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(別添4)
平成 28 年度 PCB 廃棄物適正処理対策のための広報業務の概要及び企画書作成事項
Ⅰ
仕様書(骨子)
1.業務の目的
PCB 廃棄物については、平成 13 年に制定された PCB 特別措置法に基づき、国が中心となって処
理体制を確保して処理を進めてきたが、世界でも類を見ない大規模な化学処理方式による PCB 廃
棄物の処理が、処理開始後に明らかとなった課題への対応等により平成 24 年に当初平成 28 年7
月と設定した処理期限が平成 39 年3月までに延長され、平成 26 年6月に中間貯蔵・環境安全事
業株式会社(以下「JESCO」という。)の処理期間の延長を伴うポリ塩化ビフェニル廃棄物処理基本
計画(以下「基本計画」という。)の変更が行われた。基本計画においては、高濃度ポリ塩化ビフ
ェニル廃棄物の現在の処理の進捗状況を踏まえれば、計画的処理完了期限の達成は容易ではな
く、危機意識を持って現時点で可能な手立てを全て尽くすことが必要であり、ポリ塩化ビフェ
ニル廃棄物の処理の必要性に関する国民、保管事業者及び所有事業者への普及啓発等を強力に
行うこととされている。
以上を踏まえ、本業務においては、PCB 廃棄物等の早期処理を達成するため、保管事業者等に向
けた効果的な情報発信を行う。
2.業務の内容
(1)保管事業者等に向けた効果的な情報発信
PCB廃棄物及びPCB使用製品を保管・所有している事業者及びそのおそれのある事業者の属性を分
析し、PCB特別措置法改正の内容、特に処理期限遵守及びそのためのPCB廃棄物等の掘り起こしに向
けた周知徹底を行う上で効果的な内容を検討し、有効な媒体・方法を選択して、情報発信を行う。
全体観を持って施策に取り組むために、精緻な施策マップと進捗管理、工程表を以て計画的に進行
を行う。
また、環境省及び経済産業省が行う事業者説明会との連携による効果的な情報発信の方策を検
討・実施する。説明会の概要は以下 URL を参照のこと。
http://www.sanpainet.or.jp/service/service04_6.html
それぞれの情報発信方法については定量成果を正しく把握できる方法を期中に検討し、期末に
定量成果を報告すること。
(2)処分期間が間近な地域への重点的な情報発信
今般の PCB 特別措置法改正により新たに高濃度 PCB 廃棄物の処分期間が設定され、保管事業者は
その期間内に処分請負等を行わなければならなくなったが、この期間は最も間近なものでは平成
30 年3月末までとされている。このため、期限内の処理を確実にするための、該当する地域に限
定した重点的な情報発信を行う。
具体的には、中国、四国、九州及び沖縄における処理期限遵守及びそのための当該地域全域にお
ける高濃度 PCB 廃棄物等の掘り起こしに向けた周知徹底を行う上で効果的な内容を検討し、有効な
媒体・方法を選択して、情報発信を行うとともに、当該地域に限定して行う有効なキャンペーンに
より、期限内処理に向けた機運を醸成する。全体観を持って施策に取り組むために、精緻な施策マ
ップと進捗管理、工程表を以て計画的に進行を行う。
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また、環境省及び経済産業省が行う事業者説明会との連携による効果的な情報発信の方策を検
討・実施する。説明会の概要は以下 URL を参照のこと。
http://www.sanpainet.or.jp/service/service04_6.html
それぞれの情報発信方法については定量成果を正しく把握できる方法を期中に検討し、期末に定
量成果を報告すること。
(3)PCB 廃棄物早期処理に向けた情報発信のためのウェブサイトコンテンツの作成
環境省において、これまで法令、通知、検討会等の情報を列挙するのみのウェブサイトを構築し
てきたところであるが、利用者を想定し、それぞれに必要な情報を整理し、それらが一括してわか
りやすく確認できるようなホームページ掲載コンテンツを作成し、更新・運営を行う(掲載作業は
環境省にて実施する。掲載箇所は環境省ホームページを想定。)。その際には、環境省及び国の関係
機関の政策を正確に理解し、これをわかりやすく表現するよう留意すること。情報としては必要な
もののみならず、期限内処理に向けた機運を醸成する上で必要なものも掲載する。
(4)PCB 廃棄物早期処理に向けた情報発信のためのリーフレットの作成
環境省において、これまで PCB 廃棄物の期限内処理に向けて、周知すべき概要を網羅的にまとめ
たパンフレットを作成・配布してきたところであり、また JESCO 等の処分業者、日本照明工業会等
の関係業界等においても、様々な広報物が作成されている。
