米国事業への投資を拡大 新たに資産規模10 億ドルのポートフォリオを構築

2016 年 10 月 14 日
報道関係各位
三菱地所株式会社
米国事業への投資を拡大
新たに資産規模 10 億ドルのポートフォリオを構築
~日系デベロッパーとしては初となる米国における
オープンエンドファンドの組成を検討、海外事業の更なる拡大へ~
三菱地所株式会社は、2015 年 1 月に米国子会社であるロックフェラーグループ・インターナショナル
社(Rockefeller Group International, Inc.)を通じて米国内において投資マネジメント事業(※末尾参照)を
展開する TA リアルティ社(TA Realty, LLC、以下 TA 社)を買収し、同社のネットワークや培ってきた各
種ノウハウを有効に活用して、同社にて組成したファンド(セパレートアカウント:特定投資家専用の
運用勘定)で米国の優良不動産への投資を行ってまいりましたが、今般当該アカウントにおける資産規
模が 10 億ドル(約 1,050 億円)に達しましたので、お知らせします。
本アカウントへの投資については、三菱地所による投資に加えて、第三者投資家の資金も積極的に導
入しており、投資規模拡大や投資の分散効果など様々なメリットを第三者投資家と共に享受できます。
第三者投資家と共に投資を展開しながら、ポートフォリオを拡大するこのような投資スキームを、
「ハイ
ブリッド・モデル投資」と定義し、海外事業展開の戦略的な手法と位置付けています。本投資により、
三菱地所グループとしては、取得した物件の賃貸収入を得るのに加え、海外事業の拡大を効率的に進め、
さらには第三者投資家へのサービス提供機会の増大を図ることが可能となります。
尚、将来的には TA 社にて、投資家がマーケット状況に応じた柔軟な出口戦略を取り得るオープンエン
ドファンドを組成し、本投資で取得した物件をその運用資産に組み込むことも検討しています。当該オ
ープンエンドファンドを組成することで、より効率的なポートフォリオの拡大を図るとともに、海外に
おける投資マネジメント事業の更なる成長も目指してまいります。
三菱地所グループは、投資マネジメント事業を含めた海外事業の拡大を成長戦略の一つに掲げており、
米国においては今後もロックフェラーグループ・インターナショナル社を中心に開発事業を積極的に進
めていくとともに、TA 社の高い物件取得能力を有効に活用し、より安定した賃貸収入も得ながら、投資
マネジメント事業および海外事業の拡大も進め、そのシナジー効果の最大化も追求することで、更なる
成長への取り組みを進めてまいります。
上記文中に将来的なオープンエンドファンドの組成を検討とありますが、本リリースは当社グループの事業の展開に関して一般に公
表するためのものであり、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
【主な取得物件(これまでに取得した物件のうちの一部)
】
物件
ボストン所在
ワシントン D. C. 所在
ロサンゼルス所在
オフィス
オフィス
物流施設
外観
建物面積
物件
約 371,000sf
約 266,000sf
約 479,000sf
(約 34,500 ㎡)
(約 24,700 ㎡)
(約 44,500 ㎡)
ダラス所在
ボストン所在
ロサンゼルス所在
物流施設
賃貸住宅
賃貸住宅
165 戸
332 戸
外観
建物面積/
約 630,000sf
住戸数
(約 58,500 ㎡)
【ハイブリッド・モデル投資概念図】
従来型自己投資モデル
(イメージ図)
(凡例)
____:当社出資額
※当社出資額のみでの投資であり、投資規模・物件数も限定される。
ハイブリッド・モデル投資
(イメージ図)
(凡例)
____:当社出資額
____:第三者投資家出資額
※ 当社出資に加えて第三者投資家出資を仰ぐことで出資額を増大し、より多くの物件に投資を
展開することが可能になり、リスク分散や情報力の強化など、規模の利益に伴う強みを獲得
できる。また、リスクの低い資産を組み込んだポートフォリオを構築することが可能になり、
投資案件の安定性を高められるというメリットを第三者投資家と共に享受することが可能。
さらに、当社グループとしては第三者投資家へのサービス提供機会の増大を図ることが可能
となる。
【TA リアルティ社(TA Realty, LLC)概要】
1982 年にマサチューセッツ州ボストンに設立、以降 30 年以上
に亘り、米国における私募不動産ファンドの運用事業を展開。
全米におけるオフィス、物流施設、住宅、商業施設等、多様な
不動産を投資対象としたバリューアド型のファンド及びコア型のセパレートアカウントを運用。投
資対象エリアは全米 35 都市に及び、これまでの不動産の投資運用実績額は 250 億ドル以上。
2015 年 1 月に三菱地所がロックフェラーグループ・インターナショナル社を通じて買収、以降、
当社グループ会社の一員として米国における投資マネジメント事業を担う。
【ロックフェラーグループ・インターナショナル社(Rockefeller Group International, Inc.)概要】
1928 年の会社設立後、米国ニューヨーク州マンハッタンに
おけるロックフェラーセンターに代表される大規模・複合
施設開発を多数手掛けてきた実績を有する。約 90 年間に亘る
実績や強固な財務基盤並びに安定した経営実績等をもとにマーケットからの信頼を得て、現在は全
米各所の有望なマーケットにおいてオフィスビル、物流施設、住宅及び複合施設の開発・保有事業
等を展開。三菱地所が 1990 年に資本参加(1997 年に完全子会社化)して以降、三菱地所グループ全
体の海外事業展開の中核的役割を担う。
※
投資マネジメント事業
不動産での資産運用を求める投資家に対して、長期安定的な運用ニーズに対応する REIT(不動産投資信託)
から、機関投資家の特定運用ニーズに対応する私募ファンドまで、専門的なノウハウをもとに、日・米・欧の
3 拠点が連携し幅広いサービスを提供する事業