N 16-27 2016 年 10 月 医薬品の適正使用に欠かせない情報です。必ずお読みください。 再審査結果及び「使用上の注意」改訂のお知らせ、 適正使用に関するお願い 販 売 元 富士製薬工業株式会社 製造販売元 ノーベルファーマ株式会社 月経困難症治療剤 処方箋医薬品注) ノルエチステロン・エチニルエストラジオール配合製剤 注)注意-医師等の処方箋により使用すること 謹啓 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。 平素は弊社医薬品につきまして、格別のお引き立てを賜り厚く御礼申し上げます。 さて、この度、月経困難症治療剤「ルナベル®配合錠 LD」につきまして、医薬品、医療機器等の品質、 有効性及び安全性の確保等に関する法律(以下、薬機法)の規定による再審査が終了し、2016 年 9 月 30 日付で再審査結果が通知されました。再審査の結果、薬機法第 14 条第 2 項第 3 号(承認拒否事由) のいずれにも該当しない(カテゴリー1)とされました。「効能・効果」、「用法・用量」に変更はなく、 引き続きこれまでと同様にご使用いただけますことをご報告申し上げます。 再審査結果に基づき、「ルナベル®配合錠 LD」、「ルナベル®配合錠 ULD」の適正使用に関するお願いを ご案内しております。また、「使用上の注意」の改訂を行いましたので、併せてご連絡申し上げます。 今後も本剤の適正使用に関する情報の収集、提供に努めてまいりますので、ご指導賜りますようお願 い申し上げます。 謹白 記 < 再審査結果(ルナベル®配合錠LD)のお知らせ > 本剤の「効能・効果」、「用法・用量」を以下に示しておりますので、ご参照ください。 項 目 【効能・効果】 【用法・用量】 現行 再審査結果 月経困難症 現行通りで変更なし 1日1錠を毎日一定の時刻に21日間経口投与し、その 後7日間休薬する。以上28日間を投与1周期とし、出 血が終わっているか続いているかにかかわらず、29日 現行通りで変更なし 目から次の周期の錠剤を投与し、以後同様に繰り返す。 <「使用上の注意」改訂のお知らせ > ルナベル®配合錠LDの再審査結果に基づき、使用上の注意を改訂致しました。 ■改訂の概要(自主改訂) 1.「4.副作用」 〔ルナベル配合錠LD〕 子宮内膜症に伴う月経困難症を対象とした使用成績調査、子宮内膜症に伴う月経困 難症を対象とした特定使用成績調査及び機能性月経困難症を対象とした使用成績調 査における副作用発生状況を追記致しました。 2.「(1) 重大な副作用」の項 血栓症の発現頻度を追記致しました。 3.「(2) その他の副作用」の項 発現頻度項目を「5%以上」 、 「0.1~5%未満」、 「0.1%未満」及び「頻度不明」に区 分致しました。子宮内膜症に伴う月経困難症を対象とした使用成績調査、子宮内膜 症に伴う月経困難症を対象とした特定使用成績調査及び機能性月経困難症を対象と した使用成績調査における結果を反映しました。また、本剤との関連性が否定でき ない症例が集積したことから、該当する頻度区分欄に「振戦」、「脱毛症」、「結節性 紅斑」、「筋痙縮」、「筋骨格硬直」、「フィブリンDダイマー増加」及び「多汗」を追 記致しました。 次頁の新旧改訂表をご参照願います。 -2- [1]改訂内容 改訂後(下線部:改訂箇所) 改訂前( 4.副作用 〔ルナベル配合錠 LD〕 子宮内膜症に伴う月経困難症を対象とした臨床試験では、 198 症例に投与され、副作用(臨床検査値異常を含む)は、全 解析対象例(198 例)の 87.9%(174 例)に認められた。主なも のは不正性器出血 117 例(59.1%)、悪心 52 例(26.3%)、頭痛 32 例(16.2%)、希発月経 29 例(14.6%)、上腹部痛 17 例 (8.6%)、乳房不快感 16 例(8.1%)、月経過多 14 例(7.1%)であ った。(承認時) 機能性月経困難症を対象とした臨床試験では、57 症例に投 与され、副作用(臨床検査値異常を含む)は、全解析対象例 (57 例)の 80.7%(46 例)に認められた。