さわやか青葉No.9

さわやか青葉
福岡市立青葉中学校 学校だより No.9
平成28年10月17日(月)
『青葉中学校区の夢を紡ぐ』
~校 訓~
「崇きをめざせ」
福岡スタンダード
「あいさつ・掃除,自学,立志」
「親の小言と茄子(なすび)の花」
校長
扇
哲久
9月の天候は秋雨前線の動きで残暑や雨に見舞われました。また,台風が複数上陸し,大雨で大
規模冠水・浸水や土砂災害が発生しました。台風18号が過ぎてからは,めっきり秋らしくなって
まいりました。体調管理に十分に気をつけてください。10月は読書(勉学)の秋,スポーツの秋
と言われるように,大変過ごしやすいさわやかな季節です。合唱コンクールをはじめとして,日々
の生徒諸君の頑張る姿を保護者,地域の方々に見せましょう。
さて,「親の小言と茄子の花は千に一つの無駄もない」ということわざがあります。この言葉の
意味は,「茄子の花は咲いたら必ず実をつけ,実にならない花はない。親の小言も全て自分たちが
育つ上で大切なことを言っているのだから,無駄になることはない。」ということです。私は幼い
ころ,母親からは細かく注意されたことは覚えていますが,父親からは,「人に迷惑をかけること
はするな」とよく言われました。相田みつをさんの言葉に,「育てたように子は育つ」という言葉
があります。短い言葉ではありますが,単刀直入にして,子育ての核心に触れているように思いま
す。昔と違い,現在はあり余るほど物が豊かで,飽食の時代です。特別な贅沢を言わなければ欲し
いと思う物は,ほとんど手に入るようになりました。その代償として,物を大切にする心や感謝の
心が徐々に希薄になってきたように感じます。かつて,私たちはごく自然に,人としてのあるべき
姿や思いやりの心を身につけてきたように思います。それは「誠実に生きる。嘘をつかない。仲間
を思いやる。約束を守る。弱い者いじめをしない。」そして「人の為になるよう生きる」というよ
うなことでした。過去には,「お天道様が見ている」や「そんなことをしていたら罰があたる」な
どという言葉をよく耳にしたものでした。ごくありふれた陳腐な言葉の中に規範精神や恥の精神み
たいなものがにじみ出ていました。しかし,このような言葉はもう死語になったようです。子ども
達の成長の原点である育ちの場は,言うまでもなく家庭です。人間は生まれて右も左もわからない
状態から家族の愛情につつまれて,成長の第一歩を踏み出します。家庭は人生で初めての学校であ
り,親は人生で最初の教師でもあります。そして,親の小言(愛情ある言葉)に諭され,気づかされ
成長を続けます。私も含め,子どもに対してはいつまでも小言が言える親(教師)でなければいけ
ないと痛感しています。学校・家庭が連携を取り合い,「学校の小言」や「親の小言」をしっかり
と伝え,子ども達が自分の将来に夢が持てるような教育環境を創っていきましょう。
「防災教育講演会」
9月1日は防災の日です。9月1日が防災の日と定められたのは,関東大震
災が発生した日にちなんだものです。また,例年9月1日前後は台風の襲来が
多いとされる二百十日にもあたり,災害への備えを怠らないようにとの意味も
込められています。地震というと皆さんは5年前の3月11日に起きた東日本
大震災,今年4月の熊本地震が身近に感じると思います。本校では,昨年度か
ら,9月に防災意識を高める月間として防災教育を実施しています。今年度は,
テレビでおなじみの防災システム研究所(防災・危機管理アドバイザー)所長
の山村武彦氏をお招きして,「中学生のためのスマート防災~命を守るためにやらなければならな
いこと~」を演題として講演をしていただきました。山村氏は学生時代,新潟地震(1964 年)での
ボランティア活動を契機に防災アドバイザーを志されました。以降,現場主義(真実と教訓は現場
にあり)を掲げ,地震,津波,噴火,水害,竜巻,土砂災害,事故,事件等200か所以上の現地
調査を行いました。講演の中では,地震列島日本に住む覚悟と住いの耐震化,家具・電化製品の転
倒落下防止対策,ガラス飛散防止フィルムを貼る等,我が家を安全な場所にする必要性と心の耐震
化として,緊急地震速報が発表された時,地震の揺れを感じた時,命を守る行動,そのための知識,
意識,そして行動力が大切であると話されました。具体的には,地震が発生したら,①原則は「安
