北海道暴力団の排除の推進に関する条例の一部改正(素案) (PDF62KB)

北海道暴力団の排除の推進に関する条例の一部改正(素案)
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改正の趣旨
北海道暴力団の排除の推進に関する条例(平成22年北海道条例第57号。
以 下 「 条 例 」 と い う 。) は 、 道 、 道 民 、 事 業 者 等 が 一 体 と な っ て 社 会
から暴力団を排除し、道民の安全で平穏な生活の確保、社会経済活動の
健全な発展及び青少年の健全な育成に寄与することを目的に制定されま
した。
近年の暴力団勢力は年々減少傾向にありますが、繁華街においては、
依然として勢力が維持されており、みかじめ料及び用心棒料が有力な活
動資金になっていると認められます。
そして、旭川市では暴力団の分裂により縄張を巡る抗争事件が発生し、
札幌市でも対立抗争と見られる事件が発生しており、住民に大きな恐怖
と不安を与えています。
このことから、道民の安全で平穏な生活を確保するためには、暴力団
の資金源となるみかじめ料及び用心棒料の授受等を規制する必要があり、
そのため特定接客業を営む者と暴力団の関係を遮断し、繁華街から暴力
団を排除する必要があります。
また、条例制定時には存在しなかった認可保育事業が新設されたこと
や現行の規定では暴力団事務所の開設等が規制されていない認可外保育
施設の近隣に暴力団事務所が開設される事案が発生していることから、
青少年の健全な育成に資する環境を確保するためには、暴力団事務所の
開設等の規制区域の範囲を見直す必要も出てきています。
このような暴力団をめぐる情勢に鑑み、条例を改正するものです。
2
改正の概要
⑴
暴力団排除特別強化地域を新設
ア 暴力団排除特別強化地域
札幌市の「すすきの」及び旭川市の「さんろく街」を暴力団排除
特別強化地域と定め、同地域内におけるみかじめ料・用心棒料の授
受等を規制します。
イ
暴力団排除特別強化地域の範囲
① 札幌市中央区の南4条から南7条までのそれぞれ西2丁目から
西6丁目までの地域(すすきの)。
② 旭川市の2条通から4条通までのそれぞれ5丁目から8丁目ま
での地域(さんろく街)。
ウ
暴力団排除特別強化地域における規制の内容
① 特定接客業を営む者の次の行為を禁止します。
・ 暴力団員から用心棒の役務の提供を受けること。
・ 暴力団員に対し、みかじめ料・用心棒料を払うこと。
②
⑵
3
暴力団員の次の行為を禁止します。
・ 特定接客業を営む者に、用心棒の役務の提供をすること。
・ 特定接客業を営む者から、みかじめ料・用心棒料を受領する
こと。
暴力団事務所の開設等の規制区域の拡大
暴力団事務所の開設等の規制区域に「認可外保育施設及び家庭的保
育事業等(家庭的保育事業、小規模保育事業又は事業所内保育事業を
いう。)を行う事業所の敷地の周囲200メートルの区域」を追加します。
なお、暴力団事務所の開設等の規制区域内で暴力団事務所の開設等
をした者には、罰則が適用されます。
罰則
暴力団排除特別強化地域における規制については、罰則を設けること
を検討します。
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用語解説
⑴
「みかじめ料」・・・
暴力団が、営業を営む者に対して、その
営業を営むことを容認する対償として要
求する金品等をいいます。
⑵
「用心棒料」 ・・・
暴力団が、営業を営む者の営業に係る業
務を円滑に行うことができるようにする
ため、顧客、従業者その他の関係者との
紛争の解決又は鎮圧を行う対償として要
求する金品等をいいます。
⑶
「特定接客業」・・・
風俗営業等の規制及び業務の適正化等に
関する法律で規定された次の営業をいい
ます。
・ 風俗営業
・ 性風俗関連特殊営業
・ 特定遊興飲食店営業
・ 接客業務受託営業
・ 酒類提供飲食店営業(午前0時か
ら午前6時まで営むものに限る。)