エチゾラム錠0.5mg「日医工」

2012年12月作成(第1版)
日本標準商品分類番号
871179
貯 法:気密容器で室温保存,遮光保存
使用期限:外箱等に表示の使用期限内に使用すること
規制区分:処方箋医薬品(注意−医師等の処方箋によ
り使用すること)
0.5mg
1mg
承 認 番 号 22400AMX00110000 22400AMX00111000
薬価収載
2012年12月
2012年12月
販売開始
2012年12月
2012年12月
精神安定剤
エチゾラム錠
エチゾラム錠0.5mg「日医工」
エチゾラム錠 1 mg「日医工」
日本薬局方 Etizolam
【禁忌(次の患者には投与しないこと)】
⑴ 急性狭隅角緑内障の患者[抗コリン作用により,症状
を悪化させるおそれがある。
]
⑵ 重症筋無力症の患者[筋弛緩作用により,症状を悪
化させるおそれがある。]
【組成・性状】
品 名
成分・含量
(1錠中)
外 形
添加物
上 面
側 面
外観性状
シート
識別
合,炭酸
起
。
]
2 .重要 基本的注意
眠気,注意力・集中力・反射運動能力等 低下 起
,
本剤投与中 患者
自動車 運転等危険
伴 機械 操作 従事
注意
。
3 .相互作用
本剤 ,肝代謝酵素CYP 2 C 9 及 CYP 3 A 4 代謝
。
併用注意(併用 注意
)
コード
薬剤名等
臨床症状・措置方法
中枢神経抑制剤
(
誘導体,
酸誘導
体等)
眠気,血圧低下,運
動失調,意識障害
起
。
中枢神経抑制剤
併用 相加的
増強作用 考
。
過鎮静,昏睡,痙攣
発作,興奮
起
。
MAO阻 害 剤 本
剤 肝
代謝
抑制 ,半減期
延長 ,血中濃度
上昇
作用 増強
考
。
直径
(mm) 厚さ(mm)
乳糖,セルロー
ス,トウモロコ
エチゾラム錠 エチゾラム シデンプン,ヒ
ドロキシプロピ
0.5㎎「日医工」 0.5mg
ルセルロース,
タルク,ステア
リン酸マグネシ
ウム,ヒプロメ
エチゾラム錠 エチゾラム ロース,酸化チ
タ ン, マ ク ロ
1mg
1㎎「日医工」
ゴール,カルナ
ウバロウ
O.S-A0.5
約2.8
白色∼淡
黄白色
フ ィ ル ム PTP
コーティ
ング錠
O.S-A1.0
約2.8
白色∼淡
黄白色
フ ィ ル ム PTP
コーティ
ング錠
A0.5
約6.1
A1.0
約6.1
MAO阻害剤
【効能・効果】
神経症
不安・緊張・抑
・神経衰弱症状・睡眠障害
病
不安・緊張・睡眠障害
心身症(高血圧症,胃・十二指腸潰瘍)
身体症候
不安・緊張・抑
・睡眠障害
統合失調症
睡眠障害
下記疾患
不安・緊張・抑
筋緊張
頸椎症,腰痛症,筋収縮性頭痛
酸
塩
本剤 血中濃度
昇
,
本剤 用量
量
,
注意
投与
。
上
減
【用法・用量】
神経症,
病 場合
通常,成人
1 日 3 mg 3 回 分
経口投与
。
心身症,頸椎症,腰痛症,筋収縮性頭痛 場合
通常,成人
1 日1.5mg 3 回 分
経口投与
。
睡眠障害 用
場合
通常,成人
1 日 1 ∼ 3 mg 就寝前
1 回経口投与
。
,
者
場合
,
年齢,症状
1 日1.5mg
【使用上
適宜増減
。
,高齢
注意】
1 .慎重投与(次 患者
慎重 投与
)
⑴ 心障害
患者
[血圧低下
,
心障害
患者
症状 悪化
。
]
⑵ 肝障害,腎障害
患者[作用 強
。
]
⑶ 脳 器質的障害
患者[作用 強
。
]
⑷ 小児(
「小児等
投与」 項参照)
⑸ 高齢者(
「高齢者
投与」 項参照)
⑹ 衰弱患者[作用 強
。]
⑺ 中等度呼吸障害又 重篤 呼吸障害(呼吸不全)
患者
[呼吸機能 高度 低下
患者 投与
場
― 1 ―
(飲酒)
機序・危険因子
精神機能,知覚・運動
機能 低下 起
。
酸塩 本剤
肝
代謝 阻
害 ,血中濃度
上昇
本
剤 作用 増強
。
本剤
相加的 中枢抑
制作用 示
考
。
4 .副作用
本剤 使用成績調査等 副作用発現頻度 明確
調
査 実施
。
⑴ 重大 副作用(頻度不明)
1)
依存性
薬物依存 生
