仕様書 情報教育プリンタ・印刷管理システムの賃貸借契約 平成 28 年 10 月 大阪府立大学 目次 I. 調達の基本事項 ........................................................................................................................ 1 1 基本方針 ................................................................................................................................... 1 1.1 1.1.1 大阪府立大学を取り巻く環境とシステム更新の基本条件 ...................................................................... 1 1.1.2 最新の ICT 技術と社会状況に適応した情報基盤の再構築 .................................................................... 1 1.1.3 情報資産の有効活用とリスク対策の推進.................................................................................................. 1 1.1.4 情報セキュリティ対策 ................................................................................................................................. 1 1.2 2 第 3 期情報システムの基本的な考え方 .................................................................................................... 1 情報教育プリンタ・印刷管理システムについて ...................................................................................... 2 調達に関する基本事項 ............................................................................................................. 2 2.1 調達の範囲 ............................................................................................................................................... 2 2.2 納入場所・納入期限 ................................................................................................................................. 2 2.3 借入期間 ................................................................................................................................................... 2 2.4 台数等 ...................................................................................................................................................... 3 2.5 その他 ...................................................................................................................................................... 3 II. 機能要件 ................................................................................................................................... 4 1 基本要件 ................................................................................................................................... 4 2 1.1 モノクロプリンタ .................................................................................................................................... 4 1.2 カラープリンタ ........................................................................................................................................ 4 1.3 印刷管理システム .................................................................................................................................... 5 1.3.1 ソフトウェア要件 ......................................................................................................................................... 5 1.3.2 サーバハードウェア要件 ............................................................................................................................. 5 設置・設定に関する要件 ......................................................................................................... 6 2.1 共通事項 ................................................................................................................................................... 6 2.2 情報教育プリンタ .................................................................................................................................... 7 2.3 印刷管理システム .................................................................................................................................... 8 2.4 サーバ用のウイルス対策ソフトウェア .................................................................................................... 8 III. 非機能要件 ............................................................................................................................... 9 1 信頼性....................................................................................................................................... 9 2 保守 .......................................................................................................................................... 9 3 マニュアル ............................................................................................................................. 10 i 4 研修 .........................................................................................................................................11 5 撤去 .........................................................................................................................................11 6 瑕疵担保条件...........................................................................................................................11 7 完成図書 ................................................................................................................................. 