「3M™ 木造軸組用摩擦ダンパー(FRダンパー)」が登場

2016年(平成28年)10月17日
業界初※1 国土交通大臣認定「壁倍率 5 倍」を取得
「3M™ 木造軸組用摩擦ダンパー(FR ダンパー)
」が登場
2016 年 10 月 17 日新発売
スリーエム ジャパン株式会社(本社:東京都品川区 代表取締役社長:デニース・ラザフォード)は
10 月 17 日、木造軸組用の制震ダンパー「3M™ 木造軸組用摩擦ダンパー(FR ダンパー)」を発売します。
「3M™ 木造軸組用摩擦ダンパー(FR ダンパー)」は、超高層ビルの制震において多数の実績が
ある3Mの技術を活かして開発した住宅向けの制震ダンパーです。業界で初めて ※1 壁量計算による
国土交通大臣の認定で強度の最大値である「壁倍率 5 倍」を取得しました。(認定番号:FRM-583)
※1 摩擦を利用して制震する「摩擦ダンパー」において、壁倍率が5 倍であること。
3M独自の技術を取り入れた摩擦ダンパーを従来の耐震構造に加えることで、地震のエネルギー
を吸収し、揺れを小さく早く抑えることが可能となります。建築基準法で定める範囲を超える想定
外の地震や繰り返し起こる大きな地震に対して、住宅の安全と価値を守ることに役立ちます。
「3M™ 木造軸組用摩擦ダンパー(FR ダンパー)」とは
制震用途に開発された摩擦材を K 型のフレームに組み込んだ制震装置
(ダンパー)です。地震の際にステンレスの間に固定されている摩擦材
が滑り、地震エネルギーを熱エネルギーに変換することで揺れを低減
します。
摩擦材が滑る前は、高剛性の「耐力壁」として機能します。
「3M™ 木造軸組用摩擦ダンパー(FR ダンパー)」
「3M™ 木造軸組用摩擦ダンパー(FR ダンパー)」の 4 つの特長
1. 国土交通大臣認定(壁量計算)で最大の壁倍率 5 倍を取得
壁倍率 ※2の取得により「耐力壁」として設計が可能で、設計プランに大きな制約を与えずに
従来の耐震構造にプラスして高い制震性能を持つ住宅を実現できます。
※2 壁倍率とは
建築基準法で設置が義務付けられている、地震や風などの力に抵抗する能力を持つ耐力壁の強さを表した数値です。壁倍率の値
が大きいほど耐震性能が高くなります。参考値として、木造住宅に入っている筋交い(45mm×90mm)の壁倍率は 2.0 倍です。
2.
地震で揺れる建物にブレーキ
地震の揺れを摩擦熱に変えて、建物にブレーキを掛けることで
揺れを低減します。
摩擦ダンパーは、ゴム系や油圧系のダンパーに比べて温度や速度
に対する性能変化がなく、鋼材系のダンパーと比べても疲労での
劣化がほとんどないため、繰り返し起こる地震にも安定した性能
を発揮します。
右:中心にあるダンパー部の摩擦材
が上下に滑り、建物の揺れを低減
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3.
4.
地震の揺れを最大 70%低減 ※3
揺れを低減することにより、3 つの効果が期待されます。
①内装材、外装材などの軽微な損傷を抑制し、補修費用を低減。
②建物の揺れを速やかに抑えることで、高い安心感を提供。
③1 回あたりの建物の揺れを低減するので、繰り返しの地震に対して効果を発揮。
※3 2 階の床の地面に対する変形量の比較で、制震装置なしの揺れ幅を 100 とした場合の比較となります。
また、上記数値は解析シミュレーションによる試算となりますので、プランにより設置時の効果は異なります。
東京工業大学 笠井研究室による技術協力
制震技術の第一人者である東京工業大学の笠井和彦教授のアドバイスをいただき、高性能
の製品を開発しました。
製品概要
製品名
3M™ 木造軸組用摩擦ダンパー
(FRダンパー)
設置台数
仕様
ダンパー部(SS400, SUS304)×1個
斜材(STKR400, SS400)×2個
コーナー金物(SGMHC)×3個
ビス<CPQ-45> (SWCH18A相当)×85本
設計価格
(1棟あたり)
(1棟あたり)
2台
30万円(税抜き)
延床面積40坪以内の場合の目安。
4延床面積40坪を超える場合には、
設置台数が増える可能性があります。
上記設計価格には、
施工費用は含まれません。
「3M™ 木造軸組用摩擦ダンパー(FR ダンパー)」の適用範囲
2,600mm を超えるものは、今後認定を取得する予定です。
「3M™ 木造軸組用摩擦ダンパー(FR ダンパー)
」に関する
お問い合わせは、カスタマーコールセンター TEL: 0570-011-511
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