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JP 5457053 B2 2014.4.2
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
HLB値が5∼8の非イオン界面活性剤(A成分)と、HLB値が10∼16の非イオ
ン界面活性剤(B成分)と、40℃で液状の流動パラフィン(C成分)と、植物油(D成
分)とを含み、
前記C成分の皮膚洗浄料組成物の全量に対する含有率と、前記D成分の前記皮膚洗浄料
組成物全量に対する含有率との和(C+D)が70質量%∼90質量%であり、次式、0
.20≦D/(C+D)≦0.90、の関係を満たすことを特徴とする皮膚洗浄料組成物
。
【請求項2】
10
HLB値が5∼8の非イオン界面活性剤(A成分)が、ジステアリン酸ポリエチレング
リコール、ジイソステアリン酸ポリエチレングリコール、及びジオレイン酸ポリエチレン
グリコールのいずれかから選択される1種以上であり、
HLB値が10∼16の非イオン界面活性剤(B成分)が、イソステアリン酸ポリオキ
シエチレングリセリル、ジイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル、及びトリイ
ソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリルのいずれかから選択される1種以上である
請求項1に記載の皮膚洗浄料組成物。
【請求項3】
植物油(D成分)が、ホホバ油、アーモンド油、コメヌカ油、及びコメ胚芽油のいずれ
かから選択される1種以上を含有する請求項1から2のいずれかに記載の皮膚洗浄料組成
20
(2)
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物。
【請求項4】
(A)成分の含有量が、1.0質量%∼10.0質量%であり、
(B)成分の含有量が、4.0質量%∼23.0質量%であり、
(C)成分の含有量が、8.0質量%∼64.0質量%であり、
(D)成分の含有量が、16.0質量%∼72.0質量%である請求項1から3のいずれ
かに記載の皮膚洗浄料組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
10
【0001】
本発明は、手や身体の洗浄料に好適に用いられる皮膚洗浄料組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
皮膚洗浄分野において、手や身体における洗浄剤の主基剤としては、アニオン界面活性
剤や両性界面活性剤や非イオン界面活性剤が用いられ、それを活用した石鹸やボディソー
プやハンドソープ等に応用されてきた。その中でアニオン活性剤としては、古くからは石
けんがあり、アルキルサルフェート、アルキルエーテルサルフェートのような硫酸塩型、
アシルグルタメートのようなアミノ酸型、モノアルキルホスフェートのようなリン酸エス
テル型、アルキルグルコシドのようなノニオン型が使用されている。
20
しかしながら、これらの成分を含む洗浄料やクレンジング剤を使用して皮膚を洗浄する
と、皮膚の汚れとともに、天然保湿因子(NMF)、細胞間脂質、皮脂膜などの皮膚の潤
いを保つための有用成分も除去されてしまうという問題がある。
前記皮膚の潤いを保つための有用成分は、一度除去されると回復までに、数時間あるい
は数日かかり、これにより、外的刺激に対する防御機能が低下し、肌荒れに繋がる。
【0003】
一方、クレンジングや洗浄料を使用した後に、損失した水分や油分を皮膚の角質細胞に
補給することを目的に、皮膚外用剤として化粧水、乳液、クリーム等のスキンケア剤を用
いたスキンケアがなされている。
しかし、これらのスキンケア剤を使用しても、環境の変化等により皮膚から水分や油分
30
を失ったり、手の洗浄については、洗浄頻度が他の皮膚の部位と比べ多く、つまり洗浄料
に暴露される回数が多いことから、洗浄剤により手荒れが生じたりするリスクが高いとい
う問題がある。
特に、外的刺激に弱い敏感肌のユーザー、子供、老人においては、肌荒れのリスクが顕
著であり、皮膚の潤いが十分でない問題がある。
また、メイクアップ化粧料を洗い落とす分野においては、油分を多く含む洗浄料を用い
ることで洗浄力効果が高いことが知られているが、油分特有の洗い流しにくさを有し、洗
浄性が不十分であるという問題がある。
【0004】
こうしたことから、油分を多く含む洗浄料が有する問題を解決するため、種々の提案が
40
されている。
例えば、(a)油性成分を50∼95質量%と(b)脂肪酸エステル型又はアルキルエ
ーテル型非イオン性界面活性剤を5∼15質量%、(c)水を0.1∼5質量%を含有し
た液状油性皮膚化粧料であって、(b)成分の合計量に対し、HLB8以上、16以下の
界面活性剤を50∼80質量%、HLB6以上、8未満の界面活性剤を5∼30質量%、
HLB4以上、6未満の界面活性剤を5∼30質量%の液状油性皮膚化粧料が開示されて
いる(特許文献1参照)。
また、液状油性成分、HLB3∼13の界面活性剤、多価アルコールおよび水を必須成
分として含有する自己乳化型油性化粧料組成物が開示されている(特許文献2参照)。
また、N−長鎖アシル中性アミノ酸エステルを含有する油性成分50∼95質量%と、
50
(3)
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HLBが5∼16である非イオン界面活性剤4∼30質量%とを含有することを特徴とす
る油性洗浄料が開示されている(特許文献3参照)。
また、液状高級アルコール、ポリオキシエチレン鎖を持つHLB5∼16の非イオン性
界面活性剤1∼3質量%、ジイソステアリン酸ポリグリセリル及び/又はトリイソステア
リン酸ポリグリセリル、及び液状炭化水素油を配合することを特徴とする油性皮膚クレン
ジング料が開示されている(特許文献4参照)。
また、(A)HLB8以下の非イオン界面活性剤1∼15質量%、(B)HLBが13
より大きい非イオン界面活性剤5∼30質量%、(C)HLBが8より大きく13以下で
ある非イオン界面活性剤1∼10質量%、(D)30℃における粘度が15mPa・s以
下である油剤10∼40質量%、(E)水溶性溶剤10∼60質量%、(F)水5∼50
10
質量%を含有し、成分(E)及び成分(F)の合計含有量が40∼70質量%である透明
液状クレンジング組成物が開示されている(特許文献5参照)。
また、油約30%∼約80%及びHLB値約7∼約12の非イオン系界面活性剤約5%
∼約9%を含有する油相等を含有するスキンケア組成物が開示されている(特許文献6参
照)。
また、HLB値7∼14の非イオン界面活性剤5.0∼15.0重量%、水0.1∼2.
