業界をリードする米国の金融企業 XtremIO、VDI 導入でのユーザーと IT の生産性を大幅 に強化 ポイント 業界 金融機関 会社規模 米国最大規模の金融企業 ビジネスの課題 仮想デスクトップ約 3,000 台からなる VDI(仮想デスクトップ インフラストラクチャ)を導入し ました。以下、このホワイト ペーパーでは、お客様の機密保持のため、お客様を「業界をリード する金融サービス企業」またはもっと簡単に「同社」と表現します。これらのユーザーが使用す る仮想デスクトップは、1 台ずつ OS のディスク イメージから実行できる高パフォーマンスの永 続型デスクトップである必要があります。このため、このお客様は共有マスター イメージから実 行する非永続型デスクトップよりも大きなストレージ容量を必要とし、共有ストレージの I/O ロー ザー エクスペリエンス ドが増大するとともに、ウイルス スキャンの負担がより重くなります。 VDI ソリューションの迅速な設 VDI 環境の無停止かつシームレ この米国の金融企業(匿名希望)では、従来のハイエンドのディスク アレイを使用し、読み取り 負荷の高いビジネス アプリケーションのデータ復元性と汎用ストレージを維持しています。書き スな拡張性 込み負荷の高い IOPS パフォーマンスをサポートするストレージ システムにより、より大規模な ビジネス アプリケーションの提 VDI 環境で従業員のユーザー エクスペリエンスを向上させることが同社の優先事項になりました。 供に対する VDI の影響の排除 オプション 米国を拠点とする金融サービス企業が、米国本社、英国、インドで勤務する IT 従業員用の永続型 一貫し、予測可能な VDI ユー 計と導入 概要 さらに、従来のストレージで多様なワークロードが混在する環境は、SLA 違反のリスクが増大し ており、既存のストレージ システムによる VDI の同時サポートが、VDI のワークロードが混在す るビジネス アプリケーションの動作信頼性に及ぼす影響が懸念されていました。 2 個のデュアル ノード X-Brick クラスター(プライマリ サイト と災害復旧サイト)を備えた XtremIO オール フラッシュ アレ ビジネスの課題:一貫した高品質のユーザー エクスペリエ ンスを低い運用コストで実現 イ Citrix XenDesktop と VMware 米国の業界をリードする金融サービス企業の IT 部門は、高品質のユーザー エクスペリエンスが vSphere を使用する、3,000 台 VDI 導入を成功に導くうえで重要であることをよく承知しています。同社の重要関心事には、多 の永続型デスクトップ 数のイベントが同時に発生することによる仮想デスクトップの速度低下が挙げられています。 6 分の 1 の重複排除率で GB あ たり 5 米ドルのストレージ効率 このお客様は、次のように述べています。「起動、ログイン、ウイルス対策シグネチャの更新、 性を実現 スキャンなどのアクティビティが同時に発生すると、当社の既存のストレージ システムは過負荷 IOPS の 90%は将来の VDI 拡張 に陥り、仮想デスクトップのパフォーマンスが低下することがあります。ラップトップを開いて や混在ワークロードの統合に向 からほんの数秒で作業に入ることに慣れているユーザーにとっては、アプリケーションはいつで けた余裕分 も瞬時に応答する必要があります。」 結果 すべての VDI デスクトップで理 想的なユーザー エクスペリエン スを提供 インストールを合理化、導入後 の VDI 管理は最小限 シームレスに VDI を拡張し、パ イロット フェーズから大規模導 入まで対応 VDI とビジネス アプリケーショ ンとのストレージ競合を排除 VDI がストレージに突き付ける主要課題の 1 つは、日中は激しい変化に耐える高い I/O パフォーマ ンスが必要となる点です。一般的なデスクトップ アプリケーションのワークロードでは書き込み 負荷が高くなりますが、ブート ストームやアンチ ウイルス スキャンでは、ワークロードが読み取 りに集中します。メンテナンス タスク(パッチ処理やデスクトップの再構成処理など)では、依 然として一時的な書き込みの急増が発生します。同社には、エンド ユーザーのユーザー エクスペ リエンスを損なわずに、VDI 環境の成長に伴うパフォーマンス要求の高まりに対応できるスト レージが必要です。 同社が VDI 導入にあたって達成しようとするもう 1 つの目標は、VDI 管理者の作業負担を大幅に 改善し、簡素化することです。従来のストレージ プラットフォームを使用した初期の VDI 導入で は、デスクトップ管理者が新しいデスクトップの導入、インフラストラクチャのバランスを取る ためのデスクトップ移動、イメージの再作成、パッチ、メンテナンス作業といった VDI の基本的 なメンテナンス タスクに毎日数時間も費やしていました。さらに、VDI の導入にはストレージ ア レイの構成とチューニングの知識が必要なため、デスクトップ管理者はストレージ管理にも取り 組む必要がありました。 同社の既存のストレージ プラットフォームを使用した VDI のパイロット版では、プロジェクトが スケールアップして本番環境に移行すると、順調に稼働しなくなることが確認されています。こ のお客様は、次のように述べています。「VDI 環境が本番環境に移行したとたん、当社のハイエ ンド ディスク ストレージ システムは IOPS パフォーマンスの壁に直面しました。さらに、当社の ディスク ベース ストレージ システムを共有するビジネス アプリケーションのパフォーマンスに VDI 環境が悪影響を及ぼし始めました。」 