仕様書等 [PDF 925.6 KB]

(別添2)
平成 28 年度高濃度 PCB 廃棄物等の新たな掘り起こし調査方策の検討及び実施に係る業務
仕様書
1.目的
PCB 廃棄物については、平成 13 年に制定された PCB 特別措置法に基づき、国が中心と
なって処理体制を確保して処理を進めてきたが、世界でも類を見ない大規模な化学処理方
式による PCB 廃棄物の処理が、処理開始後に明らかとなった課題への対応等により平成 24
年に当初平成 28 年7月と設定した処理期限が平成 39 年3月までに延長され、平成 26 年
6月に中間貯蔵・環境安全事業株式会社(以下「JESCO」という。
)の処理期間の延長を伴
うポリ塩化ビフェニル廃棄物処理基本計画(以下「基本計画」という。
)の変更が行われた。
基本計画においては、必要な調査を行った上で、管内における PCB 廃棄物や PCB 使用製品
(以下「PCB 廃棄物等」という。
)を網羅的に把握することが必要であり、都道府県市は国、
JESCO、電気保安関係等の事業者等と協力して PCB 廃棄物等を未だに保管又は所有している
事業者(以下「未処理事業者」という。
)の一覧表を作成し、当該一覧表に掲載された事業
者に対し、処理の時期を確認することとされている。
現在、多くの都道府県市においては、未処理事業者の把握のために PCB 廃棄物等を保管・
所有している蓋然性が高い自家用電気工作物設置者に対して PCB 廃棄物等の保管・所有の
有無を把握する調査(以下「掘り起こし調査」という。
)を行っているが、調査対象事業者
の選定に当たっての基礎とすべき情報が自家用電気工作物設置者のみであることから、自
家用電気工作物以外の PCB 含有機器の掘り起こしについては追加的な調査が必要な状況と
なっている。特に、最も早く JESCO の計画的処理完了期限が到来する北九州事業地域にお
いては、計画的処理完了期限が迫っており、早急に自家用電気工作物以外の高濃度 PCB 廃
棄物等についても掘り起こし調査の完了に向けた取組を進める必要がある。
また、自家用電気工作物の高濃度 PCB 廃棄物等についても、これまでは主に電気事業法
に基づく届出情報から調査対象事業者を選定する手法がとられているが、電気絶縁物処理
協会台帳データを活用した掘り起こし調査手法についても検討する必要がある。
さらに、これまでの掘り起こし調査においても、宛名、所在地不明等で調査票が未達と
なった事業者が一定数存在していることから、これらの事業者の所在を明らかにし、調査
を早急に完了する必要がある。
以上を踏まえ、本業務においては、北九州事業地域における高濃度 PCB 廃棄物等の掘り
起こし調査手法の検討及びこれまでの掘り起こし調査で配布未達となった事業者のリスト
を更新し、府県市が行う掘り起こし調査の支援を行う。
2.業務内容
(1)自家用電気工作物以外の高濃度 PCB 廃棄物等の掘り起こし調査手法の検討
①自家用電気工作物以外の高濃度の PCB 廃棄物等及びその保管・所有事業者に係る分析
-1-
北九州事業エリア 37 自治体の PCB 特措法届出情報、JESCO 登録済み事業者情報及び電気
事業法届出情報(以下「3 種データ」という。
)を自家用電気工作物以外の高濃度の PCB 廃
棄物等の保管・所有事業者に着目して整理し、自家用電気工作物以外の高濃度の PCB 廃棄
物等を保管・所有している事業者の業種、事業規模(資本金、従業員数等)
、形態(オフィ
ス、工場等)、保管・所有品目等の属性や傾向の分析を行うことで、掘り起こし調査の重点
的な対象となる自家用電気工作物以外の高濃度の PCB 廃棄物等の品目を選定する。また、
掘り起こし調査の対象とする自家用電気工作物以外の高濃度の PCB 廃棄物等を保管・所有
している可能性の高い事業者の業種、事業規模(資本金、従業員数等)、形態(オフィス、
工場等)を選定する。
②掘り起こし調査対象自治体の選定
①において選定した属性に合致する掘り起こし調査対象事業者の選定のため、北九州市
を除く北九州事業エリアの 36 自治体の中で、候補となり得る自治体を選択の上協議を行い
(6自治体程度を想定)
、当該属性情報の入手可能性の高く、今年度中に自ら掘り起こし調
査を実施する予定がない 2 自治体程度を掘り起こし調査対象自治体として選定する。自治
体との協議及び対象自治体の選定に当たっては環境省担当者と十分な協議を行うものとす
る。
③掘り起こし調査候補事業者リストの作成
②において選定した調査対象自治体と2回程度協議し、未届出、未登録で自家用電気工
