29 周期分極反転ニオブ酸リチウムを用いた位相感応増幅器 ~究極の低雑音光増幅器への挑戦~ 将来の大容量光通信システムの実現に向けて、光増幅器からの雑音による伝送限界が問題となってい ます。従来の光増幅器では、増幅に伴う雑音混入が原理的に避けられず、光信号品質が劣化してしまう 問題がありました。このような従来型光増幅器の限界を打破し、光通信の限界に迫るため、我々は周期 分極反転ニオブ酸リチウム(PPLN)導波路を用いた位相感応増幅器(PSA)の研究開発を行っています。 PSAは原理的に信号品質の劣化がない超低雑音光増幅が可能であり、将来の長距離大容量光通信シ ステムにおける重要な要素技術となることが期待できます。 PPLNを用いた位相感応増幅器 増幅された 信号光 ‐141 励起光 素子内の様子 PPLNモジュール 増幅 同相成分 直交成分 励起光 入力信号光 励起光 増幅光 90° 減衰 Noise power density(dBm/Hz) 信号光 PPLN導波路 従来型光増幅器との雑音レベル比較 従来型光増幅器 ‐143 ‐145 ‐147 PSA ‐149 ‐151 ‐153 雑音レベル差から換算される雑音指数は2.1dB (従来型光増幅器の理論限界(3dB)を超える低雑音性) ‐155 0.1 0.6 1.1 1.6 2.1 Frequency(GHz) NTT先端集積デバイス研究所 風間拓志 ([email protected]) 梅木毅伺 ([email protected]) 阿部真志 ([email protected]) 圓佛晃次 ([email protected]) 宮本裕([email protected]) 竹ノ内弘和([email protected])
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