0重量%、常温で液状の油等をからなるクレンジング化粧料が開示されている(特許文献
7参照)。
また、油性成分として(A)25℃における粘度が1000∼50000mPa・sの
油剤と、(B)25℃における粘度が20mPa・s以下の油剤とを含有し、全油性成分
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中における(A)成分と(B)成分の含有量が合計で30質量%以上であり、その質量比
が(B)/(A)=1∼5である液状クレンジング剤組成物が開示されている(特許文献
8参照)。
しかしながら、これらの化粧料組成物等においては、洗浄性と皮膚の潤いとのそれぞれ
の問題を解決することのできるものはなく、したがって、洗浄性と皮膚の潤いとを両立さ
せた皮膚洗浄料組成物としては、満足できるものが存在しないというのが現状である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許第3881953号公報
30
【特許文献2】特開2001−270808号公報
【特許文献3】特開2004−10553号公報
【特許文献4】特開2007−217302号公報
【特許文献5】特開2008−184415号公報
【特許文献6】特開平2−15021号公報
【特許文献7】特開平3−161428号公報
【特許文献8】特開2006−306780号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
40
本発明の目的は、前記従来における諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課題
とする。即ち、本発明は、油分特有の洗い流しにくさ及びべたつきを抑えるとともに、し
っとり感及び潤い(水分保持)を付与し洗浄後の皮膚を保護する皮膚洗浄料組成物を提供
することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するための手段としては以下の通りである。即ち、
<1> HLB値が5∼8の非イオン界面活性剤(A成分)と、HLB値が10∼16
の非イオン界面活性剤(B成分)と、40℃で液状の流動パラフィン(C成分)と、植物
油(D成分)とを含み、前記C成分の皮膚洗浄料組成物全量に対する含有率と、前記D成
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分の前記皮膚洗浄料組成物全量に対する含有率との和(C+D)が70質量%∼90質量
%であり、次式、0.20≦D/(C+D)≦0.90、の関係を満たすことを特徴とす
る皮膚洗浄料組成物である。
<2> HLB値が5∼8の非イオン界面活性剤(A成分)が、ジステアリン酸ポリエ
チレングリコール、ジイソステアリン酸ポリエチレングリコール、及びジオレイン酸ポリ
エチレングリコールのいずれかから選択される1種以上であり、HLB値が10∼16の
非イオン界面活性剤(B成分)が、イソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル、ジ
イソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル、及びトリイソステアリン酸ポリオキシ
エチレングリセリルのいずれかから選択される1種以上である前記<1>に記載の皮膚洗
浄料組成物である。
10
<3> 植物油(D成分)が、ホホバ油、アーモンド油、コメヌカ油、及びコメ胚芽油
のいずれかから選択される1種以上を含有する前記<1>から<2>のいずれかに記載の
皮膚洗浄料組成物である。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、前記従来における諸問題を解決し、前記目的を達成することができ、
本発明は、油分特有の洗い流しにくさ及びべたつきを抑えるとともに、しっとり感及び潤
い(水分保持)を付与し洗浄後の皮膚に潤いをあたえる皮膚洗浄料組成物を提供すること
ができる。
【発明を実施するための形態】
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【0009】
本発明の皮膚洗浄料組成物は、HLB値が5∼8の非イオン界面活性剤(A成分)と、
HLB値が10∼16の非イオン界面活性剤(B成分)と、流動パラフィン(C成分)と
、植物油(D成分)とを含み、必要に応じて、その他の成分を含んでなる。
【0010】
−HLB値が5∼8の非イオン界面活性剤(A成分)−
前記HLB値が5∼8の非イオン界面活性剤(A成分)は、洗い流し易く、べたつきを
抑える成分として作用する。
【0011】
前記HLB値が5∼8の非イオン界面活性剤(A成分)としては、特に制限はなく、目
30
的に応じて適宜選択することができるが、ジステアリン酸ポリエチレングリコール(HL
B値;5∼8)、ジイソステアリン酸ポリエチレングリコール(HLB値;5∼8)、ジ
オレイン酸ポリエチレングリコール(HLB値;5∼8)が好ましく、その中でも、前記
ジイソステアリン酸ポリエチレングリコール(HLB値;5∼8)がより好ましい。
前記HLB値としては、6∼8がより好ましく、この条件を満たす前記HLB値が5∼
8の非イオン界面活性剤(A成分)としては、例えば、日本エマルジョン社製のジイソス
テアリン酸PEG−8の400di−ISEX(HLB値;6)、ジイソステアリン酸P
EG−12の600di−ISEX(HLB値;8)が挙げられる。
前記HLB値が5未満であると、洗い流しやすさやべたつきのなさの点において不十分
になる。また、前記HLB値が8を超えると、洗い流しやすさやべたつきのなさに点にお
40
いて不十分になる。なお、前記HLB値は、界面活性剤を構成している親水基と疎水基の
強さのバランスを示す値であり、その算出法は、下記川上の式による。
HLB値=7+11.7log(MW/MO)
MW:界面活性剤親水部分の分子量
MO:界面活性剤親油部分の分子量
【0012】
前記HLB値が5∼8の非イオン界面活性剤(A成分)の前記皮膚洗浄料組成物全量に
対する含有率としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、1
.0質量%∼10.0質量%が好ましく、洗い流しやすさやべたつきのなさの点で、2.