作物以外の高濃度の PCB 廃棄物等を保管・所有している可能性の高い候補事業者リストを
作成する。
候補事業者リストの作成に当たっては、高濃度の PCB 廃棄物等を保管・所有している可
能性の高い事業者の業種の地元関係団体に対して、自治体とともに協力依頼をするなどし
て事業者情報を入手し、第一次候補事業者リストを作成する。
第一次候補事業者リストから PCB 特措法届出情報、JESCO 登録済み事業者情報、電気事
業法届出情報及び自治体が所有する自家用電気工作物設置者リストに記載の事業者を除外
し、これを最終の掘り起こし調査候補事業者リストとする。
④掘り起こし調査対象事業者の選定
③において選定した最終の掘り起こし調査候補事業者リストから、各自治体 90 事業者を
調査対象事業者として選定する。
調査対象事業者の選定に当たっては、掘り起こし調査の完了方策の策定に向けて参考に
なる結果が得られるよう、自治体と協議(2回程度ヒアリングを想定)を十分に行うもの
とする。
-2-
⑤掘り起こし調査の実施及び調査手法の検討
④において選定した掘り起こし調査対象事業者を対象とした掘り起こし調査に先立ち、
調査要領を作成する。要領の作成に当たっては、自治体と協議(1回程度ヒアリングを想
定)を行うものとする。掘り起こし調査は、あらかじめ標準調査記入シートを作成し、こ
れを用いた訪問調査を原則とする。
作成した掘り起こし調査要領に従い、掘り起こし調査(各自治体20回程度の出張での
調査完了を想定)を実施する。
実施した掘り起こし調査の結果を取りまとめるとともに、調査手法の改善点を整理し、
調査要領を改訂するとともに、自家用電気工作物以外の掘り起こし調査手法及びその完了
に向けた方策の策定に向けて参考となる情報を取りまとめる。なお、とりまとめに当たっ
ては各自治体と十分に協議(2回程度ヒアリングを想定)するものとする。
(2)電気絶縁物処理協会台帳データを利用した掘り起こし調査支援
①西日本 17 県における電気絶縁物処理協会台帳データの情報整備手法の検討
JESCO の北九州事業エリアにおいては、計画的処理完了期限が迫っていることから、環
境省が提供する北九州事業エリア・西日本 17 県の電気絶縁物処理協会台帳データ約 35,000
件(旧財団法人電気絶縁物処理協会において、当時の通商産業省の指導の下、電気保安協
会、電気管理技術者協会の協力を得ながら、PCB 使用機器保有状況調査を実施し、作成した
台帳。カタカナ表記含む。
)を活用し、インターネット等(地図帳、企業情報、電話番号検
索等)を利用してデータのクリーニングを実施し、掘り起こし調査票の送付先となる新規
の事業者名称、事業所名称、住所、電話番号を調査し、再送付するための事業所リストを
整備する。この際、古い事業者名称等の情報は最新のものに更新すること。
調査の結果、当該事業者及び住所について、更地、駐車場等の情報があり、PCB 廃棄物等
が存在しないことが確実であるなど、調査対象として該当しないことが判明した場合は、
該当しない理由等を情報として整備する。
②調査対象事業者リストの作成・提供
①において整備した情報から、調査対象として該当しない事業者を除外し、府県市が掘
り起こし調査を効率化、加速化することができるように府県市別に整理した最終の調査対
象事業者リストを作成する。作成した調査対象事業者リストは北九州事業エリアの府県及
び政令市に提供する。
③電気絶縁物処理協会台帳データを利用した掘り起こし調査の有用性の検証
②において作成した調査対象事業者リストを活用した掘り起こし調査について、既存の
掘り起こし調査手法と比較してその有用性を検証するとともに、本作業を全国規模で実施
する場合の留意点等を整理する。
-3-
(3)未達事業者に対する掘り起こし調査支援
①北九州事業エリア自治体における未達事業者の情報整備手法の検討
平成 25~27 年度に掘り起こし調査を実施した北九州事業エリア 29 自治体における未達
事業者リスト(約 14,000 件)を入手し、今年度中に自ら未達事業者に対する掘り起こし調
査を実施する予定がないことが確認できた自治体に対して、インターネット等(地図帳、
企業情報、電話番号検索等)を利用して、掘り起こし調査票の再送付先となる新規の事業
者名称、事業所名称、住所、電話番号を調査し、再送付するための事業所リストを整備す
る。
調査の結果、当該事業者及び住所について、更地、駐車場等の情報があり、PCB 廃棄物等
が存在しないことが確実であるなど、調査対象として該当しないことが判明した場合は、
