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報告事項2
第3委員会報告資料
福岡市中小企業振興条例の改正方針について
平成28年9月
経済観光文化局
福岡市中小企業振興条例の改正方針について
1.市内中小企業の状況
4.条例改正のイメージ
(事業所)
◆ 経済センサスによる事業所数,従業者数は
90,000
リーマンショック後減少したが,その後増加。
85,000
景況は次のとおり。
○熊本地震の影響もあり,全業種において景況
判断指数DI値は悪化。
○次期DI予測値は,改善の⾒通し。しかし,地
震の影響は和らぎつつあるものの,慢性的な
⼈⼿不⾜,消費の減退への懸念から,中⼩企
業においては先⾏きへの慎重な姿勢を崩して
いないと考えられる。
新条例 〜 理念・戦略型
800,000
729,719 80,000
従業者数
750,000
685,557 前文(中小企業振興の趣旨・意義)
事業所数
70,000
目的
650,000
65,000
600,000
60,000
73,192 68,130 目的・理念
700,000
75,000
55,000
施策根拠型
746,191 助成根拠
(平成28年度第1四半期)によると福岡市の
現⾏条例 〜
(人)
73,613 550,000
関係機関等の責務・ 役割
◆ 福岡商⼯会議所「地場企業の経営動向調査」
事業所数及び従業者数の推移(中小企業)
・組織化
・集団化
・共同施設事業
・商業近代化
・公害防止
に対する助成など
500,000
50,000
H21
H24
H26
出典:「経済センサス‐基礎調査及び活動調査」(総務省)
2.市内中小企業をとりまく主な現状・課題
・市
・外郭団体
・地域経済団体
・大企業
・金融機関
・大学・研究機関
・市民
など
・融資のあっせん
・診断・指導
・従業者の福祉に関する施策
・特産品の振興
などの根拠
施策の(戦略的)基本方針
中小企業振興審議会
中小企業振興審議会
◆ 福岡市においては市内企業の約99%が中⼩企業であり,次のような課題がある。
中⼩企業の主な課題
※福岡市中⼩企業・⼩規模事業者振興推進プランより
① 資⾦,⼈材,商品開発⼒などの経営資源に制約があることから価格競争⼒や販売⼒が
弱く,顧客ニーズの変化や需要の減少への対応が不⼗分である。
② 事業の存続が個⼈の能⼒に⼤きく依存する⾯があり,経営者の⾼齢化等により倒産・
廃業が進展している。
③ 商圏が狭く,地域経済の動向に密接に連動するため,地域全体の活⼒の低下の影響を
受けやすい。
④ 知名度や信⽤⼒などが不⾜することから販売実績を重ねられず,販売実績が上がらな
いから知名度や信⽤⼒が上がらないという循環に陥っている。
○関係機関等の責務・役割
市・外郭団体
・中⼩企業⽀援施策の実施
・関係機関との連携 など
① 特区で⽣まれたチャレンジの機運を中⼩企業へ波及
② 中⼩企業の進むべきビジョンを地域社会で共有し中⼩企業の
主体的な取組みをバックアップ
③ 経済社会の環境変化を踏まえた中⼩企業振興施策の戦略的な展開
⾦融機関
・中⼩企業の経営の⽀援
中⼩企業
・経営改善等に⾃主的に努める
・地域社会発展,市⺠⽣活向上へ
の貢献
・市の施策への協⼒ など
地域経済団体
・中⼩企業の経営⼒の向上
・市の施策への協⼒
⼤企業者
・中⼩企業との連携
・市の施策への協⼒
⼤学・研究機関
・産学連携の促進及び
⼈材育成
市⺠
・中⼩企業振興への理解
と協⼒
地域におけるそれぞれの役割
中⼩企業が
3.条例改正の趣旨
◆ 福岡市の中⼩企業振興の拠り所である現⾏条例は,S48年制定。その後,経済社会環境が変化
◆ 新しい拠り所をつくり,地域社会全体で,中⼩企業を次のステージへ
中⼩企業振興施策の⽅針
“イノベーションを起こし” “チャレンジする” まちへ
5.スケジュール
H28年度
5
