な ぜ あ の 会 社 に は 、 人 材 が 集 ま る の か

方
箋
ようてい
きた採用の新たな要諦とは。
取材・文 山 路 正 晃
大 卒の新 卒 採 用にシフトし 、
好 循 環 が生 まれた
きょうどうこうげいしゃ
ことから、
大 学の合 同 企業 説 明 会に参 加するように
なったのだ。当初は「うちに大卒が来てくれるのだろう
卒採用で人材を採っていかないとダメだ』
と痛感する
しかし、
二〇一〇年前後から、『これからは、
大卒の新
れ以外の部署は専門学校から新卒を採っていました。
て、
意外にも、
こちらが新卒を選べるくらいでした」
「会社の周辺に大学が多いという恵まれた環境もあっ
ブースを訪れてくれた。
名)
ことが多くなりました。専門学校卒のレベルが急激に
三〇 名
新卒採用を始めてからの最初の三年間で、
を採用。
そのことによる変 化を、
箕 輪 社長は「社内の
か?」と不 安があったが、説 明 会では多 数の学 生が
下がったことと、
経験者を中途採用しても、
ほかの社
空気がきれいになりました」と表現する。
「先輩社員たちには、
新卒をゼロから教育するという
員たちとうまくなじめないケースが目立ったのです」
株 式 会 社 協 同 工 芸 社( 千 葉 市 、社 員 数
「社内の空気が
きれいになりました」
看板などの屋外広告を幅広く手が
協同工芸社は、
ける企 業である。首 都 圏を中 心に、看 板 製 作で高い
(箕輪晃社長)
側も成長するし、
社内の輪も強まります。
一方で、『 教
新たな役割ができました。教えることによって、
教える
加入している千葉県
大卒採用のパイプづくりには、
中小企業家同友会の共同求人委員会が役立った。同
て
(平 成
同社は二〇一〇
かじ
に舵を切った。
つ
えるなんて、
やっていられるか 』
と思ってしまうタイプ
シェアをもつ。
「オゥ、調子はどうだ?」。協同工芸社ではハイタッチしながら、
あいさつを交わす
委員会の伝手で各大学からの会社訪問を受け入れた
)
年から、
大卒の新卒採用
と
し かし、 採 用 活 動の改 革 によって 大 き く 飛 躍 し た 企 業 も あ る。 そ う し た 事 例 から 見 え て
「 採 用 し て も 定 着 せ ず に 辞 め て し ま う 」 …… 採 用 を め ぐ る 中 小 企 業 の 悩 みは 尽 き ない。
「 募 集 して も な かな か人 が 来 ない」「 大 企 業 に人 材 を 取 ら れ、 内 定 辞 退 さ れ てし まった 」
な ぜ あ の 会 社 には 、
人 材 が 集 ま るのか
処
「それまでは、
営業に関しては経験者の中途採用、
そ
22
68
の
1
用
事例
採
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理念と経営 11 / 2016