ご購入はこちら わりとよく使われるタイプは動かしてガッテン! ダウンロード・データあります 人工知能アルゴリズム探検隊 第2回 パターン認識でよく使われる「サポート・ベクタ・マシン」 牧野 浩二,渡邉 寛望 人工知能 PC用カメラ 最近話題の ディープ・ラーニングは ニューラル・ネット ワークの仲間 図 1 今回の人工知能アルゴリズム…パターン認識でよく使われ るサポート・ベクタ・マシン ● 今回の人工知能アルゴリズム…サポート・ベ クタ・マシン 入力したデータが A 群に属するのか B 群に属するの かをスパッと判断してくれるアルゴリズム「サポー ト・ベクタ・マシン」を紹介します(図 1).今回はこ れを利用して,お菓子,「きのこの山」と「たけのこの 里」 (ともに明治)を分別してみます(写真 1). サポート・ベクタ・マシンは英語で書くと Support Vector Machine で あ る た め, そ の 頭 文 字 を と っ て 「SVM」と書かれることがよくあります.「マシン」と いわれると,車とかロボットとかを想像してしまうか もしれませんが,入力データを二つにうまく分ける (データ・マイニングの)手法の一つです. サポート・ベクタ・マシンは非常に強力で,パター ン認識の分野でよく使われています.応用として,以 下があります. ・指紋認証 ・文字認識 ・人物照合 ・ジェスチャ判別 ・コンピュータ将棋 たけのこ 写真 1 パターン認識でよく使う人工知能アルゴリズム「サポー ト・ベクタ・マシン」を用いて「きのこ形のお菓子」と「たけのこ 形のお菓子」を分別してみる パターン認識向き サポート・ベクタ・マシンの仕組み ● 境界線を機械的に探してくれる サポート・ベクタ・マシンがやっていることを模式 的に表すと図 2 のようになります.ここでは具体的に 説明するために,横軸を体重,縦軸を足の長さとし, トラとシマウマのデータを入力します. サポート・ベクタ・マシンは図 2 に示すように,こ の 2 種類のデータをうまく分けるような線を機械的に 120 二つに分ける線 100 80 60 40 幅が広いほうが 良い分け方 20 また,今後の人間の動作判別や医療データへの応用 なども研究されています. 2016 年 10 月号 きのこ 足の長さ[cm] ─ニューラル・ネットワーク ─教師あり ─パーセプトロン ─バックプロパゲーション ─アソシアトロン ─教師なし ─自己組織化マップ(SOM) ─ボルツマン・マシン ─データ・マイニング ─主成分分析 今回はこれ ─クラスタ分析 ─サポート・ベクタ・マシン(SVM) ─強化学習 ─Qラーニング 0 0 判別したいデータ 100 200 体重[kg] 300 図 2 トラ■とシマウマ●のデータを分類 第 1 回 PICで試せちゃう! なんとなーく思い出せる人工知能記憶装置「アソシアトロン」 (2016 年 9 月号) 107
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