説明パンフ

有機農業者や有機農業に取り組もうとしているの皆様へ
有機JASの認証取得等に取り組み、新たな販売先の確保に
チャレンジしてみませんか。
有機JASの認証を取れば、有機農産物とし
て流通業者等へ販売できるが、有機JAS認
証を取るには、2~3年間の転換期間が必要。
その間も費用がかかるのに、高く売れないの
で、なかなか取り組めない。
大丈夫です!
私たちが28年度補正予算で応援します。
国際水準GAP等取得拡大緊急支援事業のうち
有機JAS認証取得等支援 ( 28年度補正予算)
輸出やオリパラ東京大会への供給も視野に入れ、有機農産物の供給拡
大に取り組む産地に対して、有機JAS転換期間中の認証取得経費や実
需者と連携した販路拡大の取組を支援します。
【支援対象となる経費】
○ 新たに有機JAS認証を取得しようとする方や有機JAS面積の拡大を
図ろうとする方の有機JAS転換期間中の認証取得費
○ 実需者と連携した販路拡大等のための取組に必要な経費
① ブランド化・学校給食への供給体制の整備に係る検討費
② 技術講習会の開催費
③ 予冷庫のリース導入費 等
有機農業者のメリット
○ 有機JAS認証を取得することで、有機農産物として流通業
者等に販売が可能となり、これまでよりも高値販売が期待でき
ます。また、EU、米国など有機JAS制度を自国の有機制度
と同様と認めた国に対して、有機農産物として輸出することも
可能となります。
有機JASマーク
○ 実需者と連携して、新たなブランドの創設や地域の学校給
食への安定的な供給体制の整備に向けた検討、新商品の試
作等に取り組み、有機農産物の需要拡大が期待できます。
○ 実需者ニーズに応えるための技術研修会の開催や、有機
稲作で使用する水田除草機(3戸以上で共同利用するものに限る。)のリー
ス導入により、品質の安定化や供給量の確保が期待できます。
○ 簡易な予冷施設(3戸以上で共同利用するものに限る。)のリース導入に
より実需者からの野菜の鮮度保持のリクエストに応え、品質
評価がアップし、これまでよりも高値販売が期待できます。
取組方向の選択
(問) あなたは、有機農業に取り組んでいますか?
NO
YES
(問)今後、有機農業に取り組む予定はあ
りますか?
NO
YES
(問) 新たに有機JAS認証の取得や有機JAS認証面積
の拡大を考えていますか?
NO
YES
(問) 有機農業の拡大に向けた以下
の取組に参加しますか?
有機JAS
転換期間
中の認証
取得経費
の支援
等
ブランド
化の検
討、新
商品の
試作
技術研
修会の
開催
YES※
有機JAS認証面積の拡大を目指し、他の
有機農業者、流通業者等実需者、県職員
等と相談の上、事業実施主体となる協議会
を設立し、事業申請する。
共同で
利用す
る予冷
庫等の
リース
導入
NO
現状維持
※ 事業の実施に当たり、有機JAS認証面積の拡大目標を定めていただくことになりますので、有機JASの認証
取得を考えていない方は、有機JAS認証を取ろうとしている方々と一緒に取り組むことが必要です。
チェックリスト
1 有機農業者等関係者の
意志の確認と合意づくり
□ 有機農業を拡大する意志の有
無を確認する
□ 実需者のニーズを把握する
□ 有機JASの認証取得が所得の
向上につながるかを考える
□ 各種取組のメリットを考える
□ 補助金がなくても継続できるか
を考える
今後の経営・販売戦略の検討
有機農業で生産された農産物は、産消提
携等により地元の消費者へ直接販売する方
法や、流通業者等を介して消費者に販売す
る方法があります。前者の場合は少量多品
目生産が多く、後者の場合は、販売先と相
談して栽培品目を決定することも必要かと思
います。
いずれの場合も、有機JAS認証を取得す
れば、農産物に「有機」、「オーガニック」とい
う表示が可能となりますので、今後、自らが