0質量%∼6.0質量%がより好ましい。
50
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1.0質量%未満であると、洗い流しやすさやべたつきのなさの点において不十分にな
り、10.0質量%を超えると、しっとり感の点において不十分になる。
【0013】
−HLB値が10∼16の非イオン界面活性剤(B成分)−
前記HLB値が10∼16の非イオン界面活性剤(B成分)は、乾燥後のしっとり感を
付与し、洗い流し易い成分として作用する。
【0014】
前記HLB値が10∼16の非イオン界面活性剤(B成分)としては、特に制限はなく
目的に応じて適宜選択することができるが、イソステアリン酸ポリオキシエチレングリセ
リル(HLB値;10∼16)、ジイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル(H
10
LB値;10∼14)、トリイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル(HLB値
;10∼13)が好ましく、その中でも、HLB10∼12のトリイソステアリン酸ポリ
オキシエチレングリセリルがより好ましい。
前記HLB10∼12のトリイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリルとしては
、例えば、日本エマルジョン社製のトリイソステアリン酸PEG−30グリセリルのGW
IS−330(HLB値;10)、トリイソステアリン酸PEG−40グリセリルのGW
IS−340(HLB値;11)、トリイソステアリン酸PEG−50グリセリルのGW
IS−350(HLB値:12)、が挙げられる。
前記HLB値が10未満であると、洗い流しやすさやべたつきのなさに点において不十
分になる。また、前記HLB値が16を超えると、洗い流しやすさやべたつきのなさに点
20
において不十分になる。
【0015】
前記HLB値が10∼16の非イオン界面活性剤(B成分)の前記皮膚洗浄料組成物全
量に対する含有率としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが
、4.0質量%∼23.0質量%が好ましく、乾燥後のしっとり感の点で、8.0質量%
∼18.0質量%がより好ましい。
4.0質量%未満であると、洗い流しやすさやべたつきのなさの点において不十分にな
り、23.0質量%を超えると、しっとり感や水分量の点において不十分になる。
【0016】
30
−流動パラフィン(C成分)及び植物油(D成分)−
前記流動パラフィン(C成分)及び前記植物油(D成分)は、皮膚の水分蒸発を防ぎ、
皮膚中の角質層の保湿バランスを整える、いわゆるエモリエント成分としての役割を有し
、乾燥後のしっとり感を付与し、水分保持する成分として作用する。
【0017】
前記流動パラフィン(C成分)は、40℃で液状である流動パラフィンである。
前記40℃で液状である流動パラフィン(C成分)としては、特に制限はなく、目的に
応じて適宜選択することができ、例えば、流動パラフィン、40−S(動粘度3.4mm
2
S−1∼5.4mm2S−1)、55−S(動粘度7.0mm2S−1∼9.0mm2
−1
)、60−S(動粘度8.5mm2S−1∼10.5mm2S−1)、70−S(
S
動粘度11.7mm2S−1∼13.7mm2S−1)、80−S(動粘度12.8mm
2
S
−1
∼14.8mm
2
S
−1
)、90−S(動粘度14.4mm
2
40
S
−1
∼16.4
mm2S−1)、100−S(動粘度16.0mm2S−1∼20.0mm2S−1)、
120−S(動粘度18.5mm2S−1∼22.5mm2S−1)、150−S(動粘
度23.4mm2S−1∼27.4mm2S−1)、260−S(動粘度46.0mm2
S−1∼52.0mm2S−1)、350−S(動粘度64.0mm2S−1∼70.0
mm2S−1)、以上(中央化成(株)製)、などが挙げられ1種単独で用いてもよく、
2種以上を併用してもよい。
る。
前記流動パラフィン(C成分)の40℃での動粘度としては、液状を示すものであれば
、特に制限はないが、乾燥後のしっとり感を高めるためには、18.5mm2S−1∼7
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0mm2S−1が好ましい。
前記動粘度が18.5mm2S−1∼70mm2S−1である流動パラフィン(C成分
)としては、前記流動パラフィン、120−S、150−S、260−S、350−Sが
挙げられる。
【0018】
前記流動パラフィン(C成分)の前記皮膚洗浄料組成物全量に対する含有率としては、
後述する植物油(D成分)の前記皮膚洗浄料組成物全量に対する含有率との関係で規定さ
れる含有率の範囲内であれば、特に制限はないが、8.0質量%∼64.0質量%が好ま
しく、24.0質量%∼56.0質量%がより好ましい。
8.0質量%未満であると、洗い流しやすさ、べたつきを抑える点で劣る場合があり、
10
64.0質量%を超えると、乾燥後のしっとり感が劣り、水分量が少なくなる場合がある
。
【0019】
また、40℃における前記流動パラフィン(C成分)の動粘度の測定方法としては、J
IS K2283に基づいて測定することができ、具体的には、一定容量(25ml)の
試料が、40℃の条件下でウベローデ型粘度計の毛細管を自然流下するのに要した時間(
秒)を測定した値を動粘度とすることができる。
【0020】
前記植物油(D成分)としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することがで
き、例えば、ホホバ油、アーモンド油、コメヌカ油、コメ胚芽油、オリーブ油、ゴマ油、
20
サフラワー油、ダイズ油、ナタネ油、ヒマシ油、パーム油、が挙げられる。その中でも、
ホホバ油、アーモンド油、コメヌカ油、コメ胚芽油がしっとり感を付与する点において好
ましく、コメヌカ油、コメ胚芽油がより好ましい。
【0021】
前記植物油(D成分)の前記皮膚洗浄料組成物全量に対する含有率としては、後述する
植物油(D成分)の前記皮膚洗浄料組成物全量に対する含有率との関係で規定される範囲
内であれば、特に制限はないが、16.0質量%∼72.0質量%が好ましく、乾燥後の
しっとり感付与と水分保持の点で、24.0質量%∼56.0質量%がより好ましい。
16.0質量%未満であると、乾燥後のしっとり感が劣り、水分量が少なくなる場合が
あり、72.0質量%を超えると、洗い流しやすさ、べたつきを抑える点で劣る場合があ
30
る。
【0022】
また、前記40℃で液状の流動パラフィン(C成分)の前記皮膚洗浄料組成物全量に対
する含有率と、植物油(D成分)の前記皮膚洗浄料組成物全量に対する含有率との和(C
+D)は、70質量%∼90質量%であり、乾燥後のしっとり感付与と水分保持の点で、
75.0質量%∼85.0質量%が好ましい。
70.0質量%未満であると、しっとり感や水分量の点において不十分になり、90.