これらの内容を考慮し、これらの情報発信を補完し、特に PCB 廃棄物及び PCB 使用製品の掘り起
こしに対する効果を見込んだリーフレット(見開き・表裏4頁を想定)を作成し、配布する。配布
に当たっては効果的な配布先・方法についても検討する。
3.業務履行期限
平成29年3月31日までとする。
4.成果物
紙媒体:報告書 10 部(A4版 200 頁程度;和文)
電子媒体:報告書の電子データを収納した電子媒体(DVD-R)1式
報告書等及びその電子データの仕様及び記載事項は、別添によること。
提出場所 環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部産業廃棄物課
5.著作権等の扱い
(1)成果物に関する著作権、著作隣接権、商標権、商品化権、意匠権及び所有権(以下「著作権
等」という。)は、環境省が保有するものとする。
(2)請負者は、自ら制作・作成した著作物に対し、いかなる場合も著作者人格権を行使しないも
のとする。
(3)成果物に含まれる請負者又は第三者が権利を有する著作物等(以下「既存著作物」という。)
の著作権等は、個々の著作者等に帰属するものとする。
(4)納入される成果物に既存著作物等が含まれる場合には、請負者が当該既存著作物の使用に必
要な費用の負担及び使用許諾契約等に係る一切の手続を行うものとする。
-2-
6.情報セキュリティの確保
請負者は、下記の点に留意して、情報セキュリティを確保するものとする。
(1) 請負者は、請負業務の開始時に、請負業務に係る情報セキュリティ対策とその実施方法及
び管理体制について環境省担当官に書面で提出すること。
(2) 請負者は、環境省担当官から要機密情報を提供された場合には、当該情報の機密性の格付
けに応じて適切に取り扱うための措置を講ずること。
また、請負業務において請負者が作成する情報については、環境省担当官からの指示に応
じて適切に取り扱うこと。
(3) 請負者は、環境省情報セキュリティポリシーに準拠した情報セキュリティ対策の履行が不
十分と見なされるとき又は請負者において請負業務に係る情報セキュリティ事故が発生し
たときは、必要に応じて環境省担当官の行う情報セキュリティ対策に関する監査を受け入れ
ること。
(4) 請負者は、環境省担当官から提供された要機密情報が業務終了等により不要になった場合
には、確実に返却し又は廃棄すること。
また、請負業務において請負者が作成した情報についても、環境省担当官からの指示に応
じて適切に廃棄すること。
(5)請負者は、請負業務の終了時に、本業務で実施した情報セキュリティ対策を報告すること。
(参考)環境省情報セキュリティポリシー
http://www.env.go.jp/other/gyosei-johoka/sec-policy/full.pdf
7.その他
(1)請負者は、本仕様書に疑義が生じたとき、本仕様書により難い事由が生じたとき、あるいは
本仕様書に記載のない細部については、環境省担当官と速やかに協議しその指示に従うこと。
(2)静的コンテンツのみのホームページ作成に当たっては、「環境省ウェブサイト作成ガイドラ
イン」及び受注後に提供される「環境省ホームページ対応基準書」に基づくこと。
また、「環境省ウェブサイト作成ガイドライン」は以下の URL において公開している。
http://www.env.go.jp/other/gyosei-johoka/web_gl/
(3)会議運営を含む業務にあっては、「環境物品等の調達の推進に関する基本方針」(平成 28
年 2 月 2 日閣議決定。)の「会議運営」の判断の基準を満たすこと。
-3-
(別添)
1.報告書等の仕様及び記載事項
報告書等の仕様は、「環境物品等の調達の推進に関する基本方針」(平成 28 年 2 月 2 日閣議決
定。以下「基本方針」という。)の「印刷」の判断の基準を満たすこと。
なお、「資材確認票」(基本方針 204 頁、表3参照)及び「オフセット印刷又はデジタル印刷の
工程における環境配慮チェックリスト」(基本方針 205 頁、表4参照)を提出するとともに、印刷
物にリサイクル適性を表示する必要がある場合は、以下の表示例を参考に、裏表紙等に表示するこ
と。
リサイクル適性の表示:印刷用の紙にリサイクルできます
この印刷物は、グリーン購入法に基づく基本方針における「印刷」に係る判
断の基準にしたがい、印刷用の紙へのリサイクルに適した材料[Aランク]の
みを用いて作製しています。
なお、リサイクル適性が上記と異なる場合は環境省担当官と協議の上、基本方針
(http://www.env.go.jp/policy/hozen/green/g-law/kihonhoushin.html)を参考に適切な表示を
行うこと。
英語サマリーについては、以下により作成すること。
