特 集 - 清泉女子大学

学長 杉山 晃
卒業生の皆様、ご家庭で、職場で、地域で、それぞれの場所でご活躍のことと思います。
平成
28 年(2016 年)9 月 15 日発行
おとずれ 第 236 号
さて、この度は、卒業生アンケートへの多くのご回答をいただき誠にありがとうございました。心
から感謝申し上げます。清泉女子大学の建学の精神・伝統・校風を守りながらも大学としての個性を
特 集
卒業生アンケート
磨き、末永く存続してほしいとのご意見・ご要望、叱咤激励のコメントもいただき
ました。また、たくさんの卒業生から母校への愛や感謝にあふれるメッセージもお
~ご協力のお礼と集計結果のご報告~
寄せいただきました。アンケート結果や皆様から寄せられた貴重なご意見・ご要望
を真摯に受け止め、今後、大学としてどのような対応が可能か検討し、大学運営に
学長 杉山 晃
卒業生の皆様、ご家庭で、職場で、地域で、それぞれの場所でご活躍のことと思います。
お願いいたします。
さて、この度は、卒業生アンケートに多くのご回答をいただき誠にありがとうございました。心から感謝申し上げ
ます。清泉女子大学の建学の精神・伝統・校風を守りながら、大学としての個性を磨き、末
永く存続してほしいとのご意見・ご要望、叱咤激励のコメントもいただきました。また、た
◆ 調査概要
くさんの卒業生から母校への愛や感謝にあふれるメッセージもお寄せいただきました。アン
卒業生が母校に抱かれている思いや母校との
◆ 在学中の経験や取組みについて
ケート結果や皆様から寄せられた貴重なご意見・ご要望を真摯に受け止め、大学としてどの
関わり方を明らかにすることにより、
卒業生と大
大学時代特に力を入れたこととして、
「大学の
ような対応が可能か検討し、大学運営に活かせるように取り組んでまいります。これからも
皆様のご支援どうぞよろしくお願いいたします。
学の絆を一層深め、本学が魅力ある大学としてさ
授業、ゼミ、卒業研究」
「友人との交流」
「学内の
活かせるように取り組んでまいります。これからも皆様のご支援をどうぞよろしく
2
らに発展していくための方策を検討することを
クラブ・サークル・愛好会活動など」が上位 3
目的として、2016 年 4 月に卒業生アンケートを
項目を占めた。また、在学中の経験は「一生つき
生生活支援や学習支援の場において、こうした環境作りを
◆ 調査概要
実施し、2,468 名(回収率 14.6%)の卒業生から
卒業生が母校に抱かれている思いや母校との関わり方を
明らかにすることにより、卒業生と大学の絆を一層深め、
回答をいただいた。ご協力いただいた卒業生の皆
本学が魅力ある大学としてさらに発展していくための方策
様に感謝を申し上げるとともに、
ここに集計結果
を検討することを目的として、2016
年
4 月に卒業生アン
ケートを実施し、2,468
名(回収率 14.6%)の卒業生から
の要約を報告し、大学の今後の課題についても触
回答をいただきました。ご協力いただいた卒業生の皆様に
れてみたい。
感謝を申し上げるとともに、ここに集計結果の要約を報告
なお、アンケート結果の詳細は 10 月中旬を目
し、大学の今後の課題についても触れることにいたします。
なお、アンケート結果の詳細は
10 月中旬を目途に、本
途に、本学ホームページにて公表を予定している。
学ホームページにて公表を予定しています。
大学への総合的な満足度
◆◆
大学への総合的な満足度
大学に対する総合的な満足度の評価については、8
割以
大学に対する総合的な満足度の評価について
上の方が「満足していた」「やや満足していた」と回答し
は、8 割以上が「満足していた」「やや満足して
ています(図 1)。
いた」と回答している(図 1)
。
あいたい友人ができた」
「授業以外で学内で過ご
意識し取り組んでまいります。
す時間が長かった」
「恩師とよべる教員ができた」
◆ 大学への愛着・大学との関わり方について
の回答が多く挙げられ、
大学に自分の居場所を見
愛着度は、卒業後に卒業生が持つ大学への好意的な感情
を表す指標の一つといえます。9
割近くの方が卒業後も大
つけられ、
大学生活を通じて豊かな人間関係を築
学に愛着を持っていることが確認されました(図 2)。
けるような環境が重要であるといえそうだ。
自由
記述では、大学の居心地・雰囲気について「アッ
トホームな雰囲気」が好きだった、良かったとい
う感想が複数みられた。
