大賞受賞 ケーブルテレビの映像・音声信号をオールインワンで監視 する小型装置 ミハル通信株式会社 CATV送信局で、放送中の全チャンネルの信号状態や映像のフリーズ・ブラックアウトを検 出し、自動で予備機への切り替え機能をもった小型高性能な監視システムを開発しました。 受賞企業の事業内容 テレビジョン施設やケーブルテレビ事業者向 けの各種関連機器の開発・製造・販売を行って います。 受賞技術・製品の概要 ケーブルテレビの全国世帯普及率が 50%を超 え、ケーブルテレビの情報インフラとしての重 要性が増している中、放送法改正により、全て の放送停止事故について、報告が義務化され るなど、放送停止を起こさないように当該設備 の信頼性や強靭化が求められています。 そこで同社は、放送中の地デジ,BS,CS,F Mなど 200 チャンネルを超える信号を 1 台で監 視可能で、原因箇所特定機能、予備機への自 動切り替え機能、電子番組表による放送休止検 出機能、4K 放送への対応など、従来にない監 視システムを開発しました。(図1) 本システムでは、地デジ、BS、CS、FMに対 して、各々複数のチューナーを内蔵し、信号状 態(レベル、ビット誤り率等)、映像・音声、 CATV 制御信号など全チャンネルを巡回監視 し、障害原因の特定を可能としました。映像は 静止画の画像解析により、フリーズ・ブラックア ウト・画質劣化を監視します。 従来は、FM、地デジ、BS、CSなど 200 チャ ンネルを超える信号毎に独立した個別監視装 置が必要で、金銭面・人的面での負担が重く、 スペース的にもロッカー数個分が必要でした。 同社は、信号を同時に扱いながら、狭い筐体内 にある複数のチューナー同士のノイズ相互干 渉を防止する高周波回路設計・高密度実装技 術を開発しました。そのため、サイズをロッカー 数個分からブルーレイレコーダーサイズにまで 小さく出来た上に、コストも大幅(1/10 以下)に 下げることが出来ました。(図2) 本製品は放送監視に必要十分な機能を 1 台 で実現しており、金銭面・人的面での負担が軽 減されます。放送停止事故が起こった場合でも、 短時間での切替・復旧が可能となり、国民生活 への影響を最小限にできると期待されます。 図2 製品外観 企業名 :ミハル通信株式会社 代表者 :代表取締役社長 二ノ宮 隆夫 設 立 :昭和 30 年 8 月 所在地 :〒247-8538 鎌倉市岩瀬 1285 連絡先 :TEL 0467-44-9111 資本金 :9,000 万円 従業員数 :231 人 企業規模 :中小 HP :http://www.miharu.co.jp 図1 製品システム図
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