2016 年度 化 学

2016 年度
化 学
■ 大学・学部(日程):千葉大学(前期)
■ 出題構成(時間):国際教養-1 科目 90 分,教育・医-2 科目 120 分,薬・看護・園芸-1科目 60
分,工(建築・機械・電気電子・情報)-2 科目 150 分,工(環境・メディカル・ナノ・応化・
画像)-2 科目 120 分,理(地球科学)-1科目 90 分,理(化学)-1科目 120 分
大問指定:国際教養-145,教育-124,理(化学)-123456,理(地球科学)-1234,医-2356,
薬-2346,看護-156,園芸-145,工(共生応用化学を除く)-124,工(共生応用化学)
-134,先進科学プログラム(物理化学・生命化学)-1234,(工学関連)-124
※数字はそれぞれ大問番号
■ 分量/難易度の変化(昨年度比):変化なし / 変化なし
大問
形 式
分野・内容 等
空欄補充
理論 Ⅰ化学結合,金属の性質,鉄の密度
1
選択,記述
無機 Ⅱ鉄と酸化銅,化合物の反応,酸化還元と反応式
計算
2
3
4
5
6
記述,選択
論述,計算
空欄補充
記述,計算
論述
空欄補充
記述,計算
論述
空欄補充
記述,計算
空欄補充
選択,記述
論述,計算
難易度
変化
標準
→
理論
Ⅰ気体分子の熱運動,分子運動の速度分布と条件
Ⅱ理想気体,気体の化学反応と分圧,状態変化
標準
→
理論
無機
滴定法,溶解度積,塩化物イオン・クロム酸イオ
ンと銀イオンの反応,モール法
やや難
→
やや難
→
標準
→
標準
→
有機
有機
有機
アルケンと水の付加反応,マルコフニコフ則,沸
点と構造,構造異性体,クメン法,フェノールの
臭素置換反応
油脂,セッケンの構造と性質,合成洗剤,けん化・
燃焼熱と構造,油脂の合成と種類,構造決定
核酸と構成単位,タンパク質の合成過程,リボー
スの構造,塩基対,メチル化の割合
※難易度変化…↑難化/→昨年並み/↓易化
※難易度は千葉大受験生を母集団とする基準で判定しています。
■ 出題傾向
・近年は大問6題出題されている。学部学科で選択問題が異なる。全体では理論・無機:有機=1:1
・問題レベルは基本からやや難まで幅広く出題される。また論述問題,計算過程を記す問題が多い。
・学部別に解答時間が異なるため,解答する大問も異なる(上述)。学部学科の特性に合わせて,大
問は選択されている。また難易度の高い問題が含まれる学部は,時間的に厳しい分量である。
■ 2016 年度入試の特記事項
・論述問題は量的には 2015 年度同様で,字数も多く言葉指定のある問題もあり時間的に厳しい。計
算は若干多くなっている。3の問1オ,4の問2は発展項目からの出題であった。
・1Ⅰ・Ⅱともに基本的な問題。Ⅰは単位換算が,Ⅱの問8は再酸化の理由が鍵となった。
・2Ⅱ問6は計算に時間がかかる。標準問題だが,どの問題も計算過程が必要であった。
・3問3は,語句指定で 60 字の論述を含む。問5の計算も整理が必要でありやや難とした。
・4標準的な問題であった。問5は環状エーテルであり気づきにくい。また問7は反応と絡んでき
ており計算にも時間がかかる。これらのためにやや難とした。
・5標準的な問題構成である。問5は解答過程の導出に様々な数値が必要で記述に時間がいる。
■ 求められる力とその養成
・標準レベルの問題を正確に早く解く力を身につけておきたい。有機化学については,少し難易度の
高い構造決定の問題や生化学や高分子の問題(計算問題)を解いておくとよい。
・論述が多いので日ごろから意味を理解しながら不明点をなくすことが大切である。
2016 年度
化 学
・分野的な偏りは少ないので,全分野に万遍なく取り組み,計算問題も記述力を上げる努力が必要。