0質量%を超えると、洗い流しやすさやべたつきのなさの点において不十分になる。
【0023】
また、前記皮膚洗浄料組成物において、前記D成分の含有率と、前記和(C+D)とは
40
、次式、0.20≦D/(C+D)≦0.90、の関係を満たすものであり、しっとり感
付与、水分量の保持の点で、前記D/(C+D)の値が0.30∼0.70の範囲にある
ことが好ましい。
前記D/(C+D)の値が0.20未満であると、水分量やしっとり感が不十分であり
、0.90を超えると、洗い流しやすさやべたつきのなさの点において不十分になる。
【0024】
さらに、前記皮膚洗浄料組成物において、前記D/(C+D)の値が0.30∼0.7
0の範囲で、HLB値が5∼8の非イオン界面活性剤(A成分)の前記皮膚洗浄料組成物
全量に対する含有率と、HLB値が10∼16の非イオン界面活性剤(B成分)の前記皮
膚洗浄料組成物全量に対する含有率との和(A+B)、及び、前記40℃で液状の流動パ
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ラフィン(C成分)の前記皮膚洗浄料組成物全量に対する含有率と、植物油(D成分)の
前記皮膚洗浄料組成物全量に対する含有率との和(C+D)が、次式、0.12≦(A+
B)/(C+D)≦0.36、より好ましくは、0.12∼0.27の関係を満たすこと
である。 該関係式を満たすと、洗い流し易く、べたつきを抑えられるとともに、しっと
り感及び潤い(水分保持)が付与される点で好ましい。
【0025】
−その他の成分−
前記その他の成分としては、本発明の目的を妨げない範囲であれば、特に制限はなく、
皮膚洗浄料組成物に、通常用いられているものの中から適宜選択することができ、例えば
、保湿剤としてのポリオール類、エモリエント剤としての前記流動パラフィン(C成分)
10
及び前記植物油(D成分)以外の油分類、低級/高級アルコールなどのアルコール類、ラ
ノリン誘導体、蛋白誘導体、高分子化合物、ビタミン類、アミノ酸類等の薬剤、殺菌剤、
抗炎症剤、植物抽出剤又はその誘導体、紫外線吸収・散乱剤、防腐剤、pH調整剤、酸化
防止剤、キレート剤、色素、天然色素、香料組成物、清涼剤、前記非イオン界面活性剤(
A成分及びB成分)以外の界面活性剤としてのノニオン性界面活性剤、両性界面活性剤及
びアニオン性界面活性剤、顔料、シリコーン等が挙げられる。
【0026】
前記保湿剤としてのポリオール類は、特に制限はなく、分子内に水酸基2個以上有し、
常温において液状を呈するものを挙げることができ、具体的には、グリセリン、エチレン
グリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール
20
、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ペンタンジオール、1,3−ブタン
ジオール、1,4−ブタンジオール、ジグリセリン、トリグリセリン、ポリグリセリン、
ヘキシレングリコール、イソプレングリコール、ソルビト−ル、エリスリト−ル、トレハ
ロ−ス等が挙げられる。
これらは1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
【0027】
エモリエント剤としての前記流動パラフィン(C成分)及び前記植物油(D成分)以外
の油分類としては、特に制限はなく、例えば、乳酸ミリスチル、乳酸イソステアリル、カ
プリル酸ヤシ油アルキル、カプリン酸ヤシ油アルキル、ラウリン酸ヘキシル、ラウリン酸
ヘキシルデシル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸ブチル、ミリスチン酸ミリス
30
チル、ミリスチン酸イソセチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロ
ピル、パルミチン酸オクチル、パルミチン酸セチル、パルミチン酸イソステアリル、ステ
アリン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ステアリン酸オクチル、ステアリン酸イソ
セチル、ステアリン酸コレステリル、ステアリン酸フィトステリル、イソノナン酸イソノ
ニル、イソノナン酸イソトリデシル、イソノナン酸セトステアリル、イソオクタン酸セチ
ル、セバシン酸ジエチル、アジピン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジイソプロピル、ネオ
ペンタン酸オクチルドデシル、オレイン酸エチル、オレイン酸デシル、オレイン酸オレイ
ル、オレイン酸コレステリル、オクタン酸イソセチル、イソステアリン酸イソプロピル、
イソステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソステアリル、イソステアリン酸フィ
トステリル、エルカ酸オレイル、エルカ酸オクチルドデシル、エイコセン酸カプリリル、
40
ヒドロキシステアリン酸オクチル、リノール酸エチル、リノール酸イソプロピル、トリオ
クタノイン、トリオクタン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロ
ールプロパン、ラノリン脂肪酸オクチルドデシル類、プロピレングリコール脂肪酸エステ
ル類、グリセリン脂肪酸エステル類、ラノリンアルコール、グリセロールトリ−2−エチ
ルヘキサン酸エステル、2−エチルヘキシルステアレート、オレイン酸オクチルドデシル
、コレステロールオレート、スクワレン、ワセリン等が挙げられる。
これらは1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