ソリューション:高パフォーマンス、高 ROI VDI を実現す る XTREMIO オール フラッシュ アレイ デスクトップのパフォーマンスと管理に関する以上の課題に対処するため、同社は、1 個あたり 10 TB のストレージ容量を積んだ EMC XtremIO オール フラッシュ アレイ デュアル ノード XBrick クラスター2 個をデプロイし、VMware vSphere で 3,000 台のユーザーに対応する Citrix XenDesktop 環境を構築しました。各 X-Brick クラスターで 1,500 台の永続型 VDI デスクトップを サポートし、2 つめのクラスターはセカンダリ サイトで災害復旧に充てます。 同社では、永続型デスクトップが 1 台あたり 60 GB のストレージを必要としていたことから、 XtremIO によるインラインのデータ重複排除でデータ量が 6 分の 1 まで削減され、3,000 台ものデ スクトップに必要な有効ストレージ容量が合計でわずか 30 TB にまで削減されたことが確認され ました。この結果、お客様は、XtremIO のコストを VDI デスクトップあたり約 5 米ドルと推計し ています。これは従来のディスク ストレージ アレイに比べ、100%を上回る改善率です。 ストレージ容量の効率性と取得コスト面のメリットに加え、XtremIO オール フラッシュ アレイの 使用により、ストレージの IOPS パフォーマンスも大幅に向上しました。この VDI 環境には、永 続型デスクトップ 1 台あたりでは 20 IOPS、全 3,000 台の VDI デスクトップでは合計 6 万 IOPS が必要ですが、上述の X-Brick クラスターは合計で約 60 万 IOPS を提供できます。その結果、こ の XtremIO 構成は使用可能な IOPS に 90%の余裕があり、VDI をシームレスに拡張できます。 ビジネス上のメリット:オーバーヘッドの低減により高い ユーザー満足度を達成 XtremIO アレイは大規模で一貫した I/O パフォーマンスを発揮するため、すべてのデスクトップで 理想的なユーザー エクスペリエンスが得られます。アプリケーションは物理デスクトップよりも 高速で、常に瞬時に応答します。XtremIO は起動、ログイン、アンチ ウイルス スキャンによる IO 急増の問題も簡単に排除します。一貫した低いレーテンシーと優れた IOPS で、確実にすべてのデ スクトップが常に高速で稼働し ます。 「XtremIO は、強大な I/O パフォーマンスを実現し、確実にすべてのデスクトップ ユーザーに同 じフラッシュ ベースのユーザー エクスペリエンスを提供します。しかもこれまでのところ、当社 では、起動、デスクトップの再構成、新しいデスクトップ クローンの作成、その他のよくある VDI イベントでパフォーマンスのひっ迫を心配する必要はありませんでした。」 この金融サービス企業は、XtremIO は調整や構成が不要なため、インストールや操作も極めて簡 単であること(電源を入れて 30 分で最速の VDI ストレージ環境が完成)にも気づきました。デス クトップ イメージのクローンを瞬時に作成でき、追加スペースは不要でした。 XtremIO のインライン重複排除と独自のメモリ内クローン作成/プロビジョニング操作により、新 しいフル クローン デスクトップのプロビジョニングにかかる時間は従来の 5~10 分から数秒にま で短縮し、数百台のデスクトップを数分で展開できます。買収、新規採用、新しいオフィスの開 設、プロジェクトのアウトソーシングといった大きなイベントも、シンプルで手間をかけずに行 えます。 XtremIO 独自のスケールアウト アーキテクチャで、お客様は完全な本番環境にも簡単に移行でき るようになりました。1 つの X-Brick からフル構成のアレイまで、SSD 容量を追加するだけで、動 的かつ無停止で VDI 環境を拡張できるようになりました。XtremIO アレイによりパフォーマンス に余裕が生まれたため、シームレスな拡張性も備わりました。追加のサーバー リソースを導入す るだけで VDI を拡張できるため、管理負担と ROI がさらに改善されます。 「VDI 向けの他のストレージ オプションと異なり、XtremIO ではストレー ジのサイズ調整や RAID 構成などの複雑な操作が一切不要になりました。 パッチの適用やウイルス スキャンなどの日常的なデスクトップ メンテナ ンスのために、一晩または週末いっぱい電源を落とす計画を立てる必要も なくなりました。これらのメンテナンスは、デスクトップの稼働中にその まま実行できるようになったからです。」 - 米国最大規模の金融サービス企業 お問い合わせ お客様のビジネスやITに関する問題の 解決に役立つEMCの製品、サービス、 およびソリューションの詳細について は、EMCセールス担当者またはEMC認 定リセラーまでお問い合わせいただく か、japan.emc.comをご参照くださ い。あるいは、EMCストアで製品を探 したり、比較していただくこともでき ます。 EMC2、EMC、EMCのロゴ、FAST VP、EMC RecoverPoint、EMC Symmetrix、EMC VMAX、EMC XtremIOは、 EMC Corporationの登録商標または商標です。VMwareは、VMware, Inc.の登録商標または商標です。その他のす べての名称ならびに製品についての商標は、それぞれの所有者の商標または登録商標です。© Copyright 2015 EMC Corporation. All rights reserved. Published in the USA. お客様のプロファイルH14094-J 03/15 EMC Corporationは、この資料に記載される情報が、発行日時点で正確であるとみなしています。この情報は予 告なく変更されることがあります。
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