2016 年 10 月 11 日 天然芝と人工芝のハイブリッド芝「XtraGrassTM(エクストラグラス)」が 浦和レッズ運営施設「レッズランド」に採用 三菱樹脂株式会社 株式会社アストロ 三菱樹脂株式会社(本社:東京都千代田区 社長:姥貝 卓美)の連結子会社 である株式会社アストロ(本社:東京都中央区 社長:三矢 雄二)は、天然芝と人工 芝を融合させたハイブリッド芝「XtraGrassTM(エクストラグラス)」の本格販売を 10 月 より開始します。また、この度、浦和レッドダイヤモンズの総合型スポーツクラブ「レッ ズランド」(さいたま市桜区)にフルピッチで採用されました。なお、ハイブリッド型人工 芝のフルピッチ事例としては国内初となります。 天然芝と人工芝を組み合わせるハイブリッド芝は、近年サッカーやラグビーの国際 大会の会場で採用されたことで脚光を浴び、ヨーロッパのスタジアムや練習場で普及 しています。ヨーロッパのスタジアムでは、通年寒地型の芝がほとんどですが、日本 では季節に応じて使用する芝を寒冷地型、暖地型の芝生を切り替える必要があり運 用面等で課題がありました。 この度、アストロでは、2010 年よりエクストラグラスが日本の気候に適合できるかの 研究を開始し、日本体育施設(株)と共同で各種試験およびモニタリングを実施し、日 本の気候および環境に適した施工および管理方法を確立しました。 1. ハイブリッド芝「エクストラグラス」について エクストラグラスは、天然芝と人工芝をミックスさせた芝です。そのシステムは、生 分解性の糸と合成繊維を交差するように編み込んだ基布をベースに人工ファイバー を一定の間隔を保って株付けしており、天然芝の生育に必要な空間を確保していま す。基布を組成する生分解性の糸はやがて土中において腐食・分解されることにより、 天然芝の生育に必要な水、空気および養分、そして天然芝の根茎の交流を妨げませ ん。 生分解性の糸が分解された後にメッシュ状に残る合成繊維の基布に、天然芝の根が しっかりと絡みつくことで、天然芝が強固な状態となります。 2. エクストラグラスが提供する4つのメリット (1)天然芝強度・耐久性の向上による利用機会の拡大 (2)天然芝と同等の感触でありながら、ディボットが出来にくい均一なピッチの提供 (3)天然芝と同等の温度上昇抑制と CO2 削減効果 (4)美観の維持(ヴィジュアルインパクト) アストロは、今後国内で開催される国際スポーツ大会なども視野に入れハイブリッ ド芝エクストラグラスの提供を通じて、快適で安全なスポーツ環境づくりに寄与し、三 菱ケミカルホールディングスグループが提唱するKAITEKIの実現を目指してまいりま す。 補足:「XtraGrass™」は、オランダ国 Greenfields B.V.社の商標です 【写 真】 本件に関するお問合せ先 (株)三菱ケミカルホールディングス 広報・IR 室 電話:03-6748-7140 (株)アストロ 営業部 スポーツ施設グループ 電話:03-3279-3219
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