【0028】
前記高分子化合物としては、特に制限はなく、例えば、官能基がジメチルジアリルアン
モニウムハライドである塩化ジメチルジアリルアンモニウムホモポリマー、塩化ジメチル
50
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ジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・
アクリルアミド・アクリル酸3元共重合体、塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチ
ルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロース、カチオン化グアーガム、カチオ
ン化デキストラン、カチオン化プルラン、四級化ビニルピロリドン−アミノエチルメタク
リレート共重合体、ポリエチレンイミン、ジプロピレントリアミン縮合物、アジピン酸ジ
メチル−アミノヒドロキシプロピルジエチルトリアミン共重合体、第四級窒素含有スター
チ等の他、加水分解ケラチン、加水分解シルク、加水分解コラーゲン、加水分解小麦、カ
チオン化加水分解ケラチン、カチオン化加水分解シルク、カチオン化加水分解コラーゲン
、カチオン化加水分解小麦、シリコーン化加水分解コラーゲン、シリコーン化加水分解シ
ルクのタンパク加水分解物にカチオン基を導入したもの、アルギン酸ナトリウム、キサン
10
タンガム、トラガントガム、デンプン等の天然高分子、メチルセルロース、ヒドロキシエ
チルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、可溶性
デンプン等の半合成高分子、カルボキシビニルポリマー、ポリビニルアルコール、ポリビ
ニルピロリドン、ポリアクリル酸、メタクリロイルエチルベタイン・メタクリル酸エステ
ル共重合体等の合成高分子が挙げられる。
これらは1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してよい。
【0029】
前記ビタミン類としては、特に制限はなく、ビタミンA、ビタミンB群、ビタミンC、
ビタミンD、ビタミンE、ビタミンF、ビタミンK、ビタミンP、ビタミンU、カルニチ
ン、フェルラ酸、γ−オリザノール、α−リポ酸、オロット酸及びその誘導体等を挙げら
20
れる。
これらは1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
【0030】
前記アミノ酸類としては、特に制限はなく、グリシン、アラニン、バリン、ロイシン、
イソロイシン、フェニルアラニン、トリプトファン、シスチン、システイン、メチオニン
、プロリン、ヒドロキシプロリン、アスパラギン酸、グルタミン酸、アルギニン、ヒスチ
ジン、リジン及びその誘導体等が挙げられる。
これらは1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
【0031】
前記殺菌剤としては、特に制限はなく、イソプロピルメチルフェノール、トリクロサン
30
などが挙げられる。
抗炎症剤としては、グリチルリチン酸ジカリウム、グリチルレチン酸ステアリル、グリ
チルレチン酸、アラントインなどが上げられる。
【0032】
前記動植物抽出剤又はその誘導体としては、特に制限はないが、例えば、天然系の植物
抽出成分、海藻抽出成分、生薬成分が好ましい。具体的には、アシタバエキス、アボガド
エキス、アマチャエキス、アルテアエキス、アルニカエキス、アロエエキス、アンズエキ
ス、アンズ核エキス、イチョウエキス、ウコンエキス、ウーロン茶エキス、エイジツエキ
ス、エチナシ葉エキス、オウゴンエキス、オウバクエキス、オオムギエキス、オトギリソ
ウエキス、オドリコソウエキス、オランダカラシエキス、オレンジエキス、海水乾燥物、
40
加水分解エラスチン、加水分解コムギ末、加水分解シルク、カモミラエキス、カロットエ
キス、カワラヨモギエキス、カルカデエキス、キウイエキス、キナエキス、キューカンバ
ーエキス、グアノシン、クチナシエキス、クマザサエキス、クララエキス、クルミエキス
、グレープフルーツエキス、クレマティスエキス、クロレラエキス、クワエキス、ゲンチ
アナエキス、紅茶エキス、酵母エキス、ゴボウエキス、コメヌカ発酵エキス、コンフリー
エキス、コラーゲン、コケモモエキス、サイシンエキス、サイコエキス、サイタイ抽出液
、サルビアエキス、サボンソウエキス、ササエキス、サンザシエキス、サンショウエキス
、シイタケエキス、ジオウエキス、シコンエキス、シソエキス、シナノキエキス、シモツ
ケソウエキス、シャクヤクエキス、ショウブ根エキス、シラカバエキス、スギナエキス、
セイヨウキズタエキス、セイヨウサンザシエキス、セイヨウニワトコエキス、セイヨウノ
50
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コギリソウエキス、セイヨウハッカエキス、セージエキス、ゼニアオイエキス、センキュ
ウエキス、センブリエキス、ダイズエキス、タイソウエキス、タイムエキス、チガヤエキ
ス、チンピエキス、トウキエキス、トウキンセンカエキス、トウニンエキス、トウヒエキ
ス、ドクダミエキス、トマトエキス、納豆エキス、ニンジンエキス、ニンニクエキス、ノ
バラエキス、バクモンドウエキス、ハスエキス、パセリエキス、蜂蜜、パリエタリアエキ
ス、ヒキオコシエキス、ビサボロール、フキタンポポエキス、フキノトウエキス、ブクリ
ョウエキス、ブッチャーブルームエキス、ブドウエキス、プロポリス、ヘチマエキス、ベ
ニバナエキス、ペパーミントエキス、ボダイジュエキス、ボタンエキス、ホップエキス、