どういった経営や販売を行うのかをよくお考
えください。
販売先の検討
今後、流通業者等を介して消費者に販売
していこうとお考えの方は、やはり有機JAS
認証の取得が必要かと思います。ただし、
有機JASの認証取得には、毎年、費用がか
かります。
そのため、実需者のニーズ、有機JAS認
証取得のメリット、費用対効果等(例えば、
あなたの取引を検討している販売先は長く
お付き合いできる業者かどうか、あるいは
認証取得費を負担できるだけの価格で買っ
てもらえるかどうか)を十分ご検討ください。
なお、有機JAS登録認定機関を選ぶ際に
は、先輩等に話を聞き、自分に合った機関
を選んでください。
2 協議会づくり
□ どういった広がりを持って取り
組むかを考える
□ 協議会の母体となる組織の有
無を確認する
□ 事務局を誰が行うのかを考え
る
□ 規約や代表者を決める
取組の範囲
この取組の範囲としては、
①県域全体、
②市町村単位・あるいは県の出先単位、
③特定の流通業者が中心となって複数
の県域が考えられます。
事業希望者の広がり等を踏まえて、ど
の範囲で取り組むかよくお考えください。
協議会の作成主体?
この事業に申請するためには、有機
JAS認証に取り組もうと考えている農業者、
実需者、都道府県の職員等を構成員とす
る協議会をつくることが必要です。
既に、「○○県有機農業研究会」といっ
た有機農業者組織が存在する場合は、こ
れを母体に適宜メンバーを追加して作成し
たり、あるいは、既存組織のうち、新たな
販路開拓に取り組もうとしている若手有機
農業者を中心に協議会を立ち上げること
が考えられます。また、事業希望者が限
定的な場合は、既存の「○○市有機農業
推進協議会」等をそのまま活用することも
可能です。
ただし、この事業で支援を受けたいとお
考えの場合には、じっとしていても何も始
まりません。既存の組織や県、販売先等
にあなたの意向を伝え、相談してみてくだ
さい。
3 事業計画書作り・申請
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事業スタート!
公募期間を確認する
取り組むメニューを考える
現状や目標設定のためのデータを関係者から収集する
事業計画書の様式に沿って必要事項を記入する
採択要件を満たしているかを確認する
検討漏れがないかを確認する
有機JAS認定取得の支援
所得向上を目指して
有機JAS転換期間中の認定取得費とし
て、必須となっている研修受講料や複数年
の認定料等々が支援対象となります。
これらの経費は、登録認定機関によって
項目等が異なるため、事業費の決定の際
には有機農業者が希望する登録認定機関
の協力を得て、登録認定機関毎のリストの
作成も必要となります。
そのため、協議会の事務局は、関係する
登録認定機関と相談・連携して取り組んで
ください。
本事業の成果目標として、有機JAS
認証面積の拡大に係る目標を設定して
いただきます。この目標値の水準が高
い場合、予算額を申請額が上回っても、
採択される可能性が高くなります。一
方、取組内容等が不十分で実現可能
性が低いと判断されれば、減点されま
す。
そのため、今回の取組等を通じて、実
現可能な水準はどの程度かなど十分
関係者相談してください。
なお、有機JAS認証を取得することが
最終目的ではありません。あくまでもこ
ういった取組を通じて、有機農業を実
践する皆様の所得が向上し、より多く
の方々が素晴らしい有機農業経営を
確立することです。
その結果として、皆様の経営を慣行
栽培の方々を含めた幅広い農業者が
高く評価し、有機JAS認証への取組や
有機農業への取組が拡大すればと考
えております。
予冷庫のリース導入
この事業で対象となる予冷庫のイメー
ジは、有機農業者が所有する納屋に2
~3畳程度の簡易な予冷庫をリースで
