「電気事業法等の一部を改正する等の法律附則第三第一項の規定に基づき一般送配 電事業者が定める託送供給等約款において定めるべき事項等に関する省令」等に対す る意見公募の結果について 平成28年10月12日 資源エネルギー庁 電力・ガス事業部 平成28年8月12日(金)~平成28年9月10日(土)にかけて、「電気事業 法等の一部を改正する等の法律附則第三第一項の規定に基づき一般送配電事業者が 定める託送供給等約款において定めるべき事項等に関する省令」等に対する御意見の 募集を行いましたところ、以下のとおり、御意見を頂きました。 頂いた御意見及び御意見に対する考え方を取りまとめましたので、公表いたします。 御協力いただき、誠にありがとうございました。 1.実施期間等 (1)募集期間:平成28年8月12日(金)~平成28年9月10日(土) (2)実施方法:電子政府の総合窓口(e-Gov)における掲載 (3)意見提出方法:電子政府の総合窓口(e-Gov)の意見提出フォーム、電子メー ル、郵送、FAX 2.意見公募の対象 (1)電気事業法等の一部を改正する等の法律附則第三第一項の規定に基づき一般送 配電事業者が定める託送供給等約款において定めるべき事項等に関する省令 (2)特定卸供給の要件に関する省令 (3)電気事業法等の一部を改正する等の法律附則第三条第一項の規定に基づき一般 送配電事業者が定める一般送配電事業託送供給等約款で設定する一般送配電 事業託送供給等約款料金の算定に関する省令 3.意見公募結果 意見提出件数:2件(2名) なお、類似した御意見を整理・要約したものを公示しています。 4.提出された御意見の概要及び御意見に対する考え方 次のページのとおり。 1 提出された御意見の概要及び御意見に対する考え方 整理番号 1 御意見の概要 御意見に対する考え方 託送料金については、電力・ガス取 託送供給等約款について、一般消費者に 引監視等委員会において全11回に 対してもっとわかりやすい説明が行わ 渡り、事業者に対して託送料金の内 れることを求める。 訳等について丁寧な説明を求めると 共に、専門的かつ客観的な審査を行 理由 っています。会議の資料や議事は原 低圧電力の需要家も電気の質や電力会 社を選択することができる今日、託送供 則公開しています。 給及び託送料金は、その消費する電力に また、使用済燃料再処理等既発電費 は、過去の原子力発電により発生し とって重要な役割および費用となって いる。自分の使っている電気が、送配電 た使用済燃料の再処理に関する費用 であることから、受益者間の公平な 網を使って送られていることを認識し なければならないし、その送配電網をど 負担のため、自由化後に旧一般電気 のような形にすることが、より安全で質 事業者以外から電気を購入する消費 者も含めて負担いただく形となって の高い電気を受け取れることにつなが います。本制度は、あくまでも託送 るかを考えなければならない。 そのためには、この三つの省令を示すだ の仕組みを利用するものであり、送 けでは不十分である。とくに、「託送供 配電費用とは性質が異なるもので 給等約款料金の算定に関する省令」は、 す。 なお、電力基本政策小委員会におい 具体的な図や表を用いたパンフレット 等を作成することで、広く誰でも、託送 て、特に小売電気事業者自身では把 握できない可能性のある情報につい 料金の内訳がわかるものにすべきであ ては国として何らかの情報提供を行 ると考える。 とくに「基準託送料金」を定めるにあた っていくことが望ましいとの議論が って「原価等の算定」が行われるが、そ 行われたことも踏まえ、引き続き国 の中には営業費としての「使用済燃料再 として消費者に対する情報提供の充 処理等既発電費」が含まれる。これは2 実に努めてまいります。 004年度までの、一般電気事業者9社 の使用済燃料再処理費に限定されるも のと思われるが、省令案の文章からそれ を読み取ることは難しい。あたかも、す べての使用済燃料再処理費が営業日に 含められるかのような誤解を抱かせる ものである。 また、このような使用済燃料再処理費の 営業費への組込みは、あくまでも特定措 置であり、本来は原子力発電という「発 電側の費用」が、託送料金という「送電 側の費用」に組み込まれることはあって はならない。 今後において、このような発電側費用の 送配電費用への組込みというような運 用は行われないということについても 明確な表明をしていただきたい。 (同様意見 他1件) 2 2 託送供給約款は、一般送配電事業者ごと 託送供給等約款は、一般送配電事業 に作成されるのでなく、全国一律のもの 者がその供給区域毎に定めることが 法律で規定されており、いただいた とすべきである。 御意見は今回の省令案で規定する事 項以外に関するものですので、今後 理由 電力広域的運営推進機関が設立され、送 の制度設計の参考とさせていただき ます。 配電網を日本全体で一体のものとして 運用する「広域運用」については既定事 実となっているはずである。にもかかわ らず、各電力会社管内で内容の異なる託 送料金約款の作成が行われることは、電 力の広域運用にとって大きな障害とな ると考えられる。 その意味で、託送供給等約款料金が各社 共通のフォーマットで作成されること は評価できる。ただし、まだ、現状の方 法であると、9電力各社の営業成績や資 産の総額などの違いによって託送料金 が変化することになる。 このような方法ではなく、全国を一つの 送電網として、一律の託送料金設定が行 われることが望ましい。できる限り早期 に、そのような方法に移行すべきである と考える。 3
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