主なものは不正性器 出血 37 例(64.9%)、悪心 8 例(14.0%)、希発月経 7 例 (12.3%)、下腹部痛 4 例(7.0%)、上腹部痛 3 例(5.3%)、頭 痛 3 例(5.3%)、過少月経 3 例(5.3%)、頻発月経 3 例 (5.3%)、血中フィブリノゲン増加 3 例(5.3%)であった。(効能 追加時) 子宮内膜症に伴う月経困難症を対象とした使用成績調査で は、副作用(臨床検査値異常を含む)は、安全性解析対象例 (4,081 例)の 19.3%(788 例)に認められた。主なものは不正性 器出血 187 例(4.6%)、悪心 147 例(3.6%)、頭痛 60 例 (1.5%)であった。(再審査終了時) 子宮内膜症に伴う月経困難症を対象とした特定使用成績調 査では、副作用(臨床検査値異常を含む)は、安全性解析対 象例(1,733 例)の 16.7%(290 例)に認められた。主なものは不 正性器出血 49 例(2.8%)、頭痛 33 例(1.9%)、子宮平滑筋腫 29 例(1.7%)であった。(再審査終了時) 機能性月経困難症を対象とした使用成績調査では、副作用 (臨床検査値異常を含む)は、安全性解析対象例(652 例)の 13.2%(86 例)に認められた。主なものは不正性器出血 22 例 (3.4%)、悪心 21 例(3.2%)、浮腫 9 例(1.4%)、嘔吐 8 例 (1.2%)、頭痛 7 例(1.1%)であった。(再審査終了時) 〔ルナベル配合錠 ULD〕 月経困難症を対象とした臨床試験では、256 症例に投与さ れ、副作用(臨床検査値異常を含む)は、全解析対象例(254 例)の 94.9%(241 例)に認められた。主なものは不正性器出 血 206 例(81.1%)、希発月経 91 例(35.8%)、頭痛 44 例 (17.3%)、悪心 31 例(12.2%)、月経過多 30 例(11.8%)、過 少月経 29 例(11.4%)、頻発月経 28 例(11.0%)、乳房不快感 16 例(6.3%)、下腹部痛 15 例(5.9%)であった。(承認時) (1) 重大な副作用 1) 血栓症(0.1%注 1)):血栓症(四肢、肺、心、脳、網膜等) があらわれることがあるので、観察を十分に行い、下肢 の急激な疼痛・腫脹、突然の息切れ、胸痛、激しい頭 痛、四肢の脱力・麻痺、構語障害、急性視力障害等の 症状があらわれた場合には直ちに投与を中止し、適切 な処置を行うこと。 2) アナフィラキシー(頻度不明注 2)):アナフィラキシー(呼吸 困難、蕁麻疹、血管浮腫、そう痒感等)があらわれること があるので、このような症状があらわれた場合には投与 を中止し、適切な処置を行うこと。 部:削除箇所) 4.副作用 〔ルナベル配合錠 LD〕 子宮内膜症に伴う月経困難症を対象とした臨床試験では、 198 症例に投与され、副作用(臨床検査値異常を含む)は、全 解析対象例(198 例)の 87.9%(174 例)に認められた。主なも のは不正性器出血 117 例(59.1%)、悪心 52 例(26.3%)、頭痛 32 例(16.2%)、希発月経 29 例(14.6%)、上腹部痛 17 例 (8.6%)、乳房不快感 16 例(8.1%)、月経過多 14 例(7.1%)であ った。(承認時) 機能性月経困難症を対象とした臨床試験では、57 症例に投 与され、副作用(臨床検査値異常を含む)は、全解析対象例 (57 症例)の 80.7%(46 例)に認められた。主なものは不正性 器出血 37 例(64.9%)、悪心 8 例(14.0%)、希発月経 7 例 (12.3%)、下腹部痛 4 例(7.0%)、上腹部痛 3 例(5.3%)、頭 痛 3 例(5.3%)、過少月経 3 例(5.3%)、頻発月経 3 例 (5.3%)、血中フィブリノゲン増加 3 例(5.3%)であった。(効能 追加時) 〔ルナベル配合錠 ULD〕 月経困難症を対象とした臨床試験において、256 例に投与さ れ、副作用(臨床検査値異常を含む)は、全解析対象例(254 例)の 94.9%(241 例)に認められた。主なものは不正性器出 血 206 例(81.1%)、希発月経 91 例(35.8%)、頭痛 44 例 (17.3%)、悪心 31 例(12.2%)、月経過多 30 例(11.8%)、過 少月経 29 例(11.4%)、頻発月経 28 例(11.0%)、乳房不快感 16 例(6.3%)、下腹部痛 15 例(5.9%)であった。