ディザスタリカバリシステムの研究 東京電機大学 情報環境学部 情報ネットワーク環境研究室 はじめに 近年,FTTHやxDSL等の高速ブロードバンド回線の普及やPC,携帯等の高性能化,低価格化が著しい.しかしながら, これらのリソースは常時使用されておらず,遊休リソースの有効利用が経済上,急務である.本研究ではこれらの遊休リ ソースを超分散技術により集約・相互連携し,最適な分散データ配備や分散処理するためのファイルバックアップシステム の開発実験を行う。例えば重要データを,予め遠隔に地域分散(公共機関,教育機関等)されたPCあるいは携帯端末等 独自のストリーム暗号技術を用いて,均等に分散バックアップさせ,天災等で重要データが破損した場合にも,安全かつ 速にデータ復旧を可能とする。 グッリド・コンピューティングとは? 『利用者の需要に必要な種類/量のリソースを世界中から その時々に集め、それらを高度に連携させて目的を果たし、 その後は利用者の視界から消滅するソリューション、あるいは そのためのインフラ』と定義されています。 簡単に右の図を用いて説明すると、世界中のコンピュータの持つ、 人間とのインタフェース能力や世界中の計算機能、 世界中の機械とのインタフェース、記憶・記録能力を ネットワークなどを用いて、地理的・組織的な障害をほとんど意識 することなく仮想的な巨大なコンピュータを使用するイメージです。 世界中の計算機能 世界中の機械との インタフェース 世界中の人間との インタフェース Grid 大規模ソリューション 世界中の記憶・ 記録能力 . ディザスタリカバリシステム 暗号化 クライア ント ユーザ 分割複製 ディザスタリカバリシステムを簡単に 紹介しましょう!! データセンターでは定期的にバックアップデータに対して暗号化, 分割複製,送信の処理を行っています。 GRIDノードへ送信された分割複製データはクライアントユーザ から借りたストレージ(HDD,メモリ)に保存されます。 万が一災害でデータセンターが壊れても大丈夫! 災害通知を受けた後,監視センターで回収作業を行って元の ファイルを復元します。 また,暗号化後,複製データを複数のGRIDノードに送信するので 一部の複製データがウイルス等で壊れても 復号化 結合 元ファイルを復元可能! 使用されている暗号も研究室独自の暗号です! 他にもSUICAで用いてるRFID技術を使った画期的なシステムもあります! 現在はC言語とJava言語両方で動作しているので,得意なプログラム言語で 研究できます! 今後の課題 日本国内だけでなく、全世界の端末(携帯など)を 対象としてバックアップファイルを送信する。 送信 分割複製データ送信 災害発生 データセンター メタデータ送信 (暗号鍵,送信情報な ど) ネットワーク 回収 分割データ回収 GRIDノード 監視センター 監視センターの機能を分割し、複数配置する事で、 悪意のある第三者に侵入されても同時に侵入され ない限り、復元は不可能! 全国に複数の データセンター 監視センター を配置!! 対象は世界の 携帯端末へ! センター災害時にも 迅速に復旧!! 身に付く技術 C及びJava言語の基本プログラム、データベースの構築とSQL、Linux(OS)の設定とコマンド、暗号の基礎、 ルーターを用いたネットワーク構築、RFID技術を用いたプログラム、携帯を利用したプログラム
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