導入するもの、例えば、研修先の有機
農業者のところに予冷庫を導入し、そこ
から巣立ち新規就農した方も一緒に利
用するというものです。
なお、はじめに予冷庫の新規導入あり
きではなく、農協の予冷庫など既存施
設を利用できないか十分相談・検討し
てください。その上で、新たに予冷施設
の導入が必要であっても、20戸、30戸
で利用した方が効率的ですので、その
場合には、別の事業をご検討ください。
なお、リース導入に係る事業費を決
める際には、複数のリース会社からの
見積もりや価格交渉をしっかりして安価
なものになるよう努めましょう。
国際水準GAP等取得拡大緊急支援事業のうち
有機JAS認証取得等支援(28年度補正予算)
輸出やオリパラ東京大会への供給も視野に入れ、有機農産物の供給拡大に
取り組む産地に対して、有機JAS転換期間中の認証取得経費や実需者と連
携した販路拡大の取組等を支援します。
〔支援対象者〕
有機JAS認証取得に取り組もうとする農業者、実需者、都道府県等を構成員とする
協議会
〔支援内容〕
・ 協議会の構成員のうち新たに有機JASを取得しようとする方や有機JAS面積の
拡大を図ろうとする方の有機JAS転換期間中の認証取得費用の一括支援
・ 生産者と実需者が連携した販路拡大の取組
(新商品開発、地域の学校給食への安定的な供給体制の整備に向けた検討等)
・ 実需者ニーズに応えるための技術力強化の取組
(品質の安定化・供給量の確保等に向けた技術講習会の開催や技術実証)
・ 上記の各取組において必要な簡易な機器等のリース導入
(共同で利用する予冷庫、水田除草機等)
〔支援額(補助率)〕
・ 定額、リース導入については1/2以内(1地区あたりの助成額の上限は
800万円(うちリース助成額の上限は500万円))。
〔採択要件〕
・ 協議会の構成員に有機JAS認証取得に取り組もうとする農業者、実需者及び都
道府県が含まれていること
・ 事業計画書に定めた目標の達成が見込まれること
・ 受益農家が3戸以上であること 等
〔その他留意事項〕
・ 有機JASの認証を取得し、有機農産物として販売するためには、多年生作物(果
樹、茶木、アスパラ等)の場合は3年、その他の場合は2年の転換期間が必要で、
その間の認定手数料、検査旅費及び必須となっている研修受講料等を支援するこ
ととしています。
もし、転換期間中に面積を縮小する場合、別途補助金返還を行うことが必要とな
りますので、そのようなことがないように十分検討して、取組面積を決定してください。
・ 農林水産省のホームページで公表される公募期間に、必要な応募書類を作成し、
申請してください。応募された申請書類を審査し、申請者毎に取組内容や目標等で
点数付けをし、予算の範囲内で上位のものから採択していきます。
手続き・お問い合わせ
① 農林水産省のホームページにおいて公募しますので、事業を
希望される皆様は応募していただきます。
② 地方農政局等における事業実施計画書の承認、補助金の交付
決定を経て、事業着手できます。
③ 申請手続き等について、下記のところに問い合わせてください。
〔問い合わせ先〕
農林水産省 生産局 農業環境対策課(03-6744-2114)
北海道農政事務所生産経営産業部生産支援課(011-330-8807)
東北農政局 生産部 生産技術環境課(022-221-6214)
関東農政局 生産部 生産技術環境課(048-740-0446)
北陸農政局 生産部 生産技術環境課(076-232-4893)
東海農政局 生産部 生産技術環境課(052-746-1313)
近畿農政局 生産部 生産技術環境課(075-414-9722)
中国四国農政局 生産部 生産技術環境課(086-230-4249)
九州農政局 生産部 生産技術環境課(096-300-6267)
内閣府 沖縄総合事務局 農林水産部 生産振興課(098-866-1653)