マツエキス、ミズバショウエキス、ムクロジエキス、モモエキス、ヤグルマギクエキス、
ユーカリエキス、ユキノシタエキス、ユズエキス、ヨクイニンエキス、ヨモギエキス、ラ
10
ベンダーエキス、レタスエキス、レモンエキス、レンゲソウエキス、ローズエキス、ロー
マカミツレエキス、ローヤルゼリーエキス等が挙げられる。
これらは1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
【0033】
前記紫外線吸収・散乱剤としては、特に制限はなく、2−ヒドロキシ−4−メトキシベ
ンゾフェノン、オクチルジメチルパラアミノベンゾエート、エチルヘキシルパラメトキシ
サイナメート、酸化チタン、カオリン、タルク等を例示することができる。
【0034】
前記防腐剤としては、特に制限はなく、例えば、アミノエチルスルホン酸、安息香酸、
安息香酸ナトリウム、安息香酸ベンジル、液状フェノール、塩化セチルピリジニウム、カ
20
ンテン、強力サンプレザーN(商品名:三栄源エフ.エフ.アイ.社製)、クロロクレゾ
ール、クロロブタノール、ゲンチジン酸エタノールアミド、サリチル酸、サリチル酸ナト
リウム、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール、セイセプト(商品名:成和化
成社製)、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、チモール、デヒドロ酢酸、デヒドロ酢酸ナ
トリウム、2−ナフトール、ヒノキチオール、パラオキシ安息香酸イソブチル、パラオキ
シ安息香酸イソプロピル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸ブチル、パラ
オキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸メチル、パラホルムアルデヒド、フェニル
エチルアルコール、フェノール、プロキセルGXL(商品名:ゼネカ社製)、ベンジルア
ルコール、ホウ酸、ホウ砂、d−ボルネオール、硫酸オキシキノリン、ウンデシレン酸モ
ノエタノールアミド、塩化ベンゼトニウム、塩化ベンザルコニウム、塩酸アルキルジアミ
30
ノエチルグリシン液、塩酸(グルコン酸)クロルヘキシジン、オルトフェニルフェノール
、クレゾール、クロラミンT、クロルキシレノール、クロルフェネシン、臭化アルキルイ
ソキノリニウム液、臭化ドミフェン、チアントール、トリクロロカルバニリド、パラクロ
ルフェノール、ハロカルバン、2−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ベンゾトリ
アゾール、ヘキサクロロフェン、レゾルシン、フェノキシエタノール等が挙げられる。
これらは1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
【0035】
前記pH調整剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例
えば、酸、塩基、及びこれらの塩が挙げられる。
前記酸化防止剤としては、特に制限はなく、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒド
40
ロキシアニソール、アスコルビン酸等を例示することができる。
前記キレート剤としては、エデト酸二ナトリウム、エチレンジアミン四酢酸塩、ヘキサ
メタリン酸塩、グルコン酸、クエン酸等を例示することができる。
【0036】
前記色素としては、特に制限はなく、赤色3号、赤色104号、赤色106号、赤色2
01号、赤色202号、赤色204号、赤色205号、赤色220号、赤色226号、赤
色227号、赤色228号、赤色230号、赤色401号、赤色505号、黄色4号、黄
色5号、黄色202号、黄色203号、黄色204号、黄色401号、青色1号、青色2
号、青色201号、青色404号、緑色3号、緑色201号、緑色204号、緑色205
号、橙色201号、橙色203号、橙色204号、橙色206号、橙色207号等が挙げ
50
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られる。
前記天然色素としては、例えば、カルミン酸、ラッカイン酸、カルサミン、ブラジリン
、クロシン等から選ばれる粉体が挙げられる。
【0037】
前記香料組成物は、香料成分、香料用溶剤、及び、香料安定化剤からなる混合物である
。 前記香料組成物の含有率としては、前記皮膚洗浄料組成物中、0.005質量%∼4
0質量%が好ましく、0.01質量%∼10質量%がより好ましい。
【0038】
前記香料成分として使用される香料原料のリストは、様々な文献、例えば、「Perf
ume and Flavor Chemicals」,Vol.I and II,S
10
teffen Arctander,Allured Pub.Co.(1994);「
合成香料化学と商品知識」、印藤元一著、化学工業日報社(1996);「Perfum
e and Flavor Materials of Natural Origin
」,Steffen Arctander,Allured Pub.Co.(1994
);「香りの百科」、日本香料協会編、朝倉書店(1989);「Perfumery Material Performance V.3.3」,Boelens Arom
a Chemical Information Service(1996);「Fl
ower oils and Floral Compounds In Perfum
ery」,Danute Lajaujis Anonis,Allured Pub.
