近畿大学附属小学校 学校評価 総括

平成27年度
近畿大学附属小学校
学校評価
総括
近畿大学附属小学校教育の全体構想
本校教育の現状と課題
教育の動向と課題
【学校経営】
○KINKIファミリー活動の一層の充実を図る。
○保教会活動や各種同好会への参加に努める。
【学習指導】
○子どもたちが主体的かつ意欲的に学習に取り組むこ
とができるように、問題解決学習の推進を一層進め
ていく。
(授業について量から質への転換を図る)
○全教員が役割分担し、一丸となって取り組みを深め
ていくことができるように近小ゼミのカリキュラム
化を図る。
○指導力の向上のためのきめの細かい現職研修を充実
させる。
【生活指導】
○教職員の共通認識のもと、家庭との連携しながら乗
車マナーの向上に努める。
○学校全体をあげて体力つくりについての組織的取り
組 みを実施する。
○ケータリング給食をはじめ、食育教育の充実を図る
とともに、
感謝の気持ちや食事マナーの向上を図る。
【進路指導】
○学年の発達段階に応じた学習態度や学習習慣の確立
を目指す。
○本校のよさをアピールできる授業の構築を図る。
○思考力・判断力・表現力を問う読解力や記述式問
題、知識・技能を活用する問題に課題が見られる。
○読解力で成績の分布の分散が拡大しており、その背
景に家庭での学習時間などの学習意欲、学習習慣・
生活習慣に課題が見られる。
○自分への自信の欠如や自らの将来への不安、体力の
低下といった課題が見られる。
確かな学力、豊かな心、健やかな体の調和を重視す
る「生きる力」を育むことがますます重要である。
○改正教育基本法等を踏まえた学習指導要領改訂
○「生きる力」という理念の共有
○基礎的・基本的な知識・技能の習得
○思考力・判断力・表現力等の育成
○確かな学力を確立するために必要な授業時数の確保
○学習意欲の向上や学習習慣の確立
○豊かな心や健やかな体の育成のための指導の充実
共
に
個
校
訓
人に愛される人
信頼される人
尊敬される人
を育成する。
性
ぶ
を
す
集
めざす子ども像 一隅を照らす此れすなわち国宝なり
生
か
学
・心もからだも元気な子
・規則正しい生活を送れる子
・礼儀正しく、笑顔であいさつする子
・わがままな心をおさえ、きまりをまもれる子
・何事にも感謝し、
「ありがとう」といえる子
団
・素直な心で努力し、最後までやりぬく子
・人の心を思いやり、力を合わせてがんばる子
・よろこんで、世のため人のためにはたらく子
・自分を大切にし、まわりも大切にする子
・自分の夢を大切に育てる子
を
育
成
す
本校教育の重点
教保生靄然一体の教育の推進
め
ざ
す
教
師
像
・児童に「愛され、信頼され、尊敬される」教師
・
「尽きざる児童愛、教育愛」をもつ教師
・何事も率先垂範のできる教師
・
「私学人」としての誇りと自覚をもつ教師
め
る
ざ
す
学
校
像
・
「教保生」靄然一体の学校
・
「よく学び、よく遊ぶ」学校
・子どもが子どもらしい学校
・ひとりひとりを大切に育てる学校
・子ども中心にひとつになる学校
・元気で楽しい学校
・あたたかい雰囲気のある学校
○ひとりひとりの児童を大切にする学校
学校経営 方針 ○信頼され、魅力ある学校
○子どもたちを中心に保護者・教職員がひとつになる学校
本年度の重点目標
①児童および園児募集活動を強化する
②幼小一貫教育の一層の推進に取り組む
③児童・保護者対応への組織的な取り組み体制を整備する
④高い進路保障と柔軟な進路選択の実現に積極的に取り組む
⑤校庭の芝生化を実現する
⑥ICT教育を推進する
⑦学校行事および宿泊行事の再検討を推進する
⑧指導要録等の電子化を再検討する
⑨保教会活動の再検討を推進する
1.平成27年度 学校方針
(1) 学 園 の 建 学 精 神