在学生に対する学生生活
図 2 清泉女子大学に愛着を持っている(質問
2-3)
支援や学習支援の際に、こうした環境作りを意識
図 大学進学を目指す受験生に母校を勧めたいか
2図
清泉女子大学に愛着を持っている(質問
2-3)
していきたい。
2 清泉女子大学に愛着を持っている(質問
2-3)
を尋ねたところ、約 7 割が肯定的な回答を示した
図 4 年代別
◆ 大学への愛着・大学との関わり方について
大学進学を目指す受験生に母校を勧めたいか
大学進学を目指す受験生に母校を勧めたいかを尋ねたと
(図
3)。卒業生が自信をもって母校を受験生に
ころ、
約 7 卒業後に卒業生が持つ大学への好意
割の方に肯定的な回答をいただきました
(図 3)。 図 4 年代別
愛着度は、
を尋ねたところ、
約 7 割が肯定的な回答を示した
勧められるよう、大学はたゆまぬ改善・改革を続
大学の
卒業生が自信をもって母校を受験生に勧められるよう、大
的な感情を表す指標の一つといえる。全体の
9
(図
3)。卒業生が自信をもって母校を受験生に
けていくとともに、
”大学の今“を卒業生にお届
学はたゆまぬ改善
・改革を続けていくとともに、
“大学の今” 高くなる
割近くが卒業後も大学に愛着を持っていること
勧められるよう、大学はたゆまぬ改善・改革を続
大学の
を卒業生にお届けできるようにしていきます。
けできるようにしていきたい。
温め」た
が確認された(図
2)
。 ”大学の今“を卒業生にお届
けていくとともに、
図 1 大学に対する総合的な満足度(質問
1-4)
図 1 大学に対する総合的な満足度(質問
1-4)
◆ 在学中の経験や取り組みについて
大学時代特に力を入れたこととして、
「大学の授業、ゼミ、
卒業研究」「友人との交流」「学内のクラブ・サークル・愛
好会活動など」が上位 3 項目を占めました。また、在学中
の経験は「一生つきあいたい友人ができた」「授業以外で
学内で過ごす時間が長かった」「恩師とよべる教員ができ
た」の回答が多く挙げられ、大学に自分の居場所を見つけ
られ、大学生活を通じて豊かな人間関係を築けるような環
境が重要であるといえそうです。自由記述では、大学の居
心地・雰囲気について「アットホームな雰囲気」が好きだっ
た、良かったという感想が複数みられました。在学生の学
けできるようにしていきたい。
高くなる
「母校と
温め」た
加する卒
「母校と
添えるよ
加する卒
図 3 大学進学を目指す人に勧めたい(質問 2-4)
図 3 大学進学を目指す人に勧めたい(質問 2-4)
大学とのつながりについて、全体の約 7 割の方に肯定的
な回答をいただきました。年代別にみると、20 代と 60 代
図 大学とのつながりを年代別にみると、20
3 大学進学を目指す人に勧めたい(質問 2-4) 代と
以上の方が特に強くつながりを感じているようです(図
60
代が強い肯定を示しているが、全体でも約 7
4)
。年代によって何につながりを感じているか違いがみら
れ、
例えば、
20 代は「卒業した学科」「在学中関わりのあっ
大学とのつながりを年代別にみると、20
代と
割がつながりを感じている(図
4)。年代によっ
た教職員」「所属していたクラブ・サークル・愛校会」、60
60 代が強い肯定を示しているが、全体でも約 例
7
て何につながりを感じているか違いがみられ、
代以上は「麗泉会」が他の年代に比べて多い傾向がみられ
割がつながりを感じている(図
4)。年代によっ
ました。若い世代の卒業生にも麗泉会に興味を持っていた
えば、20
代は「卒業した学科」
「在学中関わりの
添えるよ
図 5 年代別
て何につながりを感じているか違いがみられ、
例
あった教職員」「所属していたサークル」、60 代
えば、20
代は「卒業した学科」
「在学中関わりの
は「麗泉会」が他の年代に比べて多かった。低い
図 全体の
5 年代別
あった教職員」
「所属していたサークル」、60 代
世代の卒業生にも麗泉会に興味を持っていただ
いと回答
平成 28 年(2016 年)9 月 15 日発行
3)
だけるよう、大学と麗泉会で連携を図っていきたいと思い
ます。つながりを感じているものについての自由記述には、
「カトリックの教え」「気持ちの上、心の中でのつながり」
など精神的なつながりを指摘する意見もみられました。
たいか
を示した
図 4 年代別 大学とのつながりを感じている(質問 2-5)