Co.(1993)等で参照することができ、前記香料成分としては、例えば、これらの
20
文献に記載された香料原料の中から、適宜選択することができる。具体的には、ユーカリ
油、カンフル、ボルネオール、レモン油、ライム油、グレープフルーツエキス、ラベンダ
ー油、ラベンダーエキス、ローズマリー油、ローズマリーエキスなどが挙げられる。
【0039】
前記香料用溶剤としては、特に制限はなく、例えば、エタノール、ベンジルベンゾエー
ト、アセチン(トリアセチン)、MMBアセテート(3−メトキシ−3−メチルブチルア
セテート)、エチレングリコールジブチレート、ヘキシレングリコール、ジブチルセバケ
ート、デルチールエキストラ(イソプロピルミリステート)、メチルカルビトール(ジエ
チレングリコールモノメチルエーテル)、カルビトール(ジエチレングリコールモノエチ
ルエーテル)、TEG(トリエチレングリコール)、安息香酸ベンジル、プロピレングリ
30
コール、フタル酸ジエチル、トリプロピレングリコール、アボリン(ジメチルフタレート
)、デルチルプライム(イソプロピルパルミテート)、ジプロピレングリコールDPG−
FC(ジプロピレングリコール)、ファルネセン、ジオクチルアジペート、トリブチリン
(グリセリルトリブタノエート)、ヒドロライト−5(1,2−ペンタンジオール)、プ
ロピレングリコールジアセテート、セチルアセテート(ヘキサデシルアセテート)、エチ
ルアビエテート、アバリン(メチルアビエテート)、シトロフレックスA−2(アセチル
トリエチルシトレート)、シトロフレックスA−4(トリブチルアセチルシトレート)、
シトロフレックスNo.2(トリエチルシトレート)、シトロフレックスNo.4(トリ
ブチルシトレート)、ドゥラフィックス(メチルジヒドロアビエテート)、MITD(イ
ソトリデシルミリステート)、ポリリモネン(リモネンポリマー)、1,3−ブチレング
40
リコール等が挙げられる。
前記香料用溶剤の含有率としては、前記香料組成物中、0.1質量%∼99質量%が好
ましく、0.1質量%∼10質量%がより好ましい。
【0040】
前記香料安定化剤としては、特に制限はなく、例えば、ジブチルヒドロキシトルエン、
ブチルヒドロキシアニソール、ビタミンEとその誘導体、カテキン化合物、フラボノイド
化合物、ポリフェノール化合物等が挙げられ、これらの中でも、ジブチルヒドロキシトル
エンが好ましい。
前記香料安定化剤の含有率としては、前記香料組成中、0.0001質量%∼10質量
%が好ましく、0.001質量%∼5質量%がより好ましい。
50
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【0041】
前記清涼剤としては、特に制限はなく、メントール、ペパーミント油、ハッカ油などが
挙げられる。
前記冷涼剤としては、特に制限はなく、N−エチルパラメンタンカルボキサミド(商品
名:WS3),l-メンチルグリセリルエーテル(商品名:CA−10),メンチルラク
テート(商品名:FrescolatML,FrescolatMGA)などが挙げられ
る。
【0042】
前記その他の界面活性剤であるノニオン性界面活性剤としては、特に制限はなく、ポリ
オキシエチレン脂肪酸モノエタノールアミド、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオ
10
キシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエ
チレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール、脂肪酸
モノエタノールアミド等が挙げられる。
これらは1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
【0043】
前記その他の界面活性剤である両性界面活性剤としては、特に制限はなく、アルキルベ
タイン系活性剤、アミドベタイン系活性剤、スルホベタイン系活性剤、ヒドロキシスルホ
ベタイン系活性剤、アミドスルホベタイン系活性剤、ホスホベタイン系活性剤、イミダゾ
リニウムベタイン系活性剤、アミノプロピオン酸系活性剤、アミノ酸系活性剤等が挙げら
れる。
20
より具体的には、例えば、N−デシルベタイン、セチルベタイン、ステアリルベタイン
、ヤシ油アルキルベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ラウリン酸アミドプ
ロピルベタイン、ラウリン酸アミドメチルベタイン、ミリスチン酸アミドメチルベタイン
、パルミチン酸アミドメチルベタイン、ステアリン酸アミドメチルベタイン、ヤシ油脂肪
酸ジメチルスルホプロピルベタイン、ステアリルジメチルスルホプロピルベタイン、ヤシ
油脂肪酸アミノメチルスルホプロピルベタイン、ステアリルアミノメチルジメチルスルホ
プロピルベタイン、ミリスチルアミノメチルジメチルスルホプロピルベタイン、ラウリル
アミノメチル−ビス−(2−ヒドロキシエチル)−スルホプロピルベタイン、N−ラウロ
イル−N−(2−ヒドロキシエチル)−N−カルボキシメチルエチレンジアミン、N−ラ
ウロイル−N−(2−ヒドロキシエチル)−N’,N’−ビス(カルボキシエチル)エチ
30
レンジアミン、N−ラウロイル−N’−カルボキシメチル−N’−カルボキシメトキシエ
チルエチレンジアミン、N−ラウロイル−N’−カルボキシエチル−N’−(2−ヒドロ
キシエチル)−エチレンジアミン、N−ラウロイル−N’−カルボキシエトキシエチルエ
チレンジアミン、N−ラウロイル−N’−カルボキシエチル−N’−カルボキシエトキシ
エチルエチレンジアミン、2−ヤシ油脂肪酸アシル−N−カルボキシエチル−N−ヒドロ
キシエチルイミダゾリニウムベタイン、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒド
ロキシエチルイミダゾリニウムベタイン等が挙げられる。
これらは1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
【0044】
前記シリコーンとしては、特に制限はなく、通常の洗浄料に用いられる、20℃で液状
40
のもので、例えば、メチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、環状ポリシ
ロキサン等が挙げられる。
【0045】
−皮膚洗浄料組成物の製造方法−
前記皮膚洗浄料組成物の製造方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択す
ることができ、例えば、皮膚洗浄料組成物の常法に準じて調製することができる。
前記皮膚洗浄料組成物を調製する装置としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選
択することができ、剪断力と全体混合できる複数の攪拌羽根、例えば、プロペラ、タービ
ン、ディスパーなどを備えた攪拌装置が好ましい。
【実施例】
50
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【0046】
