別紙1 概要説明書 1. 対象区域 【区 域】 春日部市全域 【面 積】 約66.0k㎡ 2. 対象区域図 3. 背景 ・インフラ施設は昭和40年代から50年代の高度成長期に、急激な人口増加や都市化に伴う社 会的ニーズに応じて整備が進められてきた結果、経済活動を支えるとともに、市民の安全を確保 する基盤として大きな役割を果たしてきた。 ・近年では、老朽化が顕著となっている施設も多く、近い将来集中的に更新時期を迎えることが 想定されている。 ・まちづくりにおいては、人口減少、少子高齢化の進行といった社会情勢の変化を要因として、 持続可能な自治体運営を目指すうえでコンパクトシティ の推進や公共施設等の有効活用、適正配置などによるま ちの再構築が求められている。 ・財政面では人口減少に伴う財政のひっ迫が懸念されて おり、これまでと同様の水準で公共施設等への投資を継 続していくことが困難になると予想されている。 ・長期的な視点に立ち、人口減少、少子高齢化など様々な 社会情勢を踏まえ、インフラ系施設の現状と将来見通し を明らかにしたうえで、総合的で計画的な管理を推進す るために、公共施設等総合管理計画を策定している。 4. 1 上位計画の位置付け )春日部市総合振興計画 【基本構想】 平成20年度から平成29年度までの総合的かつ計画的な行政運営の方針 2 )春日部市都市計画マスタープラン 【基本方針】 約20年後の望ましいまちの姿を考え、その実現に向けた基本的な方針を定める。 (旧春日部市は平成11年8月に策定。旧庄和町は平成10年12月に策定) 【交通体系整備】 ○安全でくらしやすいまちづくり ・生活道路の整備改善に努め、安全で良好な道づくりを進める。 ○人と環境にやさしいまちづくり ・街路樹など緑豊かな道路や、河川環境を活かした歩行者・自転車ネットワークの形成など、 快適で魅力のある道路環境の形成を図る。 ○にぎわいと活力にあふれるまちづくり ・中心市街地の交通利便性や回遊性、結節性を高めるため、歩行者動線の整備や自転車の利 用環境の整備、自動車の通過交通の抑制等を図る。 ○低炭素都市づくり ・自動車を過度に利用しない交通システムへの転換を進めるとともに、公共交通や歩行者・ 自転車ネットワークを重視した道路交通体系の整備などにより、歩いて暮らせるまちづく りを目指す。 【緑地空間整備】 ○安全で暮らしやすいまちづくり ・暮らしの中の身近な緑の保全・創出を図り、うるおいと安らぎの感じられる空間の確保に 努める。 ○人と環境にやさしいまちづくり ・広大な農地や河川環境などの豊かな緑・水環境の保全とともに、生物多様性の観点から緑 の質を向上させる。 ○にぎわいと活力にあふれるまちづくり ・多くの人々が集い交流する拠点地区や公共空間等において、地域の自然や歴史文化などの 特性を活かしつつ、四季の感じられる緑の配置・整備によるアメニティの向上に努める。 ○低炭素都市づくり ・都市づくりの進展にあわせた緑地の確保やネットワークの形成等、緑を増やすことにより、 ヒートアイランド現象の緩和を図る。 3 )春日部市公共施設等総合管理計画 【目 的】 様々な社会情勢を踏まえ、公共施設等の全体像を明らかにし、長期的な視点を持って、公 共施設等の総合的かつ計画的な管理を推進すること。 【インフラ系施設】 ・インフラ系施設は、道路・橋りょう、 河川、上水道施設、公園であり、道路は、 一般道路1,048.0km、自転車歩行者 道約3.6km、橋りょう約3.9km、 河川約972km、公園約71万㎡ (377ヵ所)である。 【インフラ系施設の更新等費用の推計】 ・今後 30 年間に、インフラ系施設の改修・ 更新等にかかる費用は、約2,305億円と 推計され、年間(年平均)にかかる費用 は約77億円と想定される。 ・インフラ系施設も建築物系施設と同様に、 更新等費用を縮減、平準化することが必要 となっている。 【逼迫する財政状況への対応】 ・今後、人口の減少に伴い市税収入等一般 財源の減少が予想されることに加えて、 少子・高齢化に伴う扶助費等の義務的 経費が増加することから、投資的経費等 の公共施設等の維持管のための財源確保が 出来なくなることが見込まれる。 ・更新等費用においては、改修・更新等の 費用の実績値が年間約37億円であるのに 対し、今後30年間では年平均で約136 億円の費用が必要になるという試算結果と なっており、こうした厳しい財政状況の中 で、公共施設等の管理・運営にかかる費用 を縮減し、なおかつ機能の維持を図ってい くことが大きな課題となっている。 ・民間との連携や、市民との協働も視野に入れながら、事業の効率化や維持管理費の削減に 取り組む必要がある。 5. インフラ施設の課題 【道 路】 ○幹線道路 ・計画的な維持管理が行われておらず、多くの路線でわだち掘れや亀裂などが発生しており、 今後補修が集中することが予想される。 ○一般市道 ・劣化の進行とともに補修の要望が増加している。 ・路線数、延長が多く、舗装の劣化状況にばらつきがあるため、劣化の予測が困難である。 ○街路樹 ・街路樹の巨木化に伴い、剪定の要望も増加している。 ・信号機や交差点での視界に支障となるなど、樹木の成長に伴い道路交通において問題が生じ ている。 ・根上がりによる段差や伸びた枝が通行に障害となるなど、歩道交通において問題が生じてい る。 ・歩道が狭いところでは安全性の確保といった点から、植樹帯の位置や幅が支障となっている。 【公 園】 ○近隣公園 ・一部の公園では都市計画決定後、長期にわたり未整備、若しくは一部が未整備となっている。 ・整備した公園の中にも借地部分があるため、用地を買収する必要がある。 ○街区公園・ちびっ子広場等 ・極めて利用率の低い小規模公園(300㎡未満)が100ヵ所以上点在している。 ・公園利用に伴う要望より隣接する住宅より草刈りや剪定といった管理上の要望が増加してい る。 ・借地のまま整備されている公園があり、その借地料が大きな負担となっている。 ・利用率にばらつきがあり利用率の低い公園も多い。 【河 川】 ○準用河川 ・計画的な維持管理が行われておらず、鋼矢板等による護岸の劣化が進行しており、今後、補 修が集中することが予想される。 ○普通河川 ・劣化の進行とともに補修の要望が増加している。 ・河川数、延長が多く、劣化状況にばらつきがあるため、劣化を予想することが困難である。 ○河川施設(ポンプ場等) ・計画的な更新が行われていない。 ・施設の多くは劣化が進行しており、更新時期を迎えている。 ※橋りょうについては、長寿命化計画を策定し、対策事業を実施している。 下水道施設については、長寿命化計画策定に着手したところである。 6. インフラマネジメント計画 【概 要】 施設の状況を点検等により客観的に把握・ ・インフラ施設の状況を点検等により客観的に把握・ 評価を行い、中長期的な状態を予測するとともに、 予算的な制約がある中でいつどのような対策をどこ に行うのが最適であるかなどを検討し、概ね 30 年 後を見据え、長期的視点に立ったインフラ施設の戦 を見据え、長期的視点に立ったインフラ施設の戦 略的な再生と老朽化対策を定めるものである 略的な再生と老朽化対策を定めるものである。 ・計画では、その施設の実情と市民のニーズを勘案し、施設のあり方を明確にしたうえで、 ・計画では、その施設の実情と市民のニーズを勘案し、施設のあり方を明確にしたうえで、10 年ごとに方向性と計画目標を示した実施計画を定め、計画目標を実現するものである。 【基本方針】 ① 長期的費用の縮減と平準化 ② 維持管理費用の縮減 ③ 民間活力の導入 ・具体的には、インフラ施設の維 ・具体的には、インフラ施設の維持管理について、 持管理について、「事後保全型」から「予防保全型」に転換す ることにより、維持管理費の縮減と更新費用の平準化を図るとともに、施設の更新においては、 既存施設を再現するのではなく、進行する高齢化社会における施設のあり方、地域の賑わいの 創出といったまちづくりの観点やストック効果という新たな視点から施設の更新を行い、都市 力の向上につなげるものである。さらに、地球温暖化や将来の維持管理費用を縮減するため、 積極的に省エネ化を推進する を推進するものである。 【計画の内容(案)】 1. インフラ施設の現状と課題 ・点検等による現状の把握と評価 ・現状における課題の把握と整理 2. 将来における機能予想 ・中長期的な状況の予想 ・将来における重要度の評価 ・将来のまちづくりにおける施設のあり方 3. 計画の基本方針 ・コストの縮減方針(予防保全型の維持管理への転換) ・将来のまちづくりを重視した施設の更新 ・ストック効果を重視した施設の更新 ・省エネ化の方針 4. 計画の目標 ・目標及び指標の設定 5. 実施計画(10年間毎ごと 年間毎ごと3期) ・計画期間の方向性 ・目標及び指針の設定
© Copyright 2024 ExpyDoc