該当しない理由等を情報として整備する。
②再調査対象事業者リストの作成・提供
①において整備した情報から、調査対象として該当しない事業者を除外し、府県市が掘
り起こし調査を効率化、加速化することができるように府県市別に整理した最終の再調査
対象事業者リストを作成する。作成した調査対象事業者リストは北九州事業エリアの府県
及び政令市に提供する。
3.業務履行期限
平成 29 年 3 月 31 日
4.成果物(印刷物(紙媒体)又は電子媒体(DVD-R)
)
紙 媒 体:報告書 10 部(A4版 300 頁程度)
電子媒体:報告書の電子データ1式を収納した電子媒体(DVD-R) 2組
報告書及びその電子データの仕様及び記載事項は、別添によること。
提出場所 環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部産業廃棄物課
5.著作権等の扱い
(1)成果物に関する著作権、著作隣接権、商標権、商品化権、意匠権及び所有権(以下
「著作権等」という。)は、環境省が保有するものとする。
(2)成果物に含まれる請負者又は第三者が権利を有する著作物等(以下「既存著作物」
という。)の著作権等は、個々の著作者等に帰属するものとする。
(3)納入される成果物に既存著作物等が含まれる場合には、請負者が当該既存著作物の
使用に必要な費用の負担及び使用許諾契約等に係る一切の手続を行うものとする。
-4-
6.情報セキュリティの確保
請負者は、下記の点に留意して、情報セキュリティを確保するものとする。
(1)請負者は、請負業務の開始時に、請負業務に係る情報セキュリティ対策とその実施
方法及び管理体制について環境省担当官に書面で提出すること。
(2)請負者は、環境省担当官から要機密情報を提供された場合には、当該情報の機密性
の格付けに応じて適切に取り扱うための措置を講ずること。
また、請負業務において請負者が作成する情報については、環境省担当官からの指
示に応じて適切に取り扱うこと。
(3)請負者は、環境省情報セキュリティポリシーに準拠した情報セキュリティ対策の履
行が不十分と見なされるとき又は請負者において請負業務に係る情報セキュリティ事
故が発生したときは、必要に応じて環境省担当官の行う情報セキュリティ対策に関す
る監査を受け入れること。
(4)請負者は、環境省担当官から提供された要機密情報が業務終了等により不要になっ
た場合には、確実に返却し又は廃棄すること。
また、請負業務において請負者が作成した情報についても、環境省担当官からの指示
に応じて適切に廃棄すること。
(5)請負者は、請負業務の終了時に、本業務で実施した情報セキュリティ対策を報告す
ること。
(参考)環境省情報セキュリティポリシー
http://www.env.go.jp/other/gyosei-johoka/sec-policy/full.pdf
7.その他
(1)請負者は、本仕様書に疑義が生じたとき、本仕様書により難い事由が生じたとき、
あるいは本仕様書に記載のない細部については、環境省担当官と速やかに協議し、そ
の指示に従うこと。
(2)会議運営を含む業務
会議運営を含む業務にあっては、
「環境物品等の調達の推進に関する基本方針」
(平
成 28 年2月2日閣議決定)の「会議運営」の判断の基準を満たすこと。
-5-
(別添)
1.報告書等の仕様及び記載事項
報告書等の仕様は、
「環境物品等の調達の推進に関する基本方針」
(平成 28 年
2 月2日閣議決定。以下「基本方針」という。)の「印刷」の判断の基準を満た
すこと。
なお、「資材確認票」(基本方針 204 頁、表3参照)及び「オフセット印刷又
はデジタル印刷の工程における環境配慮チェックリスト」
(基本方針 205 頁、表
4参照)を提出するとともに、印刷物にリサイクル適性を表示する必要がある
場合は、以下の表示例を参考に、裏表紙等に表示すること。
リサイクル適性の表示:印刷用の紙にリサイクルできます
この印刷物は、グリーン購入法に基づく基本方針における「印刷」に係る判
断の基準にしたがい、印刷用の紙へのリサイクルに適した材料[Aランク]の
みを用いて作製しています。
なお、リサイクル適性が上記と異なる場合は環境省担当官と協議の上、基本
方針(http://www.env.go.jp/policy/hozen/green/g-law/kihonhoushin.html)を
参考に適切な表示を行うこと。
英語サマリーについては、以下により作成すること。
(1)以下の対訳集等を参考に、ネイティブチェックを経ること。