12 8 検収 ........................................................................................................................................ 12 9 その他..................................................................................................................................... 13 9.1 著作権等 ................................................................................................................................................. 13 9.2 秘密保持 ................................................................................................................................................. 13 9.3 留意事項 ................................................................................................................................................. 13 ii I. 調達の基本事項 基本方針 1 1.1 第 3 期情報システムの基本的な考え方 本学では平成 27 年度に策定した第 3 期情報システム基本方針に基づき、平成 28 年度か らの運用開始を目指している。 第 3 期情報システムの基本的な考え方は以下のとおりである。 1.1.1 大阪府立大学を取り巻く環境とシステム更新の基本条件 ・ 法人・大学統合問題、中期計画との整合性を考慮した構築・運用 ・ 前回調達より 6 年経過しておりハードウェアおよびソフトウェアの保守年限に達す るため、更新が必須 ・ ハードウェアの更新、セキュリティ対策により、OS・ミドルウェアのバージョンアッ プが必要 ・ 現行システムの評価、改善の方向を見定めて必要な改修と耐障害性の向上が必要 ・ 各システム・サービスにおいて、ユーザインターフェースを中心とした作業効率の改 善に注力 1.1.2 最新の ICT 技術と社会状況に適応した情報基盤の再構築 ・ ICT 技術の進化を最大限に活用(ハードウェアの高速化、仮想化技術の進化) ・ 情報処理機能の提供からサービスの提供へ ・ 教育の情報化の推進 ・ 研究者間における研究成果の共有などの研究活動の効率的展開、 社会に対する研究成 果の発信・普及などの促進 ・ 大学運営の効率化、業務方法の見直し、業務効率の改善 ・ 情報発信能力の向上 1.1.3 情報資産の有効活用とリスク対策の推進 ・ 各システムが保有する情報の一元管理とデータベース化の推進 ・ 本学が保有する情報資産の分析・活用の検討 ・ 重要情報資産のスナップショット取得と遠隔地バックアップ ・ 情報基盤の耐障害性の確保 1.1.4 情報セキュリティ対策 ・ 最新のセキュリティ技術の導入 ・ 個人情報管理方針の再確認、情報資産の統制、情報資産の適正管理 1 ・ インシデント(情報漏洩、紛失、盗難、不正侵入など)発生の抑制と検知 ・ 多層防御(侵入検知、異常検知、情報漏洩検知)の考え方の導入 1.2 情報教育プリンタ・印刷管理システムについて 情報教育プリンタ・印刷管理システム(以下両者を合わせて「本システム」という。 )は、 学生が情報教育端末からプリントアウトするための環境とその際の印刷枚数管理を目的と している。印刷枚数管理では、情報教育プリンタからプリントアウトを実施する学生(以 下「利用者」という。)毎の印刷枚数管理や印刷上限枚数制限を行い、印刷上限枚数を超え た利用者について適切な対応ができる仕組みを導入する。 調達に関する基本事項 2 2.1 調達の範囲 本仕様書による調達(以下「本調達」と称す)における、調達物および調達範囲は以下 の各項とする。本調達を受注した者(以下「受注者」と称す)はこれらのすべてを費用に 含めること。 1) 情報教育プリンタに必要なハードウェア、ソフトウェア。 2) 印刷管理システムに必要なハードウェア、ソフトウェア。 3) 印刷管理システム用サーバのウイルス対策ソフトウェア。 