人事委員会委員長談話

職員の給与等に関する報告及び勧告に当たって
熊本県人 事委員 会 委員長談 話(平成 28 年 10 月 14 日)
本年4月 14 日 及び 16 日に発生した平 成 28 年熊本地 震によって、亡くなら
れた方 々のご冥 福 を心からお祈りいたしますとともに、被災 されました方 々に対
し、心からお見舞いを申し上げます。
本 日 、熊 本 県 人 事 委 員 会 は、県 議 会 及 び知 事 に対 し、職 員 の給 与 等 に関
する報告及 び勧告 を行いました。
職 員 の給 与 改 定 に当 たっては、国 や他 の地 方 公 共 団 体 の職 員 の給 与 等 の
状 況 も踏 まえながら、地 域 の民 間 の給 与 水 準 と均 衡 を図 ることを基 本 としてい
ますが、本年は、平 成 28 年 熊本地 震 により、県民生 活や企業活動に甚大 な
被 害 と影 響 が生 じたため、職 種 別 民 間 給 与 実 態 調 査 を実 施 することができま
せんでした。
そこで、地 域 に目 を向 けると、県 内 の経 済 ・雇 用 情 勢 等 は、地 震 発 生 から約
半 年 を経 過 した現 在 でも、地 震 前 の状 況 まで回 復 したとは言 えず、被 災 され
た多 くの方 々が、今 なお厳 しい環 境 の中 で生 活 されている状 況 にあります。本
委 員 会 としては、職 員 の給 与 改 定 を検 討 するに当 たっては、このような本 県 の
現状も踏まえて慎重 に判断しなければならないと考えました。
本 年 、人 事 院 は、月 例 給 及 び特 別 給 ともに引 上 げ勧 告 を行 いましたが、本
委員 会は、給 与改 定 の判断 の際に重 要 な資料 となる職種 別 民 間給 与 実態 調
査 ができなかった中 で、本 県 の置 かれた現 状 等 を総 合 的 に勘 案 し、月 例 給 及
び特別給の改定は行わないことが適当 であると判断 しました。
一 方 、配 偶 者 に係 る扶 養 手 当 の見 直 しについては、本 県 も国 と同 様 の傾 向
にあることを確 認 したことから、また、介 護 休 暇 の見 直 し等 については、民 間 労
働法 制の改 正内 容 を踏まえ、ともに人 事 院に準じて勧告 することが適 当である
と判断しました。
この他 、職 員の人 事給 与 等 に関 する今後 の課 題 として、人事 給 与 制 度 に関
しては、能 力 及 び実 績 に基 づく人 事 管 理 の推 進 、多 様 で有 為 な人 材 の確 保
及 び育 成 、女 性 職 員 の登 用 、適 正 な退 職 管 理 の確 保 等 について報 告 を行 い
ました。また、働 き方 改 革 と勤 務 環 境 の整 備 に関 しては、育 児 や介 護 と仕 事 と
の両 立 支 援 、ハラスメントの防 止 等 について報 告 を行 いました。特 に、震 災 対
応 等 に従 事 する職 員 の勤 務 条 件 等 については、危 機 発 生 時 の勤 務 条 件 、総
実勤務時 間の縮減、職員の健康 管理等 において報告 を行 ったところです。
人 事 委 員 会 勧 告 制 度 は、労 働 基 本 権 制 約 の代 償 措 置 として、職 員 の適 正
な勤 務 条 件 を確 保 するために設 けられているものです。本制 度 が正 しく運 用 さ
れることが、職員の勤 務条件について県 民の御理 解を頂くことにつながるととも
に、人 材 の確 保 や労 使 関 係 の安 定 等 をもたらし、もって効 率 的 で安 定 的 な行
政運営に寄 与するものと考えています。
職 員 にあっては、今 回 の 地 震 発 生 直 後 から 、 被 災 者 の 支 援 及 び 被 災 地
域 の 復 旧 ・ 復 興 の た め、 昼 夜 を 問 わ ず 職 務 に 精 励 さ れ て い ま す こ とに 対 し、
心 か ら 敬 意 を 表 し ま す 。 今 後 も、職 員 一 人 ひとりが改 めて全 体 の奉 仕 者 とし
ての自 覚 を強 く持 ち、公 務 員 倫 理 の保 持 及 び服 務 規 律 の遵 守 に引 き続 き努
め、県民の期待 と信 頼に応えていかれることを期待します。
また、各 任 命 権 者 においては、被 災 地 域 の復 旧 ・復 興 と更 なる県 勢 の発 展
に向 けて、職 員 が職 務 に専 念 できるよう、勤 務 条 件 及 び勤 務 環 境 の適 正 な確
保について、引き続 き十分な取組 をお願 いします。
最 後 に、県 民 の皆 様 におかれましては、人 事 委 員 会 が行 う報 告 ・勧 告 制 度
の意 義 と、個 々の職 員 がそれぞれの職 場 で使 命 感 を持 って毎 日 の職 務 に精
励していることについて、深い御理解 を賜 りたいと存 じます。