① 環境用語和英対訳集(EIC ネット http://www.eic.or.jp/library/dic/)
② 法令用語については、日本法令英訳プロジェクトの標準対訳辞書
(http://www.japaneselawtranslation.go.jp/)
(2)海外で参照されることを念頭に入力は半角で行い、全角文字や全角スペ
ースは使用しないこと。特に以下に注意すること。
・丸数字は使用不可。「℃」→「degrees C」又は「degrees centigrade」
・記号はすべて半角。例:「“ ”」→「" "」、「`」「’」→「'」、「-」→「-」
・化学物質は英文名+化学記号(半角の英数字)。1/4 文字にしない。二度
目以降は化学記号のみでも可。例:carbon dioxide (CO2)
・環境省の略称は「MOE」(大文字)
2.電子データの仕様
(1)Microsoft 社 Windows7 SP1 上で表示可能なものとする。
(2)使用するアプリケーションソフトについては、以下のとおりとする。
・文章;ワープロソフト Justsystem 社一太郎(2011 以下)、又は Microsoft
-6-
社 Word(ファイル形式は Word2010 以下)
・計算表;表計算ソフト Microsoft 社 Excel(ファイル形式は Excel2010
以下)
・画像;BMP 形式又は JPEG 形式
( 3 )( 2 )に よ る成 果 物に 加 え、「 PDF ファイル形式」による成果物を作
成すること。
(4)以上の成果物の格納媒体は DVD-R 等とする。事業年度及び事業名称等を
収納ケース及び DVD-R 等に必ずラベルにより付記すること。
(5)文字ポイント等、統一的な事項に関しては環境省担当官の指示に従うこ
と。
3.その他
成果物納入後に請負者側の責めによる不備が発見された場合には、請負者は
無償で速やかに必要な措置を講ずること。
-7-
(別添3)
「平成 28 年度高濃度 PCB 廃棄物等の新たな掘り起こし調査方策の検討及び実
施に係る業務」に係る提案書作成・審査要領
環 境 省
本書は、
「平成 28 年度高濃度 PCB 廃棄物等の新たな掘り起こし調査方策の検討及び実施に
係る業務」に係る提案書の作成・審査等の要領を提示するものである。
I 提案書作成要領
1. 提案書の構成及び作成方法
以下に、
「平成 28 年度高濃度 PCB 廃棄物等の新たな掘り起こし調査方策の検討及び実施
に係る業務に係る提案書の評価基準表」
(以下「評価基準表」という。)から「評価項目」
及び「要求要件」を転載する。
評価項目
大項目
中項目
要 求 要 件
小項目
0 仕様書の遵守
1 業務の基本方針
仕様書に規定する業務の目的や作業事項に反し、又は矛
盾する提案がないこと。
仕様書を踏まえ、業務の実施に当たっての基本方針を記
述すること。
2 業務の実施方法
2.1 仕様書 2(1)の業
務内容
2.2 仕様書 2(2)の業
務内容
2.3 仕様書 2(3)の業
務内容
JESCO 北九州事業エリアの自治体の3種データを突合
し、自家用電気工作物以外の高濃度の PCB 廃棄物等を保
管・所有している可能性の高い事業者の業種、事業規模(資
本金、従業員数等)
、形態(オフィス、工場等)を選定す
るための迅速かつ確実な方法について提案すること。
また、掘り起こし調査の調査対象事業者の選定及び実施
について、効率的かつ実効的な方法を提案すること。
電気絶縁物処理協会台帳データを利用した掘り起こし
調査対象事業者リストの作成について、データをクリーニ
ングするための迅速かつ確実な方法について提案するこ
と。
また、リストは都道府県市が事業者へ調査票を送付する
ことを前提とした形式を提案すること。
未達事業者リストを利用した掘り起こし調査対象事業
者リストの作成について、最新の情報に更新するための迅
速かつ確実な方法について提案すること。
また、リストは都道府県市が事業者へ調査票を送付する
ことを前提とした形式を提案すること。
-8-
2.4 追加的調査等の
提案
3 業務の実施計画
本業務目的を達成するために必要と考えられる追加的調
査等の提案があれば、具体的に記述すること。
仕様書及び追加的業務(提案がある場合)に係る作業事
項を作業進行予定表にまとめること。
4 業務の実施体制
主たる担当者の類似業務(PCB 廃棄物に関する業務)の
4.1 主たる担当者の
実績、本業務に関係する能力の資料、資格等を明示し、主
実績、能力、資格等