H29年度
6
7
8
●6月議会
9
10
11
12
1
●12月議会
中間報告
●9月議会
2
3
4
5
●2月議会
条例案報告
6
7
8
9
●6月議会
議案上程
★条例施行(予定)
【参考】中⼩企業振興条例を取り巻く状況
○ 政令指定都市の状況:福岡市を除く19政令市のうち,28年度までに11市が新たに
条例(理念型)を制定。残り8市は,中⼩企業振興条例を制定していない。
○ 福岡県も,平成27年10⽉に新たに条例(理念型)を制定。
企業等ヒアリング・アンケート
●
パブコメ実施
●
中小企業振興審議会
●
条例改正に関する有識者懇談会
●
福岡市中小企業振興条例
昭和48年3月31日
条例第21号
(目的)
第1条
この条例は,福岡市の産業に重要な位置を占める中小企業者等の自主的な努力を助長することによ
(商業近代化に対する助成)
第7条
は移転を行なう場合で,必要と認めるときは,その必要な資金の一部について,融資のあつせんを行なう
及び増進に資することを目的とする。
ことができる。
(定義)
(公害防止に対する助成)
第2条
この条例において,次の各号に掲げる用語の意義は,それぞれ当該各号に定めるところによる。
第8条
(1) 中小企業者 中小企業基本法(昭和38年法律第154号)第2条に定めるものをいう。
(2) 協同組合等 中小企業団体の組織に関する法律(昭和32年法律第185号)第3条第1項に定める事業
きは,その設置又は改善に要する資金の一部について,融資のあつせんを行なうことができる。
2
業場等に対しては,その移転に要する資金の一部について,融資のあつせんを行なうことができる。
(融資のあつせん)
第9条
(4) 都市再開発事業等 都市再開発法(昭和44年法律第38号)に基づく市街地再開発事業及び土地区画
(診断・指導)
第10条
整理法(昭和29年法律第119号)に基づく土地区画整理事業をいう。
第3条
(従業者の福祉等に関する施策)
第11条
市長は,第1条の目的を達成するため,中小企業者等に対して次の各号に掲げる助成を行なうこと
(特産品の振興)
第12条
(2) 施設的便宜の供与
(3) 助成金の交付
第4条
第13条
2
第5条
3
第14条
市長は,申請者又は助成の決定を受けた者について,必要な報告を求め又は必要な調査若しくは指
示を行なうことができる。
は,環境整備のため必要な施設的便宜を供与することができる。
(助成の取消し等)
第15条
について融資のあつせんを行なうことができる。
市長は,助成の決定を受けた者が次の各号のいずれかに該当する場合は,助成を取り消し,又は交
付した助成金の全部又は一部を返還させることができる。
市長は,必要と認めるときは,前項の融資のあつせんを受けた協同組合等であつて,独立行政法人中小
(1) 虚偽の申請その他不正の行為があつたとき。
企業基盤整備機構法(平成14年法律第147号。以下「法」という。)に基づく資金の貸付けの対象となら
(2) この条例及びこの条例に基づく規則に違反したとき。
なかつたものに対して,当該融資のあつせんに係る資金の利子の一部について,予算の範囲内で助成金を
(3) 第13条第3項の規定により付された条件に違反したとき。
交付することができる。
(4) 前各号に掲げるもののほか,市長が助成を行なうことを不適当と認めたとき。
(平成9条例47・平成13条例41・平成17条例99・一部改正)
(共同施設事業に対する助成)
第6条
(中小企業振興審議会)
第16条
市長は,協同組合等が組合員の事業に関する共同施設その他の共同施設を設置した場合で,必要と
認めるときは,予算の範囲内で助成金を交付することができる。
市長は,必要と認めるときは,前項の共同施設事業を行なう協同組合等に対して,当該施設の設置費の
一部について,融資のあつせんを行なうことができる。
3
市長は,前項の決定に条件を付すことができる。