(1) 以下の対訳集等を参考に、ネイティブチェックを経ること。
① 環境用語和英対訳集(EIC ネット http://www.eic.or.jp/library/dic/)
② 法令用語については、日本法令英訳外国語データベースシステムの標準対訳辞書
(http://www.japaneselawtranslation.go.jp/)
(2)海外で参照されることを念頭に入力は半角で行い、全角文字や全角スペースは使用しないこ
と。特に以下に注意すること。
・丸数字は使用不可。「℃」→「degrees C」又は「degrees centigrade」
・記号はすべて半角。例:「“ ”」→「" "」、「`」「’」→「'」、「-」→「-」
・化学物質は英文名+化学記号(半角の英数字)。1/4 文字にしない。二度目以降は化学記号
のみでも可。例:carbon dioxide (CO2)
・環境省の略称は「MOE」(大文字)
2.電子データの仕様
(1)Microsoft 社 Windows7 SP1 上で表示可能なものとする。
(2)使用するアプリケーションソフトについては、以下のとおりとする。
・文章;ワープロソフト Justsystem 社一太郎(ファイル形式は一太郎 2011 以下)、又は
Microsoft 社 Word(ファイル形式は Word2010 以下)
・計算表;表計算ソフト Microsoft 社 Excel(ファイル形式は Excel2010 以下)
・画像;BMP 形式又は JPEG 形式
( 3) ( 2 ) によ る 成果物に加え、「 PDF ファイル形式」による成果物を作成すること。
(4)以上の成果物の格納媒体は DVD-R とする。事業年度及び事業名称等を収納ケース及び DVD-R
に必ずラベルにより付記すること。
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(5)文字ポイント等、統一的な事項に関しては環境省担当官の指示に従うこと。
3.その他
成果物納入後に請負者側の責めによる不備が発見された場合には、請負者は無償で速やかに必要
な措置を講ずること。
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Ⅱ
企画書作成事項
企画書は、以下の項目について、別紙様式に従い作成すること。
1.業務に対する理解度
本業務に対する専門的知見の有無と理解度を審査するので、業務の期待される方針及び実施方
針について別紙様式 A に記述すること。
2.業務実施方法等の提案
以下の提案事項について、別紙様式 B に記述すること。
仕様書(骨子)2.(1)
保管事業者等に向けた効果的な情報発信について提案すること。
仕様書(骨子)2.(2)
処分期間が間近な地域への重点的な情報発信について提案すること。
仕様書(骨子)2.(3)
PCB 廃棄物早期処理に向けた情報発信のためのウェブサイトコンテンツの作成について提案
すること。
仕様書(骨子)2.(4)
PCB 廃棄物早期処理に向けた情報発信のためのリーフレットの作成について提案すること。
3.業務実施フロー
業務実施フローを別紙様式 C に記述すること。
4.業務実施体制
配置予定の管理技術者の経歴、手持ち業務等を別紙様式 D-1に、業務の内容ごとの業務従事
者の配置、役割分担等を別紙様式 D-2に記述すること。
5.業務実績
過去における PCB 等の廃棄物に関する広報業務の実績について、別紙様式 E に記述すること。
6.組織の環境マネジメントシステム認証取得状況
事業者の経営における主たる事業所(本社等)において、環境マネジメントシステム認証(別紙
参照)を取得している場合、別紙様式 F に名称等を記載し、認証取得を証明する書類の写しを添
付すること。ただし、契約日時点において認証期間中であること。
-6-
(別紙様式 A)
業務に対する理解度
(※)本様式は、A4版2枚以内で作成すること。
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(別紙様式 B)
業務実施方法等の提案
仕様書(骨子)2.(1) 保管事業者等に向けた効果的な情報発信
(※)本様式は、A4版5枚以内で作成すること。
仕様書(骨子)2.(2) 処分期間が間近な地域への重点的な情報発信
(※)本様式は、A4版5枚以内で作成すること。
仕様書(骨子)2.(3) PCB 廃棄物早期処理に向けた情報発信のためのウェブサイトコンテンツの
作成
(※)本様式は、A4版5枚以内で作成すること。
仕様書(骨子)2.(4) PCB 廃棄物早期処理に向けた情報発信のためのリーフレットの作成
(※)本様式は、A4版5枚以内で作成すること。
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(別紙様式 C)
