい。受験番号は正確にていねいに記入してください。読みにくい数字は採点処理に支
障をきたすことがあるので、注意してください。
7.試験終了の指示が出たら、すぐに解答を止め、筆記用具を置いてください。終了の指示に
従わず筆記用具を持っていたり解答を続けた場合は、不正行為とみなすことがあります。
8.試験終了後、問題冊子、下書用紙は持ち帰ってください。
9.いかなる場合でも、解答用紙は必ず提出してください。
10.解答用紙に記載の注意事項もあわせて確認してください。
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問題1の解答は『解答用紙(C)
』を使用してください
問題1(60 点)
甲(24 歳、男)は、A(25 歳、男)との間で、女性関係をめぐり、電話で激しい言い争いになった。
甲は、Aに直接会って話をつけようと提案し、人目の少ない駅裏の駐車場を指定して、午前2時に来
るようにAに申し向けた。甲は、あらかじめAに対して使用するために殴打力を高める鉄製のサック
を右手にはめて駐車場に向かった。また、甲は、その途中、場合によっては車が必要になるかもしれ
ないと思い、高校時代の後輩で、普段から甲の指示通りに動く乙(23 歳、男)に電話をかけ、Aが来る
という事情については何も触れずに、
「午前2時に駅裏の駐車場に車で迎えに来い。
」とだけ、乙に告
げた。
甲が駐車場に到着してAを待ち受けていると、Aが1人で現れた。Aは、甲の姿を見るや否や、甲
に詰め寄り、
「この野郎。
」と叫んで、甲の胸ぐらをつかみ、手拳で甲の顔面を殴打しようとした。こ
れに対して、甲は、サックをはめた右の手拳でAのあごを1回殴打したので、Aはその場に仰向けに
倒れた。甲は、倒れたAの腰のあたりに馬乗りになったが、Aが手足を激しく動かして抵抗したので、
その抵抗を抑えるのに精一杯という状態になった。
そこにやって来た乙は、甲とAが激しくもみ合っている様子を見て驚いたが、甲が乙に気づいて「一
緒に押さえろ。」と言ったので、乙は、暴れているAを押さえつけて甲の身を守らなければと思い、
Aの胸のあたりに馬乗りになった。Aはそれでも暴れたので、乙は、両手でAの口とのどを力一杯押
さえつけた。乙は、しつこく暴れるAを動かなくさせようと必死になるあまり、途中からAがほとん
ど身動きをしなくなって、もう大丈夫だろうと思ったものの、それでも完全に動かなくなるまではと
思い直し、Aの口やのどをさらに3分間程押さえ続けた。その結果、Aが全く身動きしなくなったの
で、乙は、甲に「こいつ、気絶したみたいです。」と告げた。なお、乙がAの身体のどの部分をどの
ように押さえつけているかは、甲の位置からは見えなかった。
甲と乙は、Aをそのまま駐車場に放置して、乙の車でその場を去った。Aは5時間後にその場を通
りかかった通行人によって死体で発見された。Aの死因は、乙に口とのどを押さえつけられたことに
よる、窒息死であった。
甲と乙の罪責について論じなさい(特別法違反の点は除く)。
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問題2の解答は『解答用紙(D)
』を使用してください
問題2(30 点)
住居侵入罪の保護法益と「侵入」の意義について、事例を挙げて論じなさい。
〔以下余白〕
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