「実学教育」と「人格の陶冶」
(2) 学 園 の 教 育 の 目 的
人に愛される人 信頼される人
尊敬される人
を育成することにある
(3) 本 校 の 教 育 目 標
自立した学習者の育成
社会に役立つ人材の育成
(4) 本 校 教 育 の 三 大 方 針 ( 智 ・ 徳 ・ 体 )
智をほりおこす「叡智教育」
心をみがく「道徳教育」
体をきたえる「健康教育」
(5) 本 年 度 の 学 校 経 営 方 針
① ひとりひとりの児童を大切にする学校
② 信頼され、魅力ある学校
③ 子どもたちを中心に保護者・教職員がひとつになる学校
(6) 本 年 度 の 重 点 目 標
① 児童および園児募集活動を強化する
② 幼小一貫教育の一層の推進に取り組む
③ 児童・保護者対応への組織的な取り組み体制を整備する
④ 高い進路保障と柔軟な進路選択の実現に積極的に取り組む
⑤ 校庭の芝生化を実現する
⑥ ICT教育を推進する
⑦ 学校行事および宿泊行事の再検討を推進する
⑧ 指導要録等の電子化を再検討する
⑨ 保教会活動の再検討を推進する
2.近畿大学附属小学校 学校評価について
(1) 学 校 評 価 の 目 的
具体的な視点で重点化した年度目標や具体策の達成状況を把握し、評価サイクル
の繰り返しによって、学校運営を改善し、教育の質の向上を図るとともに、学校関
係者評価の実施や評価結果の公表等の取り組みを含めた、年間を通した評価活動を
実施することにより、教育内容の充実を図る。
(2) 学 校 評 価 の 種 類
自
己
評
価:教職員による評価ならびに保護者アンケート・保教会運営委員
アンケートによる結果を考察し、改善を図る。
学校関係者評価:附属中・高等学校校長、附属幼稚園副園長、近友会会長、保教
会会長、校長、教頭により構成する評価委員会が、自己評価の
結果について評価するとともに、改善策等についての提言・勧
告を行う。
(3) 評 価 基 準
S:目標を上回って達成した A:目標どおり達成した B:取り組んだが達成できなかった
C:ほとんど取り組むことができず、目標も達成できなかった
3.自己評価について
(1) 教 職 員 に よ る 評 価
1.学校経営の重点
(1) 目
標
○ 開かれた、信頼される学校づくりを進めるため、学校として、あるいは、学校やクラスとして抱え
ている課題に対し、組織的な学校運営を行う。
○ 学校行事や各学年行事、校外学習等を計画、準備の段階から見直し、本校の教育目標に沿った形で
改善を図る。
○ 学校だよりや学級通信、ホームページ等を通じて家庭や入学希望者への情報発信を充実させると同
時に、定員確保に向けた児童募集活動を強化する。
評
価
項
目
取
①組織運営
り
組
む
内
容
(
指
針
)
達成状況
初期対応に重点を置き、学年からフロアへと連携を深めたり、専科
との連携を密にしたりする。定期の学年主任会だけでなく、必要に応
じて柔軟に話し合いの機会を持つ。「報告・連絡・相談」を組織的に
行う。
②学校行事の運営
③情報の発信・児童
募集活動
A
学舎・学習旅行の実施場所と実施内容を全面的に見直し、系統性の
ある学舎・学習旅行を構築するとともに、学校行事や社会見学等の校
外学習について、改善を進めていく。
A
学校での教育活動を広く公開、発信していくことで、在校生、保護
者との信頼関係づくりに努める一方、開かれた学校づくりを通して、
定員確保に向けた児童募集を展開する。
A
結
果
と
分
析
①
今年度より、フロアーの活動が増えたことで教員間の連携を深める機会が増えた。「フロア学年」
としての意識を持ち、フロア担当を含めた学年団の連携によって、多くの目で児童を見守ることに成
果があった。また、学年会を密に行うなど、学年内の連携ができ必要があれば学年会にフロア担当の
