(2) 「液中気泡の除去」の必要性

(2) 「液中気泡の除去」の必要性
液中の気泡の存在は、下記①②③の場合等々がある。
①液体の乳化等のために望んで気泡混入させる場合
②液体の運搬や循環等に際して意図せず発生する場合
③元々の液体に含有している場合
ここで問題なのが、液中の含有気泡を希望していない場合である。
例えば気泡混入が悪影響を及ぼす一例を列挙すると、
(1) 正確な容積計量を希望する場合は、混入気泡の影響で計測精度が悪くなり、
(2) 塗装等の場合は、気泡の混入により塗装面の仕上がりを悪くさせ、
(3) 潤滑油等のように気泡の混入は、熱伝達の阻害や摩擦損失の増加等を引き起
こし、
(4) ディーゼルエンジンの燃料中の気泡は、噴射特性の阻害あるいは摩耗を招き、
排出ガス中のスモークの排出を増加させる
(5) 超音波洗浄器においては、洗浄効率の低下を招く、等々の問題を生じる。
このため、目的とする脱泡レベルとの兼ね合いで、適切な方法を選択することが望ま
れる。