未来の交流を拓く ツーリズム テクノロジー 多言語音声翻訳に関する先進の技術やサービスを展示 2016年9月22・23日(業界関係者・プレス公開 日)、24・25日(一般公開日)、東京ビッグサイトにお いて「ツーリズムEXPOジャパン2016」が開催された。第3 回目となる今年は「旅は変える。人生を。世界を。」をテー マに世界や日本の地域・観光地をはじめ、自治体や旅行 会社、航空・運輸会社など、行政や観光・旅行関連の 企業・団体が一堂に会した。 さらに今年は、「ツーリズムテクノロジーゾーン」が初めて設 けられた。NICT(国立研究開発法人情報通信研究機 構)が多言語音声翻訳アプリ「VoiceTra」を展示したほ か、凸版印刷株式会社が「自治体向け音声翻訳システ ムに関する研究開発」の専用アプリケーションを展示する など、多言語音声翻訳の先進事例が紹介された。 ツーリズムテクノロジーエリアのトッパンブース 自治体向け音声翻訳システムのデモ機(タブレット)などを展示 「自治体向け音声翻訳システムに関する研究開発」の 専用アプリケーションなどがトッパンブースで展示された。 「旅は変える。人生を。世界を。」 ツーリズムEXPOジャパン2016開催 日本観光振興協会の「旅フェア日本」と日本旅行業協会 (JATA)の「JATA旅博」が統合。2014年に生まれ変わっ た「ツーリズムEXPOジャパン」は、今年で第3回を迎える。 世界や日本全国の地域・観光地から数多くの出展者が集合。 国内でも有数の規模を誇る旅行業界の一大イベントが9月 22日(木・祝)~25日(日)に開催された。国内・海外の ステージパフォーマンスに触れて、旅感覚を満喫できるイ ベントだ。 さらに、今年は日本が世界に誇る「ものづくり」や音声 自動翻訳アプリなどを展示した「ツーリズムテクノロ ジー」も出展された。 グローバルコミュニケーション開発推進 協議会主催のシンポジウムが開かれた 9月23日(金)12時から「グローバルコミュニケーショ ンシンポジウム2016~グローバルコミュニケーションが 目指すツーリズム・テクノロジーの今と近未来~」のパネ ルディスカッションが開催された。主催はグローバルコ ミュニケーション開発推進協議会。総務省「グローバルコ ミュニ ケーション計画」の推進を目的に設立された協議会 である。シンポジウムでは「近未来の旅の形」として多言 語翻訳を中心とした先端技術を活用した新たな観光ビジネ スをディスカッションするとともに、多言語音声翻訳技術 やサービスが紹介された。 国内最大級の旅行業界のイベント 自治体向け音声翻訳システムの説明を受けるあかま二郎総務副大臣 ツーリズムテクノロジーゾーンで 先端の音声翻訳技術やサービスを展示 旅の未来を大きく変える「多言語音声翻訳アプリ」や 「多言語表示電子看板」をはじめとした先端技術を紹介す る「ツーリズムテクノロジーゾーン」が今年初めて設けら れた。これはグローバルコミュニケーションシンポジウム 2016の一環として展示されるものである。旅の利便性を 追求することはもちろんであるが、2020年東京オリン ピック・パラリンピックを視野に入れ、「言葉の壁」をな くすことでグローバルで自由な交流を目指した技術開発や サービス提供である。 今回「自治体向け音声翻訳システムに関する研究開発」 に関しても、凸版印刷株式会社のブースでは、専用アプリ ケーションや、それを搭載したデモ機(タブレット)、 2016年8月に公開されたプロジェクト紹介ホームページ が展示された。また、国立研究開発法人情報通信研究機構 ( NICT ) の ブ ー ス で は 多 言 語 音 声 翻 訳 ア プ リ 「VoiceTra」を展示、株式会社フィートはサーバーレス 型旅行会話用音声翻訳アプリ「どこでも翻訳」を展示した。 この他にも、日本電信電話株式会社、パナソニック株式会 社、株式会社JTBコーポレートセールスも出展し、独自の 技術やサービスを紹介した。 また、23日(木・祝)には総務副大臣兼内閣府副大臣 のあかま二郎議員が展示ブースを訪れ、各社のブースを見 学になるとともに説明を受けた。「多言語音声翻訳システ ム」で、日本人と外国人の意思疏通がさらにスムーズにな り、“おもてなし”も格段にアップする!と議員自身の Facebookでも感想を述べられている。先端のツーリズム テクノロジーに、さらに期待をもたれたようだ。 「自治体向け音声翻訳システムに関する研究開発」の展示 デモ機(タブレット) 2
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