教員も参加することで、課題に対する共通理解を持つことができた。
② 学舎・学習旅行を積極的に見直し、これまでの経緯や歴史にとらわれず、現在の近小にあったもの
になるよう改善されている。内容面の充実も進み、目指していく方向性、系統性も検討を重ねられて
きている。社会科学習だけでなく、他教科に及ぶ学習旅行になってきたことも評価できる。
③ ホームページや学級通信等での情報発信を積極的に行うことにより、保護者との信頼関係や連携協
力関係を高めることができている。新たに、保護者の方々にも校外学習に参加してもらうなど、実際
に一緒に体験する機会も好評であった。児童募集に全教員で関わっていくという方向性が浸透し、本
校の良さを伝える機会となっている。受験者数の増加にその結果が表れている。出張授業等、様々な
アイディアで学校をPRし、積極的に学校の魅力を発信している。
次
年
度
へ
の
改
善
点
①
フロアの取り組み、学年間の話し合い、専科の教員との話し合いの場の持ち方について、さらに充
実させていく必要がある。特に、フロア全体2学年を学年団で見るという点について具体的なあり方
を考えていきたい。「報告・連絡・相談」をより意識し、全体で共有すべき事象や課題に対しての共
通理解が徹底できるような組織運営を進めていく。
② 学舎・学習旅行の新しい取り組みについて、教員間での共通理解を深めるとともに、系統だった内
容にするために、引き続き、学舎・学習旅行に内容の検討を進めていく。
③ 情報発信と新たな児童募集の取り組みを模索していく。
2.学習指導・研修の重点
(1) 目
標
○ 幼小一貫教育の推進のため、互いの保育・教育について意見交流を図り、本校独自のカリキュラム
の整備を進める。
○ 異学年での授業やフロア掲示を充実させるなど、子供達が生き生きと学び合う環境づくりを行う。
○
ICT研修や人権研修などの各種研修に参加し、自己研鑽を図るとともに、共有に努める。
評
価
項
目
取
り
組
む
内
容
(
指
針
)
達成状況
①幼小一貫
シラバスの改訂を進める。また、幼稚園の研究保育へ参加するとと
もに、幼小一貫カリキュラムを作成する。
B
②学び合う環境づく
り
異学年授業の計画と実践を進める。教室や廊下の壁面掲示の充実を
図るとともに、学び合う環境づくりを進める。
A
③教員研修
ICT研修、人権研修、基本研修、西小私連研修など、各種研修へ
参加する。
A
結
果
と
分
析
①
幼小の合同授業(1・2年生)や、幼稚園の研究保育への参加、幼小合同研修会などは実施できた
が、シラバスの改訂を含め、幼小一貫カリキュラムについては、作成途上であるが、今年度幼稚園の
保育をつぶさに参観することができ、幼稚園の保育を実際に見たり、話し合ったりする機会を設ける
ことができた。
② フロアの教室配置を変更したことで、異学年を身近に感じることができるようになった。また、各
フロアで工夫した取り組みが見られ、単なる交流に終わらず、学習意欲を高める効果も見られた。
③ ICTの推進については、教員用タブレットが支給され、ICT研修も進められている。また、経
験年数が10年以下の教員対象の基本研修を2学期以降、定期的に行うことができた。
次
年
度
へ
の
改
善
点
①
より細かい内容にまで踏み込んだ、幼小合同の話し合いを進め、小学校として、幼稚園卒園までに
必要な「学びの基礎力」について提案していく必要がある。
② 共有スペースの有効利用や、異学年交流のカリキュラムへの位置付けなどを検討し、学年任せにな
らないように、計画的に実施していく必要がある。
③ 1学級分の児童用タブレットの活用を進め、タブレットを使った授業実践に取り組むと同時に、カ
リキュラムの中にどう位置づけていくのか、各教科で検討していく必要がある。国語・算数といった