4) 1)~3)までの設置・設定。 5) 1)~3)までの保守。 6) 1)~3)までのリース満了時の撤去費用。 7) 完成図書 8) 現行印刷管理システムからのデータ移行、今回の調達のさらに次の情報教育プリン タ・印刷管理システムへの移行時の本システムからのデータ抽出も範囲に含めること。 なお、ここで「データ」とは、印刷したファイルのファイル名、印刷実施者、印刷枚 数、印刷日時、カラー又はモノクロの種別、利用者毎の印刷上限枚数等の記録を指す。 2.2 納入場所・納入期限 調達範囲に記載したものを平成 29 年 3 月 31 日までに大阪府立大学学術情報セン ターへ納品すること。情報教育プリンタは、2.4 台数等に記載の場所に設置・設定を 完了すること。 2.3 借入期間 ・ 平成 29 年 4 月 1 日から平成 34 年 3 月 31 日までの 5 年間 2 2.4 台数等 本調達における情報教育プリンタの設置場所及び設置台数、クライアントとなる情報教 育端末の台数は以下のとおりである。 ※今回調達対象外 キャンパス 中百舌鳥キャンパス 羽曳野キャンパス りんくうキャンパス 合 計 2.5 設置場所 C5 情報教育教室 1 オープンスペース 図書閲覧室 B5 情報教育教室 B3 情報教育教室 A B3 情報教育教室 B A13 情報教育教室 C5 ヘルプデスク室 情報教育教室 視聴覚室 大学院棟 情報教育教室 プリンタ台数 カラー モノクロ 6 3 2 2 1 1 2 2 1 1 2 2 2 1 1 3 26 端末台数 ※ 155 61 20 50 60 40 48 50 22 17 50 573 その他 1) 本仕様書の内容及び解釈等について疑義が生じた場合、その他特に必要がある場合は、 本学と協議し、解決すること。この場合、当該の協議に係る議事録を作成し確認をう けること。 2) この仕様書に記載されている会社名または製品名はそれぞれ各社又は各組織の商標又 は登録商標であるが、本文では™及び®を明記していない。 3) 本学のグリーン調達方針を確認し、可能な範囲で対応すること。 3 II. 機能要件 1 基本要件 1.1 モノクロプリンタ 1) レーザービーム乾式電子写真方式または LED 乾式電子写真方式であること。 2) 印字方向は、ポートレート、ランドスケープが利用可能なこと。 3) 解像度 1200dpi 以上であること。 4) 最大印刷速度 40 枚/分(A4)以上であること。 5) A4 を 1500 枚以上、A3 を 500 枚以上収納可能な大容量給紙ユニットを 2 基以上装備す ること。1500 枚分の給紙ユニットについては、同種用紙を 1 台 500 枚以上での複数台 構成を可とする。ただし、同種用紙の給紙ユニットを複数台で構成する場合は自動リ レー給紙機能を有すること。 6) 用紙サイズは A3、A4、B4、B5 に対応し、2 種類以上を同時に格納して自動切り替えに よる印刷が可能であること。 7) 両面印刷機能を有すること。 8) 100BASE-TX/10BASE-T 対応 LAN インターフェースを内蔵搭載すること。 9) IPv6 に対応可能なこと。 10) Windows・Linux・MacOS からネットワーク経由で印刷が可能であること。 11) プリンタ本体の盗難防止対策及び用紙の盗難防止対策を施していること。 12) 最大消費電力が、1500W 以下であること。 13) グリーン購入法判断基準に適合したものであること。 14) 用紙は純正品以外でも利用できること。 現在使用中の用紙規格は以下のとおりである。 -坪量:約 64.7 g/㎡ -紙厚:約 91 μm -白色度:約 69 % -古紙パルプ配合率 100 % 15) トナー、ドラム以外の定期保守部品の交換については、無償で交換できること。 16) トナー等の消耗品も含めてセットし、設置時に印刷できること。 17) 使用済みのトナーを無償で、適切に回収・廃棄を実施するシステムを有するメーカの 製品であること。 1.2 カラープリンタ 下記に記載の項目以外はモノクロプリンタと同等の仕様とすること。 1) 解像度 1200dpi 以上、1670 万色以上であること。 2) 最大印刷速度 35 枚/分(A4)以上であること。 4 1.3 印刷管理システム 1.3.1 ソフトウェア要件 1) 国内の複数の大学等で利用実績のあるパッケージソフトウェアを使用すること。 2) 本学と受注者で十分協議の上、本システムの必要なカスタマイズを行うこと。 3) 本システムのサーバ等に搭載するソフトウェアについては、本学と受注者で十分協議 の上、本学の指示により導入すること。 4) 保守期間にわたり、セキュリティアップデート等が継続して提供されること。保守期 間中にセキュリティアップデート等の提供が終了する場合は、終了前にバージョン アップすること。また、深刻な脆弱性が判明した場合は、早急に対処すること。 5) 印刷したファイルのファイル名、印刷実施者、印刷枚数、印刷プリンタ、印刷日時、 カラー又はモノクロの種別、利用者毎の印刷上限枚数等を記録できること。 6) 前項について検索機能及び抽出機能があること(例:利用者毎の印刷枚数抽出機能)。 7) プリンタ状態監視機能(用紙切れ・トナー切れ・紙詰まり・その他エラー)を有する こと。 