資料 パレア アクシア企画展 『くまもと歴史発見!Ⅱ 』 1 企画内容 文化課・装飾古墳館・温故創生館と、くまもと県民交流館パレアの共催によ り、 「くまもと歴史発見!Ⅱ」と題して3つの企画展を以下のテーマ毎に開催し ます。 2 テーマと開催期間 ①「鞠智城調査50年の歩み」 11月1日(火) ~ 12月 ②「装飾古墳とデザイン」 ③「白川流域の弥生時代集落」 4日(日) 12月8日(木) ~ 12月27日(火) 1月6日(金) ~ 1月24日(火) (時間は、9時から19時まで) ※それぞれ、テーマに関するイベントも開催予定。 3 内容 (1)「鞠智城調査50年の歩み」(温故創生館) 昭和42年の第1次調査から、近年の城門や土塁等の調査等の50 年にわたる調査研究の成果を遺物やパネルを用いて3部構成で解説 します。 (2)「装飾古墳とデザイン」(装飾古墳館) 熊本在住のデザイナー12 名で構成する「熊本デザインプロジェク ト」による作品展。デザイナーの視点で古墳時代の装飾古墳文化をと らえ、平成 27 年 2 月に「IID 世田谷ものづくり学校」で開催された 企画展の里帰り展も兼ねています。 (3)「白川流域の弥生時代集落」(文化課) 熊本広域大水害の復興に伴い調査した遺跡で、弥生時代の遺跡が確 認されました。今回、竪穴建物等を中心にパネルにして、出土した土 器・石器等を展示します。 ※参考: 「パレア アクシア企画展」とは、くまもと県民交流館パレアが、関係機関と共催し て、展示品・収蔵品等を紹介するための企画展。 お問い合わせ先 熊本県文化財資料室 亀田 0964-28-2353 -1- テーマ1 「鞠智城調査 50 年の歩み」 1 展示のポイント 山鹿市・菊池市にまたがる国史跡鞠智城跡は、東アジア情勢が緊迫する7世 紀後半に大和朝廷(中央政府)が国土防衛のために築いた、 『続日本紀』等の国 史にも記載されている古代の城跡です。 昭和 42(1967)年度の第1次調査に始まる発掘調査により、72 棟の建物、 3箇所の城門跡、土塁や貯水池等の様々な遺構が見つかっています。 遺物としては、県内最古の瓦、『秦人忍口五斗』銘の木簡、百済系の銅造菩 薩立像等の貴重な遺物が発見されています。 そうした調査の積み重ねから、鞠智城が、300 年間存続し、大きく5期にわ たる時期の変遷をたどることがわかりました。建物以外の施設も併せて、城の 具体的構造・様相も明らかになってきています。 こうした鞠智城の調査研究における 50 年の歴史をパネルにし、瓦や土器・ 銅造菩薩立像(レプリカ)の展示等により解説します。 2 展示構成(案) プロローグ 第一部 長者原地区の調査 ① 掘立柱建物跡 ② 八角形建物 ③ 建物の変遷 長者原地区発掘調査状況 第二部 城門・貯水池の調査 ① 堀切門 ② 貯水場 ③ 木簡(レプリカ) ④ 銅造菩薩立像(レプリカ) 第三部 土塁・石塁の調査 (平成 15 年から) ① 版築土塁 ② 水門 貯木場調査全景(南東から) エピローグ 宮野礎石調査状況(西から) -2- 銅造菩薩立像 テーマ2 1 「装飾古墳とデザイン」 展示のポイント 熊本県北部の菊池川流域には装飾古墳群が多数存在し、その装飾文様の造形美 は現代にも通じる美しさがあります。 熊本在住のデザイナー12 名で構成する「熊本デザインプロジェクト」は、かね てから装飾文様に注目し、平成 27 年度からは装飾古墳館と連携し、文様のデザ イン性の中の美しさ等を紹介しています。 様々な装飾文様や絵柄をあしらった手ぬぐいや風呂敷、暖簾、タペストリー等 の作品を通じて、装飾古墳のデザインの美しさだけでなく、古代の人々の文様に 込められた思いも紹介したいと考えています。 2 展示構成(案) ・美しいカタチの組み合わせ ・ 『まる』と『さんかく』と『しかく』 ・船、ひと、動物 ・装飾古墳とデザイン 3 関係行事 『装飾古墳とデザイン』(仮)トークショー 日時 平成28年12月24日(土) 13時から〜16時まで 場所 くまもと県民交流館パレア パネリスト 木﨑装飾古墳館長 ペドロ山下氏 (グラフィックデザイナー、 イラストレーター) 津田 聡氏 (クリエイティブディレクター) Ⓒ熊本デザインプロジェクト -3- テーマ3 「白川流域の弥生時代集落」 ~熊本広域大水害からの復興に伴う埋蔵文化財発掘調査より~ 1 展示のポイント 熊本広域大水害からの復興に伴う埋蔵文化財発掘調査の資料を中心に、弥生 人が生活をするために必要な「住まい」と「暮らし」について、出土した建物 跡をパネルで紹介し、生活用具を展示します。 また、周辺の遺跡や建物、遺物の変遷なども考古学的な方法で追っていきま す。 2 展示構成 ブース1 (予定) 白川中流域の弥生時代遺跡の 位置及び概要 ブース2 各遺跡の建物と出土土器 上南部遺跡 弥生時代中期の竪穴建物 中江遺跡 新南部遺跡群 弥生時代中期後半から後期前半 の竪穴建物の様子と出土した土 器・石器の展示 託麻弓削遺跡群 弥生時代中期から後期の竪穴建 物の様子、出土した土器・石器 の変遷も考えます。 ブース3 新南部遺跡群 吉原遺跡等 の石器等 弥生時代中期から後期の出土し た石器等の展示 ブース4 まとめ 土器や建物の変遷を考える。 墓域と集落を考えます。 -4- 上南部遺跡
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