テーマと概要 - NS物流研究会

2016.11.19
2016 年物流関連ゼミ学生による研究発表会
【テーマと概要】
1.大阪産業大学 浜崎ゼミ
【テーマ】トラックドライバー不足を解消するための就業実態調査について
【概要】トラックドライバーの就業実態を把握するためにアンケートを実施する。
アンケートを詳しく分析することで、若い人たちがトラックドライバーに就業するための
対策について考察する。
2.同志社大学 石田ゼミ
【テーマ】災害に立ち向かえ ―非常時における物流とは―
【概要】世界的に見ても地震や水害が頻発し、多くの被害を受け続けている「災害大国ニ
ッポン」
。道路の寸断やライフラインがストップすれば、物流に対する影響は計り知れない。
しかし被災者が生きていくために、物資を提供しなければならない。
「阪神淡路大震災世代」である私達は、自治体へのインタビューをもとに発表を行う。そ
して現場の生の声を知るとともに、問題点を提示し、今後の対策を提案する。
3.流通経済大学 小野ゼミ
【テーマ】トラック運転者の長時間労働問題と運転者不足の改善に向けて
【概要】トラック運送業界は日本経済の血液と言われていますが、その重要な役割を担う
運転者が不足しています。要因として、長時間労働などの労働環境が問題視されています。
重大事故等の情報がメディアで取り上げられ、その要因の一つとして長時間労働がありま
す。しかし、輸送条件や経営上の問題からやむをえず長時間労働をさせてしまい、改善基
準告示未遵守となっている場合もあり、対策が急がれます。
国も来年の準中型普通自動車免許の開始などの改善策を施行していますが、それらには問
題点もあり全てが解決するとは言えません。実際のドライバーの意見も取り入れて長時間
労働とドライバー不足の解決について考察したいと思います。
4.城西大学 上村ゼミ
【テーマ】江戸~川越間の物流史-現代の舟運の活用法【概要】1603 年、徳川家康によって開かれた江戸幕府。その時代に盛んに物流が行われ、
甲州や信州の物資も川越から新河岸川によって江戸まで運ばれた事が明らかになっている。
このような物流史から、現地での調査などを通して、現代に転用しうる可能性を模索し、
舟運の活用法を提案する。
5.亜細亜大学 白ゼミ
【テーマ】 新しい現実と新しい流通
【概要】 1950 年代にはスーパーマーケットが登場、1970 年代にはコンビニエンスストア
が登場、日本の大衆かつ大量消費の時代が進んだ。そして 1990 年代以降 PC の普及と IT
革命などを経て、流通は大きく変化し始めた。すなわち、バーコードと POS システムの開
発と普及、さらには小売業における販売時点で得られる情報の活用は、新たなビジネス、
マーケット、流通サービスを登場させ、消費者と顧客のニーズを量的に拡大させ、また質
的にも多様化させてきたのである。そして今なお情報化が進み、流通業における情報の活
用は積極的なものとなり、情報活用の方法と範囲が変化している。
本研究では、変化を捉え、変化に対応し、変化を創造するマネジメントの視点から、新
たに登場している情報とその情報を活用する方法と範囲の拡大という新しい現実に注目し、
新しい流通を描くことを試みていきたい。
6.神奈川大学 齊藤ゼミ
【テーマ】トラック運送業者と荷主企業の関係改善の取り組み調査
~ドライバーの長時間労働を防ぐために~
【概要】我が国の物流を支える「トラック運送事業」は、現在に至るまで長時間労働が大
きな問題となっている。そして長時間労働を引き起こしている大きな要因は、日本の商慣
行において荷主企業(サービスを買う側)の力が強く、トラック輸送事業者(サービスを
提供する側)は、負担をせざるを得ないということである。具体的には、荷待ち・手待ち
の問題などがこれに該当している。このような状況では、ドライバーの負担が増加し、事
故につながる恐れも懸念されている。かつてこの問題を解消するために、トラック運送事
