資料3 IFN-free DAA の併用禁忌・併用注意薬 ( :併用禁忌、 :併用注意) *2016 年 5 月現在の各添付文書より。ただし国内未承認薬は省略。 *表中の数字は DAA により生じる併用薬の体内動態変化を AUC の変化で示している(明治薬科 大学薬物治療学・越前宏俊先生、高橋雅弘先生のご協力による)。上昇する場合は↑(例:x 3↑= 3 倍に上昇)、低下する場合は↓(例:x 50%↓= 50%に低下)で示した。 *併用薬により DAA 自体の体内動態に変化が生じる場合は、カッコ内に DAA の略語を示した。 *報告がない場合、あるいは報告があっても 50%未満の変化に留まる場合は空欄としている。 *これらの数字はあくまでも一つの目安として活用し、併用禁忌の指定がある場合はそれに従うこと。 薬剤名 主な商品名 DCV ASV SOF Harvoni (SOF/LDV) Viekirax (OBV/ PTV/r) 消化器系薬 制酸剤 水酸化アルミニウ アルミゲル ム、水酸化マグネシ ミルマグ ウム等 H2 受容体 拮抗薬 ファモチジン ラニチジン シメチジン ロキサチジン ニザチジン ラフチジン ガスター ザンタック タガメット アルタット アシノン プロテカジン プロトンポンプ 拮抗薬 オメプラゾール ランソプラゾール ボノプラザン ラベプラゾール エソメプラゾール オメプラール オメプラゾン タケプロン タケキャブ パリエット ネキシウム 代謝系薬 スタチン アトルバスタチン シンバスタチン ピタバスタチン プラバスタチン フルバスタチン ロスバスタチン コルヒチン リピトール、 カデュエット リポバス等 リバロ メバロチン ローコール クレストール コルヒチン x 1.8↑ x 1.5-1.6↑ 感染症薬 抗結核薬 リファブチン リファンピシン ミコブティン アプテシン、リフ x 14.8↑(ASV) ァジン、リマクタ x 21%↓(DCV) x 28%↓(SOF) (RFP 単回投与) ン等 x 41%↓(LDV), x 28%↓(SOF) 130 薬剤名 主な商品名 DCV ASV SOF Harvoni (SOF/LDV) Viekirax (OBV/ PTV/r) 抗 HIV 薬 (HIV プロテアー ゼ阻害薬) アタザナビル レイアタッツ 硫酸塩 アタザナビル 硫酸塩/リトナビル インジナビル 硫酸塩エタノール付 クリキシバン 加物 サキナビルメシル酸 インビラーゼ 塩 ダルナビルエタノー プリジスタ ル付加物 ダルナビルエタノー プリジスタナイー ル付加物/リトナビ ブ ル ネルフィナビルメシ ビラセプト ル酸塩 ホスアンプレナビル レクシヴァ カルシウム水和物 リトナビル含有製剤 ノービア等 ロピナビル/リトナビ カレトラ ル x 2.9↑(PTV) x 0.7-2.1↑ (DCV) x 2.1↑(LDV) x 1.9↑(PTV) x 59%↓(PTV) x 4.8↑(ASV) x 1.6↑ x 3.5-6.1↑ (PTV) 抗 HIV 薬 (非ヌクレオシド 系逆転写酵素阻 害薬) エトラビリン エファビレンツ ネビラピン リルピビリン インテレンス ストックリン ビラミューン エジュラント コビシスタットを 含有する製剤 スタリビルド x 3.2↑ 抗 HIV 薬 (その他) x 1.6↑ 抗菌薬 エリスロマイシン エリスロシン クラリス、クラリ クラリスロマイシン シッド 抗真菌薬 イトラコナゾール イトリゾール (経口・注射は国 ケトコナゾール 内未承認) フルコナゾール ジフルカン ミコナゾール フロリード ホスフルコナゾール プロジフ ボリコナゾール ブイフェンド x 3↑(DCV) *1 *1 x 9.6↑(ASV) *1 *1 *1 x 2↑, x 2.2↑(PTV) *1 抗ウイルス薬 テノホビルジソプロ テノゼット、ビリ キシルフマル酸塩 アード、ツルバダ x 1.4-1.9 131 薬剤名 テラプレビル 主な商品名 テラビック DCV ASV SOF Harvoni (SOF/LDV) Viekirax (OBV/ PTV/r) x 2.2-2.3↑ (DCV) 循環器薬 Ca