験生に
改革を続
大学のイベントや行事への参加経験は、年代が
にお届
高くなるほど高まる傾向にあり(図 5)、
「旧交を
3)
たいか
を示した
験生に
改革を続
にお届
)
20 代と
も約 7
によっ
温め」たり、「在学中の教員と再会」すること、
「母校とのつながりを深める」
ことを期待して参
図 4 年代別 大学とのつながりを感じている(質問
2-5)
図 4 年代別 大学とのつながりを感じている(質問 2-5)
加する卒業生が多い。引き続き、こうした期待に
大学のイベントや行事への参加経験は、年代が高くなる
添えるような機会を提案していきたい。
ほど高まる傾向にあり(図
5)、「旧交を温め」たり、「大
大学のイベントや行事への参加経験は、年代が
学時代の教員と再会」すること、「母校とのつながりを深
高くなるほど高まる傾向にあり(図 5)、
「旧交を
める」ことを期待して参加する卒業生が多いことがわかり
ました。引き続き、こうした期待に添えるような機会を提
温め」たり、「在学中の教員と再会」すること、
案していきます。
おとずれ 第 236 号
◆ 大学からのサポートや情報提供について
年代によって、大学に期待するサービス・サポートに違
いがみられ、20 代・30 代は「資格・免許取得支援」「就
職・転職などのキャリア支援」、50 代は「生涯学習のため
の支援」への期待が大きいようです。大学として今後どの
ような支援ができるか検討していく材料にさせていただき
ます。
卒業生にとって価値のある情報として、「卒業生の活躍」
「大学が現在力を入れて取り組んでいること」がいずれも
5 割以上を占め、大学から発信する情報として望まれてい
るといえます(図 7)。
大学に関する情報の入手先として回答の多かった『お
とずれ』『麗泉会会報』の内容の充実を図っていくととも
に、20 代・30 代で回答の多かった大学ホームページや大
訂正版
訂正版
学
Facebook についても、積極的に活用していきたいと考
えています。
図7
図7
3
「母校とのつながりを深める」ことを期待して参
加する卒業生が多い。引き続き、こうした期待に
添えるような機会を提案していきたい。
られ、例
)
関わりの
」、60 代
20 代と
た。低い
も約 7
いただ
によっ
いきたい。
られ、例
ての自由
関わりの
の上、心
、60 代
りを指摘
た。低い
いただ
図 5 年代別 大学行事・イベント等への参加(質問 3-2)
図8
全体の約 8 割が母校を何らかの形で支援した
図 7 あなたにとって価値のある情報(質問 4-3)
図8
図 5 年代別 大学行事・イベント等への参加(質問 3-2)
いと回答しており、
「金銭面以外の方法で支援し
図 5 年代別 大学行事・イベント等への参加(質問
3-2)
全体の約
たい」が約8 割の方が母校を何らかの形で支援したいと回
3 割を占める(図 6)。
「大学の良さを
答しており、「金銭面以外の方法で支援したい」が約 3 割
クチコミ・アピールをする」
「在学生と語り合い、
を占めています(図
6)。「大学の良さをクチコミ・アピー
図 5 年代別 大学行事・イベント等への参加(質問
3-2)
自身の経験を伝える」
「何かできることがあれば
ルする」
「在学生と語り合い、自身の経験を伝える」
「何か
できることがあれば力になりたいが、具体的な支援方法が
力になりたいが、具体的な支援方法が思いつかな
全体の約 8 割が母校を何らかの形で支援した
思いつかない」という意見も複数ありました。
い」という意見も複数あった。
いと回答しており、「金銭面以外の方法で支援し
いきたい。
たい」が約 3 割を占める(図 6)。
「大学の良さを
ての自由
クチコミ・アピールをする」
「在学生と語り合い、
の上、心
自身の経験を伝える」「何かできることがあれば
りを指摘
力になりたいが、具体的な支援方法が思いつかな
い」という意見も複数あった。
図 6 将来の大学への支援意向(質問
3-15)
図7
6 あなたにとって価値のある情報(質問
将来の大学への支援意向(質問
3-15)4-3)
図 8 大学に関する情報の入手先(質問 4-2)
◆ 終わりに
アンケート結果を参考資料として、大学と卒業生とが良
好な関係を築けるような施策の充実を図るとともに、卒業
生の皆様とより一層絆を深められるよう努めていきたいと
思います。
(報告:理事長室 竹井菜奈子)