以下、実験例、実施例及び比較例を示して本発明を具体的に説明するが、本発明は下記
実施例に制限されるものではない。なお、以下の例において配合量はいずれも質量%であ
る。
【0047】
下記表1∼表5に示す組成に基づき、下記に示す製造方法により、実施例1∼30及び
比較例1∼14における皮膚洗浄料組成物を製造した。
また、得られた実施例1∼30及び比較例1∼14における皮膚洗浄料組成物を下記の
方法で評価した。その結果を下記表1∼表5に併せて示す。
【0048】
10
<製造方法>
約40℃の温度条件下で、HLB値が5∼8の非イオン界面活性剤(A成分)と、HL
B値が10∼16の非イオン界面活性剤(B成分)と、40℃で液状の流動パラフィン(
C成分)と、植物油(D成分)と、を所定量ビーカーに添加し、パドルミキサーで攪拌し
、A成分∼D成分を含む組成物を調製した。
また、別のビーカーにおいて、約40℃の温度条件下で表1∼表5の共通成分である、
精製水、イソプロピルメチルフェノール、塩化ベンザルコニウム、β-グリチルレチン酸
、グリチルリチン酸ジカリウムを所定量添加後パドルミキサーで攪拌し、共通成分からな
る組成物を調製した。
1%水溶液にした40℃で液状の流動パラフィン(C成分)と、植物油(D成分)とを
20
、共通成分からなる組成物が添加されたビーカーに所定量添加し、さらにパドルミキサー
で攪拌し、その後、先に攪拌していたA成分∼D成分を含む組成物が添加されたビーカー
に添加し、パドルミキサーで十分攪拌することで、実施例1∼30及び比較例1∼14に
おける皮膚洗浄料組料成物を得た。
【0049】
<評価方法>
−水分量の測定方法−
30代健常男性のパネラー3名の前腕内側部に対して、実施例1∼30及び比較例1∼
14の皮膚洗浄料組成物5mLを触れさせるように、5分間カップシェイキングした後、
精製水5mLにて同様の操作を行い、流水で洗い流した。その後、SKICON200(
30
IBS社製)を用いて角質水分量を測定した。SKICON200(IBS社製)は、次の
ように設計されている。
【0050】
角質層で保持されている水分を生体内で測定する方法として、インピーダンス測定法が
ある。これは直径6mmの同心円状の真鍮製電極を軽く皮膚に当て、3.5MHzの高周
波の弱い交流を流す手法である。
このとき損出抵抗計の出力(VR)は角質層の水分含有量をきわめて鋭敏に反映するこ
とが知られている。このVRは電導度と平行した動きを示し、今回測定に用いた測定装置
SKICON200は直接電導度を出力するように設計されている。
この測定装置を用いて、洗浄前後の皮膚の角質水分量変化率を次式により求めた。
40
変化率(%)=W/W0×100
W0:洗浄前の電導度
W:洗浄後の電導度
【0051】
Wは、それぞれ10回測定時の最大値と最小値各2点の結果を除いた8点の平均値とし
た。変化率については、それぞれのパネラーの平均値(小数点以下切捨て)を平均し、小
数点以下を四捨五入した。その結果を下記表1∼表5に示す。
【0052】
−「洗い流しやすさ」と「乾燥後のしっとり感」と「べたつき」の評価−
洗い流しやすさ、乾燥後のしっとり感、べたつきの評価は、専門評価パネラー5名が、
50
(13)
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実施例1∼30及び比較例1∼14のテストサンプルを使用して評価した。
洗い流しやすさの評価方法としては、2mLを両手に延ばし、水ですすいだ時の洗い流
しやすさを評価した。
乾燥後のしっとり感の評価方法としては、タオルドライ後、手に残った水分を風乾し、
乾燥後のしっとり感を評価した。
べたつきの評価方法としては、タオルドライ後、手に残った水分を風乾し乾燥後のべた
つきを評価した。
評価は、下記に示す評価基準に基づき5段階の評点を付け、各サンプルの評点の平均値
を基に下記判定基準を用いて判定した。
ここでいう、「洗い流しやすさ」とは、すすぎ時の皮膚洗浄料組成物の流れ落ちやすさ
10
のことをいう。また、「乾燥後のしっとり感」とは、タオルドライ後に手を揉み合わせ指
先で触った際に感じた肌がうるおった状態のことをいう。また、「べたつき」とは、手を
揉み合わせて、指先で触った際の接着感のことをいう。
【0053】
−評価基準−
前記流しやすさ、乾燥後のしっとり感、べたつきのそれぞれについての評価基準は、以
下の通りである。
(評点):(評価)
5点 : 非常に良い
4点 : 良い
20
3点 : どちらともいえない
2点 : 悪い
1点 : 非常に悪い
【0054】
また、前記評価基準に基づく、流しやすさ、乾燥後のしっとり感、べたつきのそれぞれ
についての判定基準は、以下の通りである。
(判定基準):(評点の平均点)
◎ : 4.5点∼5点
○ : 3.5点∼4.5点未満
△ : 2.5点∼3.5点未満
× : 1点∼2.5点未満
【0055】
(実施例1∼5)
30
(14)
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【表1】
10
20
30
【0056】
(実施例6∼11)
(15)
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【表2】
10
20
【0057】
(実施例12∼17)
30
(16)
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【表3】
10
20
30
【0058】
(実施例18∼30)
(17)
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【表4】
10
20
【0059】
(比較例1∼14)
【表5】
30
40
【産業上の利用可能性】
【0060】
本発明の皮膚洗浄料組成物は、油分特有の洗い流しにくさ及びべたつきを抑えるととも
に、しっとり感及び潤い(水分保持)を付与し洗浄後の皮膚を保護することができるため
、ハンドソープなどの手洗用洗浄料、ボディソープなどの身体洗浄料、洗顔料などに好適
に利用することができる。
(18)
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フロントページの続き
(51)Int.Cl.
FI
C11D
1/74
(2006.01)
C11D
1/74
C11D
3/18
(2006.01)
C11D
3/18
C11D
3/20
(2006.01)
C11D
3/20
C11D
3/46
(2006.01)
C11D
3/46
(72)発明者 二宮 幸治
東京都墨田区本所1丁目3番7号 ライオン株式会社内
10
審査官 池田 周士郎
(56)参考文献 特開平03−161428(JP,A) 特開2004−168724(JP,A) 特開2008−106060(JP,A) 特表2008−530152(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.,DB名)
A61K 8/00− 8/99
A61Q 1/00−99/00 20