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仕
様
書
1業務名
尾道市子どもの貧困に関する実態調査業務
2業務目的
子育て世帯の経済状況、生活状況、子どもへの影響、支援ニーズ等について調査、
また、地域において現存する資源量及び必要とされる資源量の把握のための調査を行い、
これらの調査結果の分析を基に本市の子どもの貧困対策に係る福祉・教育施策の方向性
を検討する。
3履行期間
契約締結日から平成29年3月31日まで
4履行場所
本市が指定する場所
5業務内容
(1)アンケート調査
① 子どもの生活実態調査
子育て世帯の状況を詳細に把握し、子どもの貧困の実態、背景、子どもへの影
響、支援ニーズ等について調査・分析する。
(ア)調査対象及び件数
㋐幼稚園年中又は同等の年齢の保護者
㋑小学校5年生の保護者、児童
㋒中学校2年生の保護者、生徒
※㋐~㋒
各1,000世帯程度
※㋑及び㋒の調査は世帯(保護者)と児童・生徒の関連付けが可能であること。
(イ)調査項目
世帯の構成・収入・就労・生活状況、行政支援(生活保護・児童扶養手当・就
業援助)の利用状況、子どもの生活習慣、学習習慣、自己肯定感、その他厚生労
働省の国民生活基礎調査に準拠した項目など、国等の調査結果と一定の比較が可
能な内容とする。
※なお、調査件数・項目等は、以上の内容を基本とするが、受注者の付加提案
を基に発注者と協議して決定する。
(ウ)調査手法
・調査票の配布・回収については、保育所・幼稚園・学校を通じて市が行う。
・無記名回答とする。
・受注者において各対象者の調査票の設計、調査票の印刷、封入、データ入力、ク
ロス集計等の分析を行う。
②
地域資源量把握に係る調査
実際に子どもの貧困に関わっている支援者側から見た子どもの貧困の実態、課
題等について調査・分析する。
(ア)調査対象及び件数
㋐学校関係者(教員、スクールソーシャルワーカー、保育士、幼稚園教諭等)
㋑福祉関係者(民生委員、児童養護施設、母子生活支援施設職員、家庭児童相談
員、要対協関係職員、その他団体等)
㋒市福祉関係担当職員
※㋐~㋒
合計で100件程度
(イ) 調査項目
・性別、年齢、就労地域・機関、従事年数、実施している支援内容、貧困状況にあ
る子どもに対する見解や支援等について調査を行う。
(ウ)調査手法
・郵送又は職場を通じて配布
・受注者において各対象者の調査票の設計、調査票・返信用封筒の印刷
・詳細は、受注者の付加提案を基に発注者と協議して決定する。
(2)有識者意見の反映
受注者は、本調査がより適切かつ効果的な内容になるよう、本市子どもの貧困対
策プロジェクトチーム会議において、その内容について説明及び意見聴取を行うと
ともに、子どもの貧困問題に精通する有識者に意見を求め業務に反映させる。
(3)事業計画書の提出
各調査の結果・分析を踏まえて、今後本市で実施すべき施策の方向性及び具体的
な事業内容等を盛り込んだ「事業計画書」を提出する。(A4用紙両面5~10ペ
ージ程度)
6成果物の納入
(1)報告書及び本業務にかかるデータ
①報告書及び事業計画書
・有識者のアドバイスも踏まえて専門的な分析を行い、発注者と協議の上で報告
書及び事業計画書を作成する。
・報告書は本編と概要版を作成し、グラフや図表、イラスト等を用い、視覚的に
分かりやすい内容とする。
・納入時期
平成29年2月
②回収したアンケート等の調査票
(2)著作権等
本業務により新たに発生した著作権及び使用権は、発注者に帰属するものとし、
成果品に第三者が権利を有する著作物等が含まれる場合は、受注者は当該既存著作
物等の使用に必要な費用の負担及び使用許諾契約等に係る一切の手続を行うもの
とする。
(3)納入場所
尾道市福祉保健部子育て支援課
7守秘事項等
(1)受注者は、本業務における成果物を当該業務においてのみ使用することとし、こ
れらを蓄積したり、他の目的に使用したりしてはならない。
(2)本業務の履行に当たって、知り得た秘密を漏らしてはならない。
(3)受注者は、本業務に従事する者及びの使用人(以下「従事者」という。)に対して、
(1)及び(2)の規定を遵守させなければならない。
(4)発注者は、受注者又は従事者等が(1)から(3)までの規定に違反し、発注者
又は第三者に損害を与えた場合は、受注者に対し契約の解除又は損害賠償の請求
をすることができるものとする。
(5)
(1)から(4)までの規定は、本業務に係る契約期間の満了後又は契約解除後も
同様とする。
8個人情報の保護
(1)受注者及び従事者等は、本業務を遂行するための個人情報の取扱いについては適
正に管理し、本業務の履行上知り得た事実を他人に漏らしてはならない。
(2)受注者は、従事者に対して、上記を遵守させなければならない。
9調査等
発注者は、必要があると認めるときは、本業務の処理状況について調査し、受注者
に対して報告を求めることができる。この場合において、受注者はこれに従わなけれ
ばならない。
10仕様書遵守に要する経費
調査票の作成費用、郵送代、有識者への謝礼、交通費、調査・分析に係る費用など、
この仕様書を遵守するために要する経費は、全て受注者の負担とする。
11スケジュール(予定)
11月上旬
委託契約締結
11月上旬
調査票作成(庁内プロジェクトチーム会議において内容を精査し、有
識者の意見を反映させる。)
11月中旬
調査票の送付
12月~1月
調査票の集計及び分析、調査結果概要(速報)の作成
2月
調査報告書の作成、事業方向性を示した「事業計画書」の提出
12その他
(1)受注者は、本業務の実施に当たっては、利用者の人権を尊重・配慮すること。
(2)受注者は、本業務の実施に当たっては、発注者と連携を密にし、内容について十
分に協議すること。
(3)この仕様書に定めのない事項又はこの仕様書について疑義の生じた事項について
は、発注者と受注者が協議して定めるものとする。