コチラ

第50回通関士試験
“ズバリ総評”
「通関書類の作成要領その他通関手続きの実務」
今年の輸出申告書、輸入申告書は、実践思考力が試される問題でした。
輸出申告書は、問題文の第 11 部の注及び号注(抜すい)をよく読んで「部の注及び号注」
の内容をあてはめて、貨物を分類するという、「規定の読解力」が試されました。
輸入申告書は、問題文の「記」をよく読み、20 万円以下の貨物について輸入割り当てに
該当するものしないもの、
「歩留まり率と輸入割当品目の該非」一覧表から、各貨物の原材
料の重量を「歩留まり率」を用いて無償で提供した費用を、また加工作業の指導料を加算し
て算出するものでした。
選択式問題では、過去問題で出題された選択肢が多く正解ができたものと思われます。
計算式問題は、例年に比べ易しい問題でした。第 9 問、BP 承認と輸入許可の間の法改正
は原則に戻り、輸入申告のときと分かれば、計算自体は易しい問題でした。
択一式問題で、第 17 問(モンゴル協定)は、予想通りの出題でした。第 4 問、第 15 問
は、分類の現場感覚が試された問題です。
「関税法等」
「語句選択式」の多くは、過去問題ベースでの出題です。又、法改正のあった「延滞税の
免除」からも出題されました。
「多岐選択式」は、これも過去問題ベースでの出題です。第 11 問(課税価格の計算)は、
基本通達をよく読んでいるのかを問われるものです。
「択一式」で第 17 問選択肢 4、第 21 問選択肢 1、第 22 問(経済連携協定における手続
き)、第 27 問(課税価格の決定)は、新しい切り口の問題でした。
「通関業法」
「語句選択式」は、第 2 問に通関業法 11 条の 2(通関業の許可の承継)法改正が出題さ
れたものの、過去問を解いていれば全体的には易しい問題でした。
「多岐選択式」
、
「択一式」とも、多くは過去問題ベースでの出題でした。