全学年に共通する教科については、特に指導力を向上させるため、授業研究の機会をさらに充実させ
ていく必要がある。外部の研修にも積極的に参加できる体制づくりも進めていく必要がある。
3.生活指導・児童活動・保健衛生・環境整備の重点
(1) 目
標
○ あいさつ・言葉遣いの重点として、基本的生活習慣の定着を図る。
○ スクールライフの共通理解をもとに、全教職員で校内外での規範意識を育てる。
○ 児童一人一人の理解に努め、一人一人に応じた適切な指導を進める。
○ KINKI FAMILY などの異学年交流を通して、集団の一員としてよりよい生活や人間関係を築こうと
する態度を育てる。
○ 体を動かすことの楽しさや心地よさを味わわせることで、運動の大切さを認識させ、体力向上を目
指す。
評
価
項
目
取
り
組
む
内
容
(
指
針
)
達成状況
①
基本的生活習慣
の確立
教員のあいさつ、言葉遣い、態度について率先垂範を徹底する。
A
②
規範意識の育成
と安全指導
全教員による登校指導、乗車マナーや安全指導を徹底するとともに、
登校別方面集会や集団活動を充実させる。
A
③
生活指導上の課
題への対応
④
異年齢集団の交
流
なかよしニュースの発行や校内着について検討する。
A
フロア2学年による、新たなKF活動の取り組みを進める。
A
⑤体力向上
人工芝導入に伴う、グラウンドの使用方法を検討したり、ルールづ
くりを進めたりする。
結
果
と
分
A
析
①
教員の率先垂範により、指導効果は上がっているが、あいさつをする児童が減っているという声も
多いのが現状である。教員の意識の差が子供たちに反映している。
② 登下校指導や方面別集会の定期的な実施、立哨指導、乗車指導等も随時行い、乗車マナー向上や安
全指導に取り組み、放課後開放による新たな下校方法を試行し、検討した。苦情や問題も多くあり、
十分とはいえない。
③ なかよしニュースを計画的に発行し、児童・保護者へ積極的に発信した。また、校内では体操服で
過ごすことにより、児童は活発に活動することができた。校内着については様々な視点で検討し、導
入を決定した。
④ 新しいフロア活動を含め、様々な異学年交流が積極的に実施できた。
⑤ 人工芝導入により、運動する機会が増え、活発に活動する様子が見られた。使用方法についての共
通理解、怪我防止に向けてルール作りを検討し、一定の効果が得られた。
次
年
度
へ
の
改
善
点
①
②
教員の共通理解をさらに深め、率先垂範を徹底し、児童への指導を継続して行う必要がある。
目標を明確にし教員、児童、保護者が一体となって取り組むことができるように考えていく必要が
ある。工事に伴う、登下校のあり方についても検討を進めていく。また、共通認識をもって組織的に
指導にあたることができるように整備していく必要がある。
③ なかよしニュースを計画的に発行し、児童・保護者へさらに発信を継続して実施していく必要があ
る。
④ フロア、1~6年での縦割り活動、幼稚園との多岐にわたる異学年交流を整理し、より実のある活
動にしていくため、今年度の活動を踏まえ、学習面での交流や近小タイムの扱い等についても検討す
る必要がある。
⑤ 怪我防止や体力向上へのさらなる取り組みや、グラウンド以外の部分を含め、児童が安心に活動で
きるスペースについて考えていく必要がある。
4.進路指導・学習評価の重点
(1) 目
標
○ 個々の学力推移を的確に把握し、進路に対する保護者の意向や子供の思いを尊重しながら進路指導
を進めていく。
○ 何事にも元気で真面目に頑張る態度を身に付けさせ、附属中学校・高等学校の6年間で十分に活躍
できる人物を育成していく。
○ 人材バンクを構築し、進路指導に活用していく。
評
価
項
目
取
り
組
む
内
容