,観察 十分 行 ,
慎重 投与
。
,投与量 急激 減少
投与 中止
,痙攣発作,
妄,振戦,不眠,
不安,幻覚,妄想等 離脱症状
,投与 中止
場合
,徐々 減量
慎重 行
。
2)
呼吸抑制,炭酸
呼吸抑制
。
,呼吸機能
高度 低下
患者 投与
場合,
炭酸
起
,
場合
気道 確保 ,
換気
適切 処置 行
。
3)
悪性症候群
本剤 投与,又 抗精神病薬等
併用,
本
剤 急激 減量・中止
悪性症候群
。発熱,強度 筋強剛,嚥下困難,頻脈,
血圧 変動,発汗,白血球 増加,血清CK(CPK)
上昇等
場合
,体冷却,水分補給等
全身管理
適切 処置 行
。
,本
症候群発症時
尿 伴 腎機能 低
下
。
4) 横紋筋融解症
筋肉痛,脱力感,血清CK(CPK)上昇,血中及 尿
中
上昇 特徴
横紋筋融解症
,
場合
,投与
中止 ,適切 処置 行
。
5) 間質性肺炎
間質性肺炎
,発熱,咳嗽,
呼吸困難,肺音 異常(捻髪音)等 認
場合
投与 中止 ,速
胸部X線等 検査 実施
,
副腎皮質
剤 投与等 適切 処置 行
。
6) 肝機能障害,黄疸
肝機能障害(AST(GOT),ALT(GPT)
,γ - GTP,
LDH,Al - P,
上昇等),黄疸
,観察 十分 行 ,異常 認
場合
投与 中止
適切 処置 行
。
⑵ 他 副作用
頻 度 不 明
精神神経系 眠気,
,
,歩行失調,頭痛・頭
重,言語障害,不眠,酩酊感,興奮,焦燥,振
戦,眼症状(霧視,調節障害),健忘,刺激興
奮注1),錯乱注1)
呼 吸 器 呼吸困難感
循 環 器 動悸,立
7 .小児等
投与
小児 対
安全性 確立
。(使用経験 少
。)
8 .過量投与
⑴ 過量投与
運動失調,低血圧,呼吸抑制,意識障害
。
⑵ 本剤 過量投与 明白又 疑
場合 処置
(
受容体拮抗剤) 投
与
場合
,使用前
使用上 注
意(禁忌,慎重投与,相互作用等) 必 読
。
,投与
薬剤 特定
投与
患者 ,新
本剤 投与
場合,本剤
鎮静・抗痙攣作用 変化,遅延
。
9 .適用上 注意
薬剤交付時:PTP包装 薬剤 PTP
取 出
服用
指導
。
(PTP
誤飲
,硬 鋭角部 食道粘膜 刺入 ,更
穿孔 起
縦隔洞炎等 重篤 合併症 併発
報告
。)
【薬 物 動 態】
1 .生物学的同等性試験
エチゾラム錠0.5mg「日医工」及び標準製剤を,クロスオー
バー法によりそれぞれ 1 錠(エチゾラムとして0.5mg)健
康成人男子に絶食単回経口投与して血漿中エチゾラム濃
度を測定し,得られた薬物動態パラメータ(AUC,Cmax)
について分散分析法にて統計解析を行った結果,両剤の生
物学的同等性が確認された。 1 )
また,エチゾラム錠 1 mg「日医工」及び標準製剤を,そ
れぞれ 1 錠(エチゾラムとして 1 mg)投与した場合にお
いても,同様に両剤の生物学的同等性が確認された。 1 )
<
錠0.5mg「日医工」
>
判定
消 化 器 口渇,悪心・嘔気,食欲不振,胃・腹部不快感,
嘔吐,腹痛,便秘,下痢
AUC0 →13
Cmax
Tmax
(ng・hr/mL)(ng/mL) (hr)
過 敏 症注2) 発疹,蕁麻疹,瘙痒感,紅斑
T 1/2
(hr)
筋緊張
錠
61.42±
10.8±
0.74± 4.98±
0.5mg「日医工」
13.50
2.1
0.14
1.41
他 発汗,排尿障害,浮腫,鼻閉,乳汁分泌,女性
化乳房,高
血症,眼瞼痙攣注3)
標準製剤
60.34±
10.7±
0.83±
4.39±
(錠剤,0.5mg)
12.19
2.4
0.28
0.72
骨 格 筋
参考
怠感,脱力感,易疲労感,筋弛緩等
低下症状
5 .高齢者
投与
高齢者
,運動失調等 副作用 発現
,少
量
投与 開始
慎重 投与
。
6 .妊婦,産婦,授乳婦等
投与
⑴ 妊婦( 3
月以内)又 妊娠
可能性
婦
人
,治療上 有益性 危険性 上回
判断
場合
投与
。
[動物実験
催奇形作
用 報告
,
,妊娠中 他
系薬剤(
) 投与 受
患者 中
