物流の最適化を目指して(PDF:641KB)

物流の最適化を目指して
改正省エネ法への対応状況
当社は特定荷主※として、製品の輸送や保管といった物流業務を効率化することにより、環境負荷の軽減を図るとともに、お客様にご
満足頂けるような物流サービスをご提供できるよう努力を続けています。しかしながら、昨今の国内物流環境は、慢性的なトラック運転手
の不足、長距離輸送時の運転手の連続乗務制限、内航貨物船員の高齢化、更にはEC(電子商取引)の増大に伴う急激な小口物品輸送
の増加の影響などによって、需給バランスが徐々に崩れ始め、従来通りの利便性の高い輸送が難しくなってきています。このため当社で
は、効率化を前提としながらも、安定した製品輸送手段の確保が重要な課題となっています。
2013年からスタートした経営計画「Denka100」の新成長戦略「徹底したコストの総点検」も、すでに活動4年目を迎えますが、輸送方法
や保管の見直し、包装の合理化といった物流の最適化に向けた改善の取り組みを継続的に推進しています。当社では、引き続きお客様
の満足度を低下させることなく、環境への低負荷、低コストの物流体制構築を進めてまいります。
当社の2015年度の輸送量は約530百万トンキロと、前年度比で2.2%増加し、それに伴ってCO2の排出量は前年度比で0.9%の増となりま
した。しかしながら輸送効率の良いスチレンモノマーの船輸送量が増加したことにより、エネルギー消費原単位は前年度比で1.4%低下し
ました。引き続き原単位基準での省エネ活動に取り組みながら、物流の最適化を目指して行動してまいります。
※特定荷主:年間の貨物輸送量が3,000万トンキロ以上の荷主をいい、省エネ法により省エネ実績報告義務や改善目標などが定められている。
省エネ実績の推移
(年度)
2011
輸送量(千トンキロ)
2012
2013
2014
2015
521,131
532,709
567,484
518,700
530,019
エネルギー消費原単位(原油換算数量/輸送量)
0.0250
0.0246
0.0244
0.0247
0.0244
前年度比
104.8%
98.3%
99.1%
101.6%
98.6%
CO2排出量(t-CO2)
34,700
34,800
36,707
34,061
34,382
物流部会活動紹介
物流安全活動/青海工場:イエローカード訓練の実施
劇物製品である苛性ソーダの輸送事故を想定し、イエローカード記載の手順通りに通報や応急処置を実施すべく、実車を配置して
訓練を行いました。
1)事故発生報告と対処の指示
4)応急処置完了の報告
2)運転手による周囲の漏洩状況確認
3)事故現場周辺への注意喚起
5)消防車の出動要請
6)訓練内容の評価と反省
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デンカグループ CSR 報告書 2016 資料編