(
指
針
)
達成状況
①適切な進路指導
個々の状況に応じた支援を行う。
A
②進路保障(内部進
学)
新たな内部推薦制度を確立するとともに、近小ゼミの充実を図る。
A
卒業生NW(ネットワーク)委員会と連携し、卒業生の進路追認な
らびに 人材バンクの構築とその活用を図る。
A
③進路追認
結
①
果
と
分
析
各学年において、個々の学習状況の把握に努め、必要に応じて補充学習等を取り入れ、効果をあげ
ることができた。しかしながら、2月に実施された学力考査の考察からも分かるように、各学年数名
の児童の基礎学力に課題が残った。
② 新たな内部推薦制度を運用し、内部推薦者52人を決定した。本校が大切にしている「元気・真面
目・頑張る」を実践できる児童を目指して、高学年では努力評定を取り入れ、一定の成果が見られた。
③ 進路追認については、ホームページやはがき(50期生のみ)による追認作業を進めたが、十分な
情報を得ることができなかった。卒業生に幅広く「進路追認についての取り組み」を知ってもらうよ
うに、情報発信のあり方をさらに工夫していく必要がある。また、卒業生による進路学習を、目標に
していた年3回実施することができた。
次
①
②
③
年
度
へ
の
改
善
点
今後もより効果的な支援を継続して進めていき、確実に基礎学力の定着を図っていく必要がある。
次年度以降は、進路保障を見据え、新たなゼミの体制を考案していく。
今後は、本年度登録された20名近くの卒業生に、積極的にアプローチしていくとともに、同窓会
との連携を一層図っていく必要がある。
(2) 児 童 ア ン ケ ー ト の 考 察
児 童 へ の ア ン ケ ー ト と し て 、「 ふ り か え り シ ー ト 」 を 実 施 し た と こ ろ 、 こ の 1 年 間 、 様 々
な 活 動 や 体 験 を 通 し て 、「 一 所 懸 命 頑 張 っ た 」「 頑 張 っ て き た の で ~ ~ の よ う な こ と が で き る
ようになった」といった肯定的な意見が多数みられ、児童が学校生活を満喫している姿が伝
わってきた。また、高学年における教科担任制や近小ゼミ、学校行事への肯定的な意見など
も多くみられた。今後は、少数とはいえ、否定的な意見に対しても謙虚に受け止め、児童の
確かな成長に活かせるよう教育内容の改善を進めていく。
(3) 保 護 者 ア ン ケ ー ト の 考 察
-学校方針について-
学校方針・教育方針については、従前どおり、引き続き、叡智教育・道徳教育・健康教育
の調和のとれた教育活動に努める。また、近畿大学の附属校として、大学との連携を一層深
め、よりよい教育の推進にも努める。さらに、学舎・学習旅行を含めた校外学習についての
見直しを進め、一層充実した活動になるよう改善に努める。
-ケータリング給食について-
業者を変更し、週3回のケータリング給食を実施するとともに、学期毎に選択できるよう
にする。今後は、一層児童にとって魅力あるケータリング給食となるように、内容や回数の
変更等を含め、改善に努める。
-生活指導について-
登下校時の乗車マナーをはじめ、公共マナーの徹底を各ご家庭のご理解とご協力を得なが
ら、今後も進めていく。また、校内ルールの確立と徹底に努めるとともに、元気よく丁寧な
あいさつができる「近小生」の育成を目指して取り組みを進めていく。
-安全指導・防災対策について-
携帯電話の学校への持ち込みについては、現行どおり、原則禁止とする。メールや通信機
能のないGPS端末に限り、学校の許可を得た上での持ち込みを可とする。防災訓練につい
ては、様々な状況を想定し、各学期毎に実施しているが、さらに改善に努める。
-英語教育について-
英語科の教科化に向けて、指導時間、指導内容等について検討し、ALT(外国語指導助