業務実施フロー
(※)本様式は、A4版1枚以内で作成すること。
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(別紙様式 D-1)
業務実施体制(配置予定管理技術者)
管理技術者
氏
名
所
役
属
職
生年月日
経験年数
(うち本業務の類似業務の従事年数)
年(
年)
学 歴
(卒業年次/学校種別/専
攻)
従事技術分野の経歴(直近の順に記入)
1)
2)
3)
年
年
年
月~
月~
月~
主な手持ち業務の状況(手持ち業務の総数:平成
業務名
発
注
機
関
履行期間
年
年
年
年
月(
月(
月(
月
年
年
年
ヶ月)
ヶ月)
ヶ月)
日現在
件)
契約金額
主な業務実績
業務名
契約金額
発注機関
履行期間
○業務の概要
保
有
資
格
○主な資格(技術士など)
(※)本様式は A4版1枚に記載すること。
(※)手持ち業務は、契約金額が500万円以上の業務を対象とし、受注決定後未契約のものがあ
る場合は、参考見積金額を契約金額と想定するものとすること。
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(別紙様式 D-2)
業務実施体制(業務従事者の配置、役割分担等)
(※)本様式は A4版1枚以内とする。
(※)業務の内容ごとに担当するチームの構成、役割分担、配置予定者の氏名、役職及び簡単な経
歴を記載し、またそのメンバーとした理由を併せて記載する。
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(別紙様式 E)
業務実績
業務名
発注機関
(名称、住所)
(受注企業名)
(受注形態)
履行期間
業務の概要
技術的特徴
配置予定管理
技術者の従事
の有無
(※)本様式は、A4判4枚以内に記載すること。
(※)業務名は10件まで記載できるものとする。
(※)発注機関の受注形態欄には、元請受注か下請受注かの区別を記載すること。
(※)業務の概要の欄には、業務内容を具体的かつ簡潔に記載すること。
(※)実績を証明するものとして、契約書写し、注文・請書写し(下請の場合のみ)を添付すること。
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(別紙様式F)
組織の環境マネジメントシステム認証取得状況
認証の有無:
認証期間:
認証の名称:
(※)証明書の写しを添付すること。
(※)事業者の経営における主たる事業所(本社等)において、取得しているものに限る。
- 13 -
別添
◆環境マネジメントシステム認証制度の例◆
事業者が、その事業経営の中で自主的に環境保全に関する取組を進めるにあたり、環境に関する方針や目標を自ら設定し、
これらの達成に向けて取り組み、その取組結果を確認・評価し、改善していくこと(環境保全の取組に係るPDCAサイクル)を
「環境マネジメント」といい、そのための事業者内の体制・手続等の仕組みを「環境マネジメントシステム」(EMS)という。その
主な例は以下のとおりであるが、他にも地方版のEMSや、運送事業者を対象としたグリーン経営認証制度などがある。
全国版EMS
ISO14001
エコアクション21
KES
エコステージ
概要
ISO審査登録機関及び
認定機関で構成。国際
的に認められた第三者
認証制度。1996年に制
定。
環境省が策定した中小
企業にも取り組みやすい
環境マネジメントシステム。
2004年に開始。把握す
べき環境負荷指標を特
定しているほか、環境活
動レポートの作成・公表
を必須要件としている。
中小企業にも取り組
みやすい環境マネジメ
ントシステムとして
2001年に京都で開始。
KESを参考とした地方
版KESが他の自治体
等に広がっているとと
もに、相互認証も行わ
れ、KESの認証取得
事業者は全国に広
がっている。
ISO14001取得前から取
得後も含めた環境マネジ
メントシステム。5段階の
認証ステージがある。エ
コステージ2は
ISO14001の要求事項を
全て含んでおり、エコス
テージ2の認証を取得で
きれば、ISO14001に挑
戦可能なレベルとなる
事務局の母体となる団
体
ISO(国際標準化機構)
持続性推進機構
KES環境機構
エコステージ協会
地方版EMSの例:
北海道環境マネジメントシステムスタンダード(HES),青森環境マネジメントフォーラムAES, いわて環境マネジメントフォーラムIES,みちのくEMS,三重環境マネージ
メントシステム(M-EMS),宝塚環境マネジメントシステム(TEMS), 神戸環境マネジメントシステム(KEMS) 等
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