チャネル拮 抗薬 アムロジン、 ノルバスク アゼルニジピン カルブロック ニコデール、ぺ 塩酸ニカルジピン ルジピン ニソルジピン バイミカード ニフェジピン アダラート スプレンジール、 フェロジピン ムノバール ジルチアゼム ヘルベッサー ベラパミル塩酸塩 ワソラン アラニジピン サプレスタ 塩酸エホニジピン ランデル 塩酸バルニジピン ヒポカ 塩酸ベニジピン コニール 塩酸マニジピン カルスロット シルニジピン アテレック ニトレンジピン バイロテンシン ニルバジピン ニパジール アムロジピン x 2.6↑ 抗不整脈薬 アミオダロン キニジン ジゴキシン フレカイニド プロパフェノン ベプリジル塩酸塩 アンカロン 硫酸キニジン ジゴシン タンボコール プロノン べプリコール シルデナフィル クエン酸塩 (肺高血圧症を 適応とする場 合)レバチオ 循環器薬・そ の他 循環器薬・そ の他(続) タダラフィル ボセンタン水和物 リバーロキサバン リオシグアト フロセミド (肺高血圧症を 適応とする場 合)アドシルカ トラクリア イグザレルト アデムパス ラシックス 中枢神経系薬 抗てんかん薬 カルバマゼピン テグレトール フェニトイン アレビアチン フェノバルビタール フェノバール x 30%↓(PTV) 132 薬剤名 主な商品名 DCV ASV SOF Harvoni (SOF/LDV) Viekirax (OBV/ PTV/r) x 3.6-4.5↑ (SOF) x 4.5↑(SOF) x 4.3↑, x 1.5↑(PTV) 睡眠薬・ 抗不眠薬 トリアゾラム アルプラゾラム ジアゼパム ハルシオン等 ソラナックス セルシン、ホリゾ ン クロラゼプ酸二カリ メンドン ウム その他 エルゴタミン酒石酸 クリアミン 塩 ジヒドロエルゴタミン ジヒデルゴット等 メシル酸塩 ピモジド オーラップ ブロナンセリン ロナセン ミダゾラム(iv) ドルミカム ミダゾラム(po) ドルミカム モダフィニル モディオダール エレトリプタン臭化 レルパックス 水素酸塩 クエチアピンフマル セロクエル 酸塩 x 56-71%↓ 免疫抑制薬 シクロスポリン サンディミュン、 ネオーラル デキサメタゾン デカドロン 全身投与 タクロリムス水和物 x 86↑(PTV) 呼吸器系薬 サルメテロールキシ ナホ酸塩 セレベント デキストロメトルファ ン臭化水素酸塩 メジコン等 x 3.9↑ ホルモン薬 エチニルエストラジ オール デソゲストレルエチ ニルエストラジオー ル ドロスピレノンエチ ニルエストラジオー ルベータデクス ノルエチステロンエ チニルエストラジオ ール ノルゲストレルエチ ニルエストラジオー ル レボノルゲストレル エチニルエストラジ オール x 66%↓(PTV) マーベロン、ファ ボワール ヤーズ ルナベル、オー ソ、シンフェー ズ、フリウェル他 プラノバール アンジュ、トリキ ュラ- 133 薬剤名 主な商品名 ホルモン薬(続) ノルエルゲストロミ ン 抗アレルギー薬 フルチカゾンプロピ オン酸エステル フルナーゼ その他 エルゴメトリンマレイ ン酸塩 バルデナフィル塩酸 レビトラ 塩水和物 メチルエルゴメトリン メテルギン等 マレイン酸塩 (勃起不全を適 シルデナフィルクエ 応とする場合) ン酸塩 バイアグラ (勃起不全を適 応とする場合)シ アリス タダラフィル (前立腺肥大症 に伴う排尿障害 を適応とする場 合)ザルティア セイヨウオトギリソ ウ(St. John’s Wort:セント・ジョー ンズ・ワート)含有 食品 グレープフルーツ ジュース ブプレノルフィン レペタン ASV DCV SOF Harvoni (SOF/LDV) Viekirax (OBV/ PTV/r) x 66%↓ *2 *2 x 1.5↑ *1 アスナプレビル:抗真菌薬は注射・経口のみ併用禁忌 *2 グレープフルーツジュースは強い CYP3A4 阻害作用を有するため、ダクラタスビル+アスナプレビル併用療法中のグレ ープフルーツジュース飲用は避けること。 134
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