業者の自助努力が行われてきたが、単独では限界があり、荷主企業とトラック運送事業者
の双方で協力して解決することが必要とされている。しかし、双方での取り組みは現実的
に進んでいない部分があり、今後の課題となっている。そこで私たちは、このような現状
に対してどのようなアプローチができるのかについて考えていきたい。
7.目白大学 加藤ゼミ
【テーマ】フリーマーケットアプリ(メルカリ)についての研究
【概要】私たちは、インターネット通販業者であるメルカリを研究対象として取りあげま
した。メルカリは、インターネット・スマホを活用して、誰でも簡単にモノの売買ができ
るもので、消費者と消費者をつなぐ CtoC 企業であり、フリマアプリの企業です。
メルカリの事業対象は、サイトを見ると全世代となっていますが、実際には、私たちの親
世代の認知度は低く、30 代までの特に女性を中心に受け入れられているという状況にある
と考えられます。そこで、なぜ、男性に受け入れられないのか、何が若年層に受けている
のか、などの問題に興味を持ちました。
一方、大学の講義でインターネット通販が拡大するにつれて、宅配便業者がとても忙しく
なり、トラック物流がボトルネックになっているという現状を学びました。
今後の生活環境の変化の中で、メルカリのようなインターネット小売がさらに普及してい
くと、物流問題がさらに厳しくなります。これに対処するようにメルカリはヤマト運輸と
提携していますが、その内容を確認するとともに、今後の物流問題についても取りあげた
いと考えています。
8.流通科学大学 森ゼミ
【テーマ】アジアのコールドチェーン構築における日本の物流企業の役割
【概
要】昨今、東南アジアを中心にアジアでは、経済発展に伴い、所得・生活水準が向
上し食生活や生活スタイルが大きく変わりつつある。このことを受けて、冷凍・冷蔵物流、
いわゆるコールドチェーンの需要が急激に高まっており、日本の物流企業の同地域へのコ
ールドチェーン関連投資が急増している。そこで、企業への聞き取りやアンケートを基に、
アジアにおけるコールドチェーン構築において、現地において日本の物流企業が果たすべ
き役割について探った。
9.東京海洋大学 黒川ゼミ
【テーマ】
「意識改革で再配達ゼロ!~より多くの人にモノを滞りなく届けられる社会へ~」
【概要】e-コマース市場規模の拡大が目覚ましく、ここ数年右肩上がりである。そのため、
インターネットで購入した商品を自宅まで届ける宅配の物量が増加している。また、女性
活躍推進法も可決され、女性の社会進出が増加し、日中に荷物を届けても受取人不在の家
庭が増えている。
このような社会の変化に伴い、宅配における「再配達」の件数が増加しており、社会的損
失へと繋がっている。1年間の不在配達に費やされている時間は約 1.8 億時間に相当し、年
間 9 万人の労働力に相当すると国土交通省からの発表がある。
少子高齢化に伴い、労働力不足が問題視されており、物流業界におけるドライバー不足も
深刻化している。早急な再配達問題の解決が求められている。
そこで本研究では、再配達を無くすための現状の仕組みの改善や、新たな仕組みの提案を
行う。
10. 東京都市大学
郭ゼミ
【テーマ】シュミレーションソフトを用いた身近な物流の改善
【概要】生産や物流などのプロセスは、物(商品)、機械(トラック)、人(運転手)など
様々な要素が組み合わさって成り立っているので、全体の動きを計算しようとすると複雑
な計算になってしまう。実際作業を行う時、人、機械の変化により、作業効率がどう変わ
っていくのかを事前に調べることが出来れば、経営戦略によい情報を提供することが出来
る。そこで我々はシミュレーションソフトウェアの WITNESS を用い、身近な物流をモデ
ル化してシミュレーションをすることにより、モデル化した物流システムを調査し改善策
を提案していきたい。