8) 本学の情報基盤システムで提供する認証システム(ActiveDirectory サーバまたは LDAP サーバ)と連携してユーザ管理できること。 9) カラー印刷とモノクロ印刷の枚数をそれぞれ任意の重みを付けてカウントできること。 10) 印刷ジョブがクライアントから投入されたときに、当該利用者の印刷累積枚数と当該 印刷ジョブの印刷枚数を合算し、設定した上限枚数を超える場合には印刷を禁止でき ること。 11) 1 回の印刷ジョブで印刷可能な枚数を設定し、超える場合には印刷を禁止できること。 12) 管理者が利用者毎の印刷上限枚数を変更できること。 13) 管理者が利用者毎の印刷累計枚数を一括又は利用者個別に変更及びクリアできること。 14) 印刷管理システムが障害等で停止した場合でも情報教育端末から印刷できること(こ の場合、枚数のカウントができなくても問題はない) 。 15) 利用者が情報教育端末にログインした時及び利用者が印刷ジョブを投入した時に、現 在までの印刷累計枚数・印刷可能枚数(モノクロの枚数に換算) ・上限枚数等を確認で きること。 1.3.2 サーバハードウェア要件 1) サーバ本体、無停電電源装置・その他必要な機器を自立型の 19 インチラック(700mm (W)×1000mm(D)×2000mm(H)程度の大きさのもので、収容予定ハードウェアが全 て収容可能であること)に収容すること。ラックも費用に含むこと。 2) ラック内の温湿度を計測するハードウェアを設置すること。ラックの温湿度はネット ワーク経由で確認できるものが望ましい。 3) 2.4 に示した端末台数でストレスなく印刷できるサーバを用意すること。 4) サーバは中百舌鳥キャンパスに設置すること。 5) ハードウェアの障害によってシステムが停止することのないような、必要最小限 5 の冗長構成とすること。 6) 無停電電源装置を有し、一定時間(2 分以上)電源の供給が停止した場合には、自 動的にかつ安全に印刷管理システムを停止できること。 7) 保守期間中は、無停電電源装置のバッテリの交換を受注者の負担で行うこと。 8) 別途調達する情報基盤システムの死活監視機能と連携し、死活情報を送ること。 9) サーバに障害が発生した場合にメール・ページャ・ポップアップメッセージで通報す る機能および SNMP-trap 通知を行う機能を有すること。 10) オペレーティングシステムとして、十分保守期間・稼動実績が担保されている OS を使 用すること。ただし、Windows OS であれば、最新版の Windows Server 相当以上を使 用すること。 11) 自動でサーバの電源を ON/OFF するタイマー機能を有すること。 12) 利用者数に応じたシステム容量・規模とすること。(利用者数:約 10,000 名、同時最 大利用者数:約 600 名)。 13) 印刷管理システムで保有するデータ量(管理対象:約 10,000 名)を問題なく取り扱え ること。データ量は、毎年 20%程度逓増することを前提に 5 年以上保持したまま運用 できる性能であること。 14) ソフトウェア、ハードウェアともに、拡張性を持たせて、印刷量が増加した場合でも、 開発したソフトウェアに大幅な改修をすることなく、対応できること。 15) 印刷管理システムの処理内容や処理量に応じた適切な処理性能、障害対策、セキュリ ティを確保すること。 2 設置・設定に関する要件 2.1 共通事項 1) 本調達において本法人が賃貸借する機器及びソフトウェア(以下「賃貸借機器」とい う。)の設置・設定については、契約締結後、速やかに本法人と打ち合わせを行うこ と。 2) 賃貸借機器の納品・設置にあたっては、本学の提示するスケジュールを元に設置先の 所属及び情報教育端末保守事業者との日程調整を受注者が主体的に行うこと。 3) 賃貸借機器の設置・接続作業は、既設の情報教育プリンタ・印刷管理システムの稼働 に支障をきたさないように実施すること。 4) 設置するハードウェアをキャンパスネットワークに接続すること。賃貸借機器の設置 に必要な UTP ケーブルは用意すること。UTP ケーブルは 1000Base-T に対応したカテゴ リ 6 以上のものを利用すること。 5) 賃貸借機器の設置・設定、ソフトウェアのインストール後、本システム全体の動作確 認を行うこと。 6) 設置・設定作業期間中に設定内容の見直し等を行ったとき、またハードウェアが正常 に動作しないことが判明したときは、設定変更を行い、本調達で既に設置したハード ウェアを含めて再設定すること。 6 7) 設置・接続作業に際し、賃貸借機器に起因する障害が発生した場合は、速やかに原因 を究明し、ハードウェアの取替え等の対応を行うこと。また、設置作業期間中におい ては、本学に常駐して設置作業の調整、設置にかかる問合せ・障害対応にあたること。 8) 作業は、 原則として平日の 9:00 より 17:45 までの間に行うこと (詳細日程については、 契約締結後速やかに本学と協議すること) 。 9) ネットワーク接続、賃貸借機器の搬入・据付・二次側電源工事・配線接続・調整、イ ンストール及びこれらに付帯する作業は受注者の負担で行うものとする。 