(報告の徴収等)
市長は,協同組合等が組合員の事業の用に供する施設の集団化を行なう場合で,必要と認めるとき
市長は,必要と認めるときは,前項の集団化事業を行なう協同組合等に対して当該事業の事業費の一部
市長は,前項の申請があつたときは,審査を行ない,助成の可否を決定し,その旨を申請者に通知する
ものとする。
ついて予算の範囲内で助成金を交付することができる。
(集団化事業に対する助成)
この条例に基づく助成を受けようとする者(以下「申請者」という。)は,規則で定めるところに
より,市長に申請しなければならない。
市長は,中小企業者が第2条第2号に規定する事業協同組合,事業協同小組合,企業組合,協業組
合,商工組合及び商店街振興組合を組織したときは,当該組合に対し,当該組織化に要した費用の一部に
市長は,本市における特産品の振興及び育成を図るために必要な施策を講ずるものとする。
(助成の申請等)
(4) 診断及び指導
(組織化に対する助成)
市長は,中小企業における労働力の確保のため必要な施策を講ずるとともに,労働環境の整備,従
業者の福祉の増進等の働きやすい環境づくりの促進に努めるものとする。
ができる。
(1) 融資のあつせん
市長は,中小企業者等の設備の近代化,技術の向上及び経営管理の合理化等を図るために必要な診
断及び指導を行なうものとする。
(平成16条例40・一部改正)
(助成)
前各条に定めるもののほか,市長は,中小企業者等の金融の円滑化を図るため,必要な資金につい
て,規則で定めるところにより,融資のあつせんを行なうことができる。
(3) 中小企業者等 中小企業者及び協同組合等をいう。
2
公害防止施設の設置又は改善によつて公害が防除しがたい場合で,市長が移転を必要と認めた工場,事
店街振興組合法(昭和37年法律第141号)第2条第1項に定める商店街振興組合及び商店街振興組合連
る生活衛生同業組合並びにこれらに準ずる中小企業者の団体で市長が指定したものをいう。
3
市長は,中小企業者が公害を防止するために施設を設置し,又は改善する場合で,必要と認めると
協同組合,事業協同小組合,協同組合連合会,企業組合,協業組合,商工組合及び商工組合連合会,商
合会,生活衛生関係営業の運営の適正化及び振興に関する法律(昭和32年法律第164号)第3条に定め
2
市長は,商業又はサービス業を営む中小企業者が,都市再開発事業等に伴い,個別に店舗の改善又
り,本市産業の高度化と中小企業の健全な発展を図り,あわせて産業の適正再配置による都市機能の維持
市長は,必要と認めるときは,前項の融資のあつせんを受けた協同組合等であつて,法に基づく資金の
貸付けの対象とならなかつたものに対して,当該融資のあつせんに係る資金の利子の一部について,予算
の範囲内で助成金を交付することができる。
この条例の適正な運営を図り,あわせて本市の中小企業振興に関し広く意見を反映させるため,市
長の諮問機関として,福岡市中小企業振興審議会(以下「審議会」という。)を設置する。
2
審議会の組織及び運営に関し必要な事項は,規則で定める。
(委任)
第17条
この条例の施行に関し必要な事項は,規則で定める。
附
則
抄
(施行期日)
1 この条例は,昭和48年4月1日から施行する。
(福岡市中小企業の合理化促進助成貸付金に関する条例の廃止)
2
福岡市中小企業の合理化促進助成貸付金に関する条例(昭和29年福岡市条例第63号)は,廃止する。
附 則(平成9年3月31日条例第47号)
この条例は,公布の日から施行する。ただし,第3条及び第19条から第22条までの規定は,平成9年4月
1日から施行する。
附 則(平成13年3月29日条例第41号)
この条例は,公布の日から施行する。
附 則(平成16年3月29日条例第40号)抄
この条例は,公布の日から施行する。
附 則(平成17年3月31日条例第99号)抄
この条例は,公布の日から施行する。