たる担当者の本業務従事期間中における本業務以外の手
持ち業務の状況を記載すること。
従事者の類似業務(PCB 廃棄物に関する業務)の実績、
4.2 従事者の実績、能 本業務に関係する能力の資料、資格等を明示し、従事者の
力、資格等
本業務従事期間中における本業務以外の手持ち業務の状
況を記載すること。
業務の実施体制について、責任者の氏名・役職、従事者
4.3 執行体制、役割分
の役割分担、従事者数、内・外部の協力体制等を表にまと
担等
めること。
過去に本業務に類似する業務
(PCB 廃棄物に関する業務)
5 組織の実績
の実績があれば、業務名、それぞれの概要等を記載するこ
と。
ISO14001、エコアクション21、KES、エコ
ステージ、地方公共団体による認証制度などのうち、第三
6 組織の環境マネジメント
者による環境マネジメント認証取得の有無、有の場合は認
システム認証取得状況
証の名称を記載し、証明書の写しを添付すること。ただし、
開札する時点において認証期間中であること。
提案書は、上記評価項目に基づき、次に従って作成すること。
(1) 「はじめに」の項を冒頭に設け、
「本書は、
「平成 28 年度高濃度 PCB 廃棄物等の新たな
掘り起こし調査方策の検討及び実施に係る業務」仕様書に基づき、その実施方法等に関
する提案を行うものである。本業務の実施に当たっては、同仕様書を遵守し、本提案書
をその実施計画書と位置づけて行うものとする。
」と必ず記載すること。
このため、提案書の作成に当たっては、仕様書に反し、又は矛盾する事項がないか十
分に点検すること。なお、提案書が仕様書に反し、又は矛盾すると認められたときは、
評価項目「O 仕様書の遵守」に基づき、当該提案書は不合格となる。
(2) 1以下は、上記の評価項目に従い「業務の基本方針」から「組織の環境マネジメント
システム認証取得状況」までの各評価項目を目次とし、それぞれの要求要件に基づき提
案書を作成すること(別添様式参照)
。記述上の必要性に応じ、各評価項目内を細分化し
て目次立てすることは差し支えない。
(3) 提案書に詳細に記載するよりも添付資料を参照した方がわかりやすい事項については、
提案書中に「△については、別添資料○参照」と記載して、資料添付を行うことは差し
支えない。ただし、添付資料が大部にわたる場合は、必ずその要点を提案書中に記載する
-9-
こと。
「評価項目」及び「要求要件」との関係が容易にわかり難い添付資料は、添付され
なかったとみなすことがある。
(4) 提案書は、難解な専門用語には注釈を付すなど、専門家以外でも理解でき、審査可能
なように平易な記述に努めること。
2. 提案書様式、提出部数等
(1) 提案書は、別添様式を踏まえて作成すること。記載上の必要に応じて様式を変更して
も差し支えないが、様式の変更は必要最小限にとどめること。提案書の分量は、A4で
35 枚程度とすること。
(2) 提案書は、添付資料を含めて綴じ込んだ1式を7部提出すること。
(3) 環境省から連絡が取れるよう、提案書上に連絡先(電話番号、FAX番号及びメール
アドレス)を記載すること。
3. 留意事項
落札した者が提出した提案書は、仕様書とともに原則としてそのまま契約書に添付され、
本業務の実施計画書になるものであり、確実に実施可能な内容として作成すること。提案
書に従った履行がなされない場合は、債務不履行として契約解除及び損害賠償請求の事由
となる。
Ⅱ 提案書の審査及び落札決定の方法
1.落札方式及び得点配分
(1) 落札方式
次の要件を満たしている者のうち、(2)によって得られた総合評価点の最も高い者を
落札者とする。
①入札価格が予定価格の範囲内であること。
②「評価基準表」中、必須とされた評価項目の基礎点をすべて獲得していること。
(2) 総合評価点の計算方法
総合評価点=技術点+価格点
技術点=基礎点十加点 (満点 200 点)
*技術点は、環境省に設置する提案書審査委員会の各委員の採点結果の平均値を
算出し、小数点第三位以下を切り捨てたものとする。
価格点=100×(1-入札価格÷予定価格)
*価格点は、上記式により数値を算出し、小数点第三位以下を切り捨てたものと
する。
(3) 基礎点部分の採点
技術上の基準を満たす場合に、当該基礎点全部を得点とする。
- 10 -
(4) 加点部分の採点
① 配点5点の場合、技術上の基準に基づき、優:5点、良:3点、可:1点、不可:
0点 の4段階評価とし、配点に応じて係数をかけて得点を算出する。
② 基礎点がある項目に係る加点部分の「不可:0点」とは、基礎点の基準は満たす(基