10) ハードウェアの設定情報の参照方法、ネットワーク設定方法等、運用に必要な内容に ついて、運用マニュアルに記載するとともに、本学に対して技術指導を行うこと。 11) オペレーティングシステム、納入ソフトウェアは導入時点での最新バージョンを採用 すること。 12) すべてのソフトウェアについてのユーザ登録を行い、登録したシリアルナンバー等の 一覧表を作成し、提出すること。 13) 賃貸借機器には、本学の指定する管理用のラベルを用意し、貼付けること。 14) 賃貸借機器の管理番号、コンピュータ名等、運用に必要な内容について、本学の指定 する様式で管理台帳を提出すること。 15) 取扱説明書等添付品は別途本学の指定する数量を納品すること。 16) 賃貸借機器の設定報告書、運用マニュアル等の運用に必要な各種マニュアルを本学の 指示する部数納品すること。 17) 賃貸借機器を梱包している箱等は、受注者の責任において処分すること。 18) 賃貸借機器の設置と並行して既存プリンタを回収し、本学の指定する場所(中百舌鳥 キャンパス)へ集約すること。本作業日程の設置場所との調整も受注者が主体的に行 うこと。 19) 設置の進捗状況については、随時報告すること。 20) 納入品の搬入に際しては、本学施設に損傷を与えないよう十分に注意すると共に、納 品時には受注者が必ず立ち会うこと。 21) 設置に当たって、配線及び配管が必要な場合、本調達に含まれるものとする。配線の 露出部は配管等で保護すること。 22) 電源工事・配線工事等・配線接続に当たっては、事前に本学と十分協議のうえ施工す ること。 23) 賃借期間終了後の賃貸借機器及び配線等の撤去に係る作業は本学の指示に従って行い、 費用は受注者の負担で行うこと。 24) 貸借期間終了後の賃貸借機器のデータ消去に関わる作業と費用は受注者の負担で行う ものとする。また、データ消去完了後にデータ消去報告書を提出すること。 2.2 情報教育プリンタ 1) 本学が指定するネットワーク設定を行うこと。 2) 情報教育プリンタの設置は、情報教育システムのメンテナンス期間(平成 29 年 3 月中 7 旬から下旬予定)に行うこと。 3) 本学の情報教育端末機のひな型端末機へのドライバインストール・動作確認等を、情報 教育端末保守事業者と連携の上、実施すること。 4) プリンタ設置時に、設置場所内の全情報教育端末での印刷確認を実施すること。情報教 育端末の起動、ログイン等は本学の指示した手順で行うこと。 2.3 印刷管理システム 1) 既存の印刷管理システムからデータ移行を行うこと。 2) データ移行においては、移行時期やデータ抽出タイミングについて留意すること。 3) データ移行においては、事前作業の実施やツール等を使用し、移行作業に時間を要さ ないよう工夫し、本学と協議の上、受注者の責任において短期間で完了すること。 4) データ移行においては、データ変換、新システムへのデータ格納、および格納された データの妥当性確認のすべてを受注者の責任で実施すること。データ変換において、 新規のデータ項目があった場合には、受注者の責任において初期値設定をすること。 5) 移行においては、本システムの利用に支障を与えないこと。 6) 以上の作業にあたり、既存印刷管理システム構築事業者の協力が必要な場合は、費用 に含むこと。 7) 情報教育プリンタには、情報教育端末からのみ印刷できるようにすること。 8) 情報教育端末からの印刷は、必ず印刷管理システムを経由して印刷するよう設定する こと。 9) サーバ証明書は、NII(国立情報学研究所)の「UPKI 電子証明書発行サービス」で発 行するサーバ証明書を使用すること。NII のサーバ証明書取得のための手続き(CSR 作 成)に協力すること。また、取得したサーバ証明書をサーバに設定すること。 10) 本契約終了時には、標準的な媒体にデータを抽出して提供すること。提供時期・抽出 する形式・媒体については、本学と協議し、合意の上で決定すること。 2.4 1) サーバ用のウイルス対策ソフトウェア サーバ用のウイルス対策ソフトウェアとして Symantec Endpoint Protection 12 のク ライアントライセンスを必要数用意し設定すること。情報基盤システムのウイルス監 視機能で監視を行うよう必要な設定を行うこと。 2) 構築段階では適用作業を行い、情報基盤システム構築事業者と調整して必要なテスト を実施すること。 8 III. 非機能要件 1 信頼性 1) 不正アクセス、コンピュータウイルス等への適切なセキュリティ対策を講じ、安全性・ 信頼性を確保すること。 2) 初期設定時にセキュリティが確保された状態であること。 3) 本システムについてのセキュリティ診断を実施し、本システムに脆弱性が発見された 場合には速やかに対応を行うこと。診断及び対応の結果を本学に報告すること。 4) 本学が秘密と定める情報及び個人情報を含むデータに関しては、十分な機密保護のた めの対策が施されていること。 5) 情報教育プリンタと各種サーバ間の通信について、必要に応じて、SSL 通信等により通 信の秘匿化を行うこと。 6) 本システムは 24 時間 365 日の稼動を前提とする。 7) スケジュール設定により、起動又はスリープ解除、再起動、シャットダウンを自動的 に実行できること。 