全ゾーン(転倒落下物の少ない閉じ込められない場所)へ退避すること。②トイレにいたら急いで
ドアを開け,玄関などの安全ゾーンへ移動すること。③緊急地震速報が発表されたら防災訓練と思
って命を守る行動を取ることが大切だそうです。それがもし空振りだったとしても,防災訓練がで
きて良かったと思えば時間の無駄にはなりません。また,緊急地震速報が発表されていなくても,
小さな揺れを感じたらその場に合った安全ゾーンへ退避することが大切だそうです。
特に,人間は突発的災害に遭遇するとすぐに反応できず,身体が凍り付いて動かなくなってしま
う場合があるそうです(凍りつき症候群)。しかし,普段から小さな揺れや緊急地震速報が防災訓
練と思って安全ゾーンへ退避する癖をつけておいた人は,凍りつき症候群にならないそうです。
100回空振りでも101回目も行動を起こすことが大切だそうです。また,避難するときは自
分と家族だけでなく隣近所にも声を掛け一緒に避難しましょう。元気な人もいつかは年をとり,災
害時要援護者になります。元気なうちは近くにいる人にさりげなく関
心を持ち,いざという時は助けてください。それが近助の精神です。
最後に,被災地の「ちょっといい話」として,
「3.11」で帰宅困
難者が出会った「素敵な日本人」の姿が紹介されました。昨年度,私
たちが住むこの青葉校区では,学校・地域合同避難訓練を実施するこ
とができ,自治連合協議会では自主防災組織も結成されました。講演
会を通して,今後は,災害後対策(訓練)+災害予防対策(訓練)の
2つの実施が重要であると感じました。
第 28 期
生徒会役員決定
9月27日(火),選挙管理委
員長の竹内七海さん(3-2)
の責任のもと,第28期生徒会
役員選挙の立合演説会が行われ
ました。今年は,会長・副会長・
書記・専門委員長の定員11名
に対して14名が立候補しまし
た。立合演説会では応援演説に
続いて候補者が「青葉中をさら
に良い学校にしていきたい。み
んなの役に立ちたい。
」と熱く公
約を語っていました。即日投票
が行われ開票の結果,新しい生
徒会役員が決定しました。新役員の皆さんには,今まで以
上に青葉中学校を良くして欲しいと思っています。また,
10月4日(火)には生徒会任命式及び退任式が行われま
した。第27期生徒会役員の皆さんには,心からお礼を言
います。本当にありがとうございました。
会 長:大堂優輝(2-4)
副会長:今村颯佑(2-3)
松永陽夏(1-1)
書 記:今林未彩(2-1)
船津 彩(1-1)
学習専門委員長:荒巻莉加(2-3)
副学習専門委員長:日髙友葵(2-3)
厚生専門委員長:柳沢 元(2-2)
副厚生専門委員長:長元玲生(2-2)
生活専門委員長:牧山佳乃子(2-1)
副生活専門委員長:森山照瑛(2-1)
整美専門委員長:髙橋 綾(2-3)
副整美専門委員長:山元陽汰(2-2)
文化専門委員長:福原陸斗(2-2)
副文化専門委員長:野嶋ひなた(2-2)
保体専門委員長:早田凜奈(2-1)
副保体専門委員長:森谷浩太(2-1)
初心表明演説(新会長:大堂優輝)
みなさん,こんにちは。第28期生徒会で会長をさせていただくことになりました大堂優輝です。今日から,
この17人で新生徒会をスタートさせます。よろしくお願いします。私の選挙公約は,青葉中学校を自立させ,
元気な学校に変えるということです。これはあくまで最終的な目標であり,まずは何から始めるべきかを改め
て考えました。その結果,学校を変えるのではなく,まずは僕たち17人が自分を変えようということになり
ました。僕たちが変われば学級が変わり,学級から学年,そして,学年から学校へ変わっていくと思ったから
です。そのために僕たち新生徒会役員は,当選者が発表された翌日から大きな声であいさつをするようにしま
した。誰かがそれに気づき,その人の行動が変わったとき,それは学級が変わったときです。こうやって一人
ずつ変えていくことが学校を変える唯一の近道なのではないかなと思います。クラスに生徒会役員がいなくて
も学級委員がいます。各専門委員もいるし,部活動生もいます。これらのリーダー的存在の人たちが変われば
変わるほど周りの人もどんどん変わっていきます。
僕たち第28期生徒会役員は,学校の代表としての自覚を持ち,皆さんの先頭に立って,周りの人を変えら
れるようにまず自分たちを変えていきます。まだまだ未熟な僕たちですが,ご協力よろしくお願いします。