(承認時) (1) 重大な副作用 1) 血栓症(頻度不明注 1)):血栓症(四肢、肺、心、脳、網膜 等)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、下 肢の急激な疼痛・腫脹、突然の息切れ、胸痛、激しい頭 痛、四肢の脱力・麻痺、構語障害、急性視力障害等の 症状があらわれた場合には直ちに投与を中止し、適切 な処置を行うこと。 2) アナフィラキシー(頻度不明注 1)):アナフィラキシー(呼吸 困難、蕁麻疹、血管浮腫、そう痒感等)があらわれること があるので、このような症状があらわれた場合には投与 を中止し、適切な処置を行うこと。 -3- 改訂後(下線部:改訂箇所) 改訂前( (2) その他の副作用 頻度 種類 5%以上注 3) 0.1~5%未満注 3) 0.1%未満 頻度不明注 2) 過敏症注4) 血液 内分泌代謝注5) 頭痛 精神神経 眼注5) 循環器 悪心、上 腹部痛 消化器 肝臓注5) 皮膚 部:削除箇所) (2) その他の副作用 発疹、薬疹、顔面 浮腫 貧血 浮腫、体重増加、 高脂血症 体重減少、高プロ 注 1) ラクチン血症 神 経 過 倦 怠 感 、 め ま 振戦 注 1) 敏、頭重、 い、いらいら感、 しびれ感 ふらつき、感覚鈍 麻、嗅覚錯誤、眠 気、不眠症、感情 不安定、顔面感 覚鈍麻、片頭痛、 異常感、知覚過 敏、睡眠障害 霧視 網膜血流 障害による 視力障害 血圧上昇、動悸、 ほてり、末梢性浮 腫、起立性低血 圧 口渇、胸 嘔吐、腹痛、下 やけ 痢、便秘、胃痛、 腹部膨満、鼓腸、 胃炎、過敏性腸 症候群、胃不快 感、歯痛、排便 痛、消化管運動 障害、口内炎、食 欲不振、痔核、腸 炎、腹部不快感、 消化不良、胃腸 炎、食欲亢進 注 1) 肝機能異常 黄疸 ざ瘡、湿疹、蕁麻 脱 毛 症 注 結 節 性 紅 疹、多形紅斑、ア 1) 斑 トピー性皮膚炎、 女性陰部そう痒 症、紅斑、そう痒 症、皮膚乾燥、紫 斑、色素沈着注 1, 頻度 種類 5%以上注 2) 過敏症注3) 血液 内分泌代謝注4) 頭痛 精神神経 0.1~5%未満注 2) 発疹、薬疹、顔面 浮腫 貧血 浮 腫 、 体 重 増 加 、 高脂血症 体重減少、高プロ ラクチン血症 倦 怠 感 、 め ま い、 神経過敏、頭重、し いらいら感、ふらつ びれ感 き、感覚鈍麻、嗅覚 錯誤、眠気、不眠 症、感情不安定、 顔面感覚鈍麻、片 頭痛、異常感、知 覚過敏、睡眠障害 霧視 眼注4) 網膜血流障害による 視力障害 血圧上昇、動悸、 ほてり、末梢性浮 腫、起立性低血圧 循環器 消化器 頻度不明注 1) 悪 心 、 上 腹 嘔吐、腹痛、下痢、 口渇、胸やけ、食欲 部痛 便 秘 、 胃 痛 、 腹 部 亢進 膨満、鼓腸、胃炎、 過敏性腸症候群、 胃不快感、歯痛、 排便痛、消化管運 動障害、口内炎、 食欲不振、痔核、 腸炎、腹部不快 感、消化不良、胃 腸炎 肝臓注4) 肝機能異常 黄疸 ざ 瘡 、 湿 疹 、 蕁 麻 色素沈着注 5) 疹、多形紅斑、アト ピー性皮膚炎、女 性陰部そう痒症、ア レルギー性鼻炎、 紅斑、そう痒症、皮 膚乾燥、紫斑 皮膚 注 6) 下肢痛、背部痛 筋痙縮注 、 筋骨 格硬直注 下肢痛、背部痛 1) 筋・骨格筋 筋・骨格 1) 腎・尿路 卵巣 子宮 乳房 尿道炎、尿中蛋 白陽性 出血性卵巣嚢 胞、卵巣新生物、 卵巣嚢胞、卵巣 血腫、卵巣出血 無月経、不規則 月経、性器分泌 物、子宮肥大、消 退出血不規則、 性交出血、子宮 類線維腫の変 性、子宮平滑筋 腫、子宮頸管ポリ ープ、月経前症 候群、子宮出血 不正性器 出血(破綻 出血、点 状出血)、 希 発 月 経、月経 過多、下 腹部痛、 過 少 月 経、頻発 月経 乳房痛、乳 乳房緊満感、乳房 房不快感 萎縮、乳汁分泌、 乳癌、乳房腫瘤、 乳汁漏出症、線維 嚢胞性乳腺疾患、 乳腺線維腺腫 腎・尿路 卵巣 経血量の 変化、帯 下の増加 子宮 乳房 -4- 不正性器出 血(破綻出 血、点状出 血)、希発月 経、月経過 多、下腹部 痛、過少月 経、頻発月 経 尿道炎、尿中蛋白 陽性 出血性卵巣嚢胞、 卵巣新生物、卵巣 嚢胞、卵巣血腫、 卵巣出血 