教育再生実行会議の今後の進め方について ■方向性: 資料3 1.新たなテーマについて議論を行うほか、 2.これまでの提言のフォローアップ(第1~9次)を継続的に行う 1.新たなテーマ ○ 新たに、以下のテーマについて検討し、提言する。 学校・家庭・地域の役割分担と教育力の充実について (1)学校・家庭・地域の役割分担の明確化と家庭や地域の教育力の向上について (2)学校現場の教育力を強化するための教師の働き方・業務の在り方とサポート体制について 子供たちの自己肯定感が低い現状を改善するための環境づくりについて (1)子供たちの自己肯定感が諸外国に比べて低い現状の分析と改善方策について (2)子供たちが自信をもって成長し、よりよい社会の担い手となるための環境づくりについて 2.これまでの提言のフォローアップ ○ これまでの9次にわたる提言によって、教育再生に向けた取組は概ね全方位的に提言され、かつ実行に移されている 状況。 ○ 一方、実行段階にある取組においても、その狙いが真に達成されていない場合や、課題解決に向けてさらなる加速化 が求められる施策も見られるところであり、提言の確実な実行に向けて、継続的なフォローアップが必要。 (主なフォローアップ事項の例) ○ 学校教育の中核である教師の資質向上、学校の組織運営改革、学校と地域の連携・協働 ○ 日本の教育を変える「高大接続」改革、大学入学者選抜制度改革 ○ 日本の「知」を牽引すべき大学の教育研究力の強化(指定国立大学法人制度、卓越大学院(仮称)、実践的な職 業教育を行う新たな高等教育機関等) ○ 教育投資・教育財源の充実 など 新たなテーマ ≪テーマ1: 学校・家庭・地域の役割分担と教育力の充実について≫ ○ いじめ、不登校等への対応や子供の貧困の問題、障害のある児童生徒や外国人児童生徒等の増加 など教育現場の抱える課題は複雑化・困難化しており、また、保護者等からの要望への対応など教師 の負担が増大している。 ○ 家庭や地域の教育力の低下が指摘される一方、今日の教育現場は、教師の長時間労働によって支 えられている面が大きいが、こうした状況を変えなければ、教育の持続的な発展は困難であるといわざ るを得ず、学校教育の土台となる家庭や地域がその責任をしっかりと果たすことは、今後、ますます重 要になってくる。 ○ このため、教育現場の教育力が低下することのないよう、学校・家庭・地域が担うべき役割を明確化す るとともに、家庭、地域の教育力の向上について検討する。 ○ また、家庭、地域が学校をどのように支えていくべきかという問題意識の下、教師の長時間労働の是 正の在り方のほか、学校が行うべき教育指導に優先的に取り組めるようにするための学校のサポート 体制の在り方について検討する。 ≪テーマ2: 子供たちの自己肯定感が低い現状を改善するための環境づくりについて≫ ○ これまで、教育再生実行会議の提言を踏まえ、グローバル化に対応した教育の充実などに取り組ん できたが、一方で、子供たちの自己肯定感は諸外国に比べて低い状況にある。 ○ このように、子供たちの自己肯定感が低く、自分に対して自信がないままでは、「グローバル対応」や 「主体的な学び」を求めても、その実現は簡単ではない。 ○ このため、子供たちが自分の価値を認識して積極的に挑戦し、かつ、他者の価値も尊重することがで きるよう、日本の子供たちの自己肯定感が諸外国に比べて低い現状についての多角的な分析や、改善 方策の検討を行う。 ○ また、子供たちが自信をもって成長し、よりよい社会の担い手となるための環境づくりについて、検討 を行う。
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