市場レポート(2016/09/26-2016/09/30) 1) 外国為替レート 米国大統領候補討論会直前にリスクオフから 100.08 まで下げたものの、その後は巻き返しで 101 円台後 半まで戻したものの上値は重くじり安での週末クローズ。 株価も同様の動きで 16,449.84 で引けました。 2)東京クローズのドル円スポット、及びフォワード為替(Fwd FX) 3)フラット為替 vs シンセティック・フォワード理論為替レート比較(毎月ロール) フラット為替は、満期まで定期的に同一レートで為替予約を行う取引。これは、2)の Fwd FX が行使 期間の長さに応じて予約レートが円高になるのに対し、期間中すべて一定の予約レートで行う為替取引。 シンセティック・フォワードは、為替オプションを組み合わせ、通常の為替取引と異なるペイオフを作 り出す取引。典型的な例では、輸入会社が、満期まで同一行使価格で$call/¥put オプションを 1 単位買 い、$put/¥call オプションを 2 単位売る取引がある。フラット為替に比べ、1単位$put オプションを追 加売却することで、為替が円高に変動した場合より大きな損失が発生するが、そのリスク分(=追加売 却したオプションのプレミアム分)通常のフラット為替による予約レートより円高に行使価格を設定で きる。しかし、問題として、ではその行使価格がいくらなら適正かわかりづらいところにある。 そこで、その指針として、5 年と 10 年の満期で、①フラット為替と②シンセティック・フォワード ($call/¥put 1 単位買い+$put/¥call 2 単位売り)を行った場合の理論為替レートを比較した。理論上、 プットオプションを1単位追加売却することで、5 年では 4.58 円、10 年では 6.63 円、フラット為替よ り円高の予約レートを設定できることがわかる。 Copyright UP-FRONT Inc.
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