無月経、不規則月 経血量の変化、帯下 経 、 性 器 分 泌 物 、 の増加 子宮肥大、消退出 血不規則、性交出 血、子宮類線維腫 の変性、子宮平滑 筋腫、子宮頸管ポ リープ、月経前症 候群、子宮出血 乳 房 痛 、 乳 乳房緊満感、乳房 房不快感 萎縮、乳汁分泌、 乳癌、乳房腫瘤、 乳汁漏出症、線維 嚢胞性乳腺疾患、 乳腺線維腺腫 改訂後(下線部:改訂箇所) 頻度 種類 改訂前( 5%以上注 3) 0.1~5%未満注 3) 0.1%未満 頻度不明注 2) AST(GOT) 増 加 、 ALT(GPT) 増 加 、 γ-GTP 増加、プ ラスミノーゲン増 加、血中トリグリセ リド増加、血中コレ ステロール増加、 血中フィブリノゲン 増加、血中鉄減 少、血小板数増 加、血中ビリルビ ン増加、血中鉄増 加、子宮頸部スミ ア異常 性欲減退、熱感、 胸部不快感、炎症 性疼痛、帯状疱 疹、副鼻腔炎、齲 歯、カンジダ症、 鼻炎、髄膜腫、発 熱、耳鳴、外陰腟 乾燥、アレルギー 性鼻炎 臨床検査 その他 頻度 種類 フィブリン Dダイマー 増加注 1) 臨床検査 多汗注 1) その他 注 1) 発現頻度は子宮内膜症に伴う月経困難症の使用成績調査、特 定使用成績調査、機能性月経困難症の使用成績調査を合算 した結果(製造販売後の調査)に基づき記載した。 注 2) 自発報告又は同一成分の製剤の添付文書内容に基づき記載し た。 注 3) 発現頻度は用量追加の承認時までの臨床試験の結果をあわせ て算出した。 注 4) 投与を中止すること。 注 5) 投与を中止するなど適切な処置を行うこと。 注 6) 長時間太陽光を浴びないよう注意すること。 5%以上注 2) 部:削除箇所) 0.1~5%未満注 2) 頻度不明注 1) AST(GOT) 増 加 、 ALT(GPT) 増 加 、 γ-GTP 増加、プラ スミノーゲン増加、 血中トリグリセリド増 加、血中コレステロ ール増加、血中フィ ブリノゲン増加、血 中鉄減少、血小板 数増加、血中ビリル ビン増加、血中鉄 増加、子宮頸部スミ ア異常 性欲減退、熱感、 胸部不快感、炎症 性疼痛、帯状疱 疹、副鼻腔炎、齲 歯、カンジダ症、鼻 炎、髄膜腫、発熱、 耳鳴、外陰腟乾燥 注 1) 同一成分の製剤の添付文書内容に基づき記載した。 注 2) 発現頻度は用量追加の承認時までの臨床試験の結果をあわせ て算出した。 注 3) 投与を中止すること。 注 4) 投与を中止するなど適切な処置を行うこと。 注 5) 長時間太陽光を浴びないよう注意すること。 [2]添付文書改訂年月 2016 年 10 月改訂 [3]DRUG SAFETY UPDATE 医薬品安全対策情報(DSU)掲載予定 No.254 (2016 年 11 月発行予定) 《改訂後の添付文書情報は、弊社ホームページ(http://www.fujipharma.jp/)でご覧いただけます。》 流通在庫との関係から、改訂添付文書を封入した製品がお手元に届くまでに若干の日数が必要です。 ご了承くださいますよう宜しくお願い申し上げます。 次ページに「適正使用に関するお願い」が記載されておりますので併せてご参照ください。 -5- < 適正使用に関するお願い > 骨成長が終了していない可能性がある患者へのご使用について 子宮内膜症に伴う月経困難症を対象とした使用成績調査、子宮内膜症に伴う月経困難症 を対象とした特定使用成績調査及び機能性月経困難症を対象とした使用成績調査において、 骨成長が終了していない可能性のある患者に本剤が使用された例がございました。 本剤においては、骨端の早期閉鎖を来すおそれがあることから、骨成長が終了していない 可能性がある患者へのご使用は「禁忌」とされておりますので、適正使用にご協力頂きます ようお願い申し上げます。 【禁忌(次の患者には投与しないこと)】 20. 骨成長が終了していない可能性がある患者[骨端の早期閉鎖を来す おそれがある。] 以上 問い合わせ先 富士製薬工業株式会社 安全管理課 〒939‐3515 富山県富山市水橋辻ヶ堂 1515 番地 TEL:076‐479‐9175 FAX:076‐479‐1989 -6-
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