礎点は得点)が、加点部分の基準をなんら満たさない場合である。
2.提案書審査(技術点の採点)の手順
(1) 入札資格を有する者から提出された提案書について、
「評価基準表」に基づき、必須と
された項目の基礎点に係る評価を提案書審査委員会の各委員が行う。各委員の評価結果
を同委員会で協議し、委員会において各必須項目毎に基礎点の獲得の可否を判断する。
すべての必須項目の基礎点を獲得した提案書を合格(基礎点を付与)とし、それ以外の
提案書は不合格とする。
(2) 合格した提案書について、各委員毎に評価項目の加点部分の評価を行い、基礎点と合
計した採点結果を記入する。各委員の採点結果を委員会で確認し、事実誤認等があれば
各委員において訂正する。確定した各委員の採点結果の技術点について、その平均値を
算出する。
3.落札決定
2.による技術点に、当該提案書に係る入札価格に基づく価格点を加算し、総合評価点
を算出する。各提案書の総合評価点を比較し、最も高い数値を得た提案書の提出者を落札
者とする。
- 11 -
(別添4)
平成 28 年
支出負担行為担当官
環境省大臣官房会計課長
月
日
殿
住所
商号又は名称
代表者役職・氏名
平成 28 年度高濃度 PCB 廃棄物等の新たな掘り起こし調査方策の検討
及び実施に係る業務に係る提案書の提出について
標記の件について、別添のとおり提出します。
なお、書類の提出に当たり、暴力団排除に関する誓約事項に誓約します。
- 12 -
印
「平成 28 年度高濃度 PCB 廃棄物等の新たな掘り起こし調査方策の検討及び実
施に係る業務」に係る提案書
提案書作成責任者
(株)○○ △部×課 ○○○
電話番号、FAX番号、メールアドレス
0.はじめに
本書は、
「平成 28 年度高濃度 PCB 廃棄物等の新たな掘り起こし調査方策の検討及び実施に係る業務」
仕様書に基づき、その実施方法等に関する提案を行うものである。本業務の実施に当たっては、同仕様
書を遵守し、本提案書をその実施計画書と位置づけて行うものとする。
1.業務の基本方針
(作成注)
仕様書を踏まえた上で、本業務の基本方針について記述すること。
(注) A4版2枚以内。
2.1業務の実施方法 (仕様書2(1)の内容について)
(作成注)
JESCO 北九州事業エリアの自治体の3種データを突合し、自家用電気工作物以外の高濃度の PCB 廃棄
物等を保管・所有している可能性の高い事業者の業種、事業規模(資本金、従業員数等)
、形態(オフィ
ス、工場等)を選定するための迅速かつ確実な方法について提案すること。
また、掘り起こし調査の調査対象事業者の選定及び実施について、効率的かつ実効的な方法を提案する
こと。
(A4 版3枚以内)
- 13 -
2.2業務の実施方法 (仕様書2(2)の内容について)
(作成注)
電気絶縁物処理協会台帳データを利用した掘り起こし調査対象事業者リストの作成について、データ
をクリーニングするための迅速かつ確実な方法について提案すること。
また、リストは都道府県市が事業者へ調査票を送付することを前提とした形式を提案すること。
(A4 版
3枚以内)
2.3業務の実施方法 (仕様書2(3)の内容について)
(作成注)
未達事業者リストを利用した掘り起こし調査対象事業者リストの作成について、最新の情報に更新す
るための迅速かつ確実な方法について提案すること。
また、リストは都道府県市が事業者へ調査票を送付することを前提とした形式を提案すること。
(A4 版
3枚以内)
2.4追加的業務の提案
(作成注)
本業務目的を達成するために必要と考えられる追加的業務の提案があれば、具体的に記述すること。
(A4 版3枚以内)
- 14 -
3.業務の実施計画
(作成注)
仕様書に基づき、本業務の実施スケジュールを記述すること。
時 期
内
(※)A4版1枚以内。
- 15 -
容
4.業務の実施体制
4.1 主たる担当者の実績、能力、資格等
氏
名
生年月目
経験年数(うち本業務の類似業務従事年数)
所属・役職
年(
年)
専門分野
所有資格
経歴(職歴/学位)
所 属 学 会
類似業務の実績
業務名
業務内容
履行期間
年 月~ 年 月
主な手持ち業務の状況(平成 年 月 日現在 件)
業務名
業務内容
履行期間
年 月~ 年 月
4.2 従事者の実績、能力、資格等
氏名
所属・役職
専門分野
本業務に関係する資格や経歴
類似業務の実績
業務名
業務内容
履行期間
年 月~ 年 月
主な手持ち業務の状況(平成 年 月 日現在 件)
業務名
業務内容
履行期間
年 月~ 年 月