手:ネイティブスピーカー)とも連携し、授業の一層の充実とカリキュラムの構築を図り、
本校独自の英語教育の確立を目指す。
-放課後について-
低学年においては、外部に委託し、放課後の学童保育を取り入れることにした。高学年に
おいては、教員が役割分担し、習熟度別グループ編成を基調とした「近小ゼミ」のさらなる
充実を図る。放課後の校庭開放も実施し、友達と一緒に過ごす時間の確保に努める。
-進路・進学について-
進路・進学についての情報の開示に努めるとともに、各学年に応じた進路説明会等の実施
により、より適切な進路・進学を実現するための取り組みを進めていく。また、附属中学校
へは、得点や模試等の偏差値では測ることのできない学力や主体的に行動することができる
力を身に付けた児童を推薦する基準を設け、附属中学校への進路を充実させていく。
-保教会活動について-
「教保生靄然一体」となって教育内容の充実を図るために、保教会行事等の精選を行い、
今後ともよりよい関係を築くことができるように努める。また、保教会役員・委員の方々の
負担が過剰にならないように、保教会とも協議を進めていく。
-学級や授業の雰囲気について-
若手教員の指導力の向上はもとより、各教員の資質・指導力等、力量の向上に努め、学級
格差が生じないように、学年集団の連携を深め、それぞれの学年の指導の充実に努める。ま
た、ホームページ等を利用して、学校生活の様子をより詳細に開示していくように進めてい
く。
(4) 保 教 会 運 営 委 員 ア ン ケ ー ト の 考 察
概ね、本校の教育活動について高い評価をいただいている。特に、教職員の服装や言葉遣
い な ら び に 教 職 員 の 熱 意 、 学 校 行 事 ( 運 動 会 、 音 楽 会 )、 校 舎 内 外 の 美 化 に つ い て 高 評 価 を
得た。一方、通知表については、より分かりやすいものになるよう改善を進めていく必要が
ある。
4.学校関係者による最終評価
(1) 教 職 員 に よ る 評 価 の 結 果 に つ い て
概ね、肯定的な意見をいただくとともに、次年度への改善点を真摯に受け止め、来年度の
教育活動を進めていくようにとの提言を受けた。
(2) 児 童 に よ る ア ン ケ ー ト 結 果 に つ い て
教 科 担 任 制 へ の 子 供 達 の 評 価 が 高 い こ と や 近 小 ゼ ミ 、泊 を 伴 う 学 校 行 事( 学 舎 ・ 学 習 旅 行 )、
に対する評価が高いことについて言及がなされ、今後ともさらに改善を進めていき、より充
実した教育活動が展開するように望むとの提言を受けた。
(3) 保 護 者 に よ る ア ン ケ ー ト 結 果 に つ い て
高評をいただくとともに、今後は、ケータリング給食のさらなる充実に向けての取り組み
や学年集団等、組織力を発揮することができるように一層の指導改善を図っていくようにと
の提言を受けた。
(4) 保 教 会 運 営 委 員 に よ る ア ン ケ ー ト 結 果 に つ い て
来年度は、具体的な方策を策定し、改善を一層進めていくようにとの提言を受けた。
(5) 総 括
以 上 、本 年 度 の 教 育 活 動 に つ い て 了 承 を 得 る こ と が で き た 。来 年 度 も 建 学 の 精 神 に 基 づ き 、
近畿大学学園の附属小学校としての伝統を引き継ぎながら私立小学校らしいより充実した教
育活動を展開していくことで、子供達や保護者の期待に応えるようにとの提言を受けた。
そこで、来年度は校務分掌を再編制し、組織力の向上を図るとともに、校時表をはじめと
した生活環境の見直しを進めていくことを重視して教育活動に取り組むことを提案し、了承
が得られた。