8) 情報基盤システムの死活監視機能と連携し、本システムサーバの死活情報を送ること。 9) 障害復旧に備え、復旧に必要となるデータのバックアップの仕組みを盛り込むこと。 10) トランザクション処理が途中で中断するなどによりデータに不整合が発生しないよう な仕組みを講ずるか、発生が検出できる仕組みとすること。データ不整合が発生した 場合には、迅速に対処できるようにすること。 2 保守 以下の保守・支援に関する費用を含むこと。 1) 運用開始後本学と十分協議の上、必要なハードウェア・ソフトウェアの設定を行うこ と。 2) 本調達で導入するサーバやシステムに対するバグやセキュリティホール等が明らかに なった場合は、迅速に対応すること。 3) 本学のヘルプデスクからエスカレーションを受けた場合は受付・対応を行うこと。 4) 障害に対しては、障害切り分け、障害の修復(応急処置、恒久処置)、インシデント 管理を行うこと。 5) 保守担当者は本調達のハードウェア及びソフトウェアを熟知していること。 6) 印刷管理システムは基本的に 24 時間 365 日運転を前提としており、保守の受付につい ては 24 時間 365 日対応可能とすること。なお、受付は、メールでの受付でもよい。 7) 通常の業務時間(9:00~17:45)内に発生したシステム不具合等トラブルの発生時には 迅速な対応を行い、復旧措置を取ること。また、土、日、祝祭日、夜間にシステム不 具合等トラブルが発生した時は翌営業日の業務時間(9:00~17:45)から迅速な対応を 行い、復旧措置を取ること。但し、祝日授業実施日(平成 28 年度は 2 回)及び授業調 9 整日(補講日)(平成 28 年度は 10 回)も営業日として対応すること。また、個人情 報の流出や翌日の授業に多大な支障をきたす場合等、緊急に復旧の必要が生じた場合 は、本学の指示に従い、土、日、祝祭日、夜間にも対応すること。 8) 本調達で導入するサーバや印刷管理システムに対するバグやセキュリティホール等が 明らかになった場合は迅速に対応すること。また、その情報および印刷管理システム への影響について本学に情報提供を行うこと。 9) 障害発生が予想される場合には、速やかに予防措置を講じること。 10) 印刷管理システムに含まれる全てのソフトウェア(フリーソフトウェアがある場合は それも含む)の保守期間中の導入、バージョンアップ、及びその作業は本調達におけ る保守に含まれるものとする。 11) 問合せ事項のとりまとめや FAQ の作成支援等を行うこと。特に、システム導入当初に ついてはシステム安定稼動のため特段の支援を行うこと。 12) ハードウェア及びソフトウェアについて、 適正な定期保守点検を受注者が一括して行 ない、万全を期すこと。 13) 他社製品を導入している場合であっても、受注者が責任を持って自社製品と同様の保 守体制を確保すること。 14) 本学の電気設備点検等に伴う停電に際し、停電前のシステム停止、復電後のシステム 起動、起動後のシステムの確認等を行うこと。他システムとの連携も確認すること。 15) 無停電電源装置(UPS)の交換や印刷管理システムの更新等によりシステムが停止する 場合、事前に本学に連絡し、実施時期について調整すること。可能な限り業務時間外 に行うこと。特に、授業に影響が及ぶことがないようにすること。 16) 障害の対応時に印刷管理システムの改修を行った場合には、完成図書ならびに利用マ ニュアルや運用マニュアル等の更新も行うこと。 17) 情報教育端末の OS、ブラウザのバージョンアップに伴うシステムの対応については、 本学と協議のうえ実施すること。 18) 契約期間中にわたり、サポートの継続が可能なハードウェア及びソフトウェアを選定 すること。なお、契約期間終了後も、双方協議のうえ賃貸借契約を延長する場合に備 え、当該期間中もサポートの継続が可能になるように努めること。 19) 稼動後のシステムの不具合による修正は保守の範囲とする。 20) 毎月末に当該月の保守業務について作業内容を記した完了報告書を提出し、本学の承 認を受けること。 3 マニュアル 1) 利用者用利用マニュアル(日本語・英語)及び管理者用運用マニュアル(日本語)を 作成すること。 2) 本学で別途マニュアルを作成する場合に、本調達に関する部分は作成支援すること。 3) 利用マニュアルには、以下の項目について記述すること。 10 ① 利用者用機能とそのインターフェース ② 利用時の操作手順 ③ 利用者が使用可能な機能と権限及びそれらについての注意すべき事項 ④ 安全な運用のために利用者が注意すべき事項 4) 運用マニュアルには、以下の項目について記述すること。 ① 管理者用機能とそのインターフェース ② 管理者用機能利用時の操作手順 ③ 情報教育プリンタ及び印刷管理システムの設定方法及びセットアップ方法 ④ ネットワーク設定方法 ⑤ バックアップデータからのシステム復旧方法 ⑥ 管理機能と権限についての注意事項 ⑦ 安全な環境を維持するための注意事項 5) 作成したマニュアルの著作権は本学に帰属するものとし、運用開始後は本学が自由に 改変できるものとする。 6) 想定される初期の操作上の問合せ・回答事項をとりまとめ、運用開始までに利用者 FAQ として整理すること。 