(※)以下、複数人ある場合は、同様の様式にて記入する。
4.3 執行体制・役割分担等
(※)A4版1枚以内。
- 16 -
5.組織の実績
(類似業務(PCB 廃棄物に関する業務)の実績を記載すること。
)
業務名
発注機関
(名称、所在地)
(受託者名)
(受託形態)
履行期間
業務の概要
技術的特徴
主たる担当者の
従事の有無
(注)
①
②
③
④
⑤
本様式は、A4版4枚以内に記載すること。
業務名は 10 件まで記載できるものとする。
受託形態の欄には、元請受注か下請受注かの区別を記載すること。
業務の概要の欄には、業務内容を具体的かつ簡潔に記載すること。
実績を証明するものとして、契約書の写し、注文・請書写し(下請の場合のみ)を添付すること。
6.組織の環境マネジメントシステム認証取得状況
認証の有無:
認証期間:
認証の名称:
注1 証明書の写しを添付すること。
注2 事業者の経営における主たる事業所(本社等)において、取得しているものに限る。
注3 申請中の場合は、その旨を明記し、開札前までに証明書の写しを提出したものについて
加点対象とする。
- 17 -
平成28年度高濃度PCB廃棄物等の新たな掘り起こし調査方策の検討及び実施に係る業務に係る提案書の評価基準表
・提案者:
大項目
評価項目
中項目
小項目
(別添5)
・評価者:
要求要件
評価区分
技術上の基準
得点配分
合計 基礎点 加点
基礎点
加点
提案書が全体として仕様書を遵守してお
り、業務の目的や作業事項に反し、又は
矛盾する内容がないこと。
-
採点
基礎点分
加点分
0 仕様書の遵守
仕様書に規定する業務の目的や作業事項に反し、又は矛
盾する提案がないこと。
必須
5
5
1 業務の基本方針
仕様書を踏まえ、業務の実施に当たっての基本方針を記述
すること。
必須
10
5
5
JESCO北九州事業エリアの自治体の3種データを突合し、
自家用電気工作物以外の高濃度のPCB廃棄物等を保管・
所有している可能性の高い事業者の業種、事業規模(資本
2.1 仕様書2(1)の業務
金、従業員数等)、形態(オフィス、工場等)を選定するため
内容
の迅速かつ確実な方法について提案すること。
また、掘り起こし調査の調査対象事業者の選定及び実施
について、効率的かつ実効的な方法を提案すること。
必須
35
5
30
企画の内容が妥当で実施可能なもので
あること。
提案内容に確実性があるか。
提案内容が効果的・効率的なものである
か。
留意すべき事柄を捉えているか。
電気絶縁物処理協会台帳データを利用した掘り起こし調
査対象事業者リストの作成について、データをクリーニング
2.2 仕様書2(2)の業務
するための迅速かつ確実な方法について提案すること。
内容
また、リストは都道府県市が事業者へ調査票を送付するこ
とを前提とした形式を提案すること。
必須
15
5
10
企画の内容が妥当で実施可能なもので
あること。
提案内容に確実性があるか。
提案内容が効果的・効率的なものである
か。
留意すべき事柄を捉えているか。
未達事業者リストを利用した掘り起こし調査対象事業者リ
ストの作成について、最新の情報に更新するための迅速か
2.3 仕様書2(3)の業務
つ確実な方法について提案すること。
内容
また、リストは都道府県市が事業者へ調査票を送付するこ
とを前提とした形式を提案すること。
必須
15
5
10
企画の内容が妥当で実施可能なもので
あること。
提案内容に確実性があるか。
提案内容が効果的・効率的なものである
か。
留意すべき事柄を捉えているか。
2.4 追加的調査等の 本業務目的を達成するために必要と考えられる追加的調査
提案
等の提案があれば、具体的に記述すること。
任意
10
-
10
必須
15
5
10
-
-
業務の目的を的確に理解し、妥当な基本
基本方針に創造性、確実性があるか。
方針であること。
2 業務の実施方法
3 業務の実施計画
仕様書及び追加的調査等(提案がある場合)に係る作業事
項を作業進行予定表にまとめること。
-
提案に係る追加的調査等が具体的であ
り、本業務目的を達成する上で必要かつ
適切なものであるか。
-
実施可能で妥当な作業進行予定表であ 作業進行予定表が効率的で確実性があ
ること。
るか。
4 業務の実施体制
PCB廃棄物に関する業務を実施するに相
応しい能力、経験、実績等を有している
か。
主たる担当者が本業務に従事するため
に十分な時間を有しているか。(主な手持
ち業務が3件以下)
4.1 主たる担当者の
実績、能力、資格等
主たる担当者の類似業務(PCB廃棄物に関する業務)の実