奇形 有
児等 障害児 出産
例 対照群
比較
有意 多
疫学的調査報告
。]
⑵ 妊娠後期 婦人
,治療上 有益性 危険性 上回
判断
場合
投与
。[
系薬剤 新生児 哺乳困難,嘔吐,活動低下,
筋緊張低下,過緊張,嗜眠,傾眠,呼吸抑制・無呼吸,
,易刺激性,神経過敏,振戦,低体温,頻
脈等 起
報告
。
,
症状 ,離脱症状
新生児仮死
報告
場合
。
,
系薬剤 新生
児 黄疸 増強 起
報告
。
,
妊娠後期 本剤 連用
患者
出生
新生
児 血清CK(CPK)上昇
。]
⑶ 分娩前 連用
場合,出産後新生児 離脱症状
,
系薬剤 報告
。
⑷ 授乳婦
投与 避
望
,
得
投与
場合 ,授乳 避
。
[
母乳
中 移行 ,新生児 体重増加不良
。
,他
系薬剤(
) 嗜眠,体重減少等 起
報告
,
黄疸 増強
可能性
。]
( 1 錠投与,Mean±S.D., n=10)
(ng/mL)
12
血漿中エチゾラム濃度
注 1 )統合失調症等 精神障害者 投与
逆 刺激興奮,錯乱
等
。
注2)
症状
場合
投与 中止
。
注 3 )本剤 投与中 観察 十分 行 ,瞬目過多,羞明感,眼乾
燥感等 眼症状 認
場合
適切 処置 行
。
エチゾラム錠0.5㎎「日医工」
10
標準製剤(錠剤,0.5㎎)
1錠投与
8
6
4
2
0
1
2
4
13
8
時間(hr)
<
錠1mg「日医工」>
判定
参考
AUC0 →13
Cmax
Tmax
(ng・hr/mL)(ng/mL) (hr)
T 1/2
(hr)
錠
117.54±
20.7±
0.90±
4.82±
1mg「日医工」
25.41
4.2
0.16
0.95
標準製剤
122.22±
21.6±
0.77±
4.98±
(錠剤,1.0mg)
26.29
4.1
0.22
1.26
― 2 ―
( 1 錠 投与,Mean±S.D., n=10)
(ng/mL)
24
エチゾラム錠1㎎「日医工」
血漿中エチゾラム濃度
20
標準製剤(錠剤,1.0㎎)
1錠投与
16
12
8
4
0
1
2
8
4
13
時間(hr)
血漿中濃度並
AUC,Cmax等
選択,体液 採取回数・時間等 試験条件
能性
。
,被験者
異
可
2 .溶出挙動
エチゾラム錠0.5mg「日医工」及びエチゾラム錠 1 mg「日
医工」は,日本薬局方医薬品各条に定められたエチゾラム
錠の溶出規格に適合していることが確認されている。2)
【有効成分
関
理化学的知見】
一般名:
(Etizolam)
化学名:4(2-Chlorophenyl)-2-ethyl-9-methyl-6H -thieno[3,2-f]
[1,2,4]
triazolo[4,3-a]
[1,4]diazepine
構造式:
H3C
N
N
H3C
S
N
N
Cl
分子式:C17H15ClN 4 S
分子量:342.85
性 状:白色∼微黄白色 結晶性 粉末
(99.5)
溶
又 無水酢酸
溶
。
融 点:146 ∼ 149℃
【取扱
上
。
,
,水
溶
注意】
安定性試験
本品につき加速試験(40℃,相対湿度75%, 6 ヵ月)を行っ
た結果,エチゾラム錠0.5mg「日医工」及びエチゾラム錠 1 mg
「日医工」は通常の市場流通下において 3 年間安定であること
が推測された。 3 )
【包 装】
錠0.5mg「日医工」
100錠(10錠× 10;PTP)
1,000錠(10錠×100;PTP)
1,000錠(
)
錠 1 mg「日医工」
100錠(10錠× 10;PTP)
1,000錠(10錠×100;PTP)
【主 要 文 献】
1 )日医工株式会社 社内資料:生物学的同等性試験
2 )日医工株式会社 社内資料:溶出試験
3 )日医工株式会社 社内資料:安定性試験
主要文献欄
記載
【文 献 請 求 先】
文献・社内資料 下記
請求下
。
日医工株式会社 客様
〒930-8583 富山市総曲輪 1 丁目 6 番21
(0120)517-215
Fax(076)442-8948
0320039- 2
― 3 ―