報道資料 平成28年10月24日 NHK広報局 BS1 スペシャル 変貌するアメリカ ~2016 米大統領選を読み解く~(仮) 11月3日(木・祝) 午後7時~8時50分(途中ニュース中断あり) 第一部 午後7時~7時50分 第二部 午後8時~8時50分 ますます盛り上がりを見せる米大統領選挙。浮かび上がる争点から、問題に 切り込むのは国際政治学者、中山俊宏氏(慶應義塾大学教授)と三浦瑠麗氏(東 京大学講師)。民主・共和両党のぶつかり合いがヒートアップする現地をルポし、 二部構成でアメリカ社会の深層に迫る。 第一部のテーマは、「居場所を失ったアメリカ人」。共和党候補のトランプ氏 は、移民排斥や女性蔑視など過激な発言を繰り返しても人気は衰えない。その 背景に何があるのか?中山教授は「実は、オバマ大統領が医療保険制度改革以 外にもアメリカを大きく変えたからだ」と指摘する。増加する一方の移民や、 LGBTの同性婚合法化など、マイノリティーをめぐる変化についていけない という意識が労働者層の白人に広がっているのだ。これまで自分たちが大切に してきた価値観がマイノリティーに侵食され、このままではアメリカに居場所 がなくなるという恐怖心から本音を代弁してくれるトランプ氏に共鳴している。 第二部のテーマは「女性たちの選択」。 今回の選挙はこれまで以上に女性が鍵 を握る。アメリカではいまだ女性の社 会進出が不十分であることへの不満が 充満。これに対し、民主党候補クリン トン氏は、自らアメリカ初の女性大統 領となることで「ガラスの天井を打ち破る」と宣言。だが、三浦氏は、 「クリン トン氏は年配の女性たちから支持を得ている一方で、1980 年以降に生まれた若 い女性たちに嫌われている」と指摘。彼女たちは、白人でエリートのクリント ン氏が格差是正を語ることに違和感を覚えているという。女性たちの選択から、 アメリカが抱える問題に切り込む。番組ではさらに、大統領選後、アメリカは どうなるのか、外交戦略に変更はあるのか、日本はどうすべきなのかをアメリ カの専門家との討論を通じて予測する。 分断社会・アメリカの選択 ~“トランプ現象”の行き着く先は~(仮) 11月5日(土)午後9時~9時49分 総合テレビ 超大国・アメリカの大統領選挙がかつてない異常事態となっている。政治経験がま ったくない共和党候補のトランプ氏が、民主党候補のクリントン氏に肉薄。どちらが 大統領に選ばれるのか、予断を許さない状況だ。 「アメリカ第一主義」を掲げ、反移民、反TPPを訴えるとともに、日本など同盟 国へ更なる負担を求めるトランプ氏。過激な発言は不法移民に職を奪われたと感じる 白人労働者層に支持を広げている。かつて製造業でアメリカ経済をけん引した中西部。 さびた地帯「ラストベルト」と呼ばれるオハイオ州では、今回新たに100万人もの 共和党支持者が掘り起こされた。トランプ氏の支持拡大の背景には、職を失い、アル コールやドラッグに溺れるなどして死亡率の増加が続く白人労働者層の厳しい現実 が見えてきた。白人社会の不法移民に対する不安と憎悪もこれまでになく高まってい る。 一方、女性初の大統領を目指すクリント ン氏。職を得ることができず、多額の学費 ローンに苦しむ、1980年代から200 0年代初頭に生まれた「ミレニアル世代」 の支持を固めきれていない。中でも黒人の 若者たちは、失業・貧困などオバマ政権の 8年で何も変わらなかったと嘆く。富裕層 と貧困層、白人と移民・黒人などの間で分 断が広がるアメリカ。今何が起きているの か? その深層に迫る。 米大統領選2016 開票速報 11月9日(水) 午前9:00~ BS1 ほか
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