績、本業務に関係する能力の資料、資格等を明示し、主た
る担当者の本業務従事期間中における本業務以外の手持
ち業務の状況を記載すること。
4.2 従事者の実績、
能力、資格等
従事者の類似業務(PCB廃棄物に関する業務)の実績、本
業務に関係する能力の資料、資格等を明示し、従事者の本
業務従事期間中における本業務以外の手持ち業務の状況
を記載すること。
任意
25
-
25
4.3 執行体制、役割
分担等
業務の実施体制について、責任者の氏名・役職、従事者の
役割分担、従事者数、内・外部の協力体制等を表にまとめ
ること。
必須
25
5
20
過去に本業務に類似する業務(PCB廃棄物に関する業務)
の実績があれば、業務名、それぞれの概要等を記載するこ
と。
任意
15
-
15
-
過去に受託した本業務に類似する業務
(PCB廃棄物に関する業務)の実績があ
るか。ある場合を可とし、それ以上の件数
や調査概要に応じて加点する。
-
ISO14001、エコアクション21、KES、エコステージ、地方
公共団体による認証制度など、第三者による環境マネジメ
6 組織の環境マネジメントシステ
ント認証取得の有無、有の場合は認証の名称を記載し、証
ム認証取得状況
明書の写しを添付すること。ただし、開札する時点において
認証期間中であること。
任意
5
-
5
-
事業者の経営における主たる事業所(本
社等)において、環境マネジメント認証取
得があるか。1つでもあれば加点(5点)
-
技術点
小計
200
35
165
5 組織の実績
任意
価格点
総計
25
-
25
-
-
適切な役割分担等により執行体制が構
築されていること。
PCB廃棄物に関する業務を実施するに相
応しい能力、経験、実績等を有している
か。
従事者が本業務に従事するために十分
な時間を有しているか。(主な手持ち業務
が3件以下)
基礎点部分の採点は、技術上の基準を満たす場合に、当該基礎点全部を得点とする。
加点部分の採点は、配点5点の場合、技術上の基準に基づき、優;5点、良;3点、可;1点、不可;0点、の4段階評価とし、配点に応じて係数をかけて得点を算出する。
基礎点がある項目に係る加点部分の「不可;0点」とは、基礎点の基準は満たす(基礎点は得点)が、加点部分の基準をなんら満たさない場合である。
- 18 -
-
効果的・効率的な人員配置となっており、
内部または外部の協力体制が構築され
ているか。
小計
基礎点
追加点
合計
100
300
-
(別添6)
◆環境マネジメントシステム認証制度の例◆
事業者が、その事業経営の中で自主的に環境保全に関する取組を進めるにあたり、環境に関する方針や目標を自ら設定し、
これらの達成に向けて取り組み、その取組結果を確認・評価し、改善していくこと(環境保全の取組に係るPDCAサイクル)を
「環境マネジメント」といい、そのための事業者内の体制・手続等の仕組みを「環境マネジメントシステム」(EMS)という。その
主な例は以下のとおりであるが、他にも地方版のEMSや、運送事業者を対象としたグリーン経営認証制度などがある。
全国版EMS
ISO14001
エコアクション21
KES
エコステージ
概要
ISO審査登録機関及び
認定機関で構成。国際
的に認められた第三者
認証制度。1996年に制
定。
環境省が策定した中小
企業にも取り組みやすい
環境マネジメントシステム。
2004年に開始。把握す
べき環境負荷指標を特
定しているほか、環境活
動レポートの作成・公表
を必須要件としている。
中小企業にも取り組
みやすい環境マネジメ
ントシステムとして
2001年に京都で開始。
KESを参考とした地方
版KESが他の自治体
等に広がっているとと
もに、相互認証も行わ
れ、KESの認証取得
事業者は全国に広
がっている。
ISO14001取得前から取
得後も含めた環境マネジ
メントシステム。5段階の
認証ステージがある。エ
コステージ2は
ISO14001の要求事項を
全て含んでおり、エコス
テージ2の認証を取得で
きれば、ISO14001に挑
戦可能なレベルとなる
事務局の母体となる団
体
ISO(国際標準化機構)
持続性推進機構
KES環境機構
エコステージ協会
地方版EMSの例:
北海道環境マネジメントシステムスタンダード(HES),青森環境マネジメントフォーラムAES, いわて環境マネジメントフォーラムIES,みちのくEMS,三重環境マネージ
メントシステム(M-EMS),宝塚環境マネジメントシステム(TEMS), 神戸環境マネジメントシステム(KEMS) 等