7) 搭載されるソフトウェア(オペレーティングシステム、ミドルウェアを含む)に対し て、提供可能な全ての種類(電子媒体を含む)の日本語マニュアルを提供すること。 バージョンアップ等によりマニュアルに変更があった場合には、速やかにそれに対応 する最新のマニュアルを提供すること。 8) 本システムの改修を行った場合には、マニュアルの更新を行うこと。 4 研修 1) 利用者向け研修・運用管理者向け研修を行うこと。ただし、研修用に特別なシステム 環境が必要となる場合は、受注者が準備すること。 2) 研修場所は本学で準備する。研修計画・内容及び実施スケジュールを作成すること。 5 撤去 1) 賃貸借期間満了後の賃貸借機器の撤去時は、機器を本学が回収し一箇所に集めるので、 受注者が責任を持って回収し撤去すること。 2) 撤去した賃貸借機器は、適法・適正に処分すること。 3) 撤去した賃貸借機器のハードディスクは、情報漏えいを防止するため、破壊またはデー タの完全消去などを実施した上で、実施結果を書面により本学に報告すること。なお、 廃棄にかかる費用は、受注者の負担とする。 6 瑕疵担保条件 瑕疵担保期間は平成 29 年 4 月 1 日から 1 年間とする。 11 7 完成図書 以下のものを完成図書として納品すること。 1) 設計・開発の工程における成果物は各工程の終了時に提出することとし、必要に応じ て修正を加えて最終期限までに再提出を行うこと。 ① 電磁的納品物(プログラム、プリンタドライバ、設定ファイル、データベース等) ② システム運用に必要なハードウェア、ソフトウェア及び周辺機器 2) 以下の各文書納品物については、別途、電子媒体 2 セットと印刷物を 2 部提出するこ と。各文書納品物は Microsoft Office 製品等一般的に使用されているアプリケーショ ンソフトで作成した編集可能な形式の電子ファイルで納品すること。 ① システム概要資料一式 システムの構成・各要素・設定・その他の条件等が一覧的に把握でき、容易 に一瞥でき、理解できるよう記載された資料 ② システム概要図 ③ システム構成図とその説明文 ④ ソフトウェア一覧 ⑤ ライセンス一覧(ライセンス名、数量、説明、期間、手続き) ⑥ 導入・設置計画書 一式 ⑦ 学生用利用マニュアル 一式(日本語・英語) ⑧ 運用マニュアル 一式 ⑨ 利用者 FAQ ⑩ 移行計画書・移行設計書 一式 ⑪ プロジェクト管理報告、打合せ資料、議事録等のその他ドキュメント類 一式 ⑫ カスタマイズした場合は、項目毎にその内容がわかる資料 一式 ⑬ 保守体制表 ただし、上記納品物すべてが提出し難い場合は、納品物を具体的に提案すること。 いずれも変更があった場合には、速やかにドキュメントを変更し、その変更内容を改 訂履歴と併せて把握できるようにすること。賃貸借機器に付属の取扱説明書等は各3 部ずつ納品し、残りの部数は持ち帰ること。 8 検収 検収を受けるに当たっては、受注者は十分に事前に確認やテストを行った上で臨む ものとし、本学担当職員の指定する検収場所において、レビュー、テストを完了する こと。その際のテスト計画書は、受注者が作成し、本学の承認を得ていること。また、 検収において納品物の一部または全部に不合格品を生じた場合は、本学担当職員の指 示に従い、速やかに修復を行い、指定された日時までに納品すること。 12 9 9.1 その他 著作権等 本調達の納品物の著作権の帰属については、次のとおりとする。 1) 本学または受注者が単独で行った業務の成果から生じた著作権については、当該業務 を行った当事者に単独で帰属する。 2) 本学及び受注者が共同で行った業務の成果から生じた著作権については、本学及び受 注者の共有とする。この場合、本学及び受注者は、著作権の全部につき、それぞれ相 手方の承諾及び対価の支払なしに自ら実施し、または第三者に対し通常実施権の許諾 をすることができるものとする。 3) 本調達に当たって開発したソフトウェアプロダクトについては、使用権設定者から再 使用権設定可能な非独占的使用権を取得したプログラムの再使用権許諾を借入期間満 了後に本学へ譲渡することとし、譲渡不可能なソフトウェアについては、別途、明示 するものとする。 9.2 秘密保持 1) 本調達で知り得た情報及び契約履行過程で生じた納入成果物等に関する情報を、本調 達の目的外に使用又は、第三者に漏洩してはならない。また、そのために必要な措置 を講じなければならない。 2) 本学が秘密と指定した情報及び個人情報を含む作業を、第三者へ業務委託する場合(以 下「再委託」と称す)には、再委託先業者に ISMS やプライバシーマーク認証の取得、 あるいはそれと同等の管理体制があること。さらに再委託先への管理、監督責任を果 たすため、受注者は再委託先への定期的な監査(モニタリングや評価等)を実施する こと。 9.3 留意事項 1) 受注者は、契約後直ちに連絡体制を整備し、作業責任者名簿を作成して、本学に提出 するものとする。 2) 設定等については、本学と打ち合わせの上、その指示に従うこと。 3) 本仕様書に定めのない事項について、これを定める必要が生じたときは、本学・受注 者間において、協議して定めるものとする。 13
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