2016年10月11日 Goldm an Sachs Asset M anagem ent 米国株式市場見通し 情報提供資料 米国情報技術(IT)セクターの足元の投資環境 米国株式市場の足元の注目ポイントと情報技術(IT)セクターの投資環境 米大統領選:勝者に関わらず、米国株式市場は大統領選後に上昇する傾向 ITセクターのバリュエーション:過去数年の株価上昇は主に利益成長が牽引、過度な割高感は見られない 米国の利上げ:過去の利上げ後におけるITセクターのパフォーマンスは堅調 米大統領選と米国株式市場 勝者に関わらず、米国株式市場は大統領選後に上昇する傾向 税政策、医療制度、移民政策、あるいは財政支出に関する大幅な変更の可能性は、時に市場の混乱を招きます。 選挙運動中の大統領候補者は、実現可能性よりもインパクト重視の政策を掲げる傾向が高いため、選挙前の米国 株式市場は、このような政策の不透明感を反映させる格好で、一時的に神経質な展開となる傾向が見られます。 しかし、議会や法的および手続上の現実に屈する形で、大統領選挙後に施工される政策が、選挙運動での公約 と異なることはこれまでも頻繁にありました。過去の傾向によると、株式市場から一定の不確実性が排除されること で、どちらの政党がホワイトハウスを勝ち取ったとしても、米国株式市場は、選挙後数ヵ月間上昇を続けています。 大統領/中間選挙前後の米国株式市場の平均リターン推移 15% 10% 5% 0% 選挙日 -5% -42 -36 -30 -24 -18 -12 -6 0 6 12 18 24 30 36 42 48 54 (大統領/中間選挙からの週数) 出所:ブルームバーグ、GSAM 期間:1927年12月末~2013年12月末、大統領/中間選挙日を基準としたS&P500指数(米ドルベース)の平均リターン 過去の大統領候補者の公約と実際の政策 年 政党 選挙時の公約 実際の政策 1932 民主党 財政収支均衡 ニューディール政策(大規模な財政支出) 1988 共和党 増税はしない 増税 2004 共和党 有人月面探査再開 NASA予算超過/有人月面探査計画頓挫 2008 民主党 公的医療保険オプションの提供 オバマケアによる個人の保険加入義務化 2016 共和党 移民制度強化 未決定 2016 民主党 大学授業料一部無償化 未決定 出所:GSAM 2016年10月時点 ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント株式会社およびゴールドマン・サックス・グループで投資運用業務を行う関係法人を総称して「ゴールドマン・ サックス・アセット・マネジメント」あるいは「GSAM」と呼ぶことがあります。 本資料は、情報提供を目的としてゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント株式会社(以下「弊社」といいます。)が作成した資料であり、特定の金融 商品の推奨(有価証券の取得の勧誘)を目的とするものではありません。本資料は、弊社が信頼できると判断した情報等に基づいて作成されています が、弊社がその正確性・完全性を保証するものではありません。上記は経済や市場等の過去のデータおよび一時点における予測値であり、将来の動 向を示唆あるいは保証するものではありません。 経済、市場等に関する予測は資料作成時点のものであり、情報提供を目的とするものです。予測値 の達成を保証するものではありません。本資料に記載された見解は情報提供を目的とするものであり、いかなる投資助言を提供するものではなく、ま た個別銘柄の購入・売却・保有等を推奨するものでもありません。記載された見解は資料作成時点のものであり、将来予告なしに変更する場合があり ます。本資料の一部または全部を、弊社の書面による事前承諾なく(I)複写、写真複写、あるいはその他いかなる手段において複製すること、あるいは (Ⅱ)再配布することを禁じます。 © 2016 Goldman Sachs. All rights reserved. <68776-OTU-383061> 1 2016年10月11日 Goldm an Sachs Asset M anagem ent 米国株式市場見通し 情報提供資料 米国情報技術(IT)セクターの足元の投資環境 米国ITセクターの株価推移とバリュエーション ITセクターは高値を更新し上昇するも、主に利益成長が牽引、ITバブル期のような割高感は見られず 2016年9月末時点、ITセクターの過去3年間のリターンは累積+62%と米国株式市場全体の+37%を大きく上回り、 株価は過去最高値を更新しています。株価の上昇は主に利益成長が牽引しており、米国株式全体との比較では 過度な割高感は見られません。IoT(Internet of Things:モノのインターネット)、AI(人工知能)、ビッグデータ、クラウ ドコンピューティングなど、新たな技術革新からITセクターに注目が集まっていますが、過度な期待のみで株価が高 騰したITバブル期とは大きく状況は異なります。 米国株式とITセクターの株価および予想PER(株価収益率)の推移 800 700 600 500 400 300 200 100 0 1994/12 <株価推移> ITセクター 米国株式 1996/12 1998/12 2000/12 (倍) 2002/12 2004/12 2006/12 2008/12 2010/12 2012/12 2014/12 (年/月) 2010/12 2012/12 2014/12 (年/月) <予想PER推移> 60 50 40 30 ITセクター 20 10 米国株式 0 1994/12 1996/12 1998/12 2000/12 2002/12 2004/12 2006/12 2008/12 出所:ブルームバーグ、GSAM 期間:1994年12月末~2016年9月末、米国株式:S&P500指数、ITセクター:S&P500情報技術セクター指数、米ドルベース 上図の株価は配当込み、1994年12月末を100として指数化 米国株式の株価およびEPS(1株当たり純利益)推移 1,000 800 米国ITセクターの株価およびEPS推移 1,000 米国株式 EPS 米国株式 株価 800 600 600 400 400 200 200 ITセクター EPS ITセクター 株価 0 0 1994 1997 2000 2003 2006 2009 2012 2015 (年) 1994 1997 2000 2003 2006 2009 2012 2015 (年) 出所:ブルームバーグ、GSAM 期間:1994年12月末~2016年9月末(EPSは2016年まで)、株価、EPSともに1994年末を100として指数化、米ドルベース 米国株式:S&P500指数、ITセクター:S&P500情報技術セクター指数、株価は配当込み、2016年のEPSは2016年9月末時点の予想値 本資料は、情報提供を目的としてゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント株式会社(以下「弊社」といいます。)が作成した資料であり、特定の金融 商品の推奨(有価証券の取得の勧誘)を目的とするものではありません。本資料は、弊社が信頼できると判断した情報等に基づいて作成されています が、弊社がその正確性・完全性を保証するものではありません。上記は経済や市場等の過去のデータおよび一時点における予測値であり、将来の動 向を示唆あるいは保証するものではありません。 経済、市場等に関する予測は資料作成時点のものであり、情報提供を目的とするものです。予測値 の達成を保証するものではありません。本資料に記載された見解は情報提供を目的とするものであり、いかなる投資助言を提供するものではなく、ま た個別銘柄の購入・売却・保有等を推奨するものでもありません。記載された見解は資料作成時点のものであり、将来予告なしに変更する場合があり ます。本資料の一部または全部を、弊社の書面による事前承諾なく(I)複写、写真複写、あるいはその他いかなる手段において複製すること、あるいは (Ⅱ)再配布することを禁じます。 © 2016 Goldman Sachs. All rights reserved. <68776-OTU-383061> 2 2016年10月11日 Goldm an Sachs Asset M anagem ent 米国株式市場見通し 情報提供資料 米国情報技術(IT)セクターの足元の投資環境 米国の利上げとITセクター 過去の利上げ後におけるITセクターのパフォーマンスは堅調 過去の利上げ局面において、米国株式市場は堅調に推移しました。その中でも、ITセクターは相対的に最も大き く上昇しました。 利上げ局面は、一般的に業績相場色が強くなるなか、景気敏感セクターや利益成長性の高いセクターが選好さ れる傾向があります。加えて、ITセクターは相対的に負債比率が低いことから、利上げによる負債コスト上昇の影 響が軽微であることも、過去にITセクターが利上げ局面で優位に推移した背景と考えられます。 米国株式市場と政策金利の推移 800 8% 利上げ期間 600 6% 米国株式(左軸) 400 4% 200 2% 米国政策金利(右軸) 0 1990/12 0% 1993/12 1996/12 1999/12 2002/12 2005/12 (年/月) 出所:ブルームバーグ、GSAM 期間:1990年12月末~2007年12月末 米国株式:S&P500指数(配当込み、米ドルベース)、1990年12月末を100として指数化 利上げ開始後1年間の米国株式のリターン +7.3% +7.1% 利上げ開始後1年間の平均リターン上位セクター 米国株式 +6.4% 情報技術(IT) +4.8% +22.3% エネルギー +16.8% 公益 +14.4% ヘルスケア 1994年2月 1999年6月 2004年6月 金融 +12.0% +2.3% 出所: ブルームバーグ、GSAM 左図は過去3回の利上げ局面における利上げ開始日 (1994年2月4日、1999年6月30日、2004年6月30日)以降52週間 のS&P500指数(配当込み、米ドルベース)のリターン、右図はその平均リターンのセクター別上位5セクター。 セクターはGICS(世界産業分類基準)の業種分類に基づく。ただし、不動産セクターについては十分な過去データが取得できないため除外。 本資料は、情報提供を目的としてゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント株式会社(以下「弊社」といいます。)が作成した資料であり、特定の金融 商品の推奨(有価証券の取得の勧誘)を目的とするものではありません。本資料は、弊社が信頼できると判断した情報等に基づいて作成されています が、弊社がその正確性・完全性を保証するものではありません。上記は経済や市場等の過去のデータおよび一時点における予測値であり、将来の動 向を示唆あるいは保証するものではありません。 経済、市場等に関する予測は資料作成時点のものであり、情報提供を目的とするものです。予測値 の達成を保証するものではありません。本資料に記載された見解は情報提供を目的とするものであり、いかなる投資助言を提供するものではなく、ま た個別銘柄の購入・売却・保有等を推奨するものでもありません。記載された見解は資料作成時点のものであり、将来予告なしに変更する場合があり ます。本資料の一部または全部を、弊社の書面による事前承諾なく(I)複写、写真複写、あるいはその他いかなる手段において複製すること、あるいは (Ⅱ)再配布することを禁じます。 © 2016 Goldman